クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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 原作ではモブキャラのように冷遇されたミスティ。
この悔しさを晴らすべく、ミスティの素晴らしさを今後とも徹底的にアピールします!!
最終回まで、主人公とミスティのハッピーエンドまで、登場キャラが幸せになるまで、この作品を必ず書き続けます!!

2112年5月5日のミスティの誕生日パーティーでの大きな節目の時期に、当日未明から阿倍野大統領らを交えた会議で、今後の世界情勢などを話し合い、膠着した各国関係の打開に向けて、私達は「愛の革命作戦」を提案するに至ったのです。

そして、ついに同日、日本連邦の阿倍野真三大統領が、こう宣言しました。
「私達は、マナの廃止に向けた戦いを進め、大きな前進を勝ち取りましたが、
まだまだ、これから、全廃に向け、ノーマの完全解放に向けて進んで行かなければなりません。
その作戦名、『愛の革命作戦』を、今日、この時から開始することを宣言します!!」

その成果も徐々に出てきて、翌年の2123年4月1日には、ルーマニアと共に、モルドバも日本連邦に正式加盟しました。

私達も4年生。
軍の組織改編も大きく進行していた一方、宇宙医科大学校では、「特殊機動部隊」が、ローゼンブルム大学などからの志願者10人でスタートしました。
国内外情勢や宇宙情勢も激動を始めていた中で、恋も仕事も学業も益々ヒートアップで大発展と大忙しの中、円鰤夫(エンブリヲ)の所属している、レプタニアンの一族は、宇宙の内外からの圧力や侵攻により、その立場が極めて弱くなり、ガリア帝国はポーランドとの関係が非常に悪化、旧スロバキアや旧ウクライナとの国境地帯では武力衝突や紛争、銃撃事件などが頻発していきました。

そのような状況の中、7月1日に、あの円鰤夫(エンブリヲ)が、ケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏に対して会いたいと、連絡をしてきました。

今後、円鰤夫(エンブリヲ)がどのように出てくるのか??



第30話 私の誕生日パーティーに円鰤夫(エンブリヲ)が出席しても、私達のラブラブ攻勢は止まらない!!

 2113年7月7日、午前6時。

場所は日本連邦の自治国家、ローゼンブルム王国の王都ジェノヴァにある王宮の会議室。

 

議題は何を隠そう、7月1日に重大な連絡が、円鰤夫(エンブリヲ)からケマル・縁部理桜氏の元に「是非、会いたい。」との連絡が届いた件についてである。

これは、もう、国家的な重要事項になっていた。

だから、ジェノヴァの王宮を中心に、ローゼンブルム王国は臨戦態勢の警備・警戒体制を敷いていた。

警備の指揮は、ローゼンブルム首相として「フォルツァ・ローゼンブルム」党首でアルベトの親戚でもあるピエモンテ・マンシュタイン氏が張り切って取り仕切っていた。

 

「円鰤夫(エンブリヲ)氏との会談や今後の取り扱いに関する対応は、世界の歴史にとって大きな転機となった、と、後世の歴史家は評するだろうね。」

緊急にジェノヴァ入りした日本連邦の阿倍野真三大統領が、はっきりと言った。

大統領の周囲には、大統領夫人、志木田茂雄外務大臣、中谷元雄国防総省大臣、ローゼンブルム王国国王ご夫妻、モモコ連邦のジュライ大統領とその夫人、エンデラント連合のアーセナル・シュワルツネッガー大統領と、その妻で首相を兼任するリィザ・ランドック外務大臣、ドラゴンの世界の大巫女様、サラのご両親、私の父である田中隆男大臣、私の母、そして、「黄金のタックチーム」である私達4人を含む宇宙医科大学校の同期生や有名プロデューサーであるケマル・縁部理桜氏と、私達学生生徒の「引率者」であるマギー教官らがいた。

 

ローゼンブルム首相であるピエモンテ・マンシュタイン氏は、この時は同じ部屋にはおらず、現場指揮に徹していた。

 

「只ですら、今回のリデル君の誕生日パーティーは、世界サミット以上のレベルだ。

異星からの客だけでも400もの星々からご来訪を頂くとはね。

まあ、これだからこそ、地球のあらゆる勢力も下手な事は出来ないのだがね。」

 

「当のご本人、エンブリヲ・フォン・フリードリッヒこと、円鰤夫(エンブリヲ)氏は、秘書や側近と共に、ウィーンから飛行機でトリエステに移動、おもてなしを兼ねて私が用意した客船「縁部理桜ホテル 惣流飛鳥ラングレー号」でジェノヴァ港に昨日の夕方、入港しております。」

