クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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第3部としまして、この部では、「クロスアンジュ」の原作との比較や、原作への期待と実際の内容との違い、批評、筆者のこの2次作品発表の経緯や内容解説などを中心に発表させて頂く予定です。

物語も8合目まで進みましたので、ここで原作との相違点などを整理したいと思います。



第105話 座談会 その2 この2次小説発表までの経緯 その2

2131年1月1日。

 

場所は欧州連邦の第一首都、ジェノヴァにある、自治国家ローゼンブルム王国の王宮。

欧州連邦の大統領である、アルベルト・マンシュタインの誕生日のパーティーが、ジェノヴァのローゼンブルム王宮で開催され、それが午前11時30分で終了した。

 

これから、昼食の時間をはさみ、最初の座談会が開始された。

 

一旦、午後1時で休憩や事務手続きに入った後、午後2時より座談回を再開することになった。

 

 

「ねえ、『これからの世界のあるべき構想会議』をもっと進めなければならないわ、リデル」

ミスティが私に話しかけた。

 

「勿論だよ。『愛の電撃作戦』については、一応、昨年年末で終了したけれども、平行世界や異世界の探査や接触は、大宇宙ですらも多くの「平行宇宙」あることが判明した以上、私達の仕事に終わりはないよ。

 

もう、何でも起きうるのだから。

今更、未知のドラゴンや巨大怪獣が出現しても、一切驚けないようになったよ。」

私は笑いながら、答えた。

 

そして私は、医学や物理学的な視点から、KJ法とフーリエ関数的な視点から、構想をサラサラッと紙やホワイトボードに書き始めた。

 

 

それを見聞していたアルベルトが、こう言った。

「それを言ったらお終いだよ、リデル。

量子力学や素粒子学の世界の如く、宇宙には色々なものがあり、平行世界や異世界などにはそれぞれ特色のある世界が拡がっているのだ。

 

そう、まるで、大宇宙の根本仏が慈悲の心でもって、1000億年の昔に「ビッグ・バン」を起こされ、宇宙を生命と神の出現の場所とされたように。

 

ああ、宇宙の根本仏がお考えになっている、この宇宙の基本数式や宗教、形而上学などの御心やお考えは何処に??」

 

そして、アルベルトは、波動関数の上に未知の数式?や概念的な構想をサラサラッと、紙やホワイトボードに書き始めた。

まるで音楽家がインスピレーションを受けて作曲をするが如く。

天文学者や測量技師が観測した地域や領域をイメージするが如く。

 

そこに、ヒルダが口を挟んだ。

「サラが、1月7日に予定されている次回の座談会をドラゴンの世界で開催したい、と言っているのだけれども、良いの??」

 

「賛成、良いと思います。」

ミスティと私が答えた。

ああ、例の件、か。

秘密部隊の公表などは、その時で良いか。

 

「会議をドラゴンの世界で、か。

それも良いのでは??」

アルベルトも賛成した。

 

 

私達の近くにある紙やホワイトボードに書いてある数式などを、私達と親しい、大手インターネット紙「JU-CAST」の高田純次記者と妻の女性記者、高田(旧姓:善永)さゆり記者、有名芸能スポーツ紙「ザンスポ」の高橋大輔記者と、その同僚で妻の高橋(旧姓:林)めぐみ記者、英国の有名芸能新聞「サンデー・ミラー」のマイケル・ジョーダン記者とその同僚で妻のスザンヌ・ジョーダン(旧姓:ロレーヌ)記者、JUFNNの笹井レポーターとその撮影スタッフが、見ていたのだ!!

 

もちろん、財務大臣になったプロデューサーのケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏とその妻マギーさん、縁部理桜氏と懇意の写真家、篠原紀信氏とそのスタッフ、いつもお世話になっている観光庁などの政府広報撮影記録関係者も一緒であったことも、またまた、同じく見ていた。

 

幸いなことに(??)このやり取りを見ていた人で、私とアルベルトの書いた内容を理解していたのは私とミスティ、アルベルトとヒルダの4人だけだった。

大変重要で、今後は需要のある基本構想を、この時に決定したのだが。

 

 

 

午後2時。

「只今から、『喫茶アンジュ』にて、午後の座談会を開催しますので、関係者の方はお集まり下さい。」

私の義理の父、エマニエル・ローゼンブルム国王が、館内放送を使って呼び掛けた。

 

 

