クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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本作品は、「クロスアンジュ」については、独裁体制下での圧政への反発と解放への戦いの作品である、と考えています。
「マナ」をエネルギー源や金銭にしているシステムは、「クレジットカード+自動稼働システム」そのものですから。

そうなれば、「クロスアンジュ」におけるミスルギ皇国の王室は、密かに社会改革を考えていた、としか考えられません。
アンジュをノーマであると知りながら隠して育てていたのですから。

もし、そうであれば、アンジュを貶めた近衛長官のリィザの行動は、矛盾をはらんでいますね。
リィザは、明らかにドラゴンの世界の意向に反する行動をしていたのですから。
リィザの調査力からすれば、ミスルギ皇室の本音を知らないはずがありませんし、アウラの居所など、すぐに分かったはずです。
つまり、リィザには、自分自身の、命令とは違う別の野心や野望があったのです!!
政治や軍事、諜報の世界では良くある話ではありますが。

この矛盾を解決するために、本作品では、リィザの出身を、ドラゴンの主流派ではない「ドラク族」の出身として、自分の出身族への支援を第一に考えて行動した、としています。
本作品では、彼女は裏の「ミスルギ皇国」の命令を実行してローゼンブルム王国の王宮を襲撃して日本連邦に捕まり、改心後はアーセナル・シュワルツネッガー氏と結婚、旧エンデラント連合の外務大臣、そし首相に成り上がり、独連邦共和国の首相にもなり、日本連邦へ加盟する立役者にもなりました。

そして、「アケノミハシラ」の崩壊の後で引き起こされた大政変劇と、その後の動乱、主人公の日本連邦大統領への就任の後押しなどに、大活躍することになります。



第83話 「アケノミハシラ」の崩壊の後で引き起こされた大政変劇

2125年10月26日。

フランス革命で総裁政府が倒された日から、330年目の節目の日。

 

何と、阿倍野真三大統領が、この日に新設された「アジア太平洋連邦」の大統領に就任すると共に、日本連邦大統領を辞職することを発表した。

事実上の、「アジア太平洋地域の指導者の中の指導者」になったのだ。

 

それと同時に、麻生次郎副大統領兼財務大臣が後継の大統領就任を拒否し、「アジア太平洋開発金融機構」の初代総裁に就任した。

 「アケノミハシラ」の崩壊の後で引き起こされた、経済や金融危機の対応を最優先とするため、国や地域の枠を超えた行動を行いやすくするための処置だ。

 

更に、銀河連邦経済パートナーシップ協定の発効に伴い、交渉の責任者であった、甘利明雄経済産業大臣が、「銀河連邦経済パートナーシップ協定の地球代表部」の代表に選任された。

甘利明雄代表は、文字通り地球を代表する経済産業の責任者になられたのだ!!

 

 

また、麻生副大統領の大統領後継の次の順番である、下院議長、上院議長も後継を拒否し、順番で5番目の志木田茂雄外務大臣が日本連邦大統領に就任した。

副大統領には、中谷元雄国防総省大臣が就任した。

実はこのお二人、阿倍野真三大統領や麻生次郎副大統領からの就任要請に対して「私達を大統領府に置いていかないで下さい!!」と、一度は固辞して泣いて反対したのだ。

 

それに対して、阿倍野真三大統領や麻生次郎副大統領は、このように必死に説得したのだ。

「信頼出来るお二人で、2年間ずつで良いから、大統領をお願いしたいのです。

私達と違って、貴方達は一廻り若いにも関わらず、多くのやりたい仕事を我慢して、長年にわたって担当大臣をしてくれました。

ですから、お願い出来るのですよ。

次の世代の若き指導者、リデル君やアルベルト君達の時代、2130年までの辛抱です。

今後数年で、アジア太平洋地域や宇宙で、活躍できる組織やポストを作りますから、その時は宜しくお願いします。」

 

 

そして、後任の外務大臣には文部科学大臣であった、植村仁志大臣が配置換えで就任した。

後任の国防総省大臣には、我々の恩師の一人でもある、シルヴィオ・ベルルスコーニ5大元帥が就任した。

 

後任の財務大臣には、私達の長年のプロデュースをして頂いているケマル・縁部理桜(えんぶりお)大々元帥が5大元帥に昇進の上で就任し、文部科学大臣には若き精鋭の政治家で植村仁志大臣の教え子である、馳仁志氏が就任した。

後任の経済産業大臣には、当時はこの人しか適任者いないと言われていた、幹部学校の外部教官もされている、国際エコノミストで時事評論家でもある長谷川栄太郎氏が就任した。

