クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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「マナ使用勢力による仕組まれた戦争」に対抗するべく、2113年7月20日に、またもや「歴史的な会談」に出席した私達。
その後の大宣伝攻勢と敵の攻撃の排除に参加し続け、2116年3月に宇宙医科大学校を卒業、それ以降の活躍する主人公らを描きます。



第6章 宇宙医科大学校卒業とその後の成長
第37話 宇宙医科大学校卒業とその後の成長


 2116年3月7日、午前9時。

 

「黄金のタッグチーム」の4人、私とミスティ、アルベルトとヒルダを含む6年生全員は、宇宙医科大学校を卒業するべく、中谷元雄国防総省大臣らの臨席のもと、卒業式に臨んだ。

卒業生の答辞は、何故か私が同期生を代表して述べた。

「これからも医療に携わり、かつ医者として、広く国民を、そして国を守る一翼を担う自覚を持って、粉骨砕身、全身全霊を持って進むことを誓います!!」

 

 

この時、宇宙医科大学校の生徒や教官など関係者に与えられていた「外交特権」及び「国際宇宙交流大使」そして、「防衛技術研究者」の地位や権限を、卒業後や退官後も継続して与えられる事が、中谷元雄国防総省大臣から卒業生への訓示の形で公表された。

 

また、それに対する給与報酬や必要経費は、過去の卒業生、在校生全員には入学時より遡って支給されることが決定された。

特に、「防衛技術研究者」の地位や権限については、給与はゼロで戦闘経験や技術的提案を提供、各種手当を含めて、いちいち申請して了承を得なければならなかったのにね。

それだけ、医療関係を含めた「防衛技術研究者」の地位や権限を活用しなければならなくなった、という事なのだろう。

ともかく、卒業後だが、まとまった多額の給与報酬が、たとえ遅れてでも「支給」されるのは有難かった。

 

ちなみに、30歳の現在でも、私もミスティも、アルベルトとヒルダを含む同期生や卒業生全員、医療関係を含めた「防衛技術研究者」の地位や権限を持っているし、給与報酬や必要経費も得ている。

細かい論文やエッセイ集、写真集、各種執筆文、取材記事なども含めて、ね。

「外交特権」及び「国際宇宙交流大使」は、今も同期生や卒業生全員が同様に持っているが、事実上の「名誉職」なので、通常の場合には役立たないが。

 

 

 卒業した私達4人を含む同期生は、日本連邦政府の命令(?)で、私やミスティの兄や姉同様、宇宙医科大学校付属病院に全員、配属された。

これで晴れて私達は「宇宙軍中尉」であり、また、「予備役の陸海空と海兵隊、統合軍の予備中尉」もある立場になった。

 

そこでは通常の国家試験を通過した新人の医者同様に、2年間の研修医としての研修があったので、2118年3月までの研修を受けたのだ。

 

もっとも宇宙軍では、政治的な思惑と人気の維持から2116年度より、宇宙医科大学校の関係者や卒業生らは「特別職中の特別職」扱いになり、本来は「予備役」であるにも関わらず、現役でもあるという二重の立場、奇妙で微妙な立場に置かれることになってしまった。

そのために、給与や待遇も、「現役」と「予備役」双方の軍服を含めて支給されていたのだ。

これで、私達4人を含め、同期生や同窓生は「正規の軍人」にもなった訳だ。

 

 

それでも、私ことリデル、ミスティ、アルベルトとヒルダの4人は、今年度で16歳、それで「中尉」になれたのだから、本当に嬉しかった。

かのナポレオンですら、16歳で少尉になったのだから、それを「上回る快挙」である。

 

通常は、研修医としての研修終了後に中尉に任官するので、これだけでも破格の待遇であったのだが、私達はこれまで以上に多くの破格の優遇を受けることになった。

私達のこの破格の待遇に、他軍種の軍人らや他国の軍人などからも随分羨ましがられたものである。

 

その理由は私達4人を含めて同期生や同窓生らにとっては、

「戦闘や警備などに予備役で散々参加させてこき使っておいて、卒業してから軍人扱いとは、全く酷い宇宙医科大学校だ。

我々に、さっさと辞めるか死ぬか選べ、と言っているのと同じだ!!

