《スキュア・ノックス(茉莉花 影) LV28
HP:4881/4881(緑)
MP:2766/2766(青)
SP:3303/3303(黄)
:4112/4112(赤)
平均攻撃能力:3085
平均防御能力:5432
平均魔法能力:2159
平均抵抗能力:5230
平均速度能力:2846
「HP超速回復LV1」「MP回復速度LV8」
「MP消費緩和LV9」「SP高速回復LV1」
「SP消費大緩和LV1」「破壊強化LV9」
「打撃強化LV7」「斬撃大強化LV6」
「貫通大強化LV1」「魔闘法LV5」
「気闘法LV8」「気力付与LV4」「龍力LV6」
「体術の天才LV2」「投擲LV2」「空間機動LV3」
「集中LV10」「思考加速LV8」「予見LV4」
「並列思考LV8」「高速演算LV1」「命中LV10」
「回避LV10」「確率補正LV4」「空間機動LV5」
「鑑定LV10」「遠話LV2」「統率LV9」
「無音LV10」「無臭LV10」「無熱LV3」
「闇魔法LV5」「外道魔法LV6」
「過食LV5」「暗視LV10」「五感強化LV9」
「知覚領域拡張LV2」「物理大耐性LV5」
「火炎耐性LV5」「光耐性LV8」「暗黒耐性LV6」
「重大耐性LV1」「猛毒耐性LV3」
「強麻痺耐性LV1」「強酸耐性LV1」
「腐触大耐性LV4」「気絶耐性LV9」
「恐怖耐性無効」「外道大耐性LV5」「苦痛無効」
「痛覚大軽減LV8」「睡眠無効」「天鱗LV10」
「千里眼LV5」「神性領域拡張LV4」「天命LV7」
「魔蔵LV5」「瞬身LV8」「耐久LV9」
「剛力LV9」「城塞LV6」「道士LV1」
「天守LV3」「縮地LV4」「嫉妬」「禍根」
「純潔」「夢想」「虚飾」「同位」「真影」
「禁忌LV10」「n%I=W」
スキルポイント:52100
「悪食」「暗殺者」「魔物殺し」「無慈悲」
「魔物の殺戮者」「魔物の天災」「竜殺し」
「龍殺し」「嫉妬の支配者」「純潔の支配者」
「虚飾の支配者」
我ながら随分と強くなったものだなぁ、と思う。
最初の頃のステータスが嘘のようだ、だって全部のステータスが四桁台に達してるんだよ?
進化時のステータスの上昇幅とか、レベルアップによるプラス補正が大きくなったのがこうなった理由。
今の私はエルロー大迷宮全体で見ても、とんでもない強さを誇る側の生物になったというわけだ。
『蜘蛛子ちゃんと比べなければ、ね……』
『いや影ちゃんは影ちゃんでおかしいからね?』
蜘蛛子ちゃんも私と同じように全てのステータスが四桁台に達している。
問題は他の部分、魔導の極みの影響で蜘蛛子ちゃんのMPと魔法能力、抵抗能力が一万を超えていた。
一万、一万である、私の一番高いステータスの倍高いことになる。
私も相当強いはずなのに自信を無くす、本当に自信を無くす。
『置いていかないで……』
『それ持ちネタにしようとしてる?』
『バレた?』
まあ実際のところ、私と蜘蛛子ちゃんは出来ること、出来ないことが全然違うから置いていかれているというわけでもない。
それこそ防御系のステータスは私の方が圧倒的に上だし、天鱗やらも含めるとだいぶ大きな差があると思う。
ただ目に見える数値でここまで負けてると、ほら、なんか気分的に嫌だよねって話。
このステータス、上がりに上がったステータスで挑むのは当然地龍。
地龍アラバに挑む決意をした私達は件の縦穴にて待機をしていた。
レベル上げのために上層から降りて何度も下層を彷徨ったけど、今の私達は下層でも問題なく活動できた。
いくら強敵が多いといっても、そもそも並の相手は私の防御能力を突破出来ない。
