クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~   作:田中_jack

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前回も前書きにて申し上げましたが近年、特に21世紀に入って、テロ事件が相次いでいます。
2015年の1月7日から8日にかけてのパリで発生した連続テロ事件、そして11月13日夜にパリで発生した同時連続テロ事件は、皆様のご記憶にも新しい出来事かと存じます。

しかし、そのテロ事件であっても、複雑怪奇な「国際情勢」と、「各勢力の駆け引き」が背景にあるのです。
そして、前回は時系列的な問題から深くは触れませんでしたが、欧米列強による過去の植民地支配や帝国主義の精算がされておらず、また、欧米の「グローバリズム」と称する自分達に都合の良い「価値観」「制度」の押しつけによる貧困や極端な経済格差、人種差別などが反発やテロを生む素地になっている面も否定出来ません。

この点を「クロスアンジュ」は、マナという「便利の良いエネルギーや金融手段を名目にした悪魔の手段」の面を描いています。
使えない人は「ノーマ」として、「マナ」のエネルギー源の獲得のため、ドラゴンを狩る兵士にしていたのですから。


敢えて、敢えて言いましょう。
日本も、欧米列強による過去の植民地支配や帝国主義からの差別に苦しんできた国であり、民族ですが、それでもその反発をバネにして今日まで来ました。
日本の良い面を、世界に拡げるだけで世界は変わります。
その為にも、日本は真の意味で、政治、経済、軍事、外交、産業など、あらゆる分野で強くなれなければなりません。

本作品にある、2125年の「2つの大統領府秘書室長事件」で、2015年のテロ事件同様に、事件の背景を「二次小説的な感覚」で、今回は更に浮き彫りにしたいと存じます。
今回から新章突入、リデル・田中やミスティらはどのように立ち回るでしょうか??



第13章 ナポレオン・ボナパルトと同じような道を進む
第87話 「2つの大統領府秘書室長事件」の事後処理で国際情勢が激変


年が明けて2126年1月4日。

日本連邦の連邦議会にて「通常国会」が招集された。

 

私達「機動任務対処集団」38人を含めて、宇宙医科大学校の同期生などは、既に「政治家」でもあるから、政治的な日程をこなさなければならない。

 

そして、その3日後の1月7日には、欧州連邦の連邦議会が招集された。

 

その3日後、1月10日には、アジア太平洋連邦の連邦議会が招集された。

 

私達は、3つの議会を掛け持ちしていることになった!!

 

 

この3つの議会で問題になった共通の課題は、「2つの大統領府秘書室長事件」の事後処理であった。

そして、そのテロに関わったフランス、スペイン、ポーランド、南朝鮮への対応と制裁と、それらの発信基地、出撃基地などになったベルギーやシリアなどへの対応と制裁が議論された。

 

日本連邦の志木田茂雄大統領は、議会でも記者会見でも強硬な発言を繰り返した。

「フランスや南朝鮮は反省の姿勢を見せて必死に対応はしています。

しかし、スペインやポーランドは捜査の協力すら、不熱心です!!

また、それはベルギーやシリアなどでも同じです!!

 

2120年に実行した、テロ事件への対応にての「最後通牒」以上の厳しい制裁を科し、我が日本連邦の領土、領海、領空や連邦国民の生命財産や権益を守るためにも、軍事行動や対テロ戦争も辞さない、万全の対応を行います!!」

 

 

私の父、欧州連邦の田中隆男大統領も、日本連邦の志木田茂雄大統領の発言に賛同しつつ、別の角度から厳しい態度を示した。

「フランスや南朝鮮は政変もあり、反省の姿勢を見せて必死に対応しています。

しかし、スペインやポーランドの対応は、正に「恩を仇で返した忘恩の態度」、そのものです!!

 

ベルギーやシリアなどの対応も酷いものです!!

正に、テロリストの発信基地、出撃基地と化しているではありませんか!!

これは、過去の欧米列強の植民地支配、帝国主義的な支配の成せる、傲慢な考えを、現代まで持っているとしか思えません!!

日本連邦加盟国は、既に植民地支配、帝国主義的な支配やその考えから脱しておりますが、このような不届き者共の行動を座視する訳には参りません。

徹底的な制裁により、反省と改善を迫ります!!

これらの国や地域に対して、2120年に実行した、テロ事件への対応にての「最後通牒」以上の厳しい制裁を科します!!」

 

 

アジア太平洋連邦の阿倍野真三大統領は、基本的に日本連邦の志木田茂雄大統領や欧州連邦の田中隆男大統領の姿勢に理解と賛同をしつつ、このように述べた。

「我がアジア太平洋連邦が、新しい宇宙時代において、世界の先端を走る時代が到来しました。

今こそ、欧米列強の過去の植民地支配、帝国主義的な支配の精算の時なのです!!」

 

こうして、スペインやポーランドは事実上の国権剥奪と厳しい経済制裁を科せられることになり、彼らは慌ててその阻止に向けて行動を開始していた。

ベルギーやシリアなども、それに近い扱いを受けることを通告され、慌てて関係各国に働きかける始末だった。

 

