クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~ 作:田中_jack
今回、「黄金のタッグチーム」の4人、私とミスティ、アルベルトとヒルダに、新たなる戦力が加わった宇宙医科大学校の生徒らが、大動乱の始まった世界に対してどのように立ち向かうのか??
今回は、大宣伝攻勢と敵の攻撃の排除に参加し続ける主人公らを描きます。
2113年7月21日、午前9時。
「黄金のタッグチーム」の4人、私とミスティ、アルベルトとヒルダは、19日の夜その日から滞在している「ローゼンブルム王宮 ジェノヴァ海岸別荘」の隣にある、「高級リゾート 縁部理桜ホテル」に移動した。
そこでは、昨日の会談した方々に加えて、宇宙医科大学校の同期生や3年生、「特殊機動部隊」の関係者などが集合し、「歓迎パーティーと写真集などの撮影会」が挙行された。
その参加者の中には、何故か、私の双子の妹の由美子がミスティの双子の兄、ハレー王子の隣に同伴しているとか、私の弟の由紀夫が、アンジュリーゼの妹のシルヴィアに同伴しているとか、このような場面で、見せていいのかなー。
そして、その極めつきは、アンジュリーゼの兄であるジュリオ・飛鳥・ミスルギ元皇太子が、何と、あのドクター・ゲッコー教官の恋人として紹介されたのだ!!
何でも、薬物中毒やマナ中毒での治療で、ドクター・ゲッコー教官と親しくなったとか。
ジュリオ元皇太子は、旧ミスルギ皇国ではマルセイユ大学工学部電子工学科を卒業し、パイロットでもあったが、2111年に改めてローゼンブルム大学医学部の3年生に編入し、現在は5年生である。
治療を受けつつ、医学の勉学を進めていたとは、本当に根性のあるお方だ。
7月21日の歓迎パーティーと写真集などの撮影会は、予定以上に順調に進んだ。
中でも、マスコットとして撮影スタッフが持ち込んだウサギやネコ、セントバーナード犬、ライオンやホワイトタイガーの赤ちゃんには、ミスティやヒルダだけではなく、サラやアンジュ、シルヴィア、エルシャなどの女性陣には大受けした。
特に、遠坂凛やセイバーがライオンの赤ちゃんに喜ぶシーン、ミスティやヒルダがウサギやネコに喜ぶシーン、そして、アンジュリーゼやエルシャがホワイトタイガーの赤ちゃんに喜ぶシーンは、ある意味で隠れた一面を見せてくれるものだった。
何故か、サラやヴィヴィアンには、ウサギやネコではなく、セントバーナード犬が懐いてきたのは不思議だった。
それぞれの出す霊感やオーラの違いか??
また、十二単などの和服、チャイナドレス、各国や各地域の民族衣装を着た撮影も、本当に楽しかった。
この模様の動画撮影や記念のスナップ撮影などは、以前からの撮影でお世話になっている、ケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏と懇意の写真家、篠原紀信氏にして頂いた。
これが、ファッション雑誌などに投稿され、またまた大きな反響を呼んだのだ。
「なるほど、それは相当な高いレベルでのご指導ですよ。」
モモカが、撮影会などが終了後、「黄金のタッグチーム」の私達4人が、昨夜などにグレース・ローゼンブルム王妃から受けた「性的な指導」について、こう語った。
「王族にとっては、お世継ぎを産むことは絶対必要な事なのです。
あのオーストリア・ハンガリー帝国のマリア・テレジア女王が16人の子供を産んだのも、それが大切だったからです。
本来は、その教育は侍女が行うべきでしょうが、ローゼンブルム王室では、直接家族に伝えるスタンスが採られているようです。
かつての困窮した時代で得た教訓なのでしょう。
皆さんも私も今年度で13歳。
そろそろ、そのような時期を迎えたのです。
王妃様からのご指導であれば、もう、お世継ぎの候補そのものです!!
王位継承権がかかっていますからね。
おめでとうございます!!」
モモカから、こう言われも、ねえ。
言われてみれば、王位継承権は、私達4人、それぞれ関わっている。
我が田中家では、皇位継承権も持っている。
「私も、モモコ連邦での、旧モモコ公国の跡継ぎです。
だから、実感として理解しているのですよ。」
「そうそう、王位継承権や皇位継承権というものは、王室や皇室には大事なのよ。」
ミスティが言った。
「兄が3人、姉が2人もいると、私なんかは事実上、関係ないけどね。
だから、ある意味で気楽で予備役の軍人をしていられるのよ。」
なるほど、ミスティの双子の兄であるハレー王子も気楽でいられるから、兄2人のように宇宙医科大学校に進学せず、私の双子の妹の由美子と同じく、ローゼンブルム大学の医学部に入学出来たのか。
正直、私達4人は、今まであまり王位継承権や皇位継承権を意識はしていなかったな。
7月22日は、急遽、宣伝用にTV出演後、モモコ連邦で秋の選挙を控えているジュライ・飛鳥・ミスルギ大統領とソフィア・斑鳩・ミスルギ夫人、チェコ・オーストリア連邦の首相に就任したばかりのエンブリヲ・フォン・フリードリッヒ氏とその婚約者である、マリアーノ・アントワネット広報大臣、そして、エンデラント連合のアーセナル・シュワルツネッガー大統領と、その妻で首相を兼任するリィザ・ランドック外務大臣がお忍びで会いに来られたのだ!!
