クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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今回は、「黄金のダイヤモンド・タッグ」と呼ばれることになる、リデル・田中とミスティ・ローゼンブルム、アルベルト・マンシュタインとヒルデガルト・シュリーフォークトの4人がタッグチームを組む、ドタバタがある「始動劇」です。
アンジュやサラも初出場します。



第6話 黄金のタッグチーム始動劇

4月29日の夕方、私の父が自宅に帰宅する1時間前。

リデル・田中とミスティ・ローゼンブルム、アルベルト・マンシュタインとヒルデガルト・シュリーフォークトの4人が、ローゼンブルム国王ご夫妻、そして、途中で合流したアルベルト・マンシュタインの両親らと共に、私の家に到着した。

 

勿論、お土産にと、美味しいマグロやカツオ、ブリを魚市場で購入した、有名プロデューサーであるケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏も一緒に到着した。

やはり、王都の近くに漁港や大きな港があるのは、海産物や生鮮食料品にも恵まれるので、有り難いなあ。

 

私の家では、母が兄弟達と共に来訪のお客様を出迎えた。

ミスティやローゼンブルム国王ご夫妻、そのご子息らは、時々、私の家を訪問するのだが(これでも、例外中の例外の好待遇を受けていることは間違いない)、これだけの人数で、有名プロデューサーであるケマル・縁部理桜氏も一緒となれば、かなりのインパクトがあるのは確かだ。

 

私の兄や姉は、活躍しているアイドルや有名タレントを凌ぐ人物、ケマル・縁部理桜氏の来訪に、まるで宝石を眺めるような顔でうっとりしていた。

一方、人見知りの激しい(?)私の妹や弟は早速、ミスティやヒルダ、アルベルトになつくが如く、ケマル・縁部理桜氏にもなつき始めたくらいだから。

全く、人の気持ちも知らないで、よくやるよ。

 

 ケマル・縁部理桜氏らが、私の母、ローゼンブルム国王ご夫妻、そして、アルベルト・マンシュタインの両親らをも交えて、食事をしながら野心的なプロデュースの案を示し始めた。

 

「まず、教育番組「お兄さんお姉さんといっしょ」を作り、その中で、リデル・田中とミスティ・ローゼンブルム、アルベルト・マンシュタインとヒルデガルト・シュリーフォークトの4人がタッグを組み、それぞれの得意分野や時事問題などを取り上げ、解説します。」

 

「例えば、リデル君とミスティ王女の二人で生物化学、医療、時事問題を、アルベルト君とヒルダさんで、数学、物理、地理などの苦手とする子供が多い分野の解説をするのはどうでしょうか?

リデル君は生物化学、医療、時事問題が、アルベルト君は数学、物理、地理が、それぞれ非常に得意でしょうから、鬼に金棒ですよ。」

 

 この提案に、私の母を含めて、親達とヒルダを含むタッグを組む4人全員は皆、同意したのだ。

特に生物化学、医療分野の道を歩むことを考えている私を含めてタッグを組む4人全員としては、お互いに苦手の分野の克服は絶対必要条件であるから、教育番組への出演は、正に願ったり叶ったりの「鬼に金棒」の提案なのだ。

 

残りは、私の父の同意と、ヒルダの今後の処遇だ。

 

 ヒルダは、私とミスティ、アルベルトと同じローゼンブルム大学付属小学校の同じクラスに亡命者扱いで編入することになった。

幸い、大災害時には、ローゼンブルム大学や各種の付属学校は、全て避難所や軍や公共の物資等の集積所などになることになっており、付属小学校以上の学校には、全クラス対応の宿泊施設や寮が備えられている。だから衣食住は大丈夫だ。

 また、ヒルダの法的立場は、自治領ローゼンブルム王国の市民とし、アルベルトの一族であるマンシュタイン家が後見人、里親になることになった。

マンシュタイン家としても、ヒルダを「一族の家系」に入れたいことと、ヒルダも考えることがあるようだ。

これについては、後に、明らかになる。

 

 

私の母、田中真利愛(たなか まりあ)は、私の父、大統領府の主席補佐担当大臣の田中隆男(たなか たかお)に連絡を取り、今、家にケマル・縁部理桜氏らが、私の母、ローゼンブルム国王ご夫妻、そして、アルベルト・マンシュタインの両親らと共に合意した内容を伝えた。

