クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~ 作:田中_jack
ですから、筆者の感触で書かれた本作品は、どうしても主人公には出来ませんでした。
特に、第8話から第10話にかけての内容で、そのように感じたのです。
物語は2120年、主人公らは20歳を迎え、大きな転機を迎えました。
「黄金のタッグチーム」の私達4人にとって、将軍になった私達に、「常勝将軍」「暴れん坊将軍」の如く、またもやの大勝利。
4月1日付けで大将に昇進。
そして、4月2日に、ローゼンブルム王国国王が、私達の弟や妹などの婚約を電撃発表しました。
またもや大波乱の中、新たなる任務を命じられ、記者会見した私達。
このままで済むはずがありません。
案の定、お忍びでジェノヴァを訪れたアーノルド英国皇太子と、その婚約者で私のいとこに当たる、キャサリン・ハートさんを狙ったテロが、なんとスペイン王室王子と、その一行60人の犯行で行われたのです。
私達や日本連邦軍、警察などは反撃、英国皇太子らを守り抜いたのでした。
そして、中欧連邦構想が現実味を帯びてきました。
2120年4月10日に開催された会議で、半ば強引に中欧連邦構想が主要関係各国で合意されたのでした。
その日の夜、マナのシステムの胴元である悪華夷がアンドロメダ星雲から大マゼラン星雲を経由して地球に向かっているとの連絡が、宇宙連合や銀河連邦から伝えられ、これを全力で迎撃、撃破しました。
4月20日に、マナのシステムの胴元である悪華夷から得られた不正蓄財などの情報を全て公開し、その対策に、その残党や手下らの掃討作戦が発動されました。
ここ1ヶ月で変化する、私達とその周囲の劇的な環境変化。
これからどんな劇的な運命が待ち受けているのでしょうか??
2120年4月21日、夕方5時。
場所は霧の都、ロンドンのテムズ側の川岸。
我々総勢12人は、「ある目的」で依頼人と呼ばれる人達と会っていた。
我々は、「G」と呼ばれる、凄腕のスナイパー兼、事態処理グループだ。
「G13」と呼ばれる長身の男(東郷ヤコブレフ氏)を筆頭に、G14、G15・・・と続き、「G24」までのコードネームを持っていた。
ちなみに高垣楓さんは「G14」私ことリデル・田中は「G15」、ミスティは「G16」、アルベルトは「G17」、ヒルダは「G18」である。
後の6人は、衛宮士郎、遠坂凛など、例の「異能集団」6人だ。
「君達G13を筆頭とするグループに、その凄腕を発揮して、一仕事をして貰いたい。」
依頼人達の元締め、依頼人Aが言った。
依頼人Aはスペインの国家諜報機関関係の人間であることは判明している。
現在、依頼人達の国籍や所属などを含めて詳細な身元調査中だ。
「どんな仕事だ??」
東郷先生、いや、東郷ヤコブレフ氏が「G13」に成り切って、ぶっきらぼうに言った。
実に、凄みのある言い方と顔つき、そしてカミソリのような目付きだ。
勿論、全員が変装などをしている。
「英国の次期国王夫妻になる、アーノルド皇太子とその婚約者で6月に結婚するキャサリン・ハートを消して欲しい。」
「ほう、消して欲しい、とは??」
「G13」が、半分とぼけた言い方をした。
裁判などでの証拠には、はっきりしたやり取りが必要だから、敢えて突っ込んだ言い方で言質を取る必要があるのだ。
「ああーもう!!
