クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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クロスアンジュの原作でも、ミスティは良い子に描かれています。
それにしては、原作の後半では冷遇されていたのは残念です。
「ラブライブ!」のように、映画化とか、新シリーズとか作って頂きたいですね。

さて、2120年7月7日、主人公達はようやく結婚しました。
結婚直後の7月11日からの宇宙旅行では大きな成果を挙げ、大マゼラン星雲のガミラス星で、対テロ対応の功績により「大ガミラス最高勲章」を授与されました。

2120年8月10日に地球に帰還した私達。
その日の夜の会議にて、旧ミスルギ皇国と旧エンデラント連合との間で懸案となっていた「例の100京円」の件と、宇宙医科大学校の真の目的である『新人類や新文明の創造』の着手についての宇宙発展の件を、事実上解決したのでした。

2120年10月1日、政治的意図から、私達はいきなり「元帥」に昇進しました。

私達の新婚旅行が「公的なスケジュール」で決定されようとしている中、これからどんな劇的な運命が待ち受けているのでしょうか??



第71話 新婚旅行の準備は政治家への第一歩

2120年10月1日、夕方5時。

場所は、ジェノヴァの王宮。

本日は、季節毎に開催される「宇宙医科大学校同窓会」である。

そのうち、今回は「76期を除いた同窓会」である。

先輩、後輩も多く参加していた。

 

私やミスティの兄や姉も参加していたが、一部、「来賓」も見えられていた。

そう、日本連邦の阿倍野真三大統領夫妻と、中欧連邦大統領である私の父、田中隆男大統領府大臣と、私の母が参加していたのだ。

意図がなければ、参加は絶対にしない役職だからな。

 

いよいよ、私達の本格的な政治的活躍が、この日から開始されたのだ。

 

 

 

同窓会がお開きになった後、夜7時。

日本連邦の阿倍野真三大統領と、中欧連邦大統領である私の父、田中隆男大統領府大臣が、ローゼンブルム王宮の小会議室兼宴会場にて、ローゼンブルム国王夫妻、私達グループGと、本日からグループGに加わることになった、七条徹さん、四条貴音さん、小野寺翔太郎さん、我那覇響さんと話し込んでいた。

 

この新規加入の4人は既に婚約していて、四条貴音さんはリデル・田中元帥の親戚で、いとこで医療関係の研究開発や軍事技術で有名な連邦政府職員、七条徹さんと、我那覇響さんもリデル・田中元帥の親戚で医療や電子ミュージック関係、軍事技術関係の研究開発でも有名で田中家の医療法人にも関わっている、いとこの小野寺翔太郎さんと結婚することになったのだ。

結婚式は共に11月11日、ヒルダ元帥の誕生日だ。

これで、我が田中家は、英国王室や日本の皇室だけではなく、各界にもより広い血族を持つことになるのだなあ。

 

「本日、新たに加わった皆さんの『大ガミラス最高勲章』の授与を正式に発表しました。

どうも、ガミラス星の手続きが遅れて、先に授与した方を含めて、正式には10月1日に授与された、という事になるそうです。

勿論、本日から勲章の特権や特典は効力を発揮します。

この4人の皆様には、7月から8月のお忍びでの宇宙旅行でしたが、この度は後世の為に全て公開させて頂きました。」

日本連邦の阿倍野真三大統領が、『大ガミラス最高勲章』の授与に関して、新人4人に発表が遅れたことを陳謝した。

 

「新しく参加される4人の方は、本日付けで『元帥』の階級で、人事上はリデル君達と同じく『現役と予備役の双方を兼任』する特別枠の人員枠に入ります。

これは、宇宙医科大学校校長兼付属病院医院長や副校長、教頭も同じ扱いになります。

現在までの職業は「兼任」や「出向」の扱いで構いません。

 

新しく参加される4人の方は東郷夫妻と同じく、宇宙医科大学校の75期相当の扱い、ということでお願いします。

また、リデル君達と同様に、皆さんは医師でもあると同時に『防衛技術開発者』の資格も持ちます。

例えば、『技術元帥』と名乗っても良いですよ。」

日本連邦の阿倍野真三大統領が、重ねて丁寧に今後の待遇を説明した。

 