有名プロデューサーで、宇宙医科大学校の教官、かつ予備役准将のケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏は返答した。

 

「彼とは、ここ数年は仕事の関係上、1、2ヶ月に一度会うことや電話などでの会話は時々していましたが、向こうから会いたい、と言ってくることはめったにありませんでした。

今回は、余程の理由があるに違いありません。」

 

「モモコ連邦の首都モモコにある、円鰤夫(エンブリヲ)氏の住まいですが、彼は、最近はあまり立ち寄らなくなっていました。」

私の父、田中隆男大臣は言った。

 

「我が日本連邦政府としても、彼との接触を深めようと努力しており、外交官や武官レベルからの接触を深めていました。

2111年11月8日から11月10日にかけて発生したガリア動乱でも、円鰤夫(エンブリヲ)氏のガリア帝国に対する働きかけが事態の早期収拾に寄与したのは間違い有りません。」

 

 

ここで、王宮の侍従が連絡を入れてきた。

「ご来訪のお客様、円鰤夫(エンブリヲ)ご一行様が、お見えになりました。」

 

「私達4人が、まずは対応します。」

私が言った。

是非、この目で「円鰤夫(エンブリヲ)ご一行様」の「素顔」を見てみたかったのだ。

 

 

 

「おおー、君達が、あの有名な『黄金のタッグチーム』の4人なのか。

良い顔をしているね。」

開口一番、エンブリヲ・フォン・フリードリッヒこと、円鰤夫(エンブリヲ)氏が言った。

 

長身に長髪でトサカ頭の髪型と、一見して誰でもすぐに感じるであろう、特徴のある白い顔。

顔や身長はともかく、何となく、ケマル・縁部理桜氏と似たような雰囲気がある人だ。

 

「はじめまして。

お褒めに与り、光栄至極です。

私、リデル・田中の誕生日パーティーにお越し頂き、心から、円鰤夫(エンブリヲ)様のご来訪を歓迎申し上げます。」

挨拶と握手しながら、私は言った。

何を隠そう、本日の主賓は誕生日を迎えた私こと、リデル・田中なのだから。

 

それで、彼の後ろや脇に立っている、勝ち気な顔をしたツインテール頭の女性やストレートヘアーの女性らは??

 

 

「サリアよ。サリア・フォン・エーデンベルグ。

かつてはガリア帝国にあったダイヤモンドローズ騎士団の元隊長よ。

旧チェコ共和国とウィーン周辺との連邦である「チェコ・オーストリア連邦」でも、義勇兵部隊としてダイヤモンドローズ騎士団の隊長をしているわ。

えっへん。」

勝ち気な顔をしたツインテール頭の女性が自己紹介した。

ほう、あのサリアか。

実にツンツンしている女だ。

2111年のガリア動乱ではガリア帝国側からの攻撃の一翼を担い、その後も時々、我々と小競り合いやにらみ合いをしていた張本人の一人、か。

 

「クリス。クリス・アレニウス。」

前髪が長く、やや身長が低い女性が、小声で名乗った。

本当に寡黙な人だ。

 

「ターニャよ。ターニャ・ドニエツク。

もちろん、今日は当然の事ながら素晴らしい料理もあるのでしょうね。

料理にはうるさいわよ。

うふふ。」

やや背の高い、料理や甘い物が好きそうな顔をした女性だ。

 

「イルマよ。イルマ・コシューシコ。

ウィーンの出身だから、芸術や美術、特に絵や彫刻にはうるさいわよ。

この王宮の絵や彫刻はどうかしら??

そういえば、宇宙医科大学校では絵画の作成や美術や性教育の画像などもお得意でしたよねえ。

今度、見せてくださいよ。」

にこにこしながら、きつい事を言ってくる。

絵や彫刻が好きそうな、長身でストレートな髪が特徴の女性だ。

 

「シャナよ。シャナ・ニエトリータ。

日系ロシア人の家系で剣や術が得意よ。

なめてかかると、成敗するわよ。」

小柄ながら、赤毛系の髪をしている。

ジョークが理解できるタイプではないようだ。

 

「最後に、私の名はチョチョリーナ。チョチョリーナ・レーベンヘルツ。

ナイスなボディーで男共を悩殺よ!!」

確かに、隊長以下、全ての女性では最高の胸や腰をしている。

 

 

「本日はわざわざご来訪頂き、誠に有難うございます。

ダイヤモンドローズ騎士団の方は、この6人の方ですか?