『喫茶アンジュ』では、いつものメンバーらが集まっていた。

前回同様に、「クロスアンジュ原作との比較」ということで、原作で大きな活躍をされた、アンジュやサラ達を中心に話を進める予定のようだ。

 

中央に、エマニエル・ローゼンブルム国王とグレース王妃が座られた。

 

 

「司会は私、原作では『ローゼンブルム国王』と呼ばれておりますが、引き続き担当申し上げます。

記録係は、私達の記録映画撮影などのスタッフの様が中心にお願いします。

書記は、何時もの通り、リデル・田中大統領にお願いします。」

エマニエル・ローゼンブルム国王が、午後の座談会の開始を告げた。

私も、頭を下げて挨拶した。

参加者は皆、拍手、喝采!!

私やアルベルトの子供も、拍手をした。

 

 

 

エマニエル・ローゼンブルム国王が、最初に発言した。

「『クロスアンジュ』原作(以下、単に原作と省略)より、この2次小説発表までの経緯について、筆者より、構想の続きからお話を頂きます。」

 

 

『まず、前回の補足から。

ジルは、原作とは違い、義手はしておらず、かつ、タバコも吸いません。

筆者はタバコを吸わないので、そのようにしました。

また、タバコは生まれてくる子供にも悪いですし。』

 

「はははは。

筆者はそこまで気をつかうのか??」

ジルが笑った。

皆も一緒に笑った。

勿論、ジルの子供も一緒に笑った。

 

『勿論、両腕両手もしっかりと正常に機能されておられます。

原作にある、エンブリヲとの絡みや「リベルタス」も無かったので。』

筆者はこの点を指摘した。

 

『更に、「ノーマ解放戦線」とのエピソードなどは後日お話しますし、外伝や続きの小説等で公表しますが、次回の座談会との絡みがありますので、今回はこれ位にさせて下さい。』

 

 

 

「マナシステムと、日本連邦の「Jモード」との差異について、伺いたいのですが。」

私が初めて、筆者に質問した。

 

『2次小説では、エマニエル・ローゼンブルム国王が、日本連邦に加入する前に試験的に導入して失敗したので、ローゼンブルム王国では導入しないことになりました、としていますが、それは原作のマナシステムに恐るべき方法が書いてあったのです。』

 

「ほう、その恐るべき方法、とは??」

エマニエル・ローゼンブルム国王が、身を乗り出して筆者に尋ねた。

 

『原作のシナリオなどに関わった福田己津央クリエイティブプロデューサー(以下、福田CPと略称)がツイッターで、「遺伝子レベルでの操作で、マナシステムのエネルギーの伝達や操作が出来るようにした」との旨の記述がありました。

 

この方法を使うならば、間違いなく脳や神経系に負担が掛かり、中毒症状が出ますね。

まれに、身体に「デンプンなどの炭水化物をアルコールに変換させる機能を持つ人」がいたりする事があり、本来はエネルギー源の一つがアルコールになり、大きな負担になる体質という事と、マナは同じような作用が出るだろう、と思ったのです。』

筆者はその理由を明確に述べた。

 

「それならば、アンジュの妹のシルヴィアなどが、「深刻なマナ中毒」になってもおかしくはありませんね。

 

一方、「Jモード」はどのようになっていますか??」

私は、筆者の意見に賛同しつつ、更に尋ねた。

 

 

『もちろん、原作にも福田CPにも、「Jモード」の構想はありません。

これは筆者独自の思いつきです。

 

かつて、インターネットの隆盛期、1990年代に「iモード」が日本で爆発的に普及し、これで携帯電話とネット通信が同時に普及したことは有名です。

元々の着想は、この歴史的な事例からヒントを得ました。

 

そして、マナシステムの本質的な欠点に対する皮肉を込めて「Jモード」と名付けました。

「Jモード」は、ETCシステムの料金支払いシステムの面とエネルギー補助の面を持つシステムです。

亜空間トンネル等の通過で、例えば東京からモスクワ、ジェノヴァ、ロサンゼルスなどを「短いトンネルを通過するように」通行したりする一方、人物認証システムの面、AIサポート支援などの面も持ちます。

まあ、お財布ケータイの進化版を持ち歩くイメージでしょうか。

勿論、遺伝子レベルの操作などはしません。

 

 

