クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~ 作:田中_jack
陸上自衛隊でも、「歌姫」を採用したのも、その第一歩です。
クロスアンジュも、作品の方向性はともかく、全体として見れば今後の世界を占う一つの指針になり得るのではないでしょうか??
さて、2120年7月7日、主人公達はようやく結婚しました。
結婚直後の7月11日からの宇宙旅行では大きな成果を挙げ、大マゼラン星雲のガミラス星で、対テロ対応の功績により「大ガミラス最高勲章」を授与されました。
2120年8月10日に地球に帰還した私達を、これからどんな劇的な運命が待ち受けているのでしょうか??
2120年8月10日。
私達は、ようやく地球へと帰還した。
やはり、故郷は我が地球だ。
昔、何かのSF宇宙戦艦のアニメで、「地球か・・。何もかも懐かしい」などとの、名台詞とか、ガガーリン大佐の「地球は青かった」の名言もある。
少なくとも、我が母星の地球であることは間違いないのだ。
改めて思う。
大切にしなければ。
午前10時。
到着場所は、東京港のお台場であった。
ここで、宇宙旅行の代表団は、任務を果たし、護衛のドッグ型宇宙戦艦らと共に、部隊編成解散、となった。
「長期間の宇宙旅行、大変お疲れ様でした。」
阿倍野真三大統領、中谷元雄国防総省大臣らが出迎えて頂いた。
私達は、敬礼して挨拶した。
まるで、海軍の到着記念式典のような雰囲気だ。
私達は宇宙軍、海軍式のセレモニーにはあまり慣れていないので、まるで小学生のようにせわしく動いていた。
「「μ’s」の皆様もお疲れ様でした。」
式典後、私が彼女らに挨拶した。
「いえいえ、対テロ対処の戦いもありましたが、今回の宇宙旅行は本当に勉強になりました。」
絢瀬絵理が、代表して答えてくれた。
彼女は「賢いかわいいエリーチカ」とも呼ばれている。
彼女らも、ガミラス星の対テロ対処では、一緒になって戦い、そして救護もしてくれたのだ。
「本当に、これからも私達の事も忘れないでよ。」
旅行に同行した記者の一人、善永さゆり記者が私に話しかけてきた。
「私の勘だけどね、貴方達はこれからどんどん出世していく。
ガミラス星で「大ガミラス最高勲章」を授与されて大出世したハイデルン中将のように、ね。
あの人ですら、元々はコネも立派な家柄もない家系だったのだけれども、「ガミラス宇宙医科大学校」を若干16歳で卒業後中尉に任官、20歳で中佐に抜擢されたエリートだったそうよ。
「大ガミラス最高勲章」を授与された人は、ガミラス星系では閣僚ポストか、それに匹敵する最高首脳入りを約束されているそうよ。
だから、貴方達も、彼に負けないように、頑張りなさいよ。」
「有難うございます。善永さん。」
私は礼を言った。
「でも、善永さんも宇宙旅行の代表団の一人として、「大ガミラス最高勲章」を授与されました。
私達と同じ立場では??」
私は、ある意味で善永さん達の報道関係者の過酷さを、政府広報の仕事などの身近で知っており、今でも同情を禁じ得ないのだ。
「ふふふ。
好きでやって来たけれども、こんな報道の仕事じゃね、出世してもたかが知れているのよ。
仕事に押し潰されて、さようなら、よ。
ある意味で、今回の宇宙旅行に同行したことで、改めて身に染みて理解が出来たわ。
貴方達や、「μ’s」の皆さん達はとは私とは違う。
全く異なる星や環境に順応出来るだけではなくて、きちんとした成果や対応が出来るじゃない。
とても、私には真似が出来ないわ。
もちろん、ガミラス星の対テロ対処では、一緒になって戦い、そして救護もしたのだけれどもね。
本当に、恋人の高田純次記者と結婚したら、その後はどうしようかなあ。」
善永さゆり記者は、何だか寂しそうだ。
「何か、今後のお考えでもあるのですか??」
私は、敢えてお尋ねした。
「私も、この後はかなりとんでもない事態や仕事が待っていることは理解しています。
恐らく、常識外のペースで私の周囲や環境も激変するかと。
それでも、今回の宇宙旅行で大きな目標が得られました。
敢えて言いましょう。
世の中を正したい気持ちが日々、強くなっていくのを感じています。」
「私の夫、リデルは、絶対に公的な人間ですよ。」
ミスティが話しかけた。
「これまでもリデルの考え方と行動で、大勢の人が救われました。
これからも、彼の力を必要としている人が大勢います。
私も、彼を支えないと。」
ミスティも、嬉しい事を言ってくれるねえ。
さすが、我が愛しの愛妻だ。
「全く、こちらの方がアツアツの想いに当てられるはねえ。
もう、夫婦漫才の開始なの??
