クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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クロスアンジュの二次小説の小説数も増加しています。
こちらも頑張ります!!

さて、クロスアンジュの公式HPより、オリジナルキャラのナオミが出演する一般版ゲーム発売の記事が公表されました。
このゲームの内容は、賛否両論が渦巻いていますが、少なくとも原作が不完全燃焼で終了した以上、新たなるストーリーの提案という点では良かったと、筆者は感じております


物語は2120年、主人公らは20歳を迎え、大きな転機を迎えました。
「黄金のタッグチーム」の私達4人にとって、この後は、中将としての立場で政治的、戦略的にも動かなければなりません。
2120年1月19日、コロンビアとアルゼンチンが武力行使をしたことで「中南米戦争」が勃発し、英国やブラジルなど日本連邦の同盟国側に立って参戦、私達も作戦に参加、2月5日に勝利を飾り、2月15日に帰国しました。

将軍になった私達に、今後どんな波乱や成果など、劇的な運命が待ち受けているのでしょうか??



第50話 中南米戦争の終結後に多くの闇が暴露される

 2120年3月1日。

 

午前6時、場所はジェノヴァのローゼンブルム王国の王宮。

ようやく、ようやく、中南米戦争の戦勝式典や戦勝報告会などの「公式行事」が終了した。

2月15日の帰還以来、日本連邦各地を廻る日々で、演説会やスピーチなど盛りだくさんだった。

TV出演や「政府広報」も盛りだくさんだった。

睡眠時間もろくに取れなかった。

売れっ子のタレント以上の「売れ行き」だったのだ!!

やった、日本連邦と過酷な宣伝活動に耐えきった私達、万歳!!

やっと、私達は通常の業務に戻れる。

 

 

 

ジェノヴァの王宮にて私達は東郷ヤコブレフ氏と、高垣楓さんを含めて、久しぶりに水入らずの朝食を摂っていた。

既に1月1日付けで「黄金のタッグチーム」の私達4人を含む、宇宙医科大学校の同期生らは全員、中将に昇進、昇進後には中南米戦争への参戦。

今後はどうなるのだろうか。

 

その時、私の特殊携帯電話が鳴った。

この特殊携帯電話は、日本連邦政府関係者で、かつVIP中のVIPのみが取り扱いを許されているもので、通常は閣僚級以上か、大統領の継承順位に指定されている、皇室や王室、その継承権保持者など特別の権限がある人物でなければ所有出来ないものだ。

ちなみに、軍の将官ら向けには別の特殊携帯電話などが配備されている。

 

つまり、「黄金のタッグチーム」の私達4人を含む、宇宙医科大学校の同期生らは、日本連邦政府と軍との、双方の「特殊携帯電話」を所有しているのだ。

 

電話は私の父で大統領府の主席補佐担当大臣、田中隆男からだ。

「おはようございます、父上。

リデル・田中中将です。」

私は電話に出て、挨拶した。

こんなに早く、どうしたのだろうか??

 

「朝早くからすまないね。

実は、あさっての3日に、「黄金のタッグチーム」を含めた宇宙医科大学校付属病院の日本連邦と英国、英国連邦の担当者は英国のロンドンに行って貰いたい。

勿論、日本連邦政府の代表団として、だ。

 

団長は私だが、今回は夫婦で参加する。

志木田茂雄外務大臣夫妻と中谷元雄国防総省大臣夫妻、ローゼンブルム王国国王ご夫妻、グスタフ・アドルフご夫妻、アルベルト君やヒルダさんのご両親など、戦闘に参加した方々の両親も一緒だ。」

両親らも参加??