大統領府担当大臣の佐藤大助5大元帥と、「宣伝特務大臣」に就任した高木順一郎氏は留任した。

もっとも、高木順一郎氏は5大元帥に昇進した上で、兼任していた宇宙医科大学校校長は辞職され、後任には末次一郎大元帥が三大元帥に昇進した上で就任した。

 

ちなみに、末次一郎氏の妻で、戦車道の教育で有名な末次亜美大元帥(旧姓:蝶野)は、陸軍所属を変更されず、そのまま三大元帥に昇進の上、何故か宇宙医科大学校所属のままで、日本連邦政府の大統領府顧問に就任した。

ケマル・縁部理桜氏の妻である、マギー・縁部理桜大々元帥は、5大元帥に昇進の上で、何故か厚生労働行政の大統領府顧問と、国民健康増進担当大臣と政府広報顧問とを兼任する重要かつ花形のポストに就任した。

ある意味で、私達の教官達は、私達と同じ立場になったのだ。

 

軍の改編で宇宙医科大学校の役割は重視され、400万人のタスクフォースを「事実上、任されている」にしては、妙な人事だったが。

 

それは、私達、宇宙医科大学校の75期や76期の全員が、10月26日付けで大元帥に昇進したことと連動していたのだ。

それは何故か??

 

 

それは、「アケノミハシラ」の崩壊の後で引き起こされた大政変劇に、私達が極めて深く関わったからだ。

例えば、幹部学校の外部教官もされている長谷川栄太郎氏を経済産業大臣に推薦したのは、この私だ。

また、「アジア太平洋連邦」、「アジア太平洋開発金融機構」、「銀河連邦経済パートナーシップ協定の地球代表部」の初期資金は、私達20人の「グループG拡大チーム」、つまり、「菊の旭日旗グループ」「暴れん坊将軍とその仲間達」、「機動任務対処集団」が稼いだ、成功報酬から1垓円=10000京円が当てられたのだ。

何しろ、必要とされた初期投資が莫大で、補正予算や特別会計でも賄えなかったので、阿倍野真三大統領が私達に対して「三顧の礼」で頭を下げられ、了承したのだが。

端数分のお金は、私達に支払われた。

もっとも、一人当たりでも、日本連邦の国家予算規模だったが。

 

私達はその後、「アケノミハシラ」の崩壊の後で引き起こされた大政変劇にて、2125年の11月末までに、10垓円を超える金額を稼いだのだが。

何しろ、例の国際的な金融資本を攻撃する仕手戦に加えて、彼らの裏金の密告や依頼などが凄まじく、主な依頼などの事案100件だけでも10垓円に達したのだ!!

私達は、政治家や軍人より、諜報やブローカー、金融の方が似合っていないか??

一時は、本気で、そう考えたものだ。

 

そのため、「元帥で退役」であったはずの私達が、功績を評価されて「大元帥」に昇進したのだ。

「元帥」は軍隊で最も高い階級であり、「大元帥」以上は名誉階級のようなものであるが、それでも昇進には変わらない。

更に、「アジア太平洋連邦」の大統領に就任した、阿倍野真三大統領が、10月26日に就任した日の初めの大統領令で、「欧州連邦の議員は、そのままアジア太平洋連邦の議員を兼任できる」と規定して頂いたので、私達は、この時点で欧州連邦とアジア太平洋連邦の2つの議会議員を兼任することになった。

 

なんという特権だろう!!

 

 

 

 

2125年12月1日。

同期会、同窓会がジェノヴァのローゼンブルム王宮宮殿で開催された。

そこで、「グループG拡大チーム」、つまり、「菊の旭日旗グループ」「暴れん坊将軍とその仲間達」、「機動任務対処集団」の拡大と、チーム再編、人員増などが正式に発表された。

機動任務対処集団は38人、特殊機動部隊は30人、個別任務対処部隊は16人だ。

随分、増員されたものだ!!

