クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~ 作:田中_jack
クロスアンジュの作品の更なる幅を拡げ、より現実的な問題提起とサクセスストーリーへの一助になってもらえたら、と願っています。
物語は2120年、主人公らは20歳を迎え、大きな転機を迎えました。
「黄金のタッグチーム」の私達4人にとって、この後は、中将としての立場で政治的、戦略的にも動かなければなりません。
将軍になった私達に、どんな波乱や成果など、劇的な運命が待ち受けているのでしょうか??
2120年1月1日。
元旦の朝。
ジェノヴァの王宮にて私達は東郷ヤコブレフ氏と、高垣楓さんを含めて、結婚を誓う行事を行った。
1月1日付けで中将に昇進、今年はどうなるのだろうか。
「黄金のタッグチーム」の私達4人を含む、宇宙医科大学校の同期生らは、この日全員、中将に昇進した。
そして、同期生らの既婚者を除く婚約者らは、全員、今年結婚の予定だ。
ジェノヴァの王宮で午前9時過ぎ。
行事も終わり、皆と共に新年の食事を、餅やお雑煮、おせち料理など日本式の正月料理を交えて、パスタやピザなどと共に楽しんでいた。
その時、面会を求めて突然の来訪者が訪れた。
東京の最高司令部の副司令官にて、幹部学校ジェノヴァ分校の前校長、シルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥である。
お供には、幹部学校ジェノヴァ分校校長のウラジミール・ロンメル3大元帥、日本連邦統合軍欧州方面司令部のベレンコ・トハチェスキー大元帥、そして宇宙医科大学校の校長、兼付属病院長でナムコプロの社長でもある、高木順一郎予備大元帥を引き連れていた。
「正月早々、大変申し訳ない。
最高司令官の君塚博5大元帥らの意思を伝えに来たのだ。」
シルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥が挨拶しつつ、来訪の理由を述べた。
「年末年始に故郷に帰省していてね。
やはり、故郷のイタリア半島はいいね。
心から落ち着くよ。」
「東京の生活は如何ですか??」
私が尋ねると、シルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥は少々驚いた表情で、このように返答された。
「東京は古くて新しい都市。
何となくジェノヴァを大きくしたような、エネルギッシュな都市だね。
だから、楽しいよ。
さて、ちょっと皆さんにお話をさせて頂きたいが、いいかね??」
もちろんこの会議の場には、いつもお世話になっている、プロデューサーのケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏と、マギー・縁部理桜(旧姓ヒイラギ)予備元帥と、あの名物夫婦コンビ、宇宙軍出身で医者の末次一郎氏と、陸軍出身の末次亜美(旧姓蝶野)大将も同席していた。
何ですか??
正月早々、大波乱の予感が??
「昨年の12月23日にロンドンにて開催された英国王室コンテストにて、リデル君の叔父マイケル・ハート氏とリデル・田中君が出品した「王冠セット」が最優秀賞を受賞した件が、もう世界的な大規模外交の大物ネタになっているのだよ。
それに、英国政府から正式に東京の日本連邦政府に依頼されたのだが、コンテストで王冠セットを身につけたキャサリン・ハートさんはリデル・田中准将と同い年の親戚。
英国王室はこの度、正式にキャサリン・ハートさんとアーノルド皇太子との交際を認める、と発表した件についても、英国王室から近々婚約が発表される見通しだ。」
シルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥が、極秘事項を含めて、さらりと説明した。
英国王室に我が親戚キャサリン・ハートさんが嫁ぐことになるのか。
それだけではなく、叔父マイケル・ハート氏と私が出品した作品が、外交の大物ネタになるとはねえ。
ああ、事実は小説よりも奇なり珍なりまた不思議なり。(感慨深く考える)
「今後、リデル君やその親戚を含めて、どのように外交などが展開されるのでしょうか??」
東郷ヤコブレフ氏が尋ねた。