わからねえのかよ、お前は!!」
と、依頼人Aとの会話に割り込んだ、依頼人Bが「G13」に怒鳴りかかり、うっかり右脇から後ろに回ってしまった。
「俺の後ろに回るな!!」
大声を上げて「G13」が依頼人Bを、まるでボクシングのように数回連続で殴った。
俗に言う、ワンツーパンチ、というやつか。
「ぐえーーーー」
依頼人Bが強烈なパンチを受けて倒れた。
「おい、はっきり言え。
もう一度聞く。
消して欲しい、とは??」
「G13」が、もう一度、半分とぼけた言い方をした。
「幾つもの意味がある。
最優先には王位継承権を消すことだ。
それが適わなかったら、結婚を阻止するか、皇太子の退位だ。
それも出来なければ、2人の事故死。
それでも出来なければ、バッキンガム宮殿の爆撃かテロ攻撃で死亡、だ。」
依頼人Aは、はっきり言った。
「つまり、王位継承権が消せないならば、2人を殺して貰いたい。」
「本当の依頼人は誰だ??
俺達のルールは知っているな??」
「ルール、とは何だ??」
今度は、依頼人Aがとぼけた。
「殺しの依頼なのだ。
それ以外の何物でもないのだよ。
ここはロンドンだが、英国人お得意のイギリスジョークは、あまり好きでは無いのだがねえ。」
依頼人Aは高圧的な態度で言った。
「イギリスジョークを馬鹿にするのは自由だが、俺達のルール無視は只では済まないぞ。」
「G13」がきつい一言を言った。
「ふん、そんなのが何になるのだ??
君達には選択肢なのは無いのだよ。」
依頼人Aは、またまた高圧的に言った。
「依頼を受けるのか、それとも受けないのかね?
ふーん。
ここで死体にでも化けて貰おうか??」
「俺の後ろに回るなと言っただろう!!!」
「G13」が、怒りにまかせて光学迷彩を施した工作員(明らかに特殊部隊)の24人に立て続けに殴りつけた。
「G14」以下、我々全員が、彼らを袋だたきにして、その後は足蹴にした。
いやー、気分爽快!!
殴り倒された工作員は全員、倒された。
私達は、その連中の顔や口に薬剤や利尿剤、下剤を無理矢理入れ、彼らはすぐにそのショックでしびれ、失禁していた。
私達は敢えて、光学迷彩を剥がして、服を切り刻み、彼らの武装を解除した。
つまり、文字通り丸裸にしたわけだ。(不敵な笑い)
男と女が12人ずつ、か。
やはり、明らかに地中海沿岸の顔、特にイベリア半島出身者とかの顔つきをしている。
スペイン地中海沿岸の出身だな。
残念なのは、男女ともに、プロポーションもファッションも出来ていないし、頭も身体も出来ていないことだなあーー(棒読み)
依頼人Aは、震え上がっていた。
「お、おい、君達。
こ、こ、こんなことをして只では済まされないぞ。」
震えながらしゃべっても、説得力はない。
先程の勢いはどこへ消えたのかしら~??(棒読み)
「ふん、当然の報いだよ。」
「G13」が吐き捨てて言った。
「もう一度聞く。
本当の依頼人は誰だ!!」
「・・・・。
私だ。」
「嘘を言うな!!
お前のような輩に、報酬を払える力は無い!!
支払えるならば、前金で私の秘密口座に支払えるはずだ。
たとえその金額が、1円だった、としても、だ。」
「・・・。」
「俺達のルールは知っているな??
依頼人が裏切った場合は、本当の依頼人や関係者を含めて、抹殺する、と。
この24人の連中を差し向けた時点で、君達は関係者を含めて、全て抹殺だ!!」
「G13」が依頼人Aに短機関銃を構え、射撃する体制を取った。
「G14」以下、我々もその体制に従い、同じ行動を取った。
「ま、待ってくれ!!
待ってくれ!!
ひえーーー!!」
依頼人Aは震え上がった。
「お願いです、話を聞いて下さい!!」
起き上がった依頼人Bが、懇願した。
「金なら、いくらでも、いくらでも出す!!」
依頼人Cが、爆弾発言をした。
「頼む、依頼をさせてくれ!!」
依頼人Dが必死の懇願をした。
「ならば、まずははっきりと言って貰おう。
本当の依頼人は??
言っておくが、嘘は即、この場で射殺だ!!