 

また、私達が稼いだ「成功報酬」の一部を「廃兵院」や「戦死戦傷保険」、「宇宙医科大学校同窓会医療支援部会」「ROマークの教団」へ寄付することを決定した。

寄付金額は100京円ずつ、合計400京円となった。

 

同期生などの主な担当分野の割り振りは2125年11月1日現在で次の通りになった。

尚、全員が日本連邦大統領府直属で、欧州連邦とアジア太平洋連邦、日本連邦の大統領を補佐する『大統領特別補佐官』に任命されている。

(男性、女性の順に表記)

 

☆☆「グループG拡大チーム」、つまり、「菊の旭日旗グループ」「暴れん坊将軍とその仲間達」、「機動任務対処集団」

総員38人

☆「黄金のタッグチーム」私達4人;主戦闘担当

75期

・私こと、リデル(本名 リデル・田中)(全体集団の責任者)とミスティ(本名 ミスティ・田中(旧姓:ローゼンブルム))⇒男女それぞれの集団長

・アルベルト(本名 アルベルト・マンシュタイン)(全体集団の副責任者)とヒルダ(本名 ヒルデガルト・マンシュタイン(旧姓:シュリーフォークト))

(宇宙医科大学校、防衛医科大学校、幹部学校なども支援)

 

☆75期相当(研修医で同期など);狙撃・異能パワー戦闘担当

・東郷ヤコブレフと、東郷楓(旧姓:高垣)⇒男女それぞれの芸能関係の集団長

・七条徹(リデル・田中のいとこ)と、七条貴音(旧姓:四条)

・小野寺翔太郎(リデル・田中のいとこ)と、小野寺響(旧姓:我那覇)

・田中武夫(リデル・田中のいとこ)と、田中絵理(旧姓:絢瀬)

 

☆芸能界より入隊した「特殊機動部隊」第1期生の2人

76期

・秋月涼と、秋月伊織(旧姓:水瀬)

 

(その他のナムコプロやパンナムプロ、351プロ、μ‘s、WUGの軍属タレントなども支援)

 

☆魔術に強い異能集団;異能集団との戦闘担当

75期

・衛宮士郎と衛宮凛(旧姓:遠坂)⇒男女それぞれの異能集団の集団長

・アーチャー・アーサーとセイバー・アーサー

・ギルガメッシュ・リンドスとバゼット・フラガ・リンドス(旧姓:マクレミッツ)

(その他の軍属魔術集団や英霊達も支援)

 

☆異能集団(芸能や研究開発などの分野)

75期

・大室哲也氏とエレノア・大室(旧姓:ルイス)⇒男女それぞれの集団長

・龍川秀明氏とアン・龍川(旧姓:霧島)

・ドラゴーニュ・江崎氏とメイ・江崎(旧姓:シュタイナー)

・陳文傑氏と陳美玲(旧姓:林)

※芸能や一芸、高い製造や研究能力、魔術などで非凡な才能や能力がある人物や、家族や親族、関係者で、「国家や地域に有益な人やサーバント等」は軍属扱いの優遇を与えられる。

 

☆芸能界より入隊した「特殊機動部隊」第2期生の10人

76期

・アンディ・ブルースとブルース 千早(旧姓:如月)⇒男女それぞれの集団長

・御手洗 翔太と御手洗 雪歩(旧姓:萩原)

・石油王こと三浦友和と三浦 あずさ

・伊集院 北斗とサイネリアこと 伊集院 彩音(旧姓:鈴木)

・天ヶ瀬 冬馬と天ヶ瀬 絵理(旧姓:水谷)

 

※かなり政治的な思惑や軍事的な思惑(特に、土木関係に強い旧姓:萩原 雪歩とIT力に強い旧姓:水谷 絵理の両名)もあった。

 

 

☆☆特殊機動部隊

総員30人

 

☆「ダイヤモンドローズ騎士団」12人

75期

 

・マイケル・ポールセン(集団の責任者)とサリア(本名 サリア・フォン・ポールセン(旧姓:エーデンベルグ))(チームの責任者)

・ランヌ・ド・バスとクリス(本名 クリス・バス(旧姓:アレニウス))

・ウラジミール・ドンスコイとターニャ(本名 ターニャ・ドンスコイ(旧姓:ドニエツク))

・ショパン・ワレサとイルマ(本名 イルマ・ワレサ(旧姓:コシューシコ))

・碇信司とシャナ(シャナ・碇(旧姓:ニエトリータ))

・ベニート・メディチとチョチョリーナ(チョチョリーナ・メディチ(旧姓:レーベンヘルツ))

※その他にもサリア系統やシャナ系統などの人員や組織の支援を受ける。

 

 

☆かつての極秘チームで未公表だった旧3組のチーム(現在も極秘作戦を行う)

75期

・ローゼン・フォン・アドリア・チトー氏とジル(本名 アレクトラ・マリア・フォン・チトー(旧姓レーベンヘルツ))⇒男女それぞれの極秘チーム長

・イージス・霧島氏とパメラ(本名 パメレーベ・霧島(旧姓:マイコフ))