「ご命令さえあれば、特殊工作や宣伝工作、長距離からの狙撃まで何でも可能ですよ。」
おおー、男前の凄みのある顔と体格で言われれば、実に説得力があるなあ。
さすがは狙撃、いや、射撃のプロである東郷先生、東郷ヤコブレフ氏の言葉には重みがある。
「やはり、裏で大きな動きが進んでいるのですね??」
高垣楓さんがシルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥に尋ねた。
「その通りだ。」
シルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥が答えた。
「まず、リデル君の叔父マイケル・ハート氏とリデル・田中君が出品した「王冠セット」が最優秀賞を受賞した件は、これでダイヤモンドなどの宝石や貴金属類の製造販売や流通ルートなどの変更という、大きな流れが始まっている。
ダイヤモンドなどの宝石や貴金属、レアメタルの多くの産出地が、中南米やアフリカ、東南アジアなどの不安定な地域が多いことは良く知られている。
もっとも、我が日本連邦は例外で、日本列島やロシア、満州の一部などではかなり良質で大量に産出されるが。
そこで、不当な鉱工業の盗掘、中間搾取や密輸、資金洗浄などの不正行為は許さない、と、君達に啓蒙活動をして貰いたいのだ。」
シルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥が答え、更に続けて言った。
「もう一つの件である、キャサリン・ハートさんとアーノルド皇太子との件だが、英国王室から近々婚約が発表され、結婚が今年の6月までに予定されている。
これにより、英国王室がリデル君や田中大臣の田中家を通じて日本の天皇家につながり、日英両国の結びつきが更に強まる前に行動を起こそう、という勢力が台頭してきているのだ。
中南米のアルゼンチンやコロンビア、中近東やアフリカの一部、太平洋地域の一部などで、だ。
これらの懸念材料に対処するために、君達を中心に、大いなる宣伝活動、つまり「偽装宣伝工作」をして貰いたい。
偽装工作の方法などは、日本連邦統合軍欧州方面司令部のベレンコ・トハチェスキー大元帥とナムコプロの社長でもある、高木順一郎予備大元帥に教育と具体的なプロモーション、とまり宣伝作戦をお任せしたい。
ナムコプロやパンナムプロなどに所属する他のタレントや芸能人も軍属なので、作戦に参加して頂く。
もちろん、予備元帥であるケマル・縁部理桜氏にも、引き続き表のプロデュースをして頂くことになる。」
「軍のこれまでの作戦とは、随分違った角度からの作戦になるわけですが、軍事的な作戦は何時頃を想定していますか??」
私は尋ねた。
「おそらく、今後1ヶ月程度で開始だろう。」
シルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥が答えた。
「君達には大変悪いが、宇宙医科大学校の第75期生を中心に宣伝活動をしながら軍事訓練やラグナメイル等による作戦や特殊作戦、諜報戦も同時に行うことになるだろう。」
日本連邦統合軍欧州方面司令部のベレンコ・トハチェスキー大元帥が言った。
「まるで、旧ソ連軍の特殊部隊や旧KGBの工作員のような扱いを受けるが、2、3ヶ月だ。
遅くとも3月中旬には中南米での軍事作戦が終わる。それまでは頑張って欲しい。」
1月1日から、すでに作戦は開始されていた。
作戦と平行して、軍の情報集団などによる「教育訓練」と、東郷ヤコブレフ氏と、高垣楓さんによる「ベッドテクニック」の教育訓練も受けていた。
「服の脱ぎ方一つで、印象は大きく変わるわよ。
魅力的に脱ぐのよ。」
「たとえ裸になっても、お肌の化粧や体調管理は重要よ。
例えば全身に薄くパウダーを付けるのがコツよ。」
「肌の重ね方も大切よ。
抱き合うのは立ってからの方が良いわね。」
「風呂の入り方も丁寧にね。
風呂での愛撫も程々に。」
「男性が女性を抱きかかえるなどで支える姿勢、手を繋いで歩く姿勢などが、第三者の視点では大切な意味を持つのだ。」
「宣伝活動には、場所に合わせて化粧や衣装を地味にすることから派手にすることまで考えることが大切よ。」
