クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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この二次小説はこれから完全にオリジナルになり、主人公をはじめ、ミスティ、ヒルダ、サラ、アンジュなどのサクセスストーリーになります。

ところで、クロスアンジュの公式HPより、「アンジュ シルバーリング」に関する記事が公表されました。
『5月28日(木)ファンミーティングでは、バンダイファッションネットから発売予定「アンジュ シルバーリング」を初展示!!こだわりのデザインを、是非ご覧下さい♪』
内容はHP等でご確認して頂きたいのですが、なかなか綺麗です。
そこで今回は、宝石のお話を入れます。

クロスアンジュの作品のある意味での現実化した時の問題提起とサクセスストーリー、とお考え頂ければ幸いです。

物語は大きな転機を迎えました。
「黄金のタッグチーム」の私達4人にとって、この後は、事実上10代最後のクリスマス。

将軍になった私達に、どんな波乱や成果など、劇的な運命が待ち受けているのでしょうか??



第8章 新たなる世界に向けての戦い
第48話 戦勝のメリー・クリスマスと年末年始の各界からのラブコールで結婚を誓う


 2119年12月7日。

 

「黄金のタッグチーム」の私達4人を含む、宇宙医科大学校の同期生らは、全員、准将に昇進した。

そして、来年1月1日の、アルベルトの誕生日には2階級特進で「中将」に昇進である。

これで、「営門大佐」「営門少将」での退役は無くなった。

 

勿論、他の関係者らも昇進した。

 

例えば、幹部学校ジェノヴァ分校校長のシルヴィオ・ベルルスコーニ3大元帥は、一度は辞退したものの、4大元帥に昇進の上、東京の最高司令部の副司令官に抜擢された。

最高司令部の司令官は、これまた大いにもめたのだが、結局は幹部学校長を務めた経験のある、最高司令部の副司令官であった君塚博4大元帥が、5大元帥の最高位に昇進の上、司令官に抜擢された。

また、宇宙医科大学校の校長、ウラジミール・ロンメル2大元帥は、3大元帥に昇進の上、幹部学校ジェノヴァ分校校長に就任された。

 

そして、後任の宇宙医科大学校の校長、兼付属病院長には、何とナムコプロの高木順一郎社長が、予備大元帥の階級で就任してしまった。

一応、この方も医者の出身だそうだ。

副校長には、いつもお世話になっている、プロデューサーのケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏と、マギー・縁部理桜(旧姓ヒイラギ)が、予備元帥に昇進の上、就任した。

教頭には、あの名物夫婦コンビ、宇宙軍出身で医者の末次一郎氏と、陸軍出身の末次亜美(旧姓蝶野)女史が共に大将に昇進の上、就任した。

教頭は、「特殊機動部隊」の運用も任されている。

 

何ですかね??

この宇宙医科大学校やその関係組織などの出鱈目の階級や人事は??

 

特にナムコプロの高木順一郎社長が宇宙医科大学校の校長に就任したのは、日本連邦政府や日本連邦軍への深い戦略と貸しがある。

彼には、既に「特殊機動部隊」に入隊した、特に次の人材には人材発掘の段階から深く関わっているからだ。

 

・建設業から民間軍事会社などの「大きな組織を率いる萩原組クループ」を動かせ、かつ実質的な営業も出来る、萩原雪歩

・世界的な企業グループである「水瀬グループ」社長の一人娘である、水瀬伊織

・水瀬伊織の婚約者で秋月電子の御曹司でもある、秋月涼

・世界的な歌姫、如月千早

・ITやネットアイドルなど、ネットに非凡な才能と人脈を持つ、水谷絵理

・癒し系で有名な、三浦あずさ

 

旧ガリア帝国、ザイア星などの復興支援などには、彼らの力を借りなければならないからだ。

また、ナムコプロやパンナムプロに所属しているアイドルなど、例えば星井美希のように警察の最高幹部が父親などVIPの親を持つ人材も多く、高木順一郎社長らにとっても、警備と宣伝の両面からも大きなプラスになるのだ。

 

 

それはともかく、私達の話題に戻ろう。

 