マナシステムに関する本質的な欠点とは、「共産主義的な社会」「対価と報酬、向上を求めない停滞社会」のシステムであった点です。

原作の1話、8話から10話、23話から25話を見れば、良くわかります。

また、マナシステムは、クレジットカード社会、金融社会で全てが動く社会の側面をも見せていたと思います。

 

実は、多くのパニックSF映画の一部でも、原作のような面を見せている映画があるのです。

人肉を加工食品にして食べさせる、一般庶民には通貨も情報も与えられず、単なる電子マネーと個人認識番号だけしかない、などの映画が昔ありました。

 

そして、現在問題になっているのは、この作品で描かれているマナ中毒と別ですが、金持ちの子息に「浪費病」「精神のバランスが崩れて凶悪事件を引き起こす事例」などが増加していることです。

これらの点でも、原作の先進性が見えるのではないでしょうか??』

筆者は、マナシステムの問題は決して架空の問題ではないことを示しつつ、質問に答えた。

 

 

「はい、質問でーす。

どうして、私をヒロインにして頂いたのですか??」

ミスティが、筆者に可愛く質問した。

 

と、その直後、ヒルダから筆者に質問が来た!!

「どうして、私がメインヒロインではないのでしょうか??」

 

はあー。

私とアルベルトは、互いに顔を見合わせて、笑った。

 

筆者は、笑いながら、次のように答えた。

『原作を視聴してだんだん思いが高まった事は、良い子がいなかったこと、そしてキャストやストーリーの貧困さでしたねえ。

何故原作には、いわゆる「百合要素」があんなに多いのでしょうかねえ。

もっと、タスクとアンジュの絡みのようなシーンも増やすべきでしょうにねえ。

ネットでも原作が酷評されていたことは事実ですよ。

 

個人的には、それらが一番、頭にきた点でしょうか。

 

そして、前回も熱く経緯を語りましたが、何か2次小説を書きたい、と思い、この作品を書くことにしたのです。

 

ミスティは、他の2次小説でも主人公になっていないことと、一番性格が良くて良い子であったことから、ヒロインに抜擢しました。

そして最終的には、2次小説のこの作品の主人公である、リデル・田中大統領の夫人にしたのです。

 

ヒルダは、やはり原作の8話、9話の悲惨な過去に同情しまして、筆者としても何とか出来ないものか、と考えて、幼い時、つまり主人公のリデル・田中とメインヒロインのミスティが小学校に入学する年に、母親から引き離された、という点のみを原作から頂こうと思ったのです。

 

そこで、この2次小説で、最初の段階でアルゼナルは日本連邦の管理下で強制収容もドラゴン狩りも無い状況にした上で、アルベルトの幼なじみのヒルダが「ローゼンブルム王国に追放」された、としました。

こうなれば、ヒルダは必然的にサブ・ヒロインにせざるを得ない地位に昇り詰めたキャラになっていったのです。

そして最終的には、アルベルト・マンシュタイン大統領の夫人にしたのです。』

 

 

「リデル・田中氏とアルベルト・マンシュタイン氏のキャラの設定などについて教えて下さい。」

東郷(旧姓:高垣)楓さんが、露骨な質問をしてきた。

おいおい、驚く事をしてくれますねえ。

私の近くで、ミスティとヒルダだけではなく、大手インターネット紙「JU-CAST」の高田純次記者と妻の女性記者、高田(旧姓:善永)さゆり記者らも笑っていた。

 

『先程の質問と密接に関連しますことをご了承下さい。

リデル・田中はこの2次小説の冒頭でも解説しましたが、ヒロイン役のミスティの境遇や性格に合致出来る、少なくとも理解出来る、幅の広い、心の広い人物である必要がありました。

 

そこで、日本連邦の中枢にある大統領府にて、医者出身で大臣職を父親に持ち、医療法人を采配している母の子、そして英国王室や日本皇室に深い関わりがあること、としました。

ミスティがメインキャラではないので、原作やHPでも情報が少なすぎたので、その分、お相手も自由に創作することが出来たと思います。

 

アルベルト・マンシュタインは、ヒルダと共にこの2次作品の初期段階で登場する、「マナ使用の国家群に対する対抗宣伝」としての切り札、プロデューサーのケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏に、リデル・田中、ミスティと共に見出されました。

 

最初の設定から、リデル・田中とミスティ、アルベルトとヒルダ、という相関関係が性格や考え方もかなり違った方が良い、と思いました。

 