ここに居ない関係者がたとえ、地の果て、宇宙の果てに逃げても、俺達は必ず、そいつらを捕らえて血祭りにする!!」
東郷先生、いや、東郷ヤコブレフ氏が「G13」に成り切って、またまたぶっきらぼうに言った。
まあ、私達のこれまでの「軍事的な実績」と「諜報や裏工作の実績」、そして「政治外交の実績」で言うならば、東郷ヤコブレフ氏が「G13」に成り切って言った台詞には、嘘偽りは無いのだが。
「本当の依頼人は・・・、言えません。」
依頼人Aが、言った。
「知らない。」
あくまでもシラを切るつもりだ。
「G13」が、無言のまま、再び依頼人Aに銃を向けた。
「時間が無いのだ!!
もう、英国のスコットランドヤードがこちらに向かっているとの情報もある。
お前達には、ここで集団自殺ということで、全員死体になって貰おう。」
銃を発射する体制に入った。
「ひぃ、止めて下さい!!
私達は、スペインに居る、マナシステムの元検疫官やスペインの国家機関の関係者です!!
」
依頼人Aが、ようやく名乗った。
「私は、スペインの国家情報部部長のバレンシア・リーナムです。
隣の男(依頼人B)はスペインの国家警察のガルシア・ピカソ次官です。
本当の依頼主は、マナシステムの元検疫官やその利益集団の現在の代表である、スペイン国大統領とスペインのカルロス4世ら国王王室、そして、朝鮮半島南部で発行されている南朝鮮日報のドンで、事実上の朝鮮半島南部の支配者、朴槿恵元大統領の家系である朴正日(パクジョンイル)首相です!!
報酬は、1億円です。」
「G13」が後ろを振り返って帰るしぐさをした。
「馬鹿にするな!!
報酬は、いくらでも出す、と言っていなかったか??
俺達のルールは巨額の報酬の前金が無ければ動かないのだ!!
1億円など、豪華客船の使用料金にすらならない!!」
報酬の下限は、「G13」の触れ込みでは1兆円は下らない。
勿論、正義の依頼であれば、1円でも引き受ける。
それが、私達だ。
もっとも、この「G」のやり方は、ジャスミンが取り仕切っている「ノーマ解放戦線」が行っている方法を真似たものだ。
基本的にノーマの開放や元検疫官らの摘発や不正暴露、身柄の引渡し、それが出来なければ強行突入などを行っており、2130年現在でも「戦犯の引渡し」を求めて活動を続けている。
「はっきり言おう。
中欧連邦構想へ、先日の悪華夷の征伐で得た戦利品のうち、400京円が回されたそうじゃないか。
報酬はその400京円を超えなければ、そんなやばい依頼は検討すら出来ない。
勿論、今すぐに、前金で、だ!!」
「ええーー!?
そんな・・・。
そんな金など出せない!!」
依頼人Aこと、スペインの国家情報部部長のバレンシア・リーナムが叫んだ。
「出せない??
嘘をつくな!!」
「G13」は、大声を張り上げ「演技で逆上」し、金はいくらでも出す、と言った依頼人Cに銃を向けた。
「金を出すか、ここで死ぬか、好きな方を選べ!!」
「ひぃーーーーー!!
た、助けて下さい!!」
依頼人Cが取り乱した。
「私は、スペイン政府の財務省事務次官のマドリーナ・チェルシーです。
隣の男(依頼人D)は、スペイン王室侍従長のカタロニア・モンティです。
国庫には、全ての国家資産を合わせても1京円しかありません。
そのような巨額の金額を、すぐに持ってこれる訳がありませんよ。」(震え声)
依頼人Cこと、スペイン政府の財務省事務次官のマドリーナ・チェルシーが、事務的な言葉で言った。
「またまた嘘をついたな。
確かに、公式発表ではスペインの国家資産は1京円だが、スペイン王室の隠し財産は100京円、スペイン政府の裏金は200京円、そしてマフィア組織や元検疫官の隠れ資産は100京円を超える。
それらの裏金や隠し資産を、全て俺達に差し出すのだな!!」
「どうして、どうして、そのような事までご存じなのですか??」
依頼人Cこと、スペイン政府の財務省事務次官のマドリーナ・チェルシーが、真っ青になって驚いていた。
「もう、「G13」様の高い洞察力と情報分析力には、感服しております。」
今回、初めて褒められたな。
「そこで、こうでは如何でしょうか??
