クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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さて、本作品も、第2部に入り100話の大台に乗りました。
宇宙医科大学校の真の目的である『新人類や新文明の創造』に向けて、動き出しました。
「クロスアンジュ」の原作や制作の関係者が、織り込みたくても織り込めなかったであろう、と思われる無念さや想いを、今後描くことが出来れば幸いです。

大統領に就任した主人公達の活躍は続きます!!
今回は、宇宙からの異星人の襲来や隕石脅威への対処です。



第99話 大いなる宇宙からの変革 未確認異星人の襲来と宇宙からの隕石脅威に対処

2130年2月16日。

今月の27日でようやく就任から1ヶ月になる。

 

私ことリデル・田中としても、やっと、やっと、大統領に就任したことが実感出来るよういになった。

 

宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』を、ついに実行段階に進めた。

現在は、その序曲を奏でているところだ。

 

私を含めて、宇宙医科大学校の同期生などは、必死で「宣伝攻勢」をかけているところだ。

政策や制度改革、教育の底上げ、技術開発、宇宙や平行世界などの各方面への接触強化。

やるべき事は多数ある。

 

午前10時。

定例の閣議と会議が終了した。

 

午前10時30分に、官房長官の定例の記者会見が開始された。

 

その直後、私は執務室にいた。

 

 

突然、電話が鳴った。

「大統領、宇宙軍より緊急情報です。

本日午前10時30分前に大規模な次元断層が銀河系内辺境部で発生し、謎の宇宙艦隊がそこから出てきました。

そして、それと同時に、『宇宙のゴミ捨て彗星』のような異様な彗星が地球に接近しています。

宇宙艦隊の形状や所属星系は全く不明で、銀河連邦や宇宙連合のリストにもありません!!

『宇宙のゴミ捨て彗星』も同様です!!」

 

私は尋ねた。

「銀河連邦や宇宙連合への連絡は??」

 

「はい、緊急連絡を取り、地球へ向けて緊急展開部隊が向かっています。

あと2時間以内で到着の予定です。」

 

「緊急国家安全保障会議を召集だ。

そして、宇宙軍を中心に臨戦態勢、デブコン2を発令する。

防衛出動準備待機命令、治安出動、災害出動、警備出動を命ずる。

防衛出動は、各指揮官クラスの判断でデブコン1、つまり戦闘態勢に移行に併せて出動とすることを許可する。

(つまり、事実上、この時点で私は防衛出動を命じたのだ!!)

 

世界の各国やアジア太平洋連邦、欧州連邦、国際機関などへも速やかに情報提供をせよ。」

私は興奮気味に、一気に指示や命令を下した。

 

10時45分。

緊急国家安全保障会議が召集された。

また、異世界の脅威の可能性もあるので、ドラゴン世界の軍代表やサラなども出席していた。

更に、3DTV中継にて、アジア太平洋連邦、欧州連邦、国際機関などへも通信を繋げ、会議が同時進行出来るようになっていた。

 

私は尋ねた。

「謎の宇宙艦隊や『宇宙のゴミ捨て彗星』のその後の情報はどうですか??」

 

冨樫優国防総省大臣:

「まず、謎の宇宙艦隊に関して、多くの各異星系からの追跡情報などによれば、レプタニアン系か、ドラゴン系の宇宙艦隊と思われますが、私達が住む大宇宙とは別の宇宙から飛来した異星文明のようです。

通信体系や推進系、宇宙船の形状や材質に大きな違いがありますので。

現在、我が地球方面に光速の2億倍で移動中です。

 

次に、『宇宙のゴミ捨て彗星』についてですが、謎の宇宙艦隊の後を追うように、全く同じ航跡で地球に接近している模様です。

こちらも現在、我が地球方面に光速の2億倍で移動中です。」

 

「宇宙艦隊の速度にしては、少々遅い速度ですが??

