クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~ 作:田中_jack
皆様は、クロスアンジュのストーリーや、エンドを見て、満足していますか??
筆者は、不満です。
そして、かなり社会的にも重厚壮大な内容を扱っているにも関わらず、小説版にすべき作品やその脚本であるにも関わらず、内容も絵も手抜きが多く、エンドは「全世界の紛争地帯の地球」と「ドラゴンの復興に寄与するアンジュ達の地球」に別れてしまいました。
話数が25話の30分アニメ、実質的に24分で集約できる内容のスケールではないのですが。
本当に残念ですよ。
アニメの制作者やファン、関係者らに一言。
ラノベやアニメの内容に浸るのも良いですが、現実の政治や社会、現実の世界情勢などにも、もっともっと目を向けるべきではないのですか??
ノーマ差別のような歴史を、人類は何度も何度も行っているのですから。
そこで筆者は、敢えて現実の世界に、今から約100年後、としてクロスアンジュの世界を二次小説として組み込みました。
例えば、この二次小説には「兆」とか「京」の金が動くことを描いていますが、世界の本当の姿は、この通りです。
世間に発表される経済の動きなど、単なる表面上の動きでしかありません!!
アンジュやサラ、ミスティ、ヒルダ達が幸せになるには、どうすれば良いのか??
本当に、大変ですよ。
筆者は、二次小説で描き、提案した「ストーリー」以外には思いつきませんでした。
まるで、フランス革命のような状態が全世界を覆っている社会では、王家などの出身者やノーマとして迫害された人は、英雄になる以外に幸せになる方法はないのではないですか??
このような視点を持って、もっと「クロスアンジュ」を評価して頂きたい、と心から願っています。
さて、物語も、いよいよ佳境に入りました。
フランス革命から330周年記念日の2119年7月14日、2ヶ月前に政権内クーデターで実権を握ったフランス大統領の愚策と愚考により、ついに第二次フランス革命が勃発しました。
その対応として、「黄金のタッグチーム」の私達4人は、佐藤大助日本連邦軍統合最高司令官より演説やTV出演などで革命を沈静化させる命令を受け、フランスの首都パリに乗り込み、沈静化に成功します。
その後、フランスやエンデラント連合、北欧諸国などの歴訪に同行した私達。
政府専用機などでマーメイア共和国の首都ストックホルムに向かう私達に、攻撃が加えられます。
私達はその攻撃を撃退し、マーメイア共和国宇宙軍のグスタフ・アドルフ大佐らと連携、勝利とマーメイア共和国の政権交代の成果、そしてポーランド、ガリア帝国とマーメイア共和国の秘密同盟の破綻、という大成果を得ます。
既に第二次フランス革命や、マーメイア共和国動乱により、軍事バランスや国際情勢が崩れ、変化する、更なる大きな動きが始まっていた中で、敢えて、10月8日に「中欧連邦構想」を、ガリア帝国の元第1皇女であったアレクトラに訴えかけさせることになり、ポーランドが全面的に日本連邦側についたことで、第二次ガリア帝国動乱が勃発、10月18日にガリア帝国は無条件降伏し、滅亡しました。
これを受けて11月11日、ヒルダの19歳の誕生日に開催された誕生日パーティーにて、阿倍野真三大統領は、『愛の革命作戦』が成功裏に終了したことを宣言しました。
この後、どんな波乱や成果など、劇的な運命が待ち受けているのでしょうか??