但し、スペインには中南米を中心とした、かつての植民地のテリトリーがある。

また、ポーランドには、かつての移民が北米などに在住して、一定の勢力を保っていた。

これが後に、色々面倒な事態を生んだのだ。

 

 

 

1月11日。

午前9時。

フランス臨時政府のアラン・ド・シャルプール大統領が急遽、東京を訪れ、日本連邦の志木田茂雄大統領と会談した。

「日本連邦などの暖かいご配慮とご支援の結果、我が国は無事にクリスマス、そして新年を迎えられました。

心より、日本連邦のご支援やご協力、人道支援に感謝申し上げます。」

アラン・ド・シャルプール大統領が、丁重に感謝の意を示した。

事実として、多額の義援金とか、大量の支援物資がクリスマスや年末年始を迎えられるようにと、日本連邦の各国や各地域からもフランスに送られたのだ。

 

「困った時にはお互い様ですよ、アラン・ド・シャルプール大統領閣下。」

日本連邦の志木田茂雄大統領は、握手しながら笑顔で答えた。

 

「勿論、フランス政府は「2つの大統領府秘書室長事件」の事後処理と、その制裁行動などに協力して頂けますね??」

さらり、と厳しい指摘をされるなあ、志木田茂雄大統領閣下は。

 

「はい、志木田茂雄大統領閣下の言われる通り、全面的にご協力申し上げます。

そして、今回、今まで我が国が拒否してきた、フランスの領土、領海、領空などへの日本連邦や英国連邦の軍の無制限の通過や移動をご承認申し上げます。

勿論、軍基地の使用や飛行場、港湾、宇宙基地などの使用も積極的にご協力申し上げます。

 

また、将来のフランスとモモコ連邦との再統一問題や、日本連邦への加盟に向けた手続開始をお願い申し上げたく、ご助力、ご協力を頂きたいと存じます。」

アラン・ド・シャルプール大統領から、今までのフランス、ド・ゴール主義に見られたフランス第一主義から脱却した、大胆な提案をしたのだ。

 

 

「おおー。

フランス政府より実に大胆なご提案とご協力のご意志を頂き、誠に有難うございます。

また、フランスの改革を進められるご意志に対して、心から敬意を表したいと存じます。」

志木田茂雄大統領は、アラン・ド・シャルプール大統領からの提案に賛同した。

 

「それで、フランス政府としては、改革を進めるにあたって、具体的にはどのように行動され、我が国に何を求められますか??

貴国には社会インフラ整備とか、貧困対策、移民問題、産業発展など、多くの課題があろうかとは存じますが??」

 

「正に我がフランスには、ご指摘のような問題が山積しているのは事実です。

ドウラクードット前大統領の無為無策の悪政の結果、我が国の政治や経済が極度な不況に陥り、昨年の12月には深刻な状況に陥りました。

志木田茂雄大統領閣下もご存じの通り、国家予算の私物化すら行われていたのですから。

 

我が国としては、「2つの大統領府秘書室長事件」の事後処理に全面的に協力し、スペインやポーランドなどの関与を徹底的に暴きます。

制裁行動にも我が国も自国の意思で参加申し上げます。

その上で、経済支援や技術支援などを頂ければ。

文字通り、国家の国庫や中央銀行の残高が危険な状況ですので、ご支援を宜しくお願い申し上げます。」

アラン・ド・シャルプール大統領は、必死に訴えた。

国家財政の破綻や、フランス国債の債務不履行、いわゆるデフォルトは絶対に避けなければならないのだ。

デフォルトにでもなれば、フランスは21世紀初頭のスペインやギリシャのようになる!!

 

 

「経済支援の具体的な金額はお幾ら位ですか、アラン・ド・シャルプール大統領閣下??」

志木田茂雄大統領は、言葉を選びながら慎重に質問をした。

ここが大事な局面だ。

 

「緊急に必要な経費が10京円、社会インフラ整備や貧困対策など社会基盤整備や経済の刺激策に10京円、そしてお恥ずかしながら、国の財政赤字の補填に180京円、合計200京円です。」

 

「国の財政赤字の補填、とは??」

 

「国債の繰り延べが、もう限界に来ています。

ドウラクードット前大統領が、2125年年末をもって、全て国債の発行停止と全ての償還を命じたため、現時点ではフランスの国債が買われず、その結果、フランスのGDPを遙かに上回る180京円の赤字が生じています。

これも前政権までの、長期国債によって財政収入を得ていた無為無策の結果なのです!!

国家破綻の瀬戸際なのです!!