それに、『宇宙のゴミ捨て彗星』も人工のものではないですか??」

 

「はい、確かに。

まず、速度についてですが、その理由としては、どうも、プランク定数などの基本的な物理定数にすら、私達とは大きな違いが見られるようです。

喩えるならば、塩分が通常に比べ高濃度や低濃度である海域では、船の操作に大きな影響が出て来るような状況かと思われます。

 

また、『宇宙のゴミ捨て彗星』も地球を攻撃さえした「異次元アメーバー怪獣集団」に操作されていると思われます。

大統領、これをご覧下さい。」

 

資料として映し出された映像では、どう見ても、ドラゴン??とも似ても似つかない、マジックカードの様な雰囲気の異星人や、異星艦隊の姿が動画や画像で映っていた。

また、『宇宙のゴミ捨て彗星』の異常な外観や能力なども。

まさか・・・??

 

 

「サラ、これはまさかドラク族に似ていないか??」

私は、可能性のひとつとして、サラに尋ねた。

 

「可能性がかなり高いですね。

こちらですぐに調査します。」

サラは、すぐにドラゴン世界などと連絡を取り、情報の照会や収集を指示した。

 

 

「確か、ドラク族の事実上の統領は、誰でしたか??」

植村仁志外務大臣、私は事実上、ドイツのリィザ首相が握っていると見ていますが??」

私は植村仁志外務大臣に尋ねた。

 

「名目上は、オザル大統領と名乗る人物がおりますが、実質的にはドイツのリィザ首相が握っている模様です。」

植村仁志外務大臣が答えた。

 

「今回の次元断層の件と言い、謎の宇宙艦隊や『宇宙のゴミ捨て彗星』と言い、あまりにも怪しい。

ドイツのリィザ首相を3DTVに呼び出して下さい!!」

 

 

リィザ首相が、アーゼナル・シュワルツネッッガー大統領と共に、3DTVの会議に出席した。

 

「リィザ首相、お忙しい中、誠に恐縮ですが今は地球そのものの一大事なのです。

ご協力下さい。

謎の宇宙艦隊や『宇宙のゴミ捨て彗星』などについて、何かご存知の点はございますか??」

私はリィザ首相に尋ねた。

ドイツにも、こちらで得た情報は届いている。

 

「次元断層については、これは・・・・。

おそらく、宇宙規模の「召霊」のような波動が感じられます。

 

謎の宇宙艦隊については、ドラク族の、別種類、いや、ドラク族の異次元種の種族のようですね。

少なくとも、我が平行世界を含めて、この大宇宙には存在していません。

 

『宇宙のゴミ捨て彗星』については、地球を攻撃さえした「異次元アメーバー怪獣集団」に操作されていると見て宜しいかと。」

リィザ首相は、さらっと恐ろしい話をした。

 

 

「宇宙規模の召霊、ですか??

何を媒体に、何の目的で??」

思わず、植村仁志外務大臣がリィザ首相に尋ねた。

 

「この手の規模になれば、相当強力な媒体がなければ、召霊など成立しないのでは??」

 

 

「恐らく、その媒体が、「異次元アメーバー怪獣集団」なのでしょう。」

リィザは答えて言った。

 

「そして、その目的は、恐らく、我が地球だ。

逆転の発想をしよう。

サラが今、調査しているところだから。

サラ、何か分かった??」

私は先取りして話すと、サラに尋ねた。

 

 

「ええ、こちらの調査の結果、平行世界からの攻撃が敵勢力に対して有効であるようです。

リィザ首相の言われる通りでの、敵の勢力組成で宜しいかと。」

サラは、さらっと答えた。

 

「宜しい。

それでは、防衛出動を正式に命ずる。

サラなどの出身地、平行世界などの御協力を頂きつつ、敵勢力へ攻撃する。

冨樫優国防総省大臣、すぐに出動だ!!」

 

 

午前11時をもって、戦闘が開始された!!

 

 

まず、1個宇宙軍と1個統合軍が平行世界に送られ、そこからドラク族の異次元種の種族に向けて攻撃が開始された!!

異次元なので、3次元のような常識は通じない戦闘であり、簡単に言えば「何でもあり」の戦いになるのだ。

 

敵は、まるでサイコロの多次元宇宙版のような形状をしており、当然の事ながら異次元の存在である。

正に、霊魂と戦っているような感触なのだ。

我が方は、ちょっと攻撃して、すぐ退いて、そしてまた前進と、「ゲリラ戦」を仕掛けているような、こんにゃくのような敵に対してサッカーをしているような、戦い方を開始した。

 

 

その攻撃直後、地球に向かっていた謎の宇宙艦隊が突然、停止した!!