 

「いいえ、何も問題はありません。

阿倍野真三大統領閣下。」

四条貴音さんが、さらっとした、そして気品のある口調で返事をした。

日本舞踊をやっていた口調そのものだ。

何か、発言の言葉の単語ひとつにも威厳と風靡がある。

 

「なんくるないさー、ですよ。

阿倍野真三大統領閣下。」

我那覇響さんが元気な声で答えた。

沖縄出身だけあって、沖縄弁がさらっと出る。

 

「こちらから無理を言って宇宙旅行に参加させて頂いたのです。

何も問題はありません。

阿倍野真三大統領閣下。」

私のいとこの七条徹さんは冷静な口調で答えた。

彼は四条貴音さんとは同じ京都の出身で幼なじみ、小学校も同期だった。

研究開発者の雰囲気が漂う人物なのだ。

 

「宇宙旅行に参加させて頂いたお陰で、音楽的センスや医療、軍事技術でも多くの刺激を頂きました。

むしろ、こちらから感謝したい位ですよ、阿倍野真三大統領閣下。」

私のいとこの小野寺翔太郎さんは楽しそうに答えた。

彼は仙台市の出身。

我那覇響さんとは、ナムコプロなどに所属する人材が宇宙医科大学校に「特別機動部隊」として志願入隊したころ、ケマル・縁部理桜(えんぶりお)氏のプロデュースする企画に参加して知り合い、それ以降は親密に交際していた。

彼は私とはいとこ同士で医療や軍事技術に関わっている共通点はあっても、七条徹さんとはかなり雰囲気が違う。

音楽関係にも関わっているからだろうか。

 

 

「しかし、人の縁とは本当に不思議なものだなあ。

リデル君のいとこが2人も、この『グループG』に参加するとは。」

日本連邦の阿倍野真三大統領が感慨深げに言った。

 

また、これとは別枠として、「μ’s」の絢瀬絵理なども、エマニエル・ローゼンブルム国王が仲人になって、またまた私のいとこの一人である、田中武夫と結婚することになった。

田中武夫は、私の父の弟の息子、つまりいとこであり、私とも幼少時代からよく遊んだりしたものだ。

彼は東京の出身で、芸術系統や工学、そして衛宮士郎のような非凡な異能力でも才能を示している。

手品から奇術、そして表現力があり、「μ’s」を影で支えている存在でもある。

彼は絢瀬絵理さんと東京大学医学部に飛び級を重ねて入学、卒業した同期同士だ。

 

ちなみに、新たに加わった4人、七条徹さん、四条貴音さん、小野寺翔太郎さん、我那覇響さんと同じく、東京大学医学部入学、卒業した同期同士であり、6人揃って医学部の同期生なのだ!!

 

結婚式は共に11月11日、ヒルダ元帥の誕生日だ。

 

「田中武夫さんと絢瀬絵理さんの2人の方は、本日付けで『元帥』の階級で、人事上はリデル君達と同じく『現役と予備役の双方を兼任』する特別枠の人員枠に入ります。

また、本日、新たに加わった4人の方と同様に、宇宙外遊をされましたので、『大ガミラス最高勲章』の授与を受けます。

これは、宇宙医科大学校校長兼付属病院医院長や副校長、教頭も同じ扱いになります。

現在までの職業は「兼任」や「出向」の扱いで構いません。

 

新しく参加される4人の方と同様に、宇宙医科大学校の75期相当の扱い、ということでお願いします。

また、リデル君達と同様に、皆さんは医師でもあると同時に『防衛技術開発者』の資格も持ちます。

例えば、『技術元帥』と名乗っても良いですよ。

 

ただ、大ブレイクしている絢瀬絵理さんが所属している「μ’s」の活動のご意向や、今後の方針もあるので、田中武夫さんと絢瀬絵理さんの2人の方は、今しばらくは、『グループG』に参加せずに、宣伝や広報活動に携わって頂きたいと。」

日本連邦の阿倍野真三大統領が、またまた重ねて丁寧に今後の待遇を説明した。

 

「はい、了解しました。

今後とも宜しくお願い申し上げます。」

田中武夫さんと絢瀬絵理さんの2人は、このように返事をして、今後の活動や任務への意欲を示した。

もう、今から楽しみだ!!