2119年11月11日。
午前10時に、いつもの開催場所であるローゼンブルム王国の王宮にて、ヒルダの19歳の誕生日を祝う「名目上の目的で開催された」誕生日パーティーにて、日本連邦をはじめ各国の首脳などが集う中、阿倍野真三大統領が冒頭、皆様に挨拶の名目で演壇に立った。
「私は、今日、この時をもって、マナの使用停止とノーマ解放の戦い、『愛の革命作戦』が成功裏に終了したことを宣言します。
日本連邦万歳!!」
そして、会場は、万歳の渦と拍手喝采となった。
実に、実に、歴史的で感動的な場面であった。
その後は、ヒルダの誕生日パーティーは、正に大騒ぎのパーティーになった。
お堅い私の父、田中隆男大臣ですら、もう大ハッスルしていた。
11時30分。
パーティーも一段落、日本連邦をはじめ招待された各国の首脳などは、別室へと移動した。
そこには、何故か「黄金のタッグチーム」の私達4人の特等席や大きな机と椅子も用意されていた。
そして、その大きな机の一角に、初めてお会いする、麻生次郎財務大臣兼副大統領と、甘利明雄経済産業大臣がおられたのだ。
私達は敬礼して、挨拶した。
「初めまして。麻生次郎財務大臣兼副大統領、甘利明雄経済産業大臣。」
「いやー、君達が、天皇皇后両陛下がご指名された、黄金のタッグチームの4人のお方か。
いいお顔をされている。
天皇皇后両陛下のお考えは知っているね。」
麻生次郎財務大臣兼副大統領が言った。
「はい。」
私は答えた。
先日の9月22日、秋の園遊会の際、天皇皇后両陛下は、私とミスティ、アルベルトとヒルダに、経済支援などの資金は、ポーランド向けが10京円規模、ガリア帝国対応に50京円規模、その他の宇宙戦費等に140京円規模を準備している旨のご意志を賜った、あの件だ。
「君達4人にと、その準備している資金の執行役を、天皇皇后両陛下がご指名されたのだよ。」
甘利明雄経済産業大臣が言った。
「執行役は、単なるお飾りなのではないですか??」
私が確認のため、敢えてお尋ねした。
「いや、違うのだ。」
入室してきた阿倍野真三大統領が私の質問に答えて言った。
「君達4人に、基本的には1京円単位で、ガリア帝国動乱など一連の動乱や戦争後の報奨金分配の采配をお願いしたい、と言うのが天皇皇后両陛下のお考え。
正に、御見心のお優しさなのだよ。」
本当に、私達をご信頼なされているのですね、天皇皇后両陛下。
誠に有難うございます。
私達の隣で、私の父や母、ミスティ、アルベルト、そしてヒルダの両親なども、感激していた。
そして、渡された小切手帳の発行人には「黄金のタッグチーム」の名称と、菊十六紋の透かしと印字がされていた。
そして支払いの保証人には、「日本連邦政府」となっていた。
これは、文字通り、政府が無限の支払いを保証するブラックカードを遙かに凌ぐ小切手だ!!
私達は、ほんのわずか、10秒ほど考えた。
これまでの経緯や功績、そして事前に渡された戦費や復興費用、人道支援、過去の負債を考えれば、合計200京円のうち、100京円は、「旧ミスルギ皇国よりドラゴンの世界の一つであるドラク族への不正資金送付」の返還問題にあてて、残りの100京円を考えるべきである、と結論を出した。
「君達は、本当に政治家に向いているよ。
エンデラント連合のリィザ・ランドック首相兼外務大臣が、かつてのミスルギ皇国で行った、例の100京円の不正送金問題は日本連邦が直接関わっているのではないのだが、そこまでも考えられるとはねえ。」
阿倍野真三大統領から褒められた。
「残りの100京円のうち、宇宙戦に備えるために40京円を準備金として確保します。
10京円は先のマーメイア動乱とポーランドの解放に繋がった功績に応じて配分します。
50京円は、旧ガリア帝国を含む地域の復興、日本連邦とその周辺諸国の戦費や人道支援用として配分します。」
私が、基本的な考えを示した。
「いいね、いいね。
さすがは我が師弟。
ここまで成長してくれるとは、私も教官やプロデューサーをして良かった。」
ケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏からも褒められた。
そして、関係各国の首脳らが見守る中、報奨金の合計60京円の配分を決定した。
決定金額は、次の通りである。
1マーメイア動乱とポーランドの解放に繋がった功績の配分:合計10京円分
・ポーランドへ、人道支援、財政支援として2京円
・戦費や基地対策支援に、ヨーロッパ、西アジア、東アジアに各1京円
計3京円
・対ポーランド、対ガリア帝国への戦闘に参加したマーメイア連邦(旧マーメイア共和国)、チェコ・オーストリア連邦、エンデラント連合、ノルウェー、デンマーク、の5ヶ国に各1京円
計5京円
2ガリア帝国対応
・戦費や基地対策支援に、世界10地域に各1京円
計10京円
・日本連邦へ10京円
・隣接国・近隣国で対ガリア帝国への戦闘に参加したポーランド、マーメイア連邦(旧マーメイア共和国)、チェコ・オーストリア連邦、エンデラント連合、ノルウェー、デンマーク、の6ヶ国に各2京円
計12京円
・旧ガリア帝国への復興として「中欧連邦」へ4京円
(旧ガリア帝国政府には直接は渡さない)
・参戦した隣接国・近隣国以外で、参戦した国や地域である英、仏、モモコ連邦など14ヶ国へ各1京円
計14京円
もっとも、各地域に配分された「戦費や基地対策支援」の費用は、言うなれば戦費などへ自由に使用できる経費だ。
これで、アルゼンチンなどの不穏な動きをする国家や地域にも迅速に対応出来るのだ。
また、「中欧連邦」への4京円は、ジャスミンが議長であるノーマ解放戦線や、その下部組織、「フランス救国委員会」、「G機関」、「提唱機関の宇宙医科大学校やその付属病院などの関連組織や機関」、そして臨時の地域管理を行っている国や地域などへ渡る。
旧ガリア帝国の政府組織も、徹底的に確認や点検をしなければならないからだ。
特に、マナのシステムを通じて莫大な利益を得ていたザイア星のザイア民族のシンパや、なりすましが数多く残留しているのは自明の理であるからだ。
そろそろ、悪の本拠地「ザイア星のザイア民族」を何とかしなければ。
悪いヤツは元から絶たなければだめだ。
その後で、地球などのもめ事を解決していけば良い。
幸い、阿倍野真三大統領から、「ザイア星のザイア民族」の無力化作戦が承認され、作戦の発動は明日となっている。
資金の分配が終わった後、ポーランド代表で見えられた、ベック外務大臣が、コシューシコ国防相兼ポーランド大統領と共に、急に私達に話しかけられた。
「本当に、今回は配分を頂き、誠に有難うございました。」
ベック外務大臣が、涙ながらに感謝の言葉を述べられた。
「ベック外務大臣。
私達に頭を下げる前に、まずは天皇皇后両陛下に頭を下げて下さい。
天皇皇后両陛下は、ポーランドへは格別の配慮を願っておられたのですから。」
私はベック外相に、このように答えた。
「それは本当ですか??」
コシューシコ国防相兼ポーランド大統領は驚いて尋ねた。
「はい、本当です。
もし、嘘であれば、今、こうして資金の分配すら無かったでしょう。」
私はコシューシコ国防相兼ポーランド大統領に、重ねて確認するかのように答えた。
この様子を含め、マナの使用停止とノーマ解放の戦い、『愛の革命作戦』などは、この後、多くの記録映画として公開されることになるが、それは別話として触れたい。
2119年11月12日。
午前4時。
「ザイア星のザイア民族」の無力化作戦が発動された!!
今回は、「中欧連邦構想」をガリア帝国の滅亡後に立ち上げる意味を込めて、描きました。
前書きにもありますが、現実の国際政治は「金」がうなります。
兆どころか、京も飛び交う世界です。
「ザイア星のザイア民族」の無力化作戦が発動された今、私達4人を含めて宇宙医科大学校の同期生らは、どのように今後発展していくのか??
「中欧連邦構想」の実現に向けて、今後の情勢の変化は??
日本を含めた世界はどうなるの??
私達に対する期待も膨らむ中、今後、何を求められ、成果を挙げるのか??
次回をお楽しみに。