その時、私の父は、ちょうど大統領府の玄関で車に乗る時だった。

 

「何、あの有名なケマル・縁部理桜氏が国王ご夫妻らと家に来ているのか??ちょっと待ってくれ。すぐに連絡した後、家に真っ直ぐ帰るから。」

そして、父はすぐに連邦政府の観光庁長官や複数の大統領補佐官に連絡をとり、ケマル・縁部理桜氏が自宅に来ていること、すぐに帰宅して会うので、提案事項などを持って自宅に来て欲しいと言った。

 

 

 父が自宅に帰ると、既に「宴たけなわ」の如く、ケマル・縁部理桜氏らが、私の母や兄弟姉妹、ローゼンブルム国王ご夫妻、そして、アルベルト・マンシュタインの両親に囲まれた私とミスティ、アルベルト、そしてヒルダの4人が、将来の事や先日の「大事件」について話しながら楽しく食事をしていた。

 

「皆様、到着が遅くなりましたが、本日のご来訪、誠に有り難うございます。」と、父が挨拶した。

「ケマル・縁部理桜と申します。」と、ケマル・縁部理桜は名刺を差し出し、企画書、自分の事務所の紹介やプロデューサー等の実績などの書類やパンフレット、動画DVDを父に渡した。

「ケマル・縁部理桜様のご企画は家内から伺っております。全面的に同意しますので、これからも息子らを宜しくご指導下さい。」と、縁部理桜に頭を下げ、父も賛成してくれた。

 

数分後に、連邦政府の観光庁長官や複数の大統領補佐官らが到着し、早速、名刺交換や政府が検討している企画書の提案を行った。

縁部理桜のアイデアを盛り込みつつ、私やミスティ、アルベルト、そしてヒルダの4人が出演する教育番組「お兄さんお姉さんといっしょ」を政府広報の一環として絡ませ、インターネットの政府チャンネルなどを駆使して宣伝することが決まった。

撮影は明日の4月30日夕方から開始され、5月1日にニュース方式での放送が開始されることになった。

 

有名プロデューサーであるケマル・縁部理桜氏を巻き込んだ、日本連邦政府の宣伝攻勢が始まろうとしていた。

そこに、私とミスティ、アルベルト、そしてヒルダの4人も、必然的に深く関わることになったのだ。

後に、「マナ」の世界を崩壊させる、日本連邦政府が放った「最初の矢」となる政策であった、と歴史的に評価されることになる。

 

 

同じ頃。

「ドラゴンの世界(アウラの民)」では、古の民の出身のタスクが、世界の情勢分析や現状の案内を、巫女でサラの母親(レモディーネ)、サラ(サラマンディーネ)、ドラゴン族の母・ラミアとその子ミイ(ヴィヴィアン)、サラの側近であるドクター・ゲッコー、ナーガ、カナメと共に聞いていた。

「明日の4月30日に「もう一つの地球」の日本連邦政府の要人と会い、インタビューを受けます。一緒に宜しくお願いしますよ、サラ、そして皆さん。」と、サラの母親は言った。

「はい、楽しみです。」と、可愛い声でサラは答えた。

 

一方、同じ時間帯にミスルギ皇国では、第1皇女殿下のアンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギが、筆頭侍女のモニカ・荻野目と話をしていた。

「ミスティがあの大事件に関してという名目で記者会見したようね。何があの引っ込み思案で弱々しい自称王女の女をここまで積極的にしたの?」と、対抗心丸出しでアンジュリーゼはモニカに聞いた。

(いやー、とてもミスティと同じ年とは思えない腐った上から目線ですなー(棒読み)(笑))

 

「そのあたりは分かりませんが、ミスティ様は何だか強くなられたようですね。」とモニカは答えた。

「5月5日のミスティの誕生パーティには、お忍びで参加するわよ。正式な招待状が今年は送られてこないのだから。」とアンジュリーゼは苦々しく言った。

 




「黄金のダイヤモンド・タッグ」と呼ばれることになる、リデル・田中とミスティ・ローゼンブルム、アルベルト・マンシュタインとヒルデガルト・シュリーフォークトの4人が、ついに活動が開始、撮影や宣伝活動に活躍することになります。
一方、ミスティの誕生パーティーも波乱の予感が・・・。
次回をお楽しみに。
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