クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~ 作:田中_jack
やはり、クロスアンジュは筆者の考え通り、主に欧州をイメージした作品であったようです。
以前にも指摘しましたが、原作で登場するアンジュの元学友は悪役にしています。
もっとも、原作で登場するミスティの護衛、メイド等や役には立たないので、本作品では触れません。
何故か??
水着姿のアンジュに殴られてノックアウトするレベルの低さでは、本作品のように優秀なミスティの側にも置けないからです!!
さて、主人公達は結婚の時期。
これからどんな劇的な運命が待ち受けているのでしょうか??
2120年7月2日の夕方4時。
私達はジェノヴァに戻り、ようやく王宮で夕食を摂る時間が取れた。
本当に、激動の日々であった。
食事後にしばらく、仲間と歓談した。
「ねえ、今回のテロ対応で、私達は正しい道を歩んでいるわよね??」
ミスティが問いかけた。
「もちろんだ。僕達は正しい道を歩んでいる。
天上界も私達の味方だ。」
私は、はっきりと言った。
実は、7月1日のテロ対応防御の「わずか1分間の戦闘」の時、「日本を、世界を救え!!」との極めて重大な天啓があったのだ!!
「スペインと南朝鮮は、外交特権やマスメディア、テロリストを悪用したテロや誹謗中傷を実行したのだ。
それも何度も何度も執拗に、ね。
その結果、彼らから見れば外交特権を剥奪され、他国の軍隊の移動や通過、国土などの使用を強制され、そしてテロや誹謗中傷を実行された我が国などから報復として突きつけた厳しい最後通牒を受け入れさせられたのだ。
これにより事実上、外交機能と安全保障関係の機能を奪われた保護国に転落してしまったのだ。
それでも、戦争状態に陥って国土を焦土と化してはいないだけ、多数の戦死者や戦争被害者を出さなかっただけでも、不幸中の幸いであったと思うよ。」
「そうだ、その通りだ。
彼らにはそもそも、勝ち目は全く無いからね。
我々に対しては、ナポレオン戦争時代のスペインでの抵抗運動、いわゆるゲリラ戦のようにはいかないしね。
もし、実行したとしても、1週間で全滅するしかないよ。
停戦後のゲリラは戦時国際法でも犯罪者、テロリストと見做されて、子供でも全員死刑、処刑されても一切文句は言えないのだから。」
アルベルトが私の意見に同意した。
現代戦では、かつてのゲリラ戦の有効性は廃れてきている。
これも、核融合などの新型エネルギーの普及と後方支援体制の更なる充実、対テロ対策や対テロ戦闘力の向上が大きい。
例えば、我が陸軍の地域の防衛を担う1個軍である36万人ごとに、それぞれ1万6千人の「特殊戦集団」が配置されている。
この部隊は、挺身行動などのレンジャー作戦などを目的に組織された「レンジャー歩兵即応旅団」や、グリーンベレーのように敵への後方錯乱や抵抗組織編成の役割を果たす「特殊戦旅団」、デルタフォースのような秘密任務を担う「特殊作戦旅団」、そして警備や偵察戦闘を担う「警備偵察旅団」を中心に編成され、攻撃や防御、対テロ戦闘なども行える専門部隊が各地に配置されているのだ。
「私もそう思うわ。
戦争に陥って女子供を含めて全滅するよりはましよ。
それに、アラビア半島やソマリア半島と同じように、スペインや南朝鮮では新型のMERSコロナウイルスに加えて、新型のエボラ出血熱とコレラの感染で国民が苦しんでいるのよ。
医者の一人としても、政府が国民を守る施策を何もしない、何も出来ない無為無策を続けているなんて、本当に腹が立つわ!!」
ヒルダも私の意見に同意した。
ここまで議論が進んだ時、私の特殊携帯電話が鳴った。
阿倍野真三大統領からだ。
「もしもし、リデル・田中です、大統領閣下。」
私は、阿倍野真三大統領に挨拶した。
「ああ、今回の対テロ作戦の対応、お疲れ様。
北朝鮮の朴正恩首相も、君の発言を賞賛していたよ。
スペインの「スペイン救国会議」も君の発言を受けて、最後通牒を受け入れたようだしね。
正に、大成果だ!!