軍隊の中でも、医療関係者、特に軍医は出世が早い。

それだけ、特殊技能を有しているので優遇されているのである。

更に、私達は宇宙医科大学校に入学以来、戦闘と学業、政府広報、医療、そして政治や外交にさえ関わってきた。

20歳まであと少しというこの時点で、私達はもう、VIP中のVIPになってしまった。

将軍の地位や階級、そして責任は、本当にずっしり重いのだが、もはや後戻りはあり得ない。

不退転の決意で進んで行かなければならない。

 

何と、数奇な運命なのだろう。

まるで、ナポレオン・ボナパルトや坂本龍馬、高杉晋作などの英雄の歩んだ道のようだ。

そして、ナポレオンより出世は早く、ナポレオンですら26歳で中将になったのに、私達は20歳前で中将だ。

責任の重さが、今更ながらに感じる。

准将は「旅団の将軍」と言われる階級であるが、中将は「師団や軍の将軍」である。

本当に、大きい力と責任が伴う地位なのだ。

 

 2119年12月20日。

 

さて、ようやく「年末年始休暇」が、宇宙医科大学校の同期生を含む私達4人に与えられた。

どうも、先のザイア星征伐作戦での参加褒賞でもある休暇取得は、最後に回されたようだ。

あーあー、将軍の端くれになると、色々とつらいなあ。

ようやく、私達が安心して過ごせる戦勝のメリー・クリスマスが、こうして始まったのだ。

 

もう、普通のカップルならば婚約指輪、結婚指輪をどうするかを考えなければならない。

恥ずかしながら、世間で言われる婚約指輪はローゼンブルム王室より頂いたもの以外には持っていなかったのだ。

そして、結婚の日取りなども。

もっとも、政府の意向で、結婚の日取りは集団結婚式で、かつ内外情勢などの兼ね合いで決めることになっていたが。

しかし、私達4人を中心とした同期生などは、普通のカップルとは大違いの能力や技能を有していた。

 

 

 12月20日の午前10時。

アルベルトの誕生日パーティーが、いつもの王宮で開催された。

いつになく、戦勝記念行事が続いたことであろうか、皆、クリスマスの件や来年の件についての喜びが満ちていた。

 

同期生らの集団結婚式は、現状の予定では来年の5月5日のミスティの20歳誕生日か、7月7日の私の20歳誕生日を軸に調整されていた。

何しろ、私達の昇進だけでも、「彼らが現場を離れるので、日本連邦軍の即応力や政治の方針が変化するのではないか??」と思う勢力が、南米などの不安定な地域には存在していたのだ。

だから、何があっても対応出来るように、あらゆる検証と情報を集めなければならないのだ。

 

 

 12月20日の昼。

誕生日パーティー終了後、「黄金のタッグチーム」の私達4人、私ことリデル、ミスティ、アルベルト、ヒルダは、4人揃ってジェノヴァにある私の叔父に当たるマイケル・ハート氏が経営する宝石・貴金属関係のチェーン店の本店を訪れていた。

 

「やあ、久しぶりだね。

リデルも出世したねえ。」

私の叔父に当たるマイケル・ハート氏が、笑って挨拶した。

何しろ、叔父のチェーン店は、英国王室の御用達店なのだ。

 

「ミスティ王女様も、アルベルト様、ヒルダ様も是非当店をご利用下さいませ。

色々と取り揃えておりますよ。」

叔父の言葉に、皆が笑った。

 

「さすがは叔父様。商売熱心な事で。

今日はいろいろとご相談で来ました。」

私は叔父に言った。

 

「これを見て下さい。

クリスマスプレゼントとして、私の家族とミスティの家族、それぞれ全員にプレゼントするペンダントやブローチです。」

私やミスティを入れてそれぞれの両親4人分、それぞれの子息16人分、合計20人分のペンダントやブローチを見せた。

ちなみに、ミスティのイメージ色は赤、青、そして緑なので、それらをイメージしたデザインにした。

私は、宝石類のコレクションや鑑定も趣味の一つで、資格すら取得している。

これらは全て、私の自作なのだ!!

 

「へえー、リデルがこれを作るとは、上手ねえ。」

ミスティが、にこにこしながら言った。

ヒルダやアルベルトも興味津々のご様子だ。

 

「指輪は??」

「この7色、7つのダイヤモンド指輪だよ。

クリスマスイブまで取っておきたかったのだが。」

私がミスティに言った。

私は13歳の時、内々に婚約決定して以来、毎年指輪などを自作してミスティに贈っているのだ。

偉いだろう!!