まるで、ヌード専門のネットとかネットチャンネル、ファッションショーの教育の如く、実用的な内容を次々と教育指導を受けていったのだ。
本当に諜報員か特殊工作員にでもなった気分だよ。
2120年1月5日。
担当別の作戦が開始された。
主な担当分野の割り振りは次の通りだ。
(男性、女性の順に表記)
◎日本連邦ならびに英国、英国連邦を主担当
75期
☆「黄金のタッグチーム」私達4人
・私こと、リデル(本名 リデル・田中)とミスティ(本名 ミスティ・ローゼンブルム)⇒男女それぞれの集団長
・アルベルト(本名 アルベルト・マンシュタイン)とヒルダ(本名 ヒルデガルト・シュリーフォークト)
(宇宙医科大学校、防衛医科大学校、幹部学校なども支援)
※魔術に強い異能集団のクラス
・衛宮士郎と遠坂凛⇒男女それぞれの異能集団の集団長
・アーチャーとセイバー
・ギルガメッシュとバゼット・フラガ・マクレミッツ
(その他の軍属魔術集団も支援)
☆75期相当(研修医で同期)
・東郷ヤコブレフと、高垣楓⇒男女それぞれの芸能関係の集団長
(その他のナムコプロやパンナムプロの軍属タレントなども支援)
76期
・ミハイル・プーチンとヴィヴィアン(本名 ミイ)⇒男女それぞれの集団長
☆ローゼンブルム大学の大学院生で、「特殊機動部隊」第1期生の8人
・ベッカム・キングリッジとナオミ・キャリア
・ネタニヤフ・ベンジャーとメアリー・ベギン
・ハルカ・桃山とマリカ・林
・ハジ・モジュールとノンナ・サダト
☆芸能人で東京大学理学部を卒業したばかりの「特殊機動部隊」第1期生の2人
・秋月涼と水瀬伊織
◎フランス、エンデラント連合(ドイツ連邦共和国に国名変更手続中)、モモコ連邦とその周辺を主担当
75期
・ジョージ・ルイスとロザリー(本名 ロザリアス・ロルカ)⇒男女それぞれの集団長
☆留学生
・タスク(本名 タスク・マインコフ・真田)とアンジュ(本名 アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ)
・レオポルド(本名 レオポルドティーネ)とサラ(本名 サラマンディーネ)
・テルメ(本名 テルメルダス)とナーガ(本名 ナーガレスタ)
・レオナ(本名 レオナリーネ)とカナメ(本名 カナメシュール)
・ラファイエル(本名 ラファイエル・ドロン)とモモカ(本名 モモカ・荻野目)
◎中欧連邦構想とその地域を主担当
75期
※かつての極秘チームで未公表だったクラスの集団
・ローゼン・フォン・アドリア・チトー氏とジル(本名 アレクトラ・マリア・フォン・チトー(旧姓レーベンヘルツ))⇒男女それぞれの集団長
・イージス・霧島氏とパメラ(本名 パメレーベ・マイコフ)
・ウリエル・佐藤氏とヒカル(本名 ヒカル・愛田)
・アリエル・大場氏とオリビエ(本名 オリビエ・アテナイ)
☆「ダイヤモンドローズ騎士団」12人
・マイケル・ポールセンとサリア(本名 サリア・フォン・エーデンベルグ)
・ランヌ・ド・バスとクリス(本名 クリス・アレニウス)
・ウラジミール・ドンスコイとターニャ(本名 ターニャ・ドニエツク)
・ショパン・ワレサとイルマ(本名 イルマ・コシューシコ)
・碇信司とシャナ(シャナ・ニエトリータ)
・ベニート・メディチとチョチョリーナ(チョチョリーナ・レーベンヘルツ)
◎中近東、アフリカを主担当
75期
・オスプレイ・山田とゾーラ・山田(旧姓アクスバリ)⇒男女それぞれの集団長
・アレクトラ・フォン・アタチュルクとエルシャ(本名 エルシャ・アタチュルク(旧姓リンドス))
76期
☆芸能界より入隊した「特殊機動部隊」第2期生の10人
・アンディ・ブルースと如月 千早⇒男女それぞれの集団長
・御手洗 翔太と萩原 雪歩
・石油王こと三浦友和と三浦 あずさ
・伊集院 北斗とサイネリアこと 鈴木 彩音
・天ヶ瀬 冬馬と水谷 絵理
◎世界の全地域を担当
75期
※異能集団のクラス
・大室哲也氏とエレノア・ルイス⇒男女それぞれの集団長
・龍川秀明氏とアン・霧島
・ドラゴーニュ・江崎氏とメイ・シュタイナー
・陳文傑氏と林美玲
(各種の分野別での支援を受け、宇宙医科大学校、防衛医科大学校、幹部学校なども支援)
人選は、担当の出身地や地縁血縁関係、特技や知名度等を考慮して決定された。
そして、作戦は開始された!!