良いわねえ。」
ヒルダが、笑って言った。
「その通りだよね、我が愛しのヒルダ。」
アルベルトも、笑って言った。
この男も、カッコイイ台詞を吐けるようになったなあ。
「実に、楽しい皆様ですねえ。
私も、もう少し今後の事を考えてみる。
今が良い機会だから。」
善永さゆり記者は、先程と違い、笑って言った。
「軍や芸能関係に動くことも可能ですよ、善永さん。」
プロデューサーのケマル・縁部理桜予備大元帥が言った。
「貴女のような優秀な人材を、我々は日々、求めていますから。」
午後1時。
宇宙旅行に派遣された参加者全員、スクールアイドルグループ「μ‘s」や善永記者などの同行記者達、護衛の宇宙軍関係者、銀河連合の宇宙船関係者などを含めた全員が、皇居にて天皇皇后両陛下より、ご挨拶と慰労のお言葉を賜った。
勿論、このような機会を頂けるのは、異例中の異例であった。
「皆様、この度は本当に、命懸けのテロ対策を含めてご対応を頂き、全員が無事に帰還されましたことを心より喜んでおります。
今後とも、それぞれのお立場で一層精進されることを期待しております。」
天皇陛下より、暖かいお言葉を賜った。
「皆様は、各星系との交流や銀河経済パートナーシップ協定の基本合意などの成果に加えて、ガミラス星にてのテロ対処の功績で「大ガミラス最高勲章」を授与されました。
本当に、おめでとうございます。」
皇后陛下より、暖かいお褒めの言葉を賜った。
最後に、阿倍野真三大統領が慰労と激励の言葉を述べた。
「私達は、この1ヶ月の宇宙旅行で得た成果と経験、そして教訓を生かして、次の宇宙旅行、そして次の段階である、定期宇宙航路の開設と、地球の発展繁栄に貢献できる我が国の立場を堅持強化していかなければなりません。
皆さんの一層の尽力を期待しております。」
午後2時。
大統領府にて、日本連邦の阿倍野真三大統領、麻生次郎副大臣兼財務大臣、中谷元雄国防総省大臣、中欧連邦大統領である私の父、田中隆男大統領府大臣が、宇宙旅行に参加した甘利明雄経済産業大臣と志木田茂雄外務大臣などの報告を受けていた。
当然の事ながら、「グループG」の私達12人らも、報告に参加していた。
いつもの事ながら、緊張するよ。
「今回の宇宙外遊の成果を纏めますと、
1「銀河経済パートナーシップ協定」の基本交渉を行い、合意。
2天の川銀河系の各星系の鉱山開発や、貴金属や宝石などの売買ルート構築。
3アンドロメダ星雲にて、宇宙連合との外交、金融、情報交換などの基本協定の締結。
4大マゼラン星雲のイスカンダル星では、「天の川銀河系への移住記念祭」への参加。
5大マゼラン星雲のガミラス星では、首都バレラスの総統府へのテロ対処により、代表団全員が、その功績で「大ガミラス最高勲章」を授与。
6スクールアイドルグループ「μ‘s」の宣伝活動を各地、各星系で実施し、好評を得る。
となっています。」
代表団団長を務めた、志木田茂雄外務大臣が自信たっぷりに報告した。
「経済刺激策につきましては、今回の一連の宇宙旅行での訪問の成果で、予想以上の効果が期待出来ます。
GDP成長を年100%以上のプラス効果はあろうかと。」
「銀河経済パートナーシップ協定」の基本交渉合意の責任者であった、甘利明雄経済産業大臣が、その成果を強調した。
「成る程、今回の成果で、ある程度以上の税収の伸びも期待できますね。」
麻生次郎副大統領兼財務大臣は、その成果に満足していた。
「ガミラス星で、首都バレラスの総統府へのテロ対処により、代表団全員が、その功績で「大ガミラス最高勲章」を授与された件は、私としても誇りに思っています。
先方の政治的な宣伝効果も考慮しての授与の面も否定出来ませんが、ガミラス星系との関係強化が出来たことは良い事であり、今後の人脈などの形成や維持発展も必要かと。」
中谷元雄国防総省大臣が、今後とも継続した交流が必要であることを強調した。
「危機管理の面で、「大ガミラス最高勲章」を授与された件は効果が大きいのでしょうか??」
中欧連邦大統領である私の父、田中隆男大統領府大臣が、志木田茂雄外務大臣に質問した。
「はい、大きな効果があろうかと存じます。
この勲章は、授与された個人には恩給と、衣食住、保険、医療、そして最高閣僚クラスの待遇を生涯与えるという、正にガミラス星系の人にとって、「正に憧れと畏怖の勲章」でもあります。
また、この勲章は、総統府の全ての閣僚らとの通信を含めて、どんな場合でも交通通信の手段をガミラス星系は責任をもって確保する特権を授与者に与える証明であり、我々のような他の星系の授与者も同じ待遇なのです。
大マゼラン星雲は天の川銀河系から一番近い星雲。
私や甘利経済産業大臣を含めた授与は、将来の関係強化に繋がる糸口かと。」
志木田茂雄外務大臣は、大きな外交成果である、と強調した。
「本当に、甘利、志木田両大臣らのご功績、非常に高く評価させて頂きます。」
阿倍野真三大統領が両大臣の尽力を労った。
「さて、宇宙外遊の報告会はこれまで、とします。」
あっさりと終わりましたが、これから何かあるのかな??