私としても、本当に嬉しいよ。」
「阿倍野真三大統領閣下にそこまでお褒め頂き、天にも昇る気持ちです。」
私は嬉しくなって、そのように返事をした。
「うんうん、君にそこまで言われると、こちらとしても嬉しいね。
話は変わるが、今回の件での疲労は幾らかでも回復したかね??
疲れを癒やすことも仕事の内だからね。
何故ならば、既に、本日午後4時をもって、君達を含めて、「大規模な広報作戦」に入った。
日本連邦政府直轄の広報作戦であり、政府などが一丸となって進めることが、正式に決定したのだよ。
勿論、リデル君の父親、田中隆男中欧連邦大統領、兼大統領府大臣からもご了承を得ているよ。
だから、宇宙医科大学校の勤務シフトなどは考えなくても良いよ。
宇宙医科大学校校長の高木順一郎大々元帥とも話し合ったが、今回の対テロ作戦で8月かそれ以降と考えていた君達75期と76期などの結婚式は、当初の予定通り、7月7日で良いよ。
特に、「グループG」の12人は私が仲人だからねえ。
そこで、スケジュールはドタバタするが、こちらの都合や天皇皇后両陛下の御臨席を賜るので、このように進めることになった。
7月7日は午前7時にジェノヴァで既に国教と言っても良い、ROマークの精舎で結婚の儀、午前8時より王宮で結婚式。
午前9時から宇宙往復機で移動、イスタンブール、モスクワで中継会見と記念撮影、その後東京に移動。
午前11時から、東京の国防総省で中谷元雄大臣の表敬後、隣接したグランドヒル市ヶ谷で軍隊式の結婚式。
その後、靖国通りを結婚記念パレード、その足で九段下の靖国神社を参拝、参拝後は和式での結婚式。
午前12時から皇居で披露宴。
午後1時から大統領府で、御生誕祭の祝賀を兼ねた披露宴と記者会見。
7月7日は御生誕祭で、かつリデル君の誕生日でもあるから、これくらいはしなければね。
午後2時30分から、大統領府より東京駅、神田、秋葉原と結婚記念パレード。
神田や秋葉原を中心に活動する、9人のスクールアイドルグループ「μ’s」と一緒に行動。
午後3時30分に、秋葉原ワシントンホテルに到着。
そして、7月11日からは、「グループG」の12人は甘利明雄経済産業大臣夫妻、志木田茂雄外務大臣夫妻と共に、銀河経済パートナーシップ協定の交渉と我が地球の宣伝を兼ねて、1ヶ月間ほどの宇宙旅行を行って貰いたいのだ。
天の川銀河系、アンドロメダ星雲、大・小マゼラン星雲を中心に各地の有力星などを廻って貰いたい。
これは、75期、76期生などが交代で機会がある度に行い、今年中には、7月7日に結婚する全員が1回は参加することになる。
君達が、最初に宇宙旅行に行くことになるのだ。
文字通りのトップバッターだがね。」
「もちろん、結婚後の新居や仕事などの一切はローゼンブルム国王が責任をもって確保して担保するから、全く心配はないよ。」
国王陛下がするのであれば、別の面で心配です。
本当に、待遇などがぶっ飛んでいる事をやらかすから。
もう、私達の結婚を祝う結婚式と披露宴が、文字通りとんでもない結婚式と披露宴になることが、この時、既に決定してしまった。
それも大統領命令で、かつ、私達の結婚式と披露宴にすら明らかに政治的、軍事的な思惑が付きまとうことも含めて、だ。
7月7日。
阿倍野真三大統領の提示したスケジュール通りに、私達75期、76期、そしてハレー王子と由美子の結婚式、そして婚約中だった宇宙医科大学校の教官らが晴れて結婚し、ジェノヴァから東京での結婚式、中継、結婚祝賀パレード、披露宴、記者会見、と忙しいスケジュールをこなした。
私達への同行取材をされた方は、今月1日の記録映画の件でもご一緒した、例の方々だ。
私達と親しい、大手インターネット紙「JU-CAST」の女性記者、善永さゆり記者、彼女の同僚で恋人である高田純次記者、有名芸能スポーツ紙「ザンスポ」の高橋大輔記者と、その同僚で恋人の林めぐみ記者、英国の有名芸能新聞「サンデー・ミラー」のマイケル・ジョーダン記者とその恋人、スザンヌ・ロレーヌ記者、JUFNNの笹井レポーターとその撮影スタッフだ。
もちろん、プロデューサーのケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏夫妻と、縁部理桜氏と懇意の写真家、篠原紀信氏とそのスタッフ、いつもお世話になっている観光庁などの政府広報撮影記録関係者も一緒だ。