あの後群れとは別にアークタラテクトと会敵したりもしたけど、蜘蛛子ちゃんがいる状態なら問題なく勝つことが出来た。
そう、下層であろうと平均的な魔物はそれくらい。
その中でもあの地龍アラバは抜きん出たステータスをしていた。
危険感知が発動する、蜘蛛子ちゃんの身体が震えたのが伝わってくる。
彼女に続いて私もゆっくりと振り向く。
《地龍アラバ LV32
HP:4663/4663(緑)
MP:4076/4076(青)
SP:4570/4570(黄)
:4569/4569(赤)
平均攻撃能力:4610
平均防御能力:4597
平均魔法能力:4022
平均抵抗能力:4138
平均速度能力:4555
「地龍LV3」「天鱗LV2」「重甲殻LV1」
「神鋼体LV1」「HP高速回復LV8」
「MP高速回復LV5」「MP消費大緩和LV5」
「魔力感知LV10」「精密魔力操作LV1」
「SP高速回復LV7」「SP消費大緩和LV7」
「魔闘法LV9」「大魔力撃LV1」「闘神法LV3」
「大気力撃LV3」「大地攻撃LV10」
「大地強化LV10」「破壊大強化LV3」
「斬撃大強化LV10」「貫通大強化LV8」
「打撃大強化LV10」「空間機動LV8」
「隠密LV10」「迷彩LV3」「命中LV10」
「回避LV10」「確率大補正LV4」
「危険感知LV10」「気配感知LV10」
「熱感知LV10」「動体感知LV10」
「土魔法LV10」「大地魔法LV10」
「地裂魔法LV2」「影魔法LV10」「闇魔法LV7」
「破壊大耐性LV1」「斬撃大耐性LV4」
「貫通大耐性LV3」「打撃大耐性LV5」
「衝撃大耐性LV1」「大地無効」「火耐性LV6」
「雷耐性LV8」「水耐性LV5」「風耐性LV6」
「闇耐性LV4」「状態異常大耐性LV7」
「腐蝕耐性LV6」「苦痛無効」「痛覚大軽減LV7」
「視覚強化LV10」「望遠LV8」「暗視LV10」
「視覚領域拡張LV7」「聴覚強化LV10」
「聴覚領域拡張LV3」「嗅覚強化LV7」
「触覚強化LV7」「天命LV3」「天魔LV1」
「天動LV3」「富天LV3」「剛毅LV3」
「城塞LV3」「天道LV1」「天守LV2」
「韋駄天LV3」
スキルポイント:41100
「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「龍」「暗殺者」
「覇者」「魔物の天災」
姿を現す龍、その様はまさに威風堂々。
そのステータスの一つ一つが飛び抜けているわけではない、防御系のステータスなら私の方が上だ。
けどバランス良く揃ったそのステータスは、この下層で見たどんな魔物よりも高い。
そしてスキル、魔物でありながらこれだけのスキル構成。
攻撃的なスキルも勿論のこと、耐性系のスキルも広く揃っている。
その中でも闇耐性、闇耐性は私の攻撃のほとんどの威力を軽減する。
完全なるオールラウンダー、何かに尖った相手ではない。
それは相性に左右されない、絶対的な覇者。
蜘蛛子ちゃんの身体が震えている、それは恐怖。
恐怖でありながら、これはきっと……
歓喜?武者震い?とにかく彼女は“喜んでいる”。
今までの私達の戦闘は、流れによるものが多かった。
逃げられない状況を作られたり、とにかく立ち向かうことしか出来なかったり。
私達にとって格上、強敵との戦闘は主にそういう理由で始まることが多かった。
今回は違う、あの地龍を仕留めんとする意思でここに立っている。
倒さなくてもいい相手を、蜘蛛子ちゃんの倒したいという意思で打ち倒すためだけに立っている。
『影ちゃん』
勝ち目はある、いいや、明確な勝ち目を持ってここまできた。
その分今までの戦いに比べてこれは互角な戦闘……