まず、スペイン王国やスペイン政府の裏金や隠し財産を提供します。
仕事が終わった後で、マフィア組織や元検疫官の隠れ資産の100京円を超える資産をお渡しします。」
「駄目だ!!
支払いは、その逆だろう!!
マフィア組織や元検疫官の隠れ資産を全て差し出すのが先だ!!」
「G13」は逆上した。
「一体、今回の依頼でどんな正義があるのか??」
「・・・・。
正義、とは難しいですね。
スペインの英国に対する、積年の恨みへの復讐以外にはありません。
古くは無敵艦隊が英国に撃破されたことに始まり、植民地獲得競争の敗北、ベネルクス3ヶ国の喪失、ナポレオン戦争やスペイン内戦で戦場になったこと、21世紀ではスペインの財政破綻、経済破綻でEU崩壊した歳、英国は私達の支援をしなかったこと。」
依頼人Dこと、スペイン王室侍従長のカタロニア・モンティが答えた。
「そのような仕事は、君達の政府や国家機関などがする仕事ではないのかね??
何のための国家警察だ??
何のための軍の特殊部隊だ??
何のための国家情報機関だ??
何のためのスペインの政府や王室なのだ??」
「G13」が、まるで首相や大統領にでもなったような口調で、きつい質問をした。
「マフィア組織や元検疫官を匿い、その組織を温存させた上で、国が貧乏だ、と言うのは、因果応報そのものではないのかね??
正に、無知無能!!
ましてや、朝鮮半島南部で発行されている南朝鮮日報のドンで、事実上の朝鮮半島南部の支配者、朴槿恵元大統領の家系である朴正日(パクジョンイル)首相からの報酬金はゼロ、ときている。
まるで、21世紀前半に設立されたものの、破綻に追い込まれたAIIB、アジアインフラ投資銀行の末路そのものではないのかね??
朝鮮半島南部は、自分は金を出さないが、金が欲しい、と口を出す連中が今でも牛耳っているのか。
ふん。
先日のジェノヴァでのテロ事件で、テロ実行の資金を提供していた、朝鮮半島南部にある、排他的な民族新聞「ガンキョレ新聞」の論説委員兼本社役員で、スイスのベルン支局長のキム・クネ(金 槿恵)女史と、スイスのジュネーヴ支局長のイ・チョンイル(李 朝日)氏が作った裏金であったことが判明し、2人は直ちに事件発生の夜、エンデラント連合の警察に逮捕され、「ガンキョレ新聞」はテロ支援組織に指定、活動や発行などは禁止され、容疑者と同様に、全ての資産や情報は差し押さえられたな。
そのテロ資金は、事件直後から1兆円を下らない、といわれていたが、その後の調査で実際には1京円もの金が、スペイン王室に流れていたことが判明している。
これだけでも、世界的な大スキャンダルだな!!」
「G13」が、スペインの政府や王室にとっては、恐ろしい大スキャンダルのネタを暴露した。
「くそう、最早、これまで!!」
依頼人Aこと、こと、スペインの国家情報部部長のバレンシア・リーナムが叫んだ。
「お前達には死んで貰おう。
死ね~~!!」
その時だった。
待ち構えていた、ロンドン警視庁の特殊部隊と、英国の特殊部隊SASが支援の射撃を開始した。
私達も防御と銃撃戦を開始した。
依頼人達の護衛も銃で応戦する。
「遠坂、行くぞ!!」
衛宮士郎が叫ぶ。
彼も、魔術回路全開で次々に攻撃していた。
「いいわよ、これでも食らえ!!」
遠坂凛が、ガント攻撃をした。
敵が次々に倒れていく。
「シロウ、皆さん、下がって下さい。」
鎧を装着したセイバーが、皆の前面に立った。
「リデルさん、一緒に行きますよ!!」
「ああ、こちらも良いぞ!!」
私も応じた。
「私も一緒に!!」
ミスティも歩調を合わせる。
「こちらも良いぞ!!」
ヒルダが射撃しながら、奥義を出す態勢をとった。
「高速攻撃!!」
アーチャーとギルガメッシュが無限大の魔術攻撃を開始した。
「よし、奥義の魔術攻撃だ!!」
バゼット・フラガ・マクレミッツが、叫ぶ。
「ジークフリートよ、力を!!」
アルベルトが叫ぶ。
そして、