そして、天皇皇后両陛下の御臨席すらも賜った結婚式や披露宴は、「大規模サミット並みの大国際宇宙会議」となってしまった。
例えば私達の結婚の仲人は「グループG」の12人については阿倍野真三大統領が仲人、その他のカップルのほとんどはエマニエル・ローゼンブルム国王が仲人だったのだから。
もう、私にとって今日から義理の父となったローゼンブルム国王陛下は、会場を含めて1日中、有頂天になって大ハッスルだった。
まるで、世界の帝王にでもなったようだった。
尚、ミスティの同い年の兄であるハレー王子と私の同い年の妹である由美子の結婚では、モモコ連邦のジュライ大統領が仲人になった。
これで、田中家とローゼンブルム王家の双方に、ミスルギ家の家長であるジュライ大統領が縁を持った訳だ。
今回の参加者にとっては、この機会を最大限に生かそうと露骨に政治と軍事の思惑が交差する「結婚式」や「披露宴」でもあった。
午後3時30分。
やっと、やっと、私達は秋葉原ワシントンホテルに到着した。
本当に長い1日だった。
私達はホテルにチェックインして着替えた後、神田や秋葉原を中心に活動する、9人のスクールアイドルグループ「μ’s」と一緒に記念撮影、そしてケマル・縁部理桜氏が急遽決定した「臨時の記者会見」への参加である。
「今日の一連の結婚式や披露宴、パレードなどは如何でしたか??」
善永さゆり記者が、その「臨時の記者会見」で質問した。
この人は良いよなあ。
記者会見される事がないからねえ。
私も、善永さゆり記者に記者会見してみたいよ。
「本当に、素晴らしいものでした。
唯一残念なのは、素晴らしい瞬間の時間は、大変短く感じるものであることが、改めて理解した次第です。
私は、これまでの人生での戦闘や医療現場での経験などから、本当の幸せとは何かを、骨身に染みて実感として理解しています。
これからも、世界の平和と安定のため、そしてミスティと共に新しい生活でも理想の家庭ユートピアを築きたいと考えております。」
私は答えた。
余りにも模範的な回答だったかな??
「・・・。
うーん、もっとねえ、浮ついた回答とか、恋愛やセックスに関する過激な回答とかを期待していたのだけれども。」
善永さゆり記者が言った。
おい、幾らなんでもそれは無いだろうが。
過激な人だ。
「それならば、9人のスクールアイドルグループ「μs」こそ、そのご希望に添えるかと。」
敢えて、私は「μ’s」に矛先を向けた。
「ええー、ちょっと、それは困りますよ~~。」
「μ’s」の最年長メンバーでロシア人のクウォーターである、絢瀬絵理が顔を赤くして言った。
この人は、「愛しのエリーチカ」と呼ばれている人気メンバーだ。
「いやいや、リデルの言う通りですわ。」
ミスティが意地悪な「告げ口」をした。
「そうだよねえ。
「まるで神の曲」とも呼ばれる大ヒット曲を連発している上に、6月13日には完全新作映画まで公開しているのだからねえ。
「μ’s」の最年長メンバーである絢瀬絵理さんならば、驚くべき発言の一つや二つはあるでしょうよ。」
ヒルダが、その知的でかつ、小悪魔のような顔つきで言った。
ミスティもヒルダも、芸能界が分かってきたな。
「ええー。
だって、「黄金のタッグチーム」をはじめ、「グループG」など、宇宙医科大学校の皆様の有名度、影響力、知名度は、私達はまだまだ遠く及びませんよ。
今月1日には記録映画の第3部も公開が開始されたでしょう??」
絢瀬絵理が反論した。
ほう、生徒会長にもなった経験は伊達ではないようだ。
「いやーー。
僕達の記録映画は、娯楽映画や恋愛映画の分類にはならないだろう。
第一にね、私達の演説や言動などの記録映画だよ??」
アルベルトが話を始めた。
「僕なんか、記録映画では大ヒットした学術論文の発想とかを考えるシーンとか、実験研究のシーンとか、演説のシーンだけだよ。
「μ’s」のメンバーのように、ラブライブとか、歌とかのシーンは無いのだから。」
「だったら、これから作れば良いのではないでしょうか??」
絢瀬絵理が提案した。
そして即行で、「μ’s」の曲である「愛しているばんざーい!」と「ススメ→トゥモロウ」、「僕らは今のなかで」、そして、20世紀の古い曲ではあるが、ABBAの「Waterloo」を皆で一緒に歌った。
これら一連のシーンは、私達が宇宙旅行から戻った時点で、急遽作成が決定された私達の記録映画、第4部のシーンで使用されたのだ。
もう、何でも宣伝、何でも利用、のオンパレード!!