王室関連行事があると、ピーンとひらめいた。

 

 

「英国王室は3月3日、正式にキャサリン・ハートさんとアーノルド皇太子との婚約が発表される見通しだ。

そこで、英国国王ご夫妻は、我が田中家、ハート家とその関係者にご面会したい、との強いご意向なのだ。

そのため今回は、宇宙医科大学校付属病院の日本連邦と英国、英国連邦の担当者が、ロンドンに向かうことになっている。」

私の父、田中隆男は、こう言った。

はあ、私達は今後何回もロンドンに行け、という事か。

 

「勿論、英国では宮中晩餐会並みの王室晩餐会もあるし、英国のBBCなどのTV報道番組に出演も決定している。

リデルを始め、「黄金のタッグチーム」などには、お安い仕事だろう??」

私の父、田中隆男は、気楽な事のように言った。

 

「父上、将官でもある私は確認しなければなりません。

これらは全て大統領命令なのですか??」

私は、念のため、父に確認した。

 

「うん、その通りだ。

軍は勿論、宇宙医科大学校やその付属病院にも話は昨日までに通してあるよ。

校長やプロデューサーなども同行するから、大丈夫だ。」

 

 

3月3日。

ロンドンのバッキンガム宮殿。

 

私の父、田中隆男は志木田茂雄外務大臣夫妻と中谷元雄国防総省大臣夫妻、ローゼンブルム王国国王ご夫妻、グスタフ・アドルフご夫妻、アルベルト君やヒルダさんのご両親など、戦闘に参加した方々の両親を引率していた。

時期が時期なので、日本連邦政府のお土産は、豪華な「雛人形セット」である。

 

また、東京の最高司令部の副司令官にて、幹部学校ジェノヴァ分校の前校長、シルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥、幹部学校ジェノヴァ分校校長のウラジミール・ロンメル3大元帥、日本連邦統合軍欧州方面司令部のベレンコ・トハチェスキー大元帥、そして宇宙医科大学校の校長、兼付属病院長でナムコプロの社長でもある、高木順一郎予備大元帥を引き連れていた。

 

勿論、この場には、いつもお世話になっている、プロデューサーのケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏と、マギー・縁部理桜(旧姓ヒイラギ)予備元帥と、あの名物夫婦コンビ、宇宙軍出身で医者の末次一郎氏と、陸軍出身の末次亜美(旧姓蝶野)大将も同席していた。

 

 

「黄金のタッグチーム」私達4人などは、1月5日以来、2度目になる英国王室とのパーティーに出席して、私の親戚筋であるキャサリン・ハートさんとアーノルド皇太子にご挨拶して、親密な交際ぶりを確認させて頂いた。

また、私達らの両親などとも挨拶を交わされていた。

 

アーノルド皇太子は中南米戦争時、准将から中将に2階級特進されていた。

また、作戦に参加されていたスウェーデン王室のグスタフ・アドルフ大佐も、今年1月に准将に昇進後、同様に中南米戦争時、准将から中将に2階級特進されていた。

 

そして、この場所で、アーノルド皇太子とキャサリン・ハートさんとの結婚式は、6月6日に決定した、と教えられた。

ミスティと私の誕生日の、ちょうど中間に当たる日ではないか??

私達4人やその同期生などとの結婚式と重ならないように配慮頂いたようだ。

 

 

 3月3日の夕方、英国のTV、BBCでの特別番組にアーノルド皇太子とキャサリン・ハートさんらと共に、私達4人やその同期生などと共に番組に生出演した。

この番組で、アーノルド皇太子とキャサリン・ハートさんとの結婚式は、6月6日に決定したことが公表された。

 

「アーノルド皇太子殿下は、日本連邦と英国との国家同士でも私達にとっても、共に作戦に参加した戦友でもあります。

今後とも、英国王室に幸多からんことを、心から願って止みません。」

私は、番組でこのように語った。

 

 

これらの私達の言動は、英国王室や英国国民などには概ね好評であった。

ところが、である。

日本連邦や英国連邦などを貶めようとする集団が欧州には存在したのだ。

その名を「欧州統一戦線」という。

かつて、「黄金のタッグチーム」の私達4人などが視察旅行中、イスタンブールで謎のラグナメイルなどの集団に攻撃された「イスタンブール事変」の際に、犯行声明を出した集団である。

その元締めは、メッテルニヒ・フォン・ガリアと名乗る、旧ガリア帝国の影の皇帝とも言われた、外交と謀略、陰謀が好きな策略家兼政治家である。

 