・ウリエル・佐藤氏とヒカル(本名 ヒカル・佐藤(旧姓:愛田))

・アリエル・大場氏とオリビエ(本名 オリビエ・大場(旧姓:アテナイ))

 

76期

・ミハイル・プーチンとヴィヴィアン・プーチン(本名 ミイ)⇒広報担当

 

☆ローゼンブルム大学の大学院生で、「特殊機動部隊」第1期生の8人;後方支援担当

75期

・ベッカム・キングリッジとナオミ・キングリッジ(旧姓:キャリア)

・ネタニヤフ・ベンジャーとメアリー・ベンジャー(旧姓:ベギン)

・ハルカ・桃山とマリカ・桃山(旧姓:林)

・ハジ・モジュールとノンナ・モジュール(旧姓:サダト)

 

 

☆☆個別任務対処部隊

総員16人

 

☆75期

・オスプレイ・山田とゾーラ・山田(旧姓 アクスバリ)⇒男女それぞれの集団長

・アレクトラ・フォン・アタチュルクとエルシャ・アタチュルク(旧姓 リンドス)

 

 

・ジョージ・ルイスとロザリー(本名 ロザリアス・ルイス(旧姓:ロルカ))

☆75期の留学生

・タスク(本名 タスク・マインコフ・真田)とアンジュ(本名 アンジュリーゼ・斑鳩・真田(旧姓:ミスルギ))

・レオポルド(本名 レオポルドティーネ)とサラ(本名 サラマンディーネ)

・テルメ(本名 テルメルダス)とナーガ(本名 ナーガレスタ)

・レオナ(本名 レオナリーネ)とカナメ(本名 カナメシュール)

・ラファイエル(本名 ラファイエル・ドロン)とモモカ(本名 モモカ・ドロン(旧姓:荻野目))

※ドラゴン世界では、姓が無くても良い習慣がある。

 

 

 

もう、これだけでも1つの「軍隊規模」の能力と資金と戦闘力があるのだ!!

 

 

 

翌日の12月2日、更に嬉しい知らせが舞い込んだ。

 

何と、英国王室より、私達全員と日本連邦、アジア太平洋連邦、欧州連邦の首脳に対して、デューク(Duke)、つまり公爵の地位を与えると発表された。

これで、例えば、デューク・東郷、デューク・田中、デューク・マンシュタイン、デューク・チトーなどを名乗ることが出来るようになった。

いやー、カッコイイねえ。

 

 

その3週間後の2125年12月23日の午後6時。

「慈善クリスマスコンサート」を名乗った、VIPのディナーショーが、ジェノヴァのローゼンブルム王宮で開催されていた。

アジア太平洋連邦の阿倍野真三大統領、私の父で欧州連邦の田中隆男大統領、日本連邦の志木田茂雄大統領と中谷元雄副大統領が揃って祝杯を挙げていた。

 

「やっと、やっと、一区切りが付きました。

これもいろいろと無理を聞いて頂いた皆さんのお陰です!!」

アジア太平洋連邦の阿倍野真三大統領が、涙と喜びの顔でこう話した。

そして、一人一人に固く握手した。

 

 

 

午後7時、パーティーはお開きになった。

 

その直後、アジア太平洋連邦の阿倍野真三大統領、私の父で欧州連邦の田中隆男大統領、日本連邦の志木田茂雄大統領と中谷元雄副大統領の4人に相談を持ち込んだVIPがいた。

独のアーセナル・シュワルツネッガー大統領と、その夫人のリィザ首相である。

既に、リィザが兼任していた外務大臣は、他の政治家に担当して貰っていた。

 

「少し、『喫茶アンジュ』でお話したい件がございまして。

欧州の件と、地球全体の今後の行く末の件で。」

 

 

新たなる動きが、始まろうとしていた。

 




今回は、悪徳金融資本の崩壊後の政変劇を2125年秋から冬にかけての動きを描きました。
何度も申し挙げますが、お金は既に「京」の単位で、本当にこの世の中が動いているのですよ。
例えば、デリバリティブの残高は、少なくとも1京7000兆ドルに達している、とも言われています。
日本円では200京円を超えますよ!!

宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であったことが判明しました。
私達は政治家の仲間入りを果たした後、どのように実行していくのか??

私達に対する期待もますます膨らむ中、日本連邦や欧州連邦に加えて、新たにアジア太平洋連邦が結成され、それらの更なる拡大や大統領就任に向けて、何を求められ、成果を挙げるのか??

次回は主人公らの次の発展へ、大波乱と大激動が起きる話です。
次回をお楽しみに。
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