午後5時。
記者会見後、皆で一緒に秋葉原の商店街を巡り巡った。
「メロンブックス」「アニメイト」「とらのあな」「GAMERS」など、有名なアニメや芸能関係の店舗を廻り、「ソフマップ」などの家電量販店やソフト販売店も廻った。
「こういうゲームはしないのですか??」
高田純次記者が、恋愛もののゲームを指差して言った。
「しません。」
衛宮士郎とアーチャーが答えた。
私を含めて、ほとんどの男性陣は、同じ答えだった。
「します。」
ギルガメッシュが答えた。
「私は何でも出来なければならないからね。」
ギルガメッシュらしい答えだ。
午後7時。
結婚して、初めての夕食を皆で摂った。
こんなに落ち着いて食事が出来るのは、7月2日の夕食以来だ。
そして、この時、大ボケと突っ込みのコンビ、アンジュとサラが騒ぎ出したのだ!!
「ああー!!
結婚指輪、ない!!」
とアンジュが騒いだ。
「何言っているの??
指輪は24個も付けておきながら??」
サラが突っ込む。
そう言えば、たくさんの指輪をアンジュは身に付けていた。
サラも同じだ。
宝石が余程、好きなのだろうな。
ミスティもヒルダも好きではあるが、ここまでは好きではないだろう。
「へえ??
ああ、ここにあったわ。
ははははは。」
アンジュが笑う。
こんな会話も本当に久しぶりだ。
午後8時。
皆でそれぞれの部屋に入った。
疲れた、眠い。
本当に眠い。
しかし、今、眠る訳にはいかなかった。
これから、東郷ヤコブレフ氏と、高垣楓さんによる「ベッドテクニック」の「教育」があったからである!!
こんな状況で、良いのかねえ。
スイートルームにて。
「はい、胸を強調して服を脱ぎましょう。」
「うまく腰を振りましょう。」
「胸や腰、お尻のお化粧も大切よ。
雪のように綺麗にするのがポイントよ。」
「風呂の入り方、シャワーの浴び方も丁寧にね。
風呂での愛撫も程々に。
シャワーは、所詮、シャワーと思ってね。
風呂は万能よ。」
皆の前で実演をしつつ、高垣楓さんが言うと、さすがに強い説得力があるなあ。
うんうん。
「肌の重ね方も大切。
抱き合うのは男性が「立ってから」、女性を支える体制が良い。」
「男性が女性をリード出来る体位が良いのだよ。」
「暑がりの女性には、男性は無理に長時間は覆い被さらないのが良い。」
流石は、東郷先生!!
東郷ヤコブレフ氏が、高垣楓さんを抱きかかえて、実演しつつ、説明するのも良いな。
その後、私達はそれぞれ、各部屋に戻って、ベッドイン、となった。
さて、お楽しみのお時間の始まりだ!!
同じ頃、東京の大統領官邸。
日本連邦の阿倍野真三大統領と、中欧連邦の大統領で私の父、田中隆男らが会談していた。
そこには、お互いの夫人、ローゼンブルム国王夫妻、そして、モモコ連邦のジュライ大統領夫妻が大応接室で同席していた。
何故??