やはり、7月20日夜の話にあった、私の父、田中隆男大臣は、断言した件の事だな。
『「特にガリア帝国やフランスに対して行う、外交攻勢は7月の24日に発表という形で行う。
これは、阿倍野真三大統領と閣議の了承も得ている。
当然、そのネタは、ジュライ元国王とジュリオ元皇太子への、フランスが仕掛けた替え玉により、これまでの旧ミスルギ皇国の一連の戦乱や事件はフランスの自作自演工作であったことの暴露。
そして、ジル、本名アレクトラの生存を公式に明らかにすることで、ガリア帝国の非道さを訴えること。
この2点だ。」』
7月22日の夜。
ジェノヴァ海岸別荘にて「黄金のタッグチーム」である私ことリデル、ミスティ、アルベルトとヒルダの私達4人などは、ローゼンブルム王国夫妻主催の晩餐会に出席していた。
建前場は夏期休暇でお忍びとは言え、周辺国の元首クラスの参加だから当然だ。
私の両親ら、政府の要人も参加した。
そこでは、今後の対応や戦略に議論が集中した。
特に、ジュライ大統領は秋に大統領選挙を控えているので、遊説中などで、いの一番に狙われることは明らかだったからだ。
そこで、私達は、アルベルトの言っていた「量子力学的な攻撃」に対応すべく、アルベルトの発案と私の発案で、大型攻撃輸送機にラグナメイルを搭載することと、異次元や平行世界の探知計算システムや攻撃システムをラグナメイルや、大型攻撃輸送機などに設置することを提案し、了承され、即日実行された。
やはり、「外交特権」及び「国際宇宙交流大使」そして、「防衛技術研究者」の地位や権限を与えられているのは、このような時には有難い。
7月22日や7月23日には、表面上は休暇を楽しんでいたが、事実上、戦闘準備をしていた。
夜になれば、私ことリデル、ミスティ、アルベルトとヒルダの私達4人は、いつもの如く、一緒に大風呂に入り、長風呂をした。
そしてその後は、私とミスティ、アルベルトとヒルダは4人居間に入り、いつものように30分ほど雑談をしてから、それぞれの部屋に入り、お互いに2人でベッドを共にした。
いつもこのような事が出来ることは、良いよね!!
7月24日。
午前0時をもって、日本連邦の外交攻勢が開始された!!
日本連邦政府は、阿倍野真三大統領の署名入りの文書を公開し、マナを使用している国家や地域、そして関係する国(事実上、フランス1ヶ国)に対して、直ちにマナの使用停止と、現在までのノーマ迫害の事実と責任者の明確化、違法な殺戮や取締の実態を全て明らかにすることを要求した。
その上で、異星人の「ザイア星のザイア民族」とフランスなどが主導した「仕組まれたヤラセ」の謀略であり、ジュライ元国王とジュリオ元皇太子への、フランスが仕掛けた替え玉により、これまでの旧ミスルギ皇国の一連の戦乱や事件はフランスの自作自演工作であったことの暴露と、ジル、本名アレクトラの生存を公式に明らかにした。
これにより、旧ミスルギ皇国の一連のテロはフランスが引き起こしたものであることを明らかにして、かつ、ガリア帝国の非道さ、特にガリア帝国の皇室を徹底攻撃するものであった。
朝から大反響が世界を駆け巡った。
旧ミスルギ皇国を含むモモコ連邦、エンデラント連合、チェコ・オーストリア連邦の3ヶ国は、すぐに賛成することを声明文の形で表明した。
英国も賛成し、対フランスや対ガリア帝国、西アフリカを領土に持つヴェルダ王朝、北欧とバルト海沿岸に領土を持つマーメリア共和国も視野に、対北欧、対東ヨーロッパ、対西アフリカなどの有事作戦でも日本連邦やその同盟国と共に、正義の戦いを進め、必ず勝ち抜くことを表明した。
その他、世界のほとんどの国や地域では、日本連邦の意向に賛成する声明や意見が溢れた。
しかし、態度を保留している一部の国や地域もあったことも事実だ。
デンマーク、ポーランド、ポーランドと連邦を組んだベラルーシ、キューバ、ベネズエラ、ギアナ、アルゼンチン、リビア、西アフリカを領土に持つヴェルダ王朝、北欧とバルト海沿岸に領土を持つマーメリア共和国などだ。