「黄金のタッグチーム」私達4人は、1月5日に早速、英国王室主催の新年パーティーに出席して、私の親戚筋であるキャサリン・ハートさんとアーノルド皇太子にご挨拶して、順調な交際ぶりを確認させて頂いた。
「リデルさん、ミスティ王女様、アルベルトさん、ヒルダさんはすごいですね。
私も軍人をしていますが、皆さんは既にかなりの戦功を挙げられ、中将まで出世されている。
私は、やっと今年に入って准将にさせて頂いたばかりですよ。」
アーノルド皇太子は、ご謙遜にもこう言われた。
「たまたま、運が良かっただけですよ。」
ミスティが笑って言った。
「ミスティ王女様もヒルダさんも、本当に素晴らしいですね。」
私の親戚筋であるキャサリン・ハートさんが言った。
私と同い年、つまり、ミスティと同年だが、とても同年とは思えない感じがする。
まるで、かつてのダイアナ妃のイメージに近い雰囲気だ。
親戚筋の私が言うのもどうかと思うが、これならばアーノルド皇太子との結婚もうまく行くだろう。
「私もキャサリン・ハートさんのような女性になりたいです。」
ヒルダが、珍しく女性を褒めちぎった。
おおー、ヒルダもパーティーで注目を浴びる存在になっているぞ!!
やはり、お気に入りのツインテールの髪型をしているためか、すごい大人の雰囲気を出しているぞ!!
当然の事ながら、イギリスのゴシップ紙などが、キャサリン・ハートさんとアーノルド皇太子を追いかけるだけではなく、キャサリン・ハートさんの親戚筋である私なども追いかけ、記事を書き始めた。
「英国のロイヤルファミリーに更なる波乱要因!?
ローゼンブルム王室と日本の天皇家に関係する田中家やハート家が殴り込み!!」
「田中家やハート家が宝石や貴金属利権をバックに英国王室を取り込むのか??」
「シュリーフォークト家やマンシュタイン家にも新たなる動きあり!!
『黄金のタッグチーム』が、名門や名家で欧州を分割統治か??」
私達4人、いや、東郷ヤコブレフ氏や、高垣楓さんを含めた同期生らの作戦に関わる全員にとって、この手の報道は昔からあったとは言え、今回の作戦でも何らのプラスにもならない事は良く分かっていた。
だから、この作戦が開始された後、私達は、様々なメディアから批評された。
ほとんどは、批判記事や憶測記事ばかり、ネットでは擁護記事や擁護ブログ等が飛び交い、情報戦争のような状況になってきた。
このような状況でも、私達は世界を駆け巡ったのだ!!
「黄金のタッグチーム」の私達4人だけではなく、フランスとの再統合をアピールしているアンジュ達や、中欧連邦構想の実現に向けて動くアレクトラ達、中近東やアフリカの安定化に取り組むゾーラやエルシャ達にも、マスコミの批評は付いて回った。
しかし、これこそが、日本連邦政府や日本連邦軍の考えていた、「作戦の真の意図」であったのだ!!
その意図とは、「芸能記事などで牽制しつつ、話題を提供して真綿で首を絞めるがごとく、ジワジワと作戦を意図する方向に持っていく」ことであった。
敢えて反対の行動を行い、敵を誘い、叩く機会を作り出すのである。
まるで、撤退して敵を誘う、かつての薩摩藩の釣り野伏せ戦法だな。
2120年1月19日。
南米のアルゼンチンとコロンビアは、いきなり領海200海里を宣言すると共に、自国の領土や領海と主張している島やカリブ海沿岸などの英、仏、蘭の3ヶ国の領有している海域を軍事力で制圧し始めた。
また、アルゼンチンが領有を主張している南極半島などの南極大陸の一部にも、軍を派兵し始めた。
そして、両国は欧米依存からの脱却とカリブ海沿岸やフォークランド諸島などの植民地解放を大義名分に掲げ、行動を正当化した。
南半球は1月が真夏であり、特にアルゼンチンが領有を主張しているフォークランド諸島を占領するには、夏の時期しか選択肢はなかったのだ。
翌日の1月20日。
朝6時、英、仏、蘭の3ヶ国は、揃ってコロンビアとアルゼンチンの行動を激しく非難した。
全てを元に戻すことを併せて要求した。
日本連邦政府は、この時点で中南米に展開している部隊を中心に、陸海空軍、海兵隊、宇宙軍、統合軍と、地域統合軍に動員をかけ、臨戦態勢を敷いた。
もっとも、南米はブラジルとチリ、ペルーに、中米はメキシコとキューバ、ハイチ、パナマに展開していたのだが。
これらの一連の動きに対して、愚かにも、コロンビアとアルゼンチンは、英、仏、蘭の3ヶ国本土やその拠点になる島などへ弾道ミサイルや長距離巡航ミサイル等で攻撃を仕掛けた。