いっその事、学校名を『宇宙戦闘医科大学校』『戦闘大学校』『宇宙戦艦ヤマト乗組員養成大学校』とでも改名せよ!!」

との不満が高まっていた事情もあるのだ。

 

一応、我々の名誉の為に言っておきたいが、宇宙医科大学校は生徒も教官も、超一流であり、正に日本の幕末に活躍した「奇兵隊」のように、現役以上に現役らしい軍人である。

後に知ったのだが、待遇改善には、「黄金のタッグチーム」である私達4人などの活躍も大きく働いたようだ。

なにしろ、宇宙医科大学校の存在は「統合軍数個分以上に相当する戦力と存在意義がある」との戦闘力評価や戦略力評価を受けていたのだから。

 

 

 さて、我々の卒業時の話に戻そう。

卒業時に、私ことリデル、ミスティ、アルベルトとヒルダの私達4人の扱いで問題が生じた。

私達4人は、「ローゼンブルム大学医学部」にも所属していたので、2116年3月8日に、私の双子の妹の由美子、ミスティの双子の兄、ハレー王子と共に卒業した卒業生でもあったことだ。

そこで、時々発生する珍事だが、宇宙医科大学校付属病院と妹の由美子やハレー王子らが研修医として研修を受けるローゼンブルム大学医学部付属病院との「兼任」が認められた。

正規の軍人が、民間人と兼任して研修だって??

何、それ??

全く、お役所仕事だよね。

 

 

 2116年3月10日、経済と安全保障の分野で早急な加入を申請していた旧チェコ共和国とウィーン周辺との連邦である「チェコ・オーストリア連邦」の日本連邦への加入が決定した。

政治、軍事などの統合を含めて、と代表権付きの完全加入に向けて、引き続き協議と作業を継続することも確認された。

 

経済と安全保障の分野で早急な加入の件については、モモコ連邦やエンデラント連合も加わることになり、正式に2118年3月10日にチェコ・オーストリア連邦、モモコ連邦、エンデラント連合の3ヶ国が経済と安全保障の分野で、軍指揮を含めたと日本連邦への加盟が実現した。

更に、バルカン半島地域も経済や社会の活性化により、2118年3月10日に加盟権付きの日本連邦への加盟が実現した。

 

これにより、防衛のための兵力が、陸軍方面軍集団120万人が6個方面軍を含む、現役で合計1000万人、即応予備役も250万人も、それぞれ増加することになった。

嬉しい「加算」である。

 

 

またその日、首相であるエンブリヲ・フォン・フリードリッヒ氏とその婚約者である、マリアーノ・アントワネット広報大臣との結婚披露宴がウィーンで開催され、私達4人を含む宇宙医科大学校関係者や内外から多くの参加者が祝福した。

更に、その翌日の3月11日には、宇宙医科大学校の同期生である、1組から4組の元クラス長の婚約が発表された。

益々、おめでたいお話が出てきたな。

 

 

 

 2117年3月、ジュリオ元皇太子が研修医として研修を受けていたローゼンブルム大学医学部付属病院での研修を終えた。

彼は引き続き、ローゼンブルム大学医学部付属病院での勤務を希望して、勤務を続けていた。

薬物中毒やマナ中毒などの早急な治療法やその研究を中心に、熱心に論文の公表や研究会への参加などの活躍を始めていた。

自分の体験が、余程身に染みているのだろう。

この時期には、ヴィヴィアン(本名 ミイ)やその恋人のミハイル・プーチン、秋月涼や水瀬伊織ら、私達4人の一期後輩も卒業して、全員が医師国家試験に合格後、宇宙医科大学校付属病院に研修医として研修を開始した。

 

 

 

 2118年3月31日、私達4人を含めて、宇宙医科大学校の同期生は研修を終えた。

妹の由美子やハレー王子らが研修医として研修を受けていたローゼンブルム大学医学部付属病院でも研修を終えた。

また、その日には私達4人を含む宇宙医科大学校の同期生である、1組から4組の元クラス長以外の婚約と、5組全員の婚約が発表され、5月5日に合同でお披露目されることが決定された。

そしておめでたい事に、有名プロデューサーで、宇宙医科大学校の教官でもある、ケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏と婚約者のマギー・ヒイラギ教官、宇宙医科大学校の同期生である、1組から4組の元クラス長の結婚式と結婚披露宴が5月5日に合同で行われることが発表された。

 

このような時期で婚約したならば、普通ならもう少し専門を極めようとか、研究職に就こうとか、どこかの大学病院や大病院で勤務しようとか考えるのが若い医者だ。

 

ところが、私達は、その点でもやや違った業績も積み重ねていた。

 

例えば「黄金のタッグチーム」の4人は、私とアルベルトが中心となって、2113年7月から2115年4月までの戦闘の際、「異次元空間と平行世界がオーバーラップした世界に入った」状態が何度もあった経験と測定記録などから、異次元や平行世界の探知計算システムや攻撃システムを構築し、その理論と実際の経験を基に論文として公表した。