そう、今日の結婚式で、仲人などをしていた関係者なのだ。
私の父も、同期生などで孤児であったカップルの仲人を何件も引き受けていたのだ。
何でも、「リデル・田中大将とミスティ大将のカップルにあやかりたい」との希望があったそうな。
私とミスティから見れば、「顔から火が噴き出しそうな程、恥ずかしい」ほどの、強い憧れの願望と感じるのですが。
「やっと、息子や娘などが次々と結婚してくれました。
これで、残るは末の息子や娘ですよ。」
エマニエル・ローゼンブルム国王は言った。
「私も同感です、国王陛下。」
ジュライ・飛鳥・ミスルギ大統領も、同意して言った。
「末の娘のシルヴィアが、姉のアンジュと同じく本当にお転婆で、あのような娘でも、田中隆男大統領閣下のご子息、由紀夫君に縁があって本当に助かっています。」
「有難うございます、ジュライ・飛鳥・ミスルギ大統領閣下。
私も国王陛下や大統領閣下と同じ気持ちです。
さて、宇宙医科大学校の設立からの念願であった、真の目的である『新人類や新文明の創造』へ、いよいよ着手出来る環境が整いましたな、阿倍野真三大統領閣下。」
中欧連邦の大統領で私の父、田中隆男大統領府大臣が阿倍野真三大統領に、微笑んで質問をした。
「中欧連邦も、本格的に行政組織が機能し始めました。
資金も十分にあります。
課題は、政治組織の構築ですな。
あと、2年程度はかかります。」
「中欧連邦は正に順調ですよ、田中隆男大統領閣下。
リデル君達の絡みもありますし、ね。」
阿倍野真三大統領は、田中隆男大統領の報告に、答えて言った。
「後は、天皇皇后両陛下のご裁断を仰ぐ点がありますね。
幾つもの懸案が、ね。」
「皆様、大変お待たせしました。」
天皇陛下が皇后陛下と共に、一礼して大応接室に入室された。
皆が一斉に椅子から立ち、一礼した。
「このような夜遅くに、ご足労をおかけして申し訳ありません。
大きなご裁断を仰ぐ件がございます。」
阿倍野真三大統領が、天皇皇后両陛下に理由と、お詫びを申し上げた。
「良いのです、阿倍野真三大統領閣下。
どうそ、皆様、ご着席下さい。
私も、北欧王室の血を引き継ぐ東郷ヤコブレフ氏と高垣楓さんを含めて、宇宙医科大学校の出身者などが本日結婚されたことを心から喜んでいます。
特に、東郷ヤコブレフ氏と高垣楓さん皇室の血も受け継ぐ私の親族ですから。
本当に、結婚の件でも、エマニエル・ローゼンブルム国王陛下、ジュライ・飛鳥・ミスルギ大統領閣下、田中隆男大統領閣下、そして阿倍野真三大統領閣下にはご尽力を頂き、何と感謝すれば良いか、分かりません。」
天皇陛下が、涙を流して話をされた。
「東郷ヤコブレフ氏はロシア皇帝の血筋も受け継ぐ身で、かつ、東郷平八郎元帥の家系。
高垣楓さんは、北欧王室の血が濃いことと、幼少期にマナシステムの欠陥により、ノーマの疑いが掛けられたこともありました。
そして、スウェーデンの王室では国王の娘2人の王位継承権の問題が浮上したので、高垣楓さんの存在は大きな問題になりました。
それが、現在のマーメイア連邦でようやく、国王の娘2人が王位継承権を放棄し、グスタフ・アドルフ大将が皇太子に決定しましたが、それまでは皇室の関係はともかく、スウェーデンの王室との間では不安定な地位と関係にあったのです。
本当に、皆様のご尽力があって、こうして無事に東郷ヤコブレフ氏と高垣楓さんが、本日結婚されたのです。
本当に、有難うございました。」
皇后陛下も、涙を流して感謝された。
「さて、阿倍野真三大統領閣下、私の裁断とは何でしょうか??」
天皇陛下が、阿倍野真三大統領にお尋ねになった。
「旧ミスルギ皇国と旧エンデラント連合との間にある100京円問題、スペインと南朝鮮のその後の扱い、中欧連邦のその後の発展方針、そして、宇宙医科大学校の真の目的である『新人類や新文明の創造』の着手について、です。」
阿倍野真三大統領が、天皇陛下からのご質問に返答申し上げた。
「ジュライ大統領閣下は、100京円の返還でご満足ですか??」
天皇陛下が大胆にも、ジュライ大統領に直接ご質問された。
「我が国は、当時は事実上、本物とダミーが最高権力者に居た、最高権力が2重運用されていたことを考慮すれば、一概に、お金を返還しろ、とは言いにくい面もあります。
しかし、リィザの件を放っておくことも難しいかと存じます。
どう見ても、日本連邦などの一連のご活躍で「正義の横領」であったことが判明したとは言っても、私の立場から言うならば、背信行為ですので。
何らかの形で、補填でも、支援金、義援金でも頂ければ助かります。
金額につきましては、100京円+アルファーが頂ければ、と存じます。」
ジュライ大統領が、天皇陛下のご質問に、このように回答した。
「それでは、その方向で、今後の交渉を進めましょう。
その件についての最終的な判断と裁断は、リデル・田中大将が行います。」
阿倍野真三大統領がこう判断すると、ジュライ大統領夫妻は、腰を抜かして驚いた。
「貴方のご子息は、既に閣僚クラスの権限をお持ちなのですか??