 

 

 

「これで今日から『グループG』は、16人。

今までは12人で、グリーンベレーに相当する我が軍の『特殊戦大隊』の最小単位相当だった。

これが16人になると、デルタフォースに相当する我が軍の『特殊作戦群』の最小単位相当になる。

いよいよ、政治広報宣伝作戦や秘密作戦などを、今まで以上に迅速に進めることも可能になる訳だ。

そして、大ブレイクしている絢瀬絵理さんが所属している「μ’s」のメンバーも入った。

また、実に特異な素晴らしい能力を持った方々が加わったことで、更なる戦力アップが期待出来る!!」

何か、ウキウキした顔をされていませんか、阿倍野真三大統領閣下。

 

「リデル・田中元帥。

軍隊における一般部隊と特殊部隊との違いは分かるかね??」

阿倍野真三大統領は、唐突に私に意地悪な質問を投げかけた。

 

「はい、勿論わかります。

一般部隊は、軍事的合理性に基づいて動く部隊ですが、特殊部隊はその真逆で、政治的合理性に基づいて動く部隊です。

つまり、特殊部隊は、軍事的合理性の無い地域や計画でも活動する部隊なのです。」

私は、幹部学校の教官が言うような、無難で模範的な回答をした。

 

「そうだ、その通りだよ、リデル君。

これまでの君達の活躍を見れば明らかだが、我が日本連邦軍の特殊部隊の中の特殊部隊、それが、宇宙医科大学校とその関連機関なのだよ。

これは、はっきりと言える。」

阿倍野真三大統領は、満足げに、はっきりと言った。

 

 

 

「いやあ、実に本日はめでたい、めでたい。」

エマニエル・ローゼンブルム王国国王が言った。

我が義理の父も上機嫌だ。

 

「そして、七条徹さんと四条貴音さん、小野寺翔太郎さんと我那覇響さん、田中武夫さんと絢瀬絵理さんの結婚式も、ヒルダさんの誕生日と同じ11月11日。

うん、うん。

私も、また仲人として一肌脱ぎましょう!!

 

そして、今をときめくスクールアイドル『μ’s』などの方々にも、ケマル・縁部理桜さんや高木順一郎校長などの助力も得て良い伴侶が付くように、粉骨砕身、努力しましょう。」

仲人が好きなお方だからか、またこの「攻勢」を開始したか。

こんな事に「粉骨砕身」していいのかねえ。

 

 

「リデルのいとこでもある、七条徹さん、小野寺翔太郎さん、田中武夫さんも宜しくお願いしますよ。

また、四条貴音さん、我那覇響さん、絢瀬絵理さんも宜しくお願いします。」

中欧連邦大統領である私の父、田中隆男大統領府大臣が言った。

私の母、田中真利愛も「今後とも宜しくね」、と彼らに挨拶した。

 

「これから新たなるうねりが始まります。

政治と軍事の時代です。

この時代を乗り切る人材、国や世界を指導出来るリーダーが必要なのです。

それが、皆さんを始め、宇宙医科大学校の皆様なのです。

宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であるのは、我々の地球文明が宇宙時代に対応できる人材の育成によって新たなる時代を切り開かなければならないからです。」

 

 

「ねえ、リデル君達は、今後のスケジュールをどのように考えている??