その中には、中立国のデンマークのグリーンランド島やノルウェーのスヴァールバル諸島、アイスランドも含まれていた。
また、英、仏、蘭の3ヶ国本土攻撃は、日本連邦軍の行動範囲に含まれるとして、日本連邦軍の本土防衛部隊や地域統合軍などが迎撃に参加した。
これにより、コロンビアとアルゼンチン両国に世界中からの非難が殺到、国際的に孤立してしまった。
1月27日、ミサイル戦は終了した。
その理由は、コロンビアとアルゼンチン両国のミサイルの備蓄と生産が追いつかず、発射出来るミサイルの在庫が切れたためであった。
この時点で、コロンビアとアルゼンチン両国とその周辺の制海権、制空権は日本連邦軍が握る状況になっていた。
1月30日、コロンビアとアルゼンチン両国が占領したフォークランド諸島などの島や南極半島などへの攻撃や奪還作戦が開始された。
それと平行して、ベネズエラ、エクアドル、ペルーの協力と共同作戦により、パナマからコロンビアを制圧する軍事攻撃、チリやブラジル、パラグアイ、ウルグアイ東方共和国、そしてパラグアイとの共同作戦により、アルゼンチンを制圧する軍事攻撃が開始された。
同時に、コロンビアとアルゼンチン両国に停戦と和平交渉に応じるように声明を出した。
1月31日。
「黄金のタッグチーム」の私達4人などの「宇宙医科大学校出身者の部隊」などは、コロンビアの首都ボゴタを奇襲攻撃し、無血のうちに制圧占領した。
これには、改良を重ねた「空陸両用師団」などの効果や、コロンビア軍が戦意を失って、こちらの「友愛」行動により降伏したことも大きかった。
これにより、事実上、コロンビアは降伏に追い込まれた。
正式には、コロンビアは2月1日朝、無条件降伏した。
2月1日。
この時点で、既にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスは包囲され、海上も封鎖された状況になっていた。
食料や水も保って3日間分であった。
そこで日本連邦軍や英国軍などは、首都ブエノスアイレスの無血開城と降伏を勧告した。
2月2日の未明、「黄金のタッグチーム」の私達4人などの「宇宙医科大学校出身者の部隊」などは、アルゼンチンのサブ司令部が置かれていた都市、コルドバを奇襲攻撃し、サブ司令部などを制圧・占領した。
この作戦には、英国の若きプリンス、アーノルド皇太子も参加していた。
2月2日の昼の時点で、アルゼンチンの主要な軍事拠点は、フォークランド諸島などの島や南極半島などへの攻撃や奪還作戦により、全て失う事態に陥ってしまった。
また、チリやブラジル等からの侵攻により、陸地の多くの拠点も失っていた。
特に海軍や空軍の損耗が激しく、陸に上がった河童のような状態になっていた。
2月3日。
朝、日本連邦軍や英国軍などは「最後の降伏勧告」をアルゼンチン政府と、首都ブエノスアイレスに対して行った。
受諾しなければ、首都ブエノスアイレスは灰燼に帰することを、戦時国際法に基づいてビラなどの古風な方法も駆使して伝達した。
昼12時、アルゼンチン政府が降伏を受諾する放送が、インターネットやラジオ、TVなどで放送された。
夕方4時、「黄金のタッグチーム」の私達4人などの「宇宙医科大学校出身者の部隊」を含む、日本連邦軍や英国軍などが首都ブエノスアイレスを制圧、占領し、アルゼンチン政府は無条件降伏した。
2月5日。
首都ブエノスアイレスのラプラタ川に面した大統領府にて、コロンビア、アルゼンチン両国による戦争の終結を宣言文書に関係各国が署名、戦争は終結した。
後に、この戦争は「中南米戦争」とも、「第二次フォークランド戦争」とも呼ばれることになった。
2月15日。
「中南米戦争」が終結したことに伴い、「黄金のタッグチーム」の私達4人などの「宇宙医科大学校出身者の部隊」を含む、日本連邦軍や英国軍などが、この日、帰還しジェノヴァの土を踏んだ。
今回は、以前より紛争の種火が燻っていた中南米で発生した「中南米戦争」を描きました。
私達4人を含めて宇宙医科大学校の同期生らは、結婚準備の時期に来ました。
どのように今後発展していくのか??
「中欧連邦構想」の実現に向けて、戦争後の今後の情勢の変化は??
日本を含めた世界はどうなるの??
私達に対する期待もますます膨らむ中、今後、何を求められ、成果を挙げるのか??
次回をお楽しみに。