これが、新たなる「ワープ理論」や「ワームホール」の形成理論に応用されることになった。

 

私達4人は軍事の世界でも、業績を挙げていた。

私とミスティは、ラグナメイル等の戦闘力の向上とその弱点を補う師団、「空陸両用師団」構想を専門誌に執筆し、構想を打ち上げた。

これには、私の家系に関わる、英国の戦略家、リデル・ハートの理論の着想から得た構想である。

また、アルベルトとヒルダは、その物理や数学、地理に明るい発想から、「紛争予知予防システム」の構想を打ち上げた。

 

共に、医者ならではの発想だ。

勿論、医者としての論文執筆や、「政府広報」の活動、ケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏のプロデュースする企画の活動、戦闘訓練なども行っていた。

また、研修終了後も、私達4人を含めて同期生全員が大尉に昇進の上、宇宙医科大学校付属病院に勤務することになった。

 

 

 

 一方、他の同期生などはどうだったか??

例えば、大室哲也氏とその恋人、エレノア・ルイス、龍川秀明氏とその恋人、アン・霧島の4人が、何と「タッグを組んで」、ケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏の補助的なプロデュースを開始したのだ!!

 

特に、サリアを主人公に、同期生のアンジュ、ヒルダ、ミスティ、サラを中心にネタにした美少女アニメ「美少女聖騎士 プリティ・サリアン」のプロデュースは、TVやアニメ動画サイトなどで大ヒットした。

ゾーラの「胸もみ攻撃」、エルシャの「4次元バスト攻撃」、アンジュの「ナイフ攻撃と豚呼ばわり攻撃」、サラの「ドラゴン火炎攻撃やハイヒールキック」、ヒルダの「拳銃攻撃やリンゴ攻撃」、そして、何故かミスティは「バラ攻撃」などが、アニメの世界ではコミカルに描かれていた。

大ヒットしたが故に、ヒルダなどは「隠れた趣味」であるコスプレを思いっきり出来るようになった。

本当の戦闘が、このようなコミカルなのものであれば良いのにね。

 

更に、シャナを主人公にした異世界との戦闘アニメや、秋月涼と水瀬伊織を主人公にしたアイドル育成恋愛アニメなども製作され、全てが大ヒット、映画化も実現した。

 

 

一方、ドラゴーニュ・江崎氏とその恋人、メイ・シュタイナーと、陳文傑氏とその恋人、林美玲が、何と、別の分野で「タッグを組んで」、多次元宇宙の新理論や平行世界論を構築したのだ!!

彼らは、非凡な才能の持ち主だが、発想や着想も非凡である。

後のノーベル物理学賞につながる大きな業績であったのだ。

 

 

 

 

 さて、2118年3月現在の、国内外情勢を概説しよう。

 

2113年7月7日の阿倍野真三大統領とエンブリヲ・フォン・フリードリッヒこと、円鰤夫(エンブリヲ)氏らとの会談の席で、中谷元雄国防総省大臣が、その成果と実績を次のように強調した。

 

『「我が日本連邦の領土、領海、領空を含めて、防衛体制の強化を進めており、地域統合軍を除き、2110年当時では1800万人の全軍兵力を、今年2113年には3600万人に倍増しました。

そして、欧州を中心とした最悪の事態を覚悟して、2115年までに4000万人体制+即応予備1000万人体制を目指しています。

 

更に、地域統合軍については、2105年時点で8個集団であったのですが、2110年の年末までに12個に、各地域軍の再編という形で2113年中に15個に増強、2115年までに24個+予備6個体制に、2120年までに30個+予備10個体制を目指して整備を急いでいます。」』

既に、防衛体制はこの計画以上に順調に強化されており、量的には2118年3月には目標を全て達成していた。

 

また、嬉しい加算として、チェコ・オーストリア連邦、モモコ連邦、エンデラント連合の3ヶ国が経済と安全保障の分野で、軍指揮を含めたと日本連邦への加盟が実現、バルカン半島地域も経済や社会の活性化により、2118年3月10日に加盟権付きの日本連邦への加盟が実現した。

これにより、防衛のための兵力が、陸軍方面軍集団120万人が6個方面軍を含む、現役で合計1000万人、即応予備が250万人も増加することになった。

そのため、防衛分野だけでも、2118年3月末までに5000万人体制+即応予備1250万人体制が実現したのだ!!