 

彼らは、ガリア帝国崩壊後、コロンビアやアルゼンチンに身を潜めていたが、「中南米戦争」で叩き出され、麻薬カルテルなど犯罪組織やテロ組織の構成員などと共に、その多くが逮捕、拘束されていた。

そして、彼らの供述などから、これまでのガリア帝国を中心としたマナのシステムやノーマ迫害の事実や実態、裏金の動きなどが徐々に明らかになっているので、逃げている連中は、今のうちにテロでも何でも起こして逃げ延びようとしていたのだ。

 

そこで、アーノルド皇太子とキャサリン・ハートさんとの結婚に乗じて、ロンドンでテロ、特にBC兵器テロを起こして、ロンドンを壊滅させてやろうとしていたのだ!!

 

 

 2120年3月4日、午前9時。

「黄金のタッグチーム」である私達4人などは、ロンドンにある統合戦略司令部(機動司令部)を訪問していた。

この司令部は、事実上の「日英合同作戦本部」として機能しているのだ。

 

そこに、懐かしい人達が尋ねてきた。

「G機関」こと、スケベビッチ・アル・ガッポリーネ氏と、その仲間である。

 

「田中中将、ご出世されましたね。」

私とガッポリーネ氏は握手を交わした。

 

ガッポリーネ氏は続けて言った。

「ところで、文字通り、緊急事態です。

「欧州統一戦線」とその元締めのメッテルニヒ・フォン・ガリア達が、このロンドンで大規模なテロや騒乱を引き起こそうとしています。

BC兵器も使用するようです!!」

 

「人員や規模は??」

私は、思わず、聞き返した。

 

「IRAが20世紀後半、最大規模で活動していた当時、「戦闘人員」は200人前後でした。

現在、彼らはその全ての勢力、500人をこのロンドンに終結させ、トン単位のBC兵器を搬入しています。

また、人体改造兵士など非人道的な手段での武装を施した兵士や異能集団もいる模様です。

勿論、トラックや輸送船などで隠れて偽装していますが。

正に、自滅覚悟の自爆テロです!!」

 

「緊急事態発生、日英両国政府や軍、情報機関、警察などに即時連絡、警備体制強化!!」

私は吠えた様に指示、直ちに日英両国政府、各軍などは警戒体制に入った。

 

 

シルヴィオ・ベルルスコーニ4大元帥が作戦の総指揮を執り、担当別の作戦が開始された。

欧州からは即応軍やNBCテロなどに強い統合医療機動情報師団、機動情報師団などが動員され、ロンドンを中心に英国や対岸の欧州にも警戒配備された。

 

同期生らの主な担当分野の割り振りは次の通りだ。

(男性、女性の順に表記)

 

◎日本連邦ならびに英国、英国連邦を主担当

75期

☆「黄金のタッグチーム」私達4人;主戦闘担当

・私こと、リデル(本名 リデル・田中)とミスティ(本名 ミスティ・ローゼンブルム)⇒男女それぞれの集団長

・アルベルト(本名 アルベルト・マンシュタイン)とヒルダ(本名 ヒルデガルト・シュリーフォークト)

(宇宙医科大学校、防衛医科大学校、幹部学校なども支援)

※魔術に強い異能集団のクラス;異能集団との戦闘担当

・衛宮士郎と遠坂凛⇒男女それぞれの異能集団の集団長

・アーチャーとセイバー

・ギルガメッシュとバゼット・フラガ・マクレミッツ

(その他の軍属魔術集団も支援)

☆75期相当(研修医で同期);狙撃担当

・東郷ヤコブレフと、高垣楓⇒男女それぞれの芸能関係の集団長

(その他のナムコプロやパンナムプロの軍属タレントなども支援)

 

 

76期

・ミハイル・プーチンとヴィヴィアン(本名 ミイ)⇒男女それぞれの集団長

☆ローゼンブルム大学の大学院生で、「特殊機動部隊」第1期生の8人;後方支援担当

・ベッカム・キングリッジとナオミ・キャリア

・ネタニヤフ・ベンジャーとメアリー・ベギン

・ハルカ・桃山とマリカ・林

・ハジ・モジュールとノンナ・サダト

☆芸能人で東京大学理学部を卒業したばかりの「特殊機動部隊」第1期生の2人;後方支援担当

・秋月涼と水瀬伊織

 