「次の議題は、今後の宇宙旅行による外遊スケジュールと、宇宙医科大学校の75期、76期の新婚旅行の時期や訪問先についてです。」
阿倍野真三大統領が、閣議らしからぬ議題を織り込んできたぞ!!
「まずは、今後の宇宙旅行による外遊スケジュールです。
8月20日より、9月20日までの第2回目の宇宙旅行では、75期の未参加者を全員、参加して頂きます。
9月30日より、10月30日までの第3回目の宇宙旅行では、76期が全員、参加して頂きます。
つまり、宇宙医科大学校の75期、76期の新婚旅行の時期は、11月1日以降で宜しくお願いします。」
あーあー、新婚旅行は、いっその事、ホワイトクリスマスの時期頃にしようかなー。
(苦笑い)
「次に、宇宙医科大学校の75期、76期の新婚旅行の訪問先ですが、これが難しいですね。
英独仏3ヶ国、マーメイア連邦、モモコ連邦、そして北朝鮮が、正式に訪問地に選んで頂きたい、と外交ルートを通して要請しているのですよ。
どうしましょうか??」
志木田茂雄外務大臣が、現状と問題点を指摘した。
「まあ、それ位は譲歩しましょうか。
例の仲人を断った件もあることですしね。」
阿倍野真三大統領が、「グループG」の私達12人の仲人になった経緯もあることを引き出して言った。
「外交要請による新婚旅行ですから、外務省は責任を持って、費用や訪問に関係する段取りを用意して頂きたく、お願い申し上げます。」
敢えて、私が要請した。
「了解しました。
この件は外務大臣が責任をもって、中谷元雄国防総省大臣と調整した上で、全てを準備しましょう。」
志木田茂雄外務大臣が保証して頂けることを約束した。
午後3時。
私達は秋葉原ワシントンホテルに、チェックインした。
一時の休憩を楽しんだ。
午後6時。
再び大統領官邸に移動。
日本連邦の阿倍野真三大統領と、中欧連邦の大統領で私の父、田中隆男らが会談していた。
そこには、お互いの夫人、ローゼンブルム国王夫妻、そして、モモコ連邦のジュライ大統領夫妻が大応接室で同席していた。
後に知ったのだが、7月7日夜と同じメンバーがいたのだ!!
「さてと、リデル君。
例の100京円の件と、宇宙医科大学校の真の目的である『新人類や新文明の創造』の着手についての宇宙発展の件、決意はどうですか??」
阿倍野真三大統領が、私に尋ねた。
「まず、例の100京円の件ですが、100京円に利子として100京円をモモコ連邦へ立て替えましょう。
次に、宇宙医科大学校の真の目的である『新人類や新文明の創造』の着手についての宇宙発展の件ですが、4000京円を「グループG」の関与する資金より、出費しましょう。」
私は、このように回答した。
これにより、実質的に、この2つの問題は解決したのだ。
2120年10月1日。
正式に、モモコ連邦、ドイツ連邦共和国、そして、チェコ・オーストリア連邦は、正式に日本連邦に完全加盟、栄光ある日本連邦の一部となった。
また、北朝鮮が日本連邦への加盟をすべく、同日、正式に加盟申請を行った。
歴史は、大きく動き始めていた。
今回は、私達の結婚後の宇宙旅行による外遊後の成果を中心に述べました。
また、「μ’s」ら9人の「ラブライブ!」の活躍を広報活動の強化に、今後もあやかることになりました。
私達4人を含めて宇宙医科大学校の同期生らは、結婚して、今まで以上に活躍します。
どのように今後、私達は結婚後、発展していくのか??
宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であったことが判明しました。
私達は今後、どのように実行していくのか??
『喫茶アンジュ』などで私達に対する期待もますます膨らむ中、今後、何を求められ、成果を挙げるのか??
次回をお楽しみに。