他に、側近の方や秘書の方がお見えになると伺ったのですが。」

いつの間にか、ケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏が私の右側に立って、円鰤夫(エンブリヲ)氏に挨拶を兼ねて尋ねた。

 

「ああ、それがだね、事情があって動けないのですよ。」

何だって??

動けない、だと??

悪い予感がする。

 

 

「警報!!敵襲!!戦闘態勢!!」

やはり、そうか。

 

「ラグナメイル!!飛んでこい!!」

『黄金のタッグチーム』の私達4人が、すぐに叫ぶ!!

 

そして、空間の事情すら無視して、「ワープ」、すぐに、ラグナメイルに搭乗する。

「SPの皆様はVIPや円鰤夫(エンブリヲ)氏ら来訪者をお願いします!!」

「分かった、行ってこい!!」

SPらと短いが、信頼のあるやり取りをした。

 

戦闘開始!!

 

敵は、「レプタニアン?」と思われる怪獣とドラゴンを足して2で割ったような生物だった。

見たこともない大型生物??だ。

ジェノヴァの沿岸に上陸しようと海から移動していた。

とうとう、私達は、SF映画やSFドラマにあるような、見たことも聞いたこともない怪獣退治をしなければならなくなったのか。

 

「冷却弾、麻酔弾、榴弾を順に発射!!」

私達は、戦闘機や艦船、戦車らの攻撃支援を受けつつ、上空で合流した宇宙医科大学校の仲間やドラゴンの世界などのからの応援を得て冷却弾や麻酔弾、榴弾などを打ち込み続けた。

 

さすがに、怪獣と思われる大型生物もよろけていき、戦闘開始から20分後に最初の「大型怪獣」が倒れた。

そこで、早出のプレデアス星系の大型UFOが飛来して頂き、この「大型怪獣」を移動して頂いた。

本当に助かった。

 

私達4人は、こうした連携プレーのお陰で迅速に敵を1体ずつ始末していった。

総勢10体の「大型怪獣」を撃破、「退治」して帰還したのは、出撃から約1時間30分後である。

 

しかし、私達には、文字通り丸1日、戦闘した気分だった。

 

 

 

「大型怪獣と見られる敵を10体、撃破を確認の上、ただいま帰還致しました。」

 

出撃した宇宙医科大学校の生徒などを代表して、私が中谷元雄国防総省大臣と阿倍野真三大統領に敬礼をして報告した。

 

「うん、陸海空軍など全部隊ともに損害はなかったよ。

見事に任務を果たしたことを、心から嬉しく思います。」

中谷元雄国防総省大臣がねぎらいの言葉を頂いた。

 

「実に立派な戦闘だったよ。

連邦軍の最高指揮官として本当に誇らしい。」

日本連邦の阿倍野真三大統領から、褒めて頂いた。

「きちんと、治安出動や防衛出動は命令したからね。

心配はご無用だ。」

 

「素晴らしい、素晴らしいよ。実に見事な戦闘だったね。」

円鰤夫(エンブリヲ)氏は絶賛した。

「すまなかったね。過去に君達がダイヤモンドローズ騎士団らと戦闘やにらみ合いを経験していたとは、本日、初めて聞いたよ。

君達が得た今回の戦闘の成果を見れば、ダイヤモンドローズ騎士団の能力より遙かに高いレベルで進化し続けているよ。」

円鰤夫(エンブリヲ)氏から高い評価を受けるとは、意外だなあ。

 

 

「8時過ぎから、TVで中継出演があるからね、今のうちに食事と着替えをしていてね。」

ケマル・縁部理桜氏から指示が出た。

この時間に着替えとは、何故だろう??

 

円鰤夫(エンブリヲ)氏と縁部理桜氏との会話。

どうも同じ雰囲気が感じられるお二人に関わるとは。

この時から、彼らと私達には深い因縁と運命を感じるようになっていったのだ。

 

 

 私達が食事や準備をしている間に、阿倍野真三大統領らが今回の総勢10体の「大型怪獣」を撃破したことを受けて、緊急発表を国民や世界に向けて発表していた。

TVなどでは、王宮に駆け付けたローゼンブルム首相であるピエモンテ・マンシュタイン氏や、宇宙医科大学校の校長、シルヴィオ・ベルルスコーニ氏の姿もあった。

 

阿倍野大統領や中谷国防総省大臣、志木田外務大臣の勇ましい発表は、本当に戦闘を行った当事者の一人として、胸が熱くなる想いがした。

 

 

 