「成敗!!!」の掛け声と共に、
「エクスカリバー攻撃!!!」
「無限短剣攻撃!!!」
「ガント攻撃!!!」
「落雷攻撃!!!」
「バラ異次元攻撃!!!」
・・・・・
などの集中攻撃が、敵に行われた。
もう、跡形も無く、敵の抵抗は終わった。
依頼人共は、全て身柄を拘束された。
ああ、これで、またもや「暴れん坊将軍」の称号に箔が付いたな。
午後6時30分。
英国の首相官邸。
「いやー、今回は本当に助かりましたよ。
皆様の活躍に、心から感謝申し上げます。」
英国のマイケル・キャメロン首相が、私達に面会して握手し、感謝の意を示された。
「スペインの連中が言っていた、裏金や不正蓄財は差し押えしました。
そして、この情報と事実をネタに、スペイン、そして朝鮮半島南部を徹底的に追求します。
それにしても、我が国に対する積年の恨みとは、スペインも怖いですね。」
「英国は、日本と同様に何がともあれ、昔も今も国家も国民も優秀なのでしょう。
逆説的には、それが故にスペインなどから恨まれるのでしょう。」
セイバーが、英国出身らしい言い方で説明した。
「成る程ねえ。
セイバーさん、アーサー家のお方から言われると、本当に身に染みます。」
英国のマイケル・キャメロン首相が、感心して言った。
「セイバーの意見、ごもっとも。
アイルランドの出身の私でも、少なくともある程度は理解できます。
しかし、英国も反省すべき点は反省すべきですわ。
アイルランドを巡る諸問題ですら、22世紀の今でも解決した、とまでは言えません。」
バゼット・フラガ・マクレミッツが言った。
「確かにその通りですよ、バゼットさん。
我が国も反省すべき点はあります。
政治家は、その痛い点を直視して、反省して、未来に向けて発展繁栄の礎を作ることが基本的な仕事なのですから。」
英国のマイケル・キャメロン首相が神妙な趣で答えた。
アイルランド問題は、英国にとって今でも、痛い部分ではあるからな。
その後、英国の次期国王夫妻になる、アーノルド皇太子とその婚約者で私のいとこに当たる、6月に結婚するキャサリン・ハートさんも面会に訪れ、慰労を頂いた。
「皆さんからは何度も命を救われ、感謝の言葉もありません。」
アーノルド皇太子が感謝の意を示された。
「本当に、リデルさんをはじめ、皆様には感謝していますわ。
国王ご夫妻も、我が父も、涙を流して喜んでいます。」
キャサリン・ハートさんも、感謝の意を示された。
将来の国王の王妃になる、私のいとこから感謝される。
うれしいなあ。
それから約30分後。
2120年4月21日、午後7時。
東京の大統領府とロンドンの首相官邸で、同時に記者会見が開かれた。
悪華夷の撃破で得られた情報の精査での摘発が概ね終了したことが、記者会見で公表された。
また、「スペイン政府やスペイン王室、マフィア組織や元検疫官の隠れ資産や隠れ財産など400京円以上の裏金の存在」を公表すると共に、スペインが「朝鮮半島南部で発行されている南朝鮮日報のドンで、事実上の朝鮮半島南部の支配者、朴槿恵元大統領の家系である朴正日(パクジョンイル)首相」らと共に、英国皇太子とその婚約者の殺害しようと、英国のロンドンに政府高官と特殊部隊まで侵入させていたことを暴露した。
更に、先日のジェノヴァでのテロ事件にて、テロ実行の資金を提供していた、朝鮮半島南部にある、排他的な民族新聞「ガンキョレ新聞」の論説委員兼本社役員で、スイスのベルン支局長のキム・クネ(金 槿恵)女史と、スイスのジュネーヴ支局長のイ・チョンイル(李 朝日)氏が作った裏金について、そのテロ資金は、事件直後から1兆円を下らない、といわれていたが、その後の調査で実際には1京円もの金が、スペイン王室に流れていたことが判明していることも併せて暴露された。
これにより国際世論は沸騰し、スペインやマフィア組織や元検疫官の隠れ資産や隠れ財産、そして朝鮮半島南部へは更に、更に厳しい目と摘発、告発の行動が向けられたのだ!!