どうか、どうか、お助けを!!」

アラン・ド・シャルプール大統領が、死ぬような声で叫んだ。

もう、必死だな。

それにしても、フランスの前政権までがいかに経済政策などが無為無策で、デタラメ極まりない政治を行ってきたかが分かる。

これでは、アンジュの父のジュライ大統領が、義憤にかられてフランスの南部に旧ミスルギ皇国を立ち上げ、自らが皇帝になったのも、その手段はともかく、理解は出来る。

 

 

「うーん。困りましたねえ。

金額が高額ですから。」

志木田茂雄大統領は、露骨に困った顔をした。

 

「ケマル・縁部理桜(えんぶりお)財務大臣、今すぐに、フランスに対してどれだけ出せますか??」

 

「本日の出資としては200京円で、ぎりぎりですね。」

ケマル・縁部理桜財務大臣が答えた。

勿論、特別会計からの予算だが。

 

「それで結構。

アラン・ド・シャルプール大統領閣下、我が国としては、200京円を貴国に援助申し上げます。」

こうして志木田茂雄大統領が、日本連邦の意思として、フランスを経済支援の決定を行った。

 

「正に、フランスはこの日に救われました。

有難うございます、志木田茂雄大統領閣下!!」

アラン・ド・シャルプール大統領が、泣きながら感謝の意を示した。

 

 

経済や金融のマーケットは、この日の会談の結果を好感し、フランスや日本連邦の株や投資に廻る金額が、前日の4倍にも上ったことを明らかにした。

当然の結果として、上場企業などへの投資も増加に転じ、経済にも新たなる展望が開けてきたのだ。

経済とは、常に刺激や新しい投資先を求めているものなのだから。

 

 

 

フランスの変貌ぶりは、国際情勢にも大きな変化を与えた。

「日本連邦に媚びを売ったアラン・ド・シャルプール大統領」との批判がある一方で、

「フランスの因習や過去の成功体験を反省し、精算して、新たな国家を作るべきだ」との声も挙がっていた。

 

そして、たちまち経済が第二次フランス革命以来の強い上昇傾向を示した。

この機運と好景気は、フランスがかつて旧ミスルギ皇国建国により分裂した時以来とも言われ、2130年現在もこの流れが続いている。

経済政策が失敗すれば、元も子もないのは、歴史が証明している。

 

また、フランスの政策変化は、国際情勢を激変させた。

フランスが宗主国であるシリアなどへの、「2つの大統領府秘書室長事件」の事後処理に全面的に協力して頂いた結果、テロ組織、犯罪組織の実態や摘発、資金洗浄(マネーロンダリング)の実態把握と摘発などが大いに進んだ。

 

今まで、この分野はフランスが強い、と言われる割には抜けが多いとの指摘があったが、今回の政策変換で、かつてのナポレオン帝国のような栄光の日が到来するのではないか、との期待感も出てきた。

 

そして、この期待感が、日本連邦やその他の国や地域を動かした。

 

 

 

1月21日。

南朝鮮の金定男大統領が東京を電撃訪問して、志木田茂雄大統領と会談した。

 

「一日千秋の思いで、お待ちしておりました。

金定男大統領閣下。」

志木田茂雄大統領が、先手を打って握手と挨拶をした。

さすが、外務大臣を長く経験されただけのことはある。

 

「こちらこそ、お会い出来ることを楽しみにしておりました。

また、留学先の東京に来ることが出来たことを、心から嬉しく思います。」

金定男大統領が喜んで挨拶を返した。

 

会談では、相当深い部分までの内容や、今後の「両国関係」について会談が行われた。

 

志木田茂雄大統領が、事前に合意していた事項や経済協力などの合意が行われた後、晩餐会の後で、別室へ私達や植木外相らと共に移動した。

 

 

そして、志木田茂雄大統領が突然、裏表なしで言いなさい、という表情で言った。

かなり、首脳らは飲酒していたのは事実だった。

「さて、南朝鮮政府としては、今後どのようになされますか??」

 

「私としては、朝鮮流のジョークは苦手でしてね。

特に、政治のジョークは大嫌いです。

例えば、2015年当時、ユネスコの世界遺産登録で合意したはずの日韓外相会談後、韓国の官僚が勝手に政策をねじ曲げた行為を、今でも我が国は恨みに思っています。

過去から未来指向の外交と言いながら、20世紀から21世紀を通じて勝手な歴史観や根拠の無い賠償請求などを行ってきたのは、他ならぬ、貴国なのですよ!!」

 

「・・・・・。」

金定男大統領は、かなり固い表情で黙って聞いていた。

 

「何かご反論とか、言われたらどうです??

金定男大統領閣下。」

志木田茂雄大統領が、畳みかけた。

 

「ふむ、少々、話を変えましょう。

私はねえ、本心としては外交で活躍したくて政治家になったのではないのですよ。

むしろ、ここに同席している「機動任務対処集団」38人を含めた、宇宙医科大学校を卒業した優秀な方々とか、ノーベル物理学賞を受賞した植村仁志外務大臣のように、バリバリの研究者や技術者になりたくてねえ、ロンドンに留学した位なのですよ。

 

しかし、時代が私を必要としていたのです。

マナのシステムの欠陥が明らかになっているにも関わらず、ヨーロッパで導入され、恐怖政治やマナを使用出来ない人達への迫害を見聞して、これは絶対に許されないと考えて活動し始め、気付いたら政治への道を走っていたのです。

 

そして阿倍野