そして、『宇宙のゴミ捨て彗星』が、その謎の宇宙艦隊に向かっていく!!

 

「おい、そこの宇宙艦隊!!

さっさと逃げろ!!」

こちらの宇宙軍が呼び掛けた。

それでも反応が無い。

 

「ええい、実弾の砲撃や誘導弾で『宇宙のゴミ捨て彗星』に向けて攻撃開始!!」

こちらも異次元の空間にて、敵に攻撃を開始した!!

 

攻撃した結果、何と、『宇宙のゴミ捨て彗星』は、ただの氷の隕石、チリや大小の隕石を含む汚れた氷の集まりであったのだ!!

あっという間に、我が宇宙軍の攻撃の前に粉砕されてしまった。

この時、午前12時。

銀河連邦や宇宙連合、そして大マゼラン銀河などからの緊急展開部隊が続々と地球に到着し始めた。

 

 

一方、次元断層はどうなっていたか??

午後1時の観測で、宇宙から観測して初めて分かったが、巨大な六芒星のような召霊魔法陣が形成されていた。

 

「これでは、各個撃破して魔法陣を潰さなければ駄目!!」

凛が叫んだ!!

 

「凛、しかし、どうやって??」

セイバーが尋ねた。

 

「何とかやるしかない!!」

衛宮士郎が言った。

 

私も、この時点でドック型宇宙戦艦「新ヤマト」にミスティやスタッフらと共に乗船しており、地球と連絡を取っていた。

勿論、欧州連邦やアジア太平洋連邦の首脳らも、それぞれの宇宙戦艦に搭乗して、共に活動している。

 

 

「よし、六芒星のような召霊魔法陣を利用して、良い召霊召還をしよう!!」

私は、結論を出した。

そして、欧州連邦やアジア太平洋連邦の首脳らに伝えた。

どうせ、「異次元アメーバー怪獣集団」が画策した攻撃である以上、普通の方法では戦えない!!

 

「いいねえ、それをやろう!!」

アルベルトが賛成した。

 

「やるしか無いね!!」

阿倍野真三大統領も賛成して頂いた。

 

「宇宙規模の召霊召還??

そんな出鱈目極まりない方法、初めてよ!!」

凛が言った。

 

「それでも、何でもやるしかないか。」

衛宮士郎も、賛同してくれた。

 

 

「五芒星を手でそれぞれ形成して、一気に想いを祈念せよ!!

主よ、私達に力を与え給え!!」

 

えいっ、と参加者全員の心を一つに、手を振りかざした!!

 

そして、何と、大宇宙の根本仏がご降臨されたのだ!!

その時、丁度タイミング良く、銀河連邦や宇宙連合、そして大マゼラン銀河などからの緊急展開部隊が私達の周辺に集結した。

 

 

「またまた、「異次元アメーバー怪獣集団」などと称する連中が悪さをしているようだね。

この罰当たりめが!!

天誅、天罰を食らえ!!」

 

またまた、大宇宙の根本仏による宇宙規模の大いなる黄金の鉄槌が、「異次元アメーバー怪獣集団」に下された!!

「ふんぎゃーーー」と、絶叫を遺し、「異次元アメーバー怪獣集団」は消滅させられ、巨大な六芒星のような召霊魔法陣も同時に粉砕させられた。

 

 

「謎の宇宙艦隊よ、君達の故郷に帰してあげよう。

残念ながら、君達の住んでいる世界は、ここではない。」

大宇宙の根本仏が、謎の宇宙艦隊を動かし始めた、その時。

 

謎の宇宙艦隊から戦闘の終結と和平を訴えるメッセージを受けた。

「私達は、「異次元アメーバー怪獣集団」に脅され、異次元を飛び越えてここまで来ました。

地球より私達の故郷が攻撃を受けているとの通報で、進撃を止めたのです。

攻撃や今回の事件について、これ以上事態を悪化させたくはないのです。

賠償云々は良く理解していますので、何とか現時点で戦闘の終結や和平への道を!!