私としては、『グループG』に関しては、被選挙権を得られる22歳の前後で公職に就き、25歳までに政界進出、30歳前後で大統領や首相に、と構想を練っているのだが。

いくら君達でも、そのまま、肩にあと5つの星を付けられるまで軍に勤務を続けられる、とは思ってはいないだろう??」

日本連邦の阿倍野真三大統領が、あけみ夫人や私の両親らと共にワインをどんどん開けて飲みながら、さらりと本音を言った。

 

「大統領閣下のご指摘通りです。

勿論、私達全員、軍に所属したままで軍の最高階級に昇進出来るとは、考えてはおりません。」

私もミスティらと共にワインを飲みながら、質問に答えた。

 

「私の同期生や1期下の76期生らの多くは、現時点では未だに被選挙権が得られる22歳の年齢には達してはおりません。

そこで被選挙権を持ち同期では最年長である、アレクトラと結婚したチトー氏にまずはバルカン半島地域の代表になって頂きたいと、本職は愚行します。

幸い、10月30日に代表選挙である、地域大統領の予備選挙、11月7日に本選挙があるのですが、既にお二人ともにノーマ解放運動などで人気も高く、「いつバルカン半島地域を代表する政治家になるのか?」という声も非常に高まってきていますから。

 

その後、徐々に進め、大統領閣下が言われる様に、本格的には2年後以降、適宜、私達も公職や政界に本格参入するのが良いかと存じます。」

 

つまり、同期生で最初に、ローゼン・フォン・アドリア・チトー氏とジル(本名 アレクトラ・マリア・フォン・チトー(旧姓レーベンヘルツ))が、日本連邦に完全参加してから日が浅いバルカン半島地域の大統領とその妻になるのが望ましい、と私は提案したのだ。

年齢的にも、出生地の地縁、血縁も充分だ。

 

「では、その方針で行きましょう。」

私の提案は、日本連邦の阿倍野真三大統領の了承を頂いた。

 

私はすぐに、宇宙医科大学校の高木順一郎校長兼付属病院医院長をはじめ、関係者をお呼びしして、阿倍野真三大統領の了解を頂いた事項について話し合い、明日の午前に記者会見を開いて宣伝攻勢をかけることに決定した。

 

 

 10月2日。

チトー夫妻が、宇宙医科大学校の高木順一郎校長兼付属病院医院長や「黄金のタッグチーム」の私達4人などと共に記者会見し、チトー氏が、バルカン半島の地域大統領に立候補することを正式に表明した。

 

その直後から、バルカン半島の市民は、熱狂的にチトー氏を支持し、反対派の逆宣伝にすらひるまない、猛烈な勢いでの選挙戦になった。

この時点で、チトー氏の事実上の信任投票と化したのだった。

 

 

 10月10日。

東京にある日本連邦軍最高司令部広報部長の一条貴音元帥が、親戚の二条満さんと結婚した。

二条満さんは医師でありながら古来の日本舞踊や文化の研究も深く、皇室の良きアドバイザーで、かつ縁の深い家柄。

そして、何と我が田中家の親戚でもあるのだ!!

私達は総出で参加し、二人の門出を祝った。

 

 

 10月30日。

バルカン半島の地域大統領選挙の予備選挙で、有効得票の85%以上の圧倒的な人気で、チトー氏が本選挙なしで当選を果たした。

地域首都はザグレブに置かれることになった。

 

 

11月1日。

76期生が元帥に昇進した。

 

 

11月11日。

七条徹さんと四条貴音さん、小野寺翔太郎さんと我那覇響さん、田中武夫さんと絢瀬絵理さんの結婚式が、ヒルダの誕生日パーティーと同時にジェノヴァのローゼンブルム王宮で盛大に開催された。

勿論、これは政治的な宣伝効果も兼ねていたので、意図的に必要以上に盛大に開催したのだが。

それにしても、3組の結婚式で打ち上げ花火100発はやり過ぎだろうが。

私達の結婚式でも、打ち上げ花火はカップルの数だけだったぞ。

 

 

こうして、私達の新婚旅行の準備は、政治家への第一歩になったのだ。

新婚旅行は、11月12日に開始された。

 

 

 




 今回は、私達の結婚後の宇宙旅行による外遊後の成果から、新婚旅行の準備のためにチトー氏の選挙までに発展してしまいました。
どのように今後、私達は結婚後、発展繁栄への道に進んでいくのか??

宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であったことが判明しました。
私達は今後、どのように実行していくのか??

新婚旅行の準備段階で私達に対する期待もますます膨らむ中、今後、何を求められ、成果を挙げるのか??


次回をお楽しみに。
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