田中隆男大統領閣下。」
「この件に関しては、その通りです。
ジュライ大統領閣下。」
中欧連邦の大統領で私の父、田中隆男大統領府大臣が明白に答えた。
「それでは残りの3件についてですね。
まず、スペインと南朝鮮のその後の扱いについては、もう、放っておくのが一番でしょう。
スペインは、歴史が歴史ですし、王室を含めて早急に賢く動いて、我が国に従うと思いますよ。
南朝鮮は、現在の李明白首相に期待しましょう。
当面は両国とも現在の外交方針である、MERSコロナウイルスなどへの医療支援、人道援助以外は取引しない、という方針の堅持で。
両国とも、最後通牒の受け入れとその実行状況を見て、今後の方針を再度、決定することで宜しいかと。」
天皇陛下が大胆な方針を示された。
「天皇陛下。
恐れながら、まずは、今年10月の日本連邦に完全加盟する3ヶ国の件が終了するまで、両国の様子を見るのが宜しいかと存じます。」
ローゼンブルム国王が、天皇陛下に意見を述べた。
「それでは、その方向で、今後の外交交渉を進めましょう。
その件についての最終的な判断と裁断は、私が行います。」
阿倍野真三大統領がこう判断した。
「次に、中欧連邦のその後の発展方針、ですか。
ドイツ連邦共和国の問題、そしてポーランドの問題、フランスの問題、イギリスの問題、将来の拡大の問題、ですね。
田中隆男大統領閣下、どのようにお考えでしょうか??」
「EUや通貨ユーロのような破綻への歩みはしてはならない、と考えております。
そのためにもドイツ連邦共和国は上手に、かつ丁寧に扱う必要があるかと。
それがうまくいけば、全ての問題が良い方向に動きます。」
中欧連邦の田中隆男大統領は、天皇陛下のご質問に、このように回答した。
「それでは、その方向で、今後の外交や政治を進めましょう。
その件についての最終的な判断と裁断は、中欧連邦の田中隆男大統領が行います。」
阿倍野真三大統領がこう判断した。
「さて、最後は、一番頭の痛い、宇宙医科大学校の真の目的である『新人類や新文明の創造』の着手について、ですね。
本格的に着手するならば、お金が1垓円でも足りませんよね。
正に、天文学的な金額、アボガドロ数どころではない金額、10の40乗とかの金額が必要かと。
本格的な宇宙時代になれば、宇宙船や宇宙ステーションなどの建造を惜しんではなりませんしね。
惑星開発、恒星開発や各地の探査なども幅広く行わなければなりません。
どうしましょうか??」
天皇陛下が大胆な計算と予測を示された。
「やはり、7月11日から、「グループG」の12人は甘利明雄経済産業大臣夫妻、志木田茂雄外務大臣夫妻と共に、銀河経済パートナーシップ協定の交渉と我が地球の宣伝を兼ねて、1ヶ月間ほどの宇宙旅行をして頂きますが、本格的な実施の可否はその成果次第でしょう。」
阿倍野真三大統領が現状をこのように説明した。
「それでは、その方向で、今後、進めましょう。
その件についての最終的な判断と裁断は、リデル・田中大将が行います。
お金の問題や将来の方針についての件もありますしね。」
阿倍野真三大統領がこう判断した。
こうして、私とミスティが、他の仲間らと共にベッドの上で「乳繰り合っていた」「愛を交わしていた」時、全く別の意思が働いて、今後の私達の進路が決まりかけていたのだ。
今回は、私達の結婚と披露宴と、それを巡る多くの思惑を中心に述べました。
私達4人を含めて宇宙医科大学校の同期生らは、結婚しました。
そこで、私は阿倍野真三大統領から、大統領への打診を受け、今後、それらへの対応は??
どのように今後、私達は結婚後、発展していくのか??
宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であったことが判明しました。
私達は今後、どのように実行していくのか??
新婚旅行の前に派遣される宇宙旅行とその成果は??
『喫茶アンジュ』などで私達に対する期待もますます膨らむ中、今後、何を求められ、成果を挙げるのか??
次回をお楽しみに。