ミスティとヒルダは、相当な違いが原作でもありましたよね。

ですから、プロデューサーのケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏の台詞を借りて、「お堅い男の子」の性格にしたのです。』

筆者が、詳細に質問に答えた。

 

 

「ふーん。

それだから、アルベルトはちょっとした事でも、すぐに数式や物理法則のような考えを言ったり、哲学者のように考え込んだりするのねえ。

 

リデル・田中氏とアルベルト・マンシュタイン氏のモデルを教えて、モデル!!」

ヒルダが、更に筆者に突っ込んだ質問をした。

 

『リデル・田中氏のモデルは、英国の戦略家、リデル・ハート氏と、有名政治家であった田中角栄氏。

アルベルト・マンシュタイン氏のモデルは、理論物理学者のアルベルト・アインシュタイン氏と、有名な軍略家で将軍であった、ドイツのマンシュタイン氏。』

筆者が、やや照れながら、答えた。

 

「素晴らしい設定です!!

私、嬉しい!!」

ミスティが、喜んだ。

 

 

 

「ちょっと、私達の事も話して下さいよ!!

学研のムック本でも、表紙をアンジュと共に飾ったでしょう!!」

サラとサリアが、ふくれた顔で筆者に質問した。

 

筆者は苦笑して答えた。

『勿論、サラとサリアを忘れた訳ではありませんよ。

 

サラは、原作でも登場場面が少なかったですよね。

そこで、「黄金のタッグチーム」が始動した直後に、ミイと共に、この世界で、サラの母親にインタビューする際に同行して登場して頂きました。

 

その後、当時のマナシステムの国家に所属していたアンジュに対抗する、としてサラも宇宙医科大学校に留学した設定が面白い、と考え、2次小説の設定に加えたのです。

 

始めは、原作の設定のみにしよう、と考えたのですが、それではサラが可哀想なので、どしどし活躍して頂き、こうして日本連邦にも「ドラゴンの世界」が加盟、中枢に加わって頂いています。

 

サリアですが、原作ではアンジュの敵になったこともあり、始めはこの作品でも個人的には「殺される役」にしよう、と思ったのです。

第一、お堅いし、使いにくいキャラでしたので。

そこで、マナシステムを使用していたガリア帝国に居て貰ったのですよ。

 

ここで、ジルとの絡みが出てきました。

詳細は稿を改めますが、マナシステムの解放戦争で、ジル達の「秘密部隊」などの日本連邦側、ノーマ解放戦線側と、サリア率いる部隊は対立関係にあったのです。

 

そこで、この作品の「第二次ミュンヘン一揆」などで交戦したのです。

 

その後は、宇宙医科大学校に加わって頂き、美少女聖戦士プリティーサリアンなどのネタになって頂きましたので、悪役からヒロイン格に昇進したのです。

 

サラもサリアも、それぞれ適材適所であった、と理解しています。』

 

 

「ふーん。

まあ、いいわ。

姫様を大事にしていることは分かった。」

ナーガとカナメが、筆者を評価してくれた。

 

 

 

アンジュが手を挙げ、筆者に質問をした。

「宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であることを明らかにして、正式に実行段階に進めました。

 

これまでのストーリーと、今後はどうするの??」

そうそう、この質問が大切だ。

私は、筆者がどのように答えるのか、を興味深く観察しようと、目をこらした。

 

『宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であることは、つまり宇宙時代に耐えられる、異星人の文明にも通用する、受け入れられる地球文明にすることなのです。

これは、実は容易ではありません。

人類社会の根本から変化を強いる変革なのです。

 

その点、マナシステムのような手段は、悪意ある異星人の文明からの収奪手段にしかなりません。

何故ならば、原作でも「調律者」のエンブリヲから管理され、富や情報を収奪するシステムであったのですから、地球文明以上に進化した悪意ある異星人の文明から収奪されるのは容易に考えられます。

 

そのための苦労が、日本連邦の拡大とか、中欧連邦、欧州連邦への変革などを通して描いてきました。

 

これまでの2次小説の内容では、まだまだ道半ば、と感じています。』

 

座談会は続く。

 




今回は第3部として、この2次小説発表までの経緯の2回目として描きました。

宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であることを明らかにして、正式に実行段階に進めました。
私達は今後、どのように実行し、発展していくのか??


次回も、引き続き、座談会を行います。
これからは、外伝やエピソード等が多くなるかと存じます。

次回をお楽しみに。
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