 

しかし、軍隊というものは、頭数を揃えただけでは戦力にはならない。

第二次世界大戦までの世界では無いのだ。

必要な予算の獲得、訓練の実施、装備の調達、衣食住などの待遇や宿舎、官舎などの整備、装備品の維持管理やその人員の養成、民間や自治体などとの連携、各種広報活動による支持拡大など、やるべき点は数多い。

 

たとえ、「量的には2118年3月には目標を全て達成」していても、全ての部隊や人員を戦力化するにはどんなに頑張っても1年程度は絶対にかかるのだ。

人間関係の構築を含めて、だ。

 

これには、日本の大きな「教訓と戦訓」から得た反省と対策もあった。

例えば、冷戦時代の1980年代では、当時の日本政府などでは、旧ソ連の軍事的脅威と侵略に対処する準備期間を「3年3ヶ月と数週間」と見ていた。

3年は軍備を準備する期間、3ヶ月は物資集積の期間、数週間は日本への作戦行動を旧ソ連が可能になる準備期間、と見ていたのだ。

 

当時の旧ソ連は、せいぜい4個師団を日本に振り向けるのが限界であり、そのように分析して対応していたのだが、当時の政治と行政が、その対応期間すら無視した、現実無視の役人的で遅々とした防衛政策を行い、大失敗してしまったのだ。

当時の陸上自衛隊が行った戦車の北方集中配備は、その典型的な失敗例である。

 

 

フランス革命から330年、「2119年7月14日とその近辺の危機説」がある以上、

「防衛体制は5000万人体制+即応予備1250万人体制を達成」

「地域統合軍は30個+予備10個体制を達成」をしても、これでも正に、ギリギリのタイムスケジュールであった。

 

事実として、フランスが、度重なる不景気と経済や社会の後退、政治の失政やスキャンダルの多発で政治不信に陥ったため、暴動や社会の混乱が目に余る悲惨な状況になっていた。

ガリア帝国、ヴェルダ王朝、マーメリア共和国、ポーランドなどでも、似た状況に生ってきていた。

そして、大ポーランド主義などの、過去の栄光を取り戻す回帰主義、復古主義が台頭してきたのだ。

大破綻や大危機は、本当に迫ってきたのだ!!

 

繰り返すが、このような時に、必ず、出るべき場所や時期からは、必ず偉大な英雄が出るのだ。

偉大な英雄を産む、新たなる出会いが、私達を待ち受けていた。

 

 

 

そのきっかけとなる出会いは、フランスから来た2人の医者だった。

私達4人と同じ年齢の、ボルタ・リエーヌ氏と、その恋人で婚約者のフランソワ・ブルボン女史である。

彼らは、共にソルボンヌ大学医学部の同期生であり、卒業後は研修医としてソルボンヌ大学医学部付属病院にて勤務した。

研修終了後、彼らはモモコ連邦の首都にある、モモコ大学医学部付属病院での勤務を希望したが、ジュリオ元皇太子の縁で、ローゼンブルム大学医学部付属病院とモモコ大学医学部付属病院との兼任が出来るようになったのだ。

 

 2118年4月7日、ジュリオ元皇太子の縁で初めて彼ら2人と、「黄金のタッグチーム」である私ことリデル、ミスティ、アルベルトとヒルダの私達4人は初めて面会した。

面会した場所は、モモコ連邦の迎賓館隣の、「高級リゾート 縁部理桜ホテル モモコ連邦首都館」である。

 

私達も彼らも共に18歳、婚約はしたし、そろそろ結婚を前提に考えた行動を進めるべき時期に来ていた。

 

その一方で、フランスなどの危機的状況は、最早、行くところまで行く情勢になっていた。

 

「初めまして。

非常に有名な皆様とお会い出来て嬉しく思います。」

ボルタ・リエーヌ氏が、実に凜々しい顔で挨拶した。

何か隠しているな、と直感した。

 

「初めまして。

リデル・田中と申します。

こちらこそお会い出来て嬉しく思います。」

私は、努めて平常心で握手して、挨拶した。

 

「具体的なお話の前に、貴方の隣に座っている、美しい女性を紹介して頂きたいのですが。」

私は、敢えて挑発した。

ボルタ・リエーヌ氏がどれくらいランソワ・ブルボン女史の事を想っているか、を見たかったからだ。

 

「分かりました。

彼女の名は、フランソワ・ブルボン。

私の恋人で婚約者です。

彼女は、かの有名なブルボン家の血を引いております。」

ボルタ・リエーヌ氏が、少々緊張した顔をしつつ、自信をもって返事をしていた。

 

なるほどねえ、家柄をお土産に微妙な線で食い込もう、と言う事か。

 