「G13」などの作戦に従事した時には知っていたのだが、不正蓄財などの金や貴金属類などは、この時点では持ち出したり、銀行や貸金庫などに入金したりすることは、事実上不可能になっていたので、例の依頼主は金を1円たりとも、秘密口座に送金やATMで入金出来る体制にはなかったのだ。
それを知っていながら、私達は400京円以上の報酬を要求したわけだ。(冷や汗)
私達はこのような奇抜なアイデアと作戦でマナのシステムの残党や手下などの討作戦を成功に導くことが出来た。
「G13」を筆頭とした私達の作戦同様に、アンジュとサラはマルセイユで、ロザリーとヴィヴィアンらはパリで、サリア達はベルリンとモスクワで、アレクトラ達はウィーンで、大室氏らはジュネーヴで、77期以降の後輩達はジェノヴァやミラノ、ローマでそれぞれ同じような戦いに参加し、勝利したのだ。
同期生らの主な担当分野の割り振りは2120年4月1日現在で次の通りになった。
(男性、女性の順に表記)
◎日本連邦ならびに英国、英国連邦、全般支援を主担当
75期
☆「黄金のタッグチーム」私達4人;主戦闘担当
・私こと、リデル(本名 リデル・田中)とミスティ(本名 ミスティ・ローゼンブルム)⇒男女それぞれの集団長
・アルベルト(本名 アルベルト・マンシュタイン)とヒルダ(本名 ヒルデガルト・シュリーフォークト)
(宇宙医科大学校、防衛医科大学校、幹部学校なども支援)
※異能集団のクラス(芸能や研究開発などの分野)
・大室哲也氏とエレノア・ルイス⇒男女それぞれのクラス長
・龍川秀明氏とアン・霧島
・ドラゴーニュ・江崎氏とメイ・シュタイナー
・陳文傑氏と林美玲
※魔術に強い異能集団のクラス;異能集団との戦闘担当
・衛宮士郎と遠坂凛⇒男女それぞれの異能集団の集団長
・アーチャーとセイバー
・ギルガメッシュとバゼット・フラガ・マクレミッツ
(その他の軍属魔術集団や英霊達も支援)
※芸能や一芸、高い製造や研究能力、魔術などで非凡な才能や能力がある人物や、家族や親族、関係者で、「国家や地域に有益な人やサーバント等」は軍属扱いの優遇を与えられる。
☆75期相当(研修医で同期);狙撃担当
・東郷ヤコブレフと、高垣楓⇒男女それぞれの芸能関係の集団長
(その他のナムコプロやパンナムプロ、351プロの軍属タレントなども支援)
76期
・ミハイル・プーチンとヴィヴィアン(本名 ミイ)⇒男女それぞれの集団長
☆ローゼンブルム大学の大学院生で、「特殊機動部隊」第1期生の8人;後方支援担当
・ベッカム・キングリッジとナオミ・キャリア
・ネタニヤフ・ベンジャーとメアリー・ベギン
・ハルカ・桃山とマリカ・林
・ハジ・モジュールとノンナ・サダト
☆芸能人で東京大学理学部を卒業した「特殊機動部隊」第1期生の2人;後方支援担当
・秋月涼と水瀬伊織
☆芸能界より入隊した「特殊機動部隊」第2期生の10人
・アンディ・ブルースと如月 千早⇒男女それぞれのクラス長
・御手洗 翔太と萩原 雪歩
・石油王こと三浦友和と三浦 あずさ
・伊集院 北斗とサイネリアこと 鈴木 彩音
・天ヶ瀬 冬馬と水谷 絵理
☆3年生に編入された新人には、かなり政治的な思惑や軍事的な思惑(特に、土木関係に強い萩原 雪歩とIT力に強い水谷絵理の両名)もあった。