 

 3月4日午前11時。

警戒ラインの一つで、不審な輸送船や漁船、トラックが相次いで発見された。

これには、各種の爆発物や銃器類の他に、猛毒の神経ガスや放射性物質、ダイオキシン等の有害化学物質などが積載されていた。

運搬していた総勢40人は、全員逮捕された。

 

 

 3月4日午後11時。

ロンドン市内の中心部で、人体改造兵士や異能集団160人が、バッキンガム宮殿などを警備していた近衛連隊の兵士や警察官などに襲い掛かり、戦闘が発生した。

そこで、私達も急行し、私とセイバーの「エクスカリバー」攻撃や、ミスティなどのラグナメイル攻撃戦法「クロスミスティ攻撃」などで撃破した。

逃走しようとしたメンバー40名は、東郷ヤコブレフ氏と、高垣楓さんの「狙撃」の標的となり、撃破、始末された。

この戦闘で、私達は初めて、警備師団の増強版である空陸両用師団などの「大規模な部隊」の指揮を経験した。

 

 

 3月5日朝の午前7時。

ロンドン市内で通勤時間帯を狙い、自爆テロを行おうとした集団50人が、一斉に逮捕、身柄を拘束された。

 

 3月6日朝の午前7時。

「欧州統一戦線」の残り250人全員が、ロンドン中心街の首相官邸や英国国会議事堂、バッキンガム宮殿の襲撃を開始した!!

彼らは、どういう訳か旧ロシア製の装甲車や武装ヘリ、無人機ドローンまで繰り出して攻撃を仕掛けたのだ!!

 

私達は、急遽、他の地域で活動している同期生らを呼び出して支援してもらうと共に、更なる増援を日本連邦軍の上層部に支援要請をした。

その結果、敵は撃破殲滅され、元締めのメッテルニヒ・フォン・ガリアら最高幹部は身柄を拘束された。

 

しかし、ここでとんでもない事態が発覚したのだ。

何と、奴らは総攻撃の直前に、MERSコロナウイルスをばら撒き、毒ガスの元栓を開放してしまったのだ!!

 

この事態に英国は英国軍などの力ではとても対処出来ないと判断した。

日本連邦政府は直ちに、NBC部隊や医療関係者、NBCテロなどに強い統合医療機動情報師団、機動情報師団、後方支援師団などが英国へ総動員され、送られた。

勿論、私達も戦闘後、医療機関の一員として必死に対応した。

 

その結果、何とかロンドン市内は平静さを取り戻し、緊急の防疫処置や治療処置も3月15日までに終了した。

 

 

 

この一連の「欧州統一戦線」の騒動・動乱で、彼らの資金洗浄の実態、麻薬や覚醒剤、危険ドラッグ等の売上金の実態、マナのシステムの欠陥と闇など、多くの闇、多くの地下経済の実態が暴露された。

そして、旧ガリア帝国がその元締めであり、コロンビアやアルゼンチンも同じ穴のムジナであったことも暴露された。

これには、多くの外国人が居住するロンドン市民らにとっても、衝撃的な事実であった。

後世の歴史家は、このロンドンを中心とした一連の戦闘などを「ロンドン戦争」と呼ぶことになった。

 

 

 3月16日。

ようやく、私達はジェノヴァに帰還を果たした。

 




今回は、中南米で発生した「中南米戦争」の終結後、英国で発生した「ロンドン戦争」について描きました。
私達4人を含めて宇宙医科大学校の同期生らは、結婚準備の時期に来ました。
どのように今後発展していくのか??

「中欧連邦構想」の実現に向けて、戦争後の今後の情勢の変化は??

日本を含めた世界はどうなるの??
私達に対する期待もますます膨らむ中、今後、何を求められ、成果を挙げるのか??


次回をお楽しみに。
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