 

 

「材料は??」

叔父が私に尋ねた。

「ドラゴンの世界に度々行ったお土産や、先日の戦闘の帰りに授与された宝石やその原石などを利用しているのだけれども。」

 

「なるほど、ドラゴンの世界の宝石類は、地球の物とは、また別の特徴があるようだな。」

叔父が言った。

 

「粒が大きいし、ダイヤモンドでも多色が多いのなのだなあ。

地球ではダイヤモンドの赤や青、黒は特に貴重品だからな。」

叔父が私に関心して言った。

 

 

「ねえ、リデル。

私のイメージ色は何色??」

ヒルダが唐突に言った。

 

「うーん、私よりもアルベルトの方が良く分かると思う。」

私は答えた。

これらの点は、かなり微妙な意味があるので、慎重に、慎重に。

 

「俺には良く分からないなあ。

赤と、・・・うーん、何だろう??」

アルベルトは、答えに苦慮した。

おい、君の伴侶になる人だろう??

全く、頭の半分が数学と物理で出来ている、と言われることだけはあるな。

 

「似顔絵を描くか、彼女のオーラを把握することで分かるよ。」

私は言った。

 

「ヒルダの場合は、赤、紫、そして青だ。

だから、ミスティもヒルダも、ルビーやサファイアは似合うはずだよ。」

 

「そうなんだ。

知らなかった。」

ヒルダも、関心して言った。

 

 

「ところで、本日のご依頼は??」

叔父が聞いてきた。

 

「この原石を使って、私の妹の由美子、弟の由紀夫のパートナーにプレゼントするペンダントやブローチ、指輪を何とか作ってやれないか、とご相談願った次第です。」

 

私は叔父にルビーとトルコ石の原石を渡した。

かなり良質の原石だ。

当然の事ながら、ルビーは私の同じ年の妹の由美子の相手でミスティの同じ年の兄であるハレー王子向け、トルコ石は弟の由紀夫の相手で、アンジュの妹でもあるシルヴィア向けである。

兄として、少しは良いところを見せてあげなければ。

 

「いいでしょう。

原石のかけらは頂く、という条件で。」

叔父は了承し、早速作成に取りかかった。

 

その時、ヒルダがアルベルトの肩を突いた。

 

「ねえ、アルベルト。

私向けの指輪とかペンダントとかブローチはどうなっているのーー??」(爆笑)

ヒルダが、半分甘えて、半分は挑発的に言った。

何故、私はミスティのように貰えないのか、という視線も付けて。

あーあー、ヒルダのようなタイプは挑発や怒らせたりすると手を焼くぞ。(棒読み)

 

「・・・・。

デッサンとイメージだけ出来ています。」

アルベルトが答えた。

何、その答え方は??

部品や製品のデザインではないのだぞ。

 

「今、ここで描いてよ。」

ヒルダが突っ込んだ。

 

「PCノートとか、デッサン画面ノートとか、何にもない。」

 

「貸してやるよ。」

私が、敢えて助け船を出した。

 

私は、先程見せたブローチやペンダント、指輪とは別に、いろいろな「宝石や貴金属を使用した試作品」も持ってきたのだ。

 

これを見て、ミスティやヒルダが、さらなる驚きの表情を見せた。

アルベルトは、これらを見て、「ううーーーー」と、うなりつつ、ルビーとサファイアを使ったブローチやペンダント、指輪を指差し、一言、言った。

「これ、これだ!!」

 

あーあ、言っちゃった。

御愁傷様。

さようなら、のレベルだな。

これらは、一番の安物なのだけれども。

まあ、素人様が最初に購入する物としては、かなり高い品質であることは間違いないが。

 

「アルベルト。

念のために言っておくが、これは私の叔父と私が共同で考えて製作した商品だよ。

同様の商品は、店のショーウィンドーに販売品として陳列されているよ。

ヒルダが気に入ってくれるのならば、それで良いではないか。」

私は、この件に区切りをつけるべく、こう言った。

 

「あははは。

リデル、恩に切るよ。」

アルベルトは、喜んで店のショーウィンドーに行き、購入した。

なにしろ、高級ベルトやちょっとした良い革靴を購入するレベルの金額だったのだから。

 

 

 