※宇宙医科大学校の77期以降の人材も優先的に投入される。
◎フランス、モモコ連邦、地中海沿岸西部を主担当
75期
・ジョージ・ルイスとロザリー(本名 ロザリアス・ロルカ)⇒男女それぞれの集団長
☆留学生
・タスク(本名 タスク・マインコフ・真田)とアンジュ(本名 アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ)
・レオポルド(本名 レオポルドティーネ)とサラ(本名 サラマンディーネ)
・テルメ(本名 テルメルダス)とナーガ(本名 ナーガレスタ)
・レオナ(本名 レオナリーネ)とカナメ(本名 カナメシュール)
・ラファイエル(本名 ラファイエル・ドロン)とモモカ(本名 モモカ・荻野目)
◎中欧連邦を主担当
75期
☆「ダイヤモンドローズ騎士団」12人
・マイケル・ポールセンとサリア(本名 サリア・フォン・エーデンベルグ)
・ランヌ・ド・バスとクリス(本名 クリス・アレニウス)
・ウラジミール・ドンスコイとターニャ(本名 ターニャ・ドニエツク)
・ショパン・ワレサとイルマ(本名 イルマ・コシューシコ)
・碇信司とシャナ(シャナ・ニエトリータ)
・ベニート・メディチとチョチョリーナ(チョチョリーナ・レーベンヘルツ)
※かつての極秘チームで未公表だった旧3組のチーム
・ローゼン・フォン・アドリア・チトー氏とジル(本名 アレクトラ・マリア・フォン・チトー(旧姓レーベンヘルツ))⇒男女それぞれのクラス長
・イージス・霧島氏とパメラ(本名 パメレーベ・マイコフ)
・ウリエル・佐藤氏とヒカル(本名 ヒカル・愛田)
・アリエル・大場氏とオリビエ(本名 オリビエ・アテナイ)
◎地中海東部、中近東など機動任務を主担当
75期
・オスプレイ・山田とゾーラ・山田(旧姓 アクスバリ)
・アレクトラ・フォン・アタチュルクとエルシャ・アタチュルク(旧姓 リンドス)
このように、全般支援が主体となった体制で、この後も対テロ戦、対ゲリラ戦、対特殊部隊戦などを戦い抜くことになったのだ。
2120年5月5日。
ミスティの20歳の誕生日パーティーが、ジェノヴァの王宮で開催された。
英国皇太子の結婚式まで、あと1ヶ月。
私達の結婚のタイミングは・・・・??
今回は、マナシステムの胴元の撃破・拘束を行い、完全にその息の根を止めた、その後の対応を描きました。
国同士の積年の恨みを、英国とスペインとの歴史を例に、描きました。
「G13」は、あの伝説のスナイパー劇画の登場人物を参考にしていますよ。
私達4人を含めて宇宙医科大学校の同期生らは、結婚準備の時期に来ました
マナシステムの胴元がいなくなった彼らはテロ以外に行える事がありません!!
それらに対する掃討作戦と、それらへの対応と対策は??
どのように今後、私達は結婚して発展していくのか??
宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であったことが判明しました。
私達は今後、どうなるのか??
『喫茶アンジュ』と併せて大将に昇進した私達に対する期待もますます膨らむ中、今後、何を求められ、成果を挙げるのか??
次回をお楽しみに。