そのほとんどは、反米、反英、反仏といった国や地域だ。
また、明確に反対の姿勢を見せたのは、名指しされたフランスとガリア帝国だけだった。
私達は、7月24日の朝から多くのTV番組に出演し、ジル、本名アレクトラ本人の出演や証言、ヒルダの迫害された当時の状況、一連のテロや戦闘の状況を、ジュライ元国王とジュリオ元皇太子への、フランスが仕掛けた替え玉であった人物の証言を交えながら、必死で説明した。
私とミスティも、アルベルトとヒルダも、小学校入学からこれらの国際的な謀略に巻き込まれていたのだから、その説明にも自然に熱が入った。
正に、火の玉のように。
これも、「黄金のタッグチーム」の私達4人にとっても、広報活動という名の「戦闘」そのものだった。
その結果、7月26日までには、世界の多くの地域を味方に出来る大きな成果が得られたのだ。
その成果を元に、ジュライ大統領は演説や遊説を強化した。
2013年7月27日の午前10時。
ジュライ大統領はリヨン市で遊説を行おうと、リヨン市の郊外まで移動していた時、突然、フランスの特殊部隊と情報機関の特殊工作員の合計1000人による襲撃を受けた。
当然、護衛やモモコ連邦の特殊部隊や情報機関関係者との銃撃戦や戦闘が発生した。
「黄金のタッグチーム」の私達4人ら、宇宙医科大学校の生徒や教官、「特殊機動部隊」の人員なども出動、戦闘に参加した。
戦闘中、ジュライ大統領とその夫人らを救出後、モモコ連邦の王都に帰還中、突然、異次元空間と平行世界がオーバーラップした世界に入った。
「私達4人が操縦している大型攻撃輸送機にラグナメイルを搭載することと、異次元や平行世界の探知計算システムや攻撃システムをラグナメイルや、大型攻撃輸送機などに設置していたのは正解だ。」
私がアルベルトに言った。
「そうだね。
それでも、暗算しながらの飛行さ。
他のラグナメイルなども、隣の世界を移動しているようだ。」
アルベルトが返事をした。
5分後、何らかの彗星の核のような、意思を持った小隕石が出てきて、攻撃をしてきた。
当然、こちらも反撃をして、撃破に成功した。
その直後、モモコ連邦の首都に到着した。
このような戦闘が、2113年10月に再選を果たしたモモコ連邦のジュライ大統領の大統領選挙後も続き、終了したのは、何と2115年4月1日であったのだ!!
その間に2114年4月には、アンジュリーゼの妹のシルヴィアと私の弟の由紀夫、「お兄さんお姉さんといっしょ」の番組で私達4人の後輩のココ・リーブ、ミランダ・キャンベルの2人の女の子に、ジュン・鈴木、マイク・本田の2人の男の子の、4人も宇宙医科大学校に入学を果たした。
2115年3月には、アンジュリーゼの兄のジュリオ元皇太子が、ローゼンブルム大学医学部を卒業し、医師国家試験にも合格、ローゼンブルム大学医学部付属病院に勤務を開始した。
2115年4月1日に、フランスとの「戦い」も区切りが付いた。
私達4人は6年生、一丸となって医師国家試験に望んだ。
2116年3月、私達4人を含め、同期生全員は宇宙医科大学校を卒業し、医師国家試験にも全員合格した。
その後、日本連邦政府の命令(?)で、私やミスティの兄や姉同様、宇宙医科大学校付属病院に全員、配属された。
医師国家試験の合格までに、フランスの大統領は度重なるスキャンダルで4人も交代し、首相も8人交代した。
もう、フランスは政治すら無茶苦茶になってしまった。
このような時に、必ず、出るべき場所や時期からは、必ず英雄が出るのだ。
新たなる出会いが、私達を待ち受けていた。
今回は大学4年生の夏休み直後から卒業までを描きました。
卒業という、大きな節目を迎えた「黄金のタッグチーム」である私ことリデル、ミスティ、アルベルトとヒルダの私達4人は、更なる愛と絆を深め合います。
私達4人を含めて、宇宙医科大学校の同期生らは、どのように今後発展していくのか??
今後の情勢の変化は??
卒業後の私達に益々大きな発展と大波乱の予感??
次回をお楽しみに。