 午前8時過ぎ。

大倉キャスターが司会をする「とくダネNEWS!!」に私達は生出演していた。

何故か、女性陣は煌びやかなドレス、私を含めた男性陣はタキシードだった。

ここには、初めてマスコミの前に姿を見せる私達同期生の3組と4組、そして、4月に発足して、今回の戦闘にも初参加した「特殊機動部隊」のメンバー、そして年下のヴィヴィアンなどを含む「縁部理桜チーム」の面々も参加していた。

 

 

大倉キャスターが番組の冒頭で発言した。

「本日の朝に、自治国家のローゼンブルム王国の王都ジェノヴァの沿岸に大型怪獣10体が発見され、上陸を阻止するべく軍が出動、『黄金のタッグチーム』の4人などで有名な宇宙医科大学校の生徒らも出撃して撃破しました。

また、有名プロデューサーのケマル・縁部理桜さんから重大な発表があるそうです。

 

中継先のジェノヴァの王宮には、笹井君と中田君が行っています。

そちらはどうですか??」

 

笹井:

「はい、こちらは本日朝に出撃された皆様やケマル・縁部理桜さん、そしてその恋人のマギーさんも中継に参加頂いております。

実に煌びやかな衣装で出演頂きました。」

 

中田:

「本当に、皆様、おはようございます。」

 

一同:

「おはようございます。」

 

中田:

「早朝からの出撃、また大きな武功を立てられた事を心からお喜び申し上げます。

まず、リデルさん、今回の出撃は如何でしたでしょうか??」

 

リデル:

「極めて厳しい、過酷な戦闘であった、と実感しております。

恐らく、戦闘に参加された全軍の将兵の皆様も同じ気持ちを抱いていると思います。

戦闘の詳細については、今後、軍や宇宙医科大学校などから発表があろうかと存じますが、大型の怪獣など、新たなる脅威に対抗できる体制と能力の整備が必要であろうかと存じます。」

 

中田:

「ミスティ王女様としては、今回の戦闘は如何だったでしょうか??」

 

ミスティ:

「リデル君と同感です。実質1時間30分の戦闘が、一日中戦闘していたと感じる程の長い戦闘に感じた程です。

特に、大型怪獣との戦いは、本当に1秒が1分とか5分とかに感じられる位に緊張の連続でした。」

 

笹井:

「アルベルトさんとしては、今回の戦闘はどうでしたか??」

 

アルベルト:

「全く経験のしたことのない相手との戦闘は、本当に厳しいものであることを、改めて実感しております。

後手の対応になりがちな軍事の世界ですが、何があっても、国民の生命と財産、領土、領海、領空などの権益をしっかり守る体制の維持が必要であることを、身を以て実感しております。」

 

笹井:

「ヒルダさんとしては、今回の戦闘はどうでしたか??」

 

ヒルダ:

「SFの世界の中のような状況が、今日初めて戦闘という形で経験しました。

もう、何があってもおかしくはない世界に私達は生きていることを実感しました。」

 

 

大倉キャスター:

「本当に、過酷な状況での戦闘に勝利され、心からお祝い申し上げます。」

 

 

中田:

「さて、ここで、ケマル・縁部理桜さんの重大発表です。」

 

ケマル・縁部理桜:

「私こと、ケマル・縁部理桜は、私の隣に座っているマギー・ヒイラギ教官と、本日、婚約したことを正式に発表させて頂きます。

また、私の周囲におられます、『縁部理桜グループ』の恋人達も、その他の恋人達も、順次、私とマギーに続くことを、ここに発表させて頂きます。」

 

 

大倉キャスター:

「おおー、ついに、ついにご決断されましたか!!

本当におめでとうございます!!」

ここで、大々的に「結婚行進曲」が流れたのだ。

 

 

 

もう、ここからは、幸せの大音響の中にいるような気分だった。

私の誕生会パーティーに円鰤夫(エンブリヲ)氏が出席しても、私達のラブラブな関係やラブラブな攻勢は止まること無く驀進したのだから。

 

 私とミスティを含めて、ここに参加していた恋人達は、この誕生会パーティーにて、婚約をした、と言って良い。

 

 それらの成果は、「私の13歳の誕生日パーティーの大成果」と題して、改めて述べましょう。

 




 今回は大学4年生の夏、私ことリデルの誕生日パーティーの冒頭部分を描きました。

大きな節目を迎えた私達が、更に後輩らの人材を得て飛躍を続けています。

「黄金のタッグチーム」である私ことリデル、ミスティ、アルベルトとヒルダの私達4人を含めて、宇宙医科大学校の同期生らは、どのように今後発展していくのか??
円鰤夫(エンブリヲ)との会談の成果は??
サリア達の今後は??

4年生の夏以降、私達の関係に益々大きな発展の予感??

次回をお楽しみに。
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