 

何卒、何卒、寛大なご処置を!!」

涙ながらに訴えていた。

 

私は、はて、どうしようかと、少々考えた。

突然の提案であったからだ。

 

「大宇宙の根本仏様。

彼らはこのように申しておりますが、これは本心なのでしょうか??」

私は恐れ多くも、大宇宙の根本仏様にお尋ねしてしまった。(怖いよー)

 

しかし、大宇宙の根本仏様は本当に寛大であられた。

「はははは。

リデル・田中大統領。

彼らは本心で言っている。

次元が高くなれば高くなる程、嘘が付けなくなるのだ。」

 

「ははーっ。

ご指導、誠に有難うございます!!

御意のままに!!」

私のみならず、戦闘参加者や首脳らも含めて、一斉に祈り、頭を下げた。

 

戦闘は、午後2時で終結した。

 

こうして、地球は防衛され、謎の宇宙艦隊は故郷に戻った。

 

 

地球に帰還したのは午後3時であった。

もう、今日の1日が1年のように感じるよ。

 

帰還後、早速、銀河連邦や宇宙連合、そして大マゼラン銀河などからの緊急展開部隊らを閲兵し、司令官や幕僚らと挨拶を交わした。

 

そして、夕方4時から、交戦した「ドラク族の異次元種の種族」との交渉を開始した。

サラやリィザ首相が仲介に入り交渉した結果、良好な人間関係が形成された。

これが無ければ、交渉すらうまく行かない。

 

まず、我が軍の報告によれば、我が方と先方共に、人的な被害は一切なかった。

これで、相互に人的な賠償はゼロであった。

 

但し、異次元の歪みや制御に関しての協力を依頼され、宇宙軍や統合軍などが「戦後復興」の一環として支援し、我が国も長期的視野に立った支援を約束した。

この時点で、私は今後の交渉を植村仁志外務大臣に一任した。

 

夕方5時。

私は、緊急記者会見で、本日の戦闘状況と結果について説明し、戦闘終結と和平に向けた見通しも公表した。

そして、最後にこう締めくくった。

 

「宇宙からの脅威は、今回のように、すぐにやって来る時代です。

宇宙から見れば、地球など、太陽系など小さいゴミのようなものです。

それだからこそ、大事にしなければならないのです。

 

狭い地球の中で争うのは、実に醜いものであり、正に天に唾する行為なのです!!

地球人類は、団結しなければなりません!!

そして大宇宙の根本仏のご加護を頂けなければ、宇宙の一員として居られないことも知らなければなりません。

 

これが、今日1日の戦闘で私を含めて、我が政府、我が軍などが学んだ事です。」

何だか、政治家というより、宗教家、社会啓蒙家になったような気分だ。

 

 

午後6時。

我が大統領府主催の「戦勝記念晩餐会」が迎賓館で行われた。

戦闘に参加した各国、各銀河などの軍の部隊や首脳が参加した。

私も出席して、挨拶を行った。

もう、何でもあり、の気分になった。

天変地異が1日で10回起きたような気分と心境だよ。

 

 

午後7時30分。

大統領府大統領官邸に帰宅。

 

一足早く帰宅したミスティと子供達が出迎えた。

本当に、心か休まる。

家庭の安寧は大切だと、本当に感じる1日であった。

そして、この事件が、大いなる宇宙からの変革を呼び込むことになったのだ!!

 

詳細は、後日、稿を改めてお話しましょう。

 




今回は第2部、大統領就任直後、大いなる宇宙からの変革を呼び込む、大事件を中心にまとめました。


宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であることを明らかにして、正式に実行段階に進めました。
私達は大統領になり、事実上、政治家のトップになった後、どのように実行していくのか??

私達が大統領に就任することで期待もますます膨らむ中、日本連邦や欧州連邦に加えて、新たにアジア太平洋連邦が規模拡大の方向に進み、それらの更なる拡大や目標達成に向けて、何を求められ、成果を挙げるのか??

次回は今回の宇宙規模の戦闘から得られた、地球の矛盾を正す内容です。
まだまだ、多くの謎があります。
国際情勢も混沌としています。
そんな中での宇宙時代の到来ですから、一悶着あっても不思議ではありません。

次回をお楽しみに。

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