「さてと、リデル、これにサインして。」

私の妹の由美子、弟の由紀夫のパートナーにプレゼントするペンダントやブローチ、指輪を私が受け取った後、叔父が言った。

ああ、例の件が出来たのか。

 

「12月23日に英国王室コンテストで出品する、例の王冠セットの推薦状ですね。

叔父様。」

私がサインしながら言った。

 

「そうだ。

お互いのアイデアと腕の結晶だ。

王冠セットは、我らが親戚、リデルと同い年のキャサリン・ハートが、英国王室の皆様の前で身に付けることになっている。」

叔父と私はお互いに、「ふふふ」と、不敵な笑みを見せた。

 

「入賞するといいですね。

私も大舞台で身に付けてみたいなあ。」

ミスティがまるで憧れの舞台で踊るバレリーナになったような気分で言った。

 

 

 

 12月23日の夜。

私とミスティは、アルベルトやヒルダ、そして4人の家族らと共に、一足早い「クリスマス・イヴ」の晩餐会を王宮で共に過ごしていた。

 

 そこへ、夜のニュースが入ったのだ!!

 

「たった今、入ったニュースです。

12月23日にロンドンにて開催された英国王室コンテストにて、我が国から出品された「王冠セット」が最優秀賞を受賞しました。

 

受賞作品を作成・出品したのは、ジェノヴァ在住の宝石店チェーン経営のマイケル・ハート氏と、その甥に当たる、現在、宇宙医科大学校付属病院に勤務し「黄金のタッグチーム」を率いていることでも有名な、リデル・田中准将です。

 

尚、コンテストで王冠セットを身につけたキャサリン・ハートさんは、リデル・田中准将と同い年の親戚であり、英国王室はこの度、正式にキャサリン・ハートさんとアーノルド皇太子との交際を認める、と発表しました。」

 

TVでは、どのチャンネルでも、『我が国から出品された「王冠セット」が最優秀賞を受賞』のニュースが速報で大々的に報じられていた。

 

私の家族を含め、ミスティ、アルベルト、ヒルダなど皆が皆、一様に受賞を大喜びして頂いたのは、本当に嬉しく、有難かった。

しかし、私と、叔父のマイケル・ハートは、本当に心から驚いたのだ!!

出品作品は軽く100件を越えていたはずなのだが??

 

そして、英国王室はこの度、正式にキャサリン・ハートさんとアーノルド皇太子との交際を認める、と発表したことにも驚いた。

 

 

「はははは、今日はめでたい。

実にめでたい。

マイケル・ハートさんとリデル君に、今度は我がローゼンブルム王室の王冠セットでも作って貰おうかな??

ははははははは。」

エマニエル・ローゼンブルム国王は、上機嫌で笑いながら言った。

 

「よし、これをネタに早速、東郷ヤコブレフ氏と、高垣楓さんを搦めてプロデュースをするぞ!!」

同席していた、ケマル・縁部理桜氏が、奮い立った。

予備役の元帥になっても、大ハッスルですね。

プロデューサー。

 

 

そして、12月24日の朝より、最優秀賞受賞での「大騒動」が勃発したのだ!!

年末にも関わらず、大倉キャスターの番組に生出演4回を皮切りに、各局、各地域を廻る毎日。

そして、各界、特に政財界からのラブコール。

叔父のマイケル・ハートのチェーン店は例年の2桁の売り上げと利益。

私やミスティ、アルベルト、ヒルダ、東郷ヤコブレフ氏と、高垣楓さんも大忙し。

そして年の瀬は過ぎていった。

 

 

 

 2120年1月1日。

元旦の朝。

 

ジェノヴァの王宮にて私達は東郷ヤコブレフ氏と、高垣楓さんを含めて、結婚を誓う行事を行った。

今年はどうなるのだろうか。

一波乱が迫っていた。

 




 今回は、「ザイア星のザイア民族」の無力化作戦の成功後を描きました。
私達4人を含めて宇宙医科大学校の同期生らは、結婚準備の時期に来ました。
どのように今後発展していくのか??

「中欧連邦構想」の実現に向けて、今後の情勢の変化は??

日本を含めた世界はどうなるの??
大騒動の予感が??
私達に対する期待もますます膨らむ中、今後、何を求められ、成果を挙げるのか??


次回をお楽しみに。
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