「まあまあ、ここは和やかに。」

ジュリオ元皇太子が、目が笑っていない笑顔で話した。

そんな顔では、腹芸も出来ませんよ、ジュリオ様。

 

「ご専門と関心事は何でしょうか??」

ミスティが珍しく、ふわっとした口調で切り込んできた。

天然ボケだからこそ出来る、切り込み方だろう。

 

「私の専門は、循環器系です。

そして、関心事は、政治です。

現在のフランスの現状を、心から憂いています。」

ボルタ・リエーヌ氏が、はっきりと答えた。

 

「私も専門は、循環器系です。

そして、関心事は、政治です。

私も、非常にフランスの現状を憂いています。」

フランソワ・ブルボン女史が言った。

 

彼女のその目と顔は、まるでモデルのようだが、金髪の長髪に、実に知的な好奇心を感じさせる雰囲気だ。

少なくとも、フランスのクレッソン元首相とか、韓国の朴槿恵元大統領のような愚かな言動はしないだろう。

 

「フランスは、現在のような治安も社会の団結も崩壊した、惨めな状況から早く脱しなければなりません!!

その為には、出来る事は何でもやる覚悟ですわ。」

 

「なるほどね。それで、より具体的な考えはありますか??」

アルベルトが、フランソワ・ブルボン女史に質問した。

 

「フランスは、マナの選択した過ちの精算すら済んでいないのに、我が国や我々にどうしろと言うのですか??

フランスは、マナに当初から関わった国家、他国に売り込みをした国家ですよ。」

アルベルトは、言いたい事をはっきり言うタイプだから、こういう時は、切り込み役だよな。

 

「循環器系がご専門ならば、因果応報が巡る循環も良く理解できますよね??

現在のフランスの悲惨な状況の最大の原因は、経済の破綻です。

その原因も、マナの売り込みの利益です。

その利権が政治や社会を腐敗させたのが大きな要因でもあります。

違いませんか??」

 

「ううーむ。確かにご指摘の通りです。」

ボルタ・リエーヌ氏が、苦しい表情で答えた。

 

「それならば、何故、2113年7月24日に、日本連邦政府が公表した事実や、声明に対して、否定的な見解や反対意見を表明したのは、世界中でもフランスとガリア帝国だけだったのですか??」

ヒルダが、実にきつく、鋭い目付きと表情で、ボルタ・リエーヌ氏とフランソワ・ブルボン女史に質問した。

 

「・・・・・。」

「・・・・・。」

ボルタ・リエーヌ氏とフランソワ・ブルボン女史は、答えられなかった。

 

「世界人権宣言は知っていますよね??

それに基づいた要求が、2113年7月24日に、日本連邦政府が公表した事実や、声明なのですよ??

ノーマの迫害が、背後にはフランスや、その背後にあるザイア星のサイア族の陰謀なのですよ!!」

ヒルダが、畳みかけた。

 

 

「全く、詳細な内容は、知りませんでした。

ノーマの迫害が、背後にはフランスや、その背後にあるザイア星のサイア族の陰謀というのも、初めて知りました。」

ボルタ・リエーヌ氏とフランソワ・ブルボン女史は、同じ返事をした。

 

「もっと、お二人には詳細な勉学や状況の把握が必要なようですね。」

私が言った。

 

「フランスでは経済状況の悪化に伴って治安の悪化、テロや暴動の頻発が伝えられています。

モモコ連邦などへの移住や亡命も頻発しております。

近々、またお会い出来る機会を設けましょう。

同じ医学を志した者として、一緒に頑張りましょう!!」

 

「はい、有難うございます。」

ボルタ・リエーヌ氏とフランソワ・ブルボン女史は、同じ返事をした。

 




 今回は大学卒業から研修医としての終了、その後の婚約までを描きました。
美少女アニメ「美少女聖騎士 プリティ・サリアン」、どこかでDVDでも作ってくれませんかねえ。

冷戦期当時の日本の政策などは、全て事実です。
防衛など、総合的な安全保障政策は一朝一夕では出来ないものです。

卒業という、大きな節目を迎えた「黄金のタッグチーム」である私ことリデル、ミスティ、アルベルトとヒルダの私達4人は、婚約で更なる愛と絆を深め合います。
私達4人を含めて、宇宙医科大学校の同期生らは、どのように今後発展していくのか??

今後の情勢の変化は??

私達に益々大きな発展と大波乱の予感です。
フランスは、日本を含めた世界はどうなるの??
新たなる訪問者は、私達に何をもたらすのか??

次回をお楽しみに。

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