いや、二体一な分私達の方が有利な可能性すらある。
『
身体の震えを止めた蜘蛛子ちゃんは牽制と言わんばかりに暗黒槍を発動した。
あの一撃だけで大抵の魔物は為す術なく殺される、それが当然のように回避される。
返しに繰り出されたブレス、これは私が蜘蛛子ちゃんの前に立つことで受け止める。
全力の攻撃ではない、これくらいなら純潔を使わずとも蜘蛛子ちゃんを守り切れる。
お互いに、有効打にならないと分かりきった上での様子見。
その攻撃を境に本格的な戦闘が始まる、当初の予定通り空間機動を駆使して縦穴を駆け上がっていく。
地面から離れ空中戦、アラバはそれを追ってくる。
これでアラバの土の魔法は封じられた、逆に言えばそれを承知の上であの地龍は私達を追いかけてきた。
蜘蛛子ちゃんが暗黒弾を放つのに合わせ、私も身体を変化させ槍として突き立てる。
が、当たらない、装甲を突破する以前にそもそも全て回避されている。
私と同じようにあの地龍も天鱗のスキルを持っている、魔法を用いた攻撃は威力が減衰し、最悪かき消される。
しかし蜘蛛子ちゃんの魔法能力は万超え、天鱗があったとしてもダメージくらいは与えられるだろう。
私もそうだ、魔法を用いているとはいえ“あくまで己の身体を使った”私の攻撃は、多少減衰されたところで物理攻撃としてダメージが通る。
そう、当たれば、あの地龍はスキルを用いた……
いや、研鑽してきた技術による回避能力でそれらを華麗に避けている。
それはステータス頼りではない、技術による的確な回避。
純粋なステータスでは私と地龍に大きな差はない、速度に関しても蜘蛛子ちゃんの方が圧倒的に上。
それを技術で埋めてくる、技術で突き放してくる。
決め手がない、有効打が存在しない。
あれだけの巨体である以上、私の即死じみた吸収だって通用しない。
けど、私の、私達の本来の戦い方はそうじゃない。
持久戦、これは持久戦である。
私達が地龍への有効打を持っていないように、地龍も私への有効打を持っていない。
私がそこにいる以上、蜘蛛子ちゃんを倒すことだって難しい。
そして私達は
アラバが構える、予見の効果でそれがブレスの前動作だということがわかる。
同時に、蜘蛛子ちゃんがそれを回避しようとしていることも。
短距離転移でアラバの頭上へと移動する蜘蛛子ちゃん、私は彼女の影から離脱する。
前述した通り、私の身体ではアラバの巨体を覆うことは不可能。
吸収が封じられた私の攻撃は、ダメージになりはするが致命傷にはなりづらい。
蜘蛛子ちゃんを守るタンク役に徹する手もある、実際そうやって持久戦を続ければ私達はいずれ勝利する。
しかし試したいことがあった、そのために私は
蜘蛛子ちゃんの影に潜るのとはわけが違う、その影は私の存在を拒絶してくる。
その場にいるだけで息苦しく、全身が麻痺するような感覚。
私が影に潜れるのは対象が私の存在を受け入れてくれるからであり、拒絶している相手の影に潜ったところですぐに追い出されることは理解していた。
相手が格下ならまだしも、この地龍のような相手なら尚更。
しかし私はその影に居座り続ける、HPが減ろうとも明確な目的を持ってその影を侵し続ける。
折角貰ったはいいものの、有効活用する機会のなかったそのスキル。
いいや、発動自体は常にしていたんだけど。
蜘蛛子ちゃんとの状態共有は、今はこのスキルによるものなんだから。
ただしそれは元々の使い方、このスキルにはまた別の使い方が用意された。
追い出されるように影から弾かれる私、その姿は先程までとは少し違う。
黒い身体、人と同じような形、それらの要素は変わらない。
しかしそこには特徴的な角が、耳が、爪がある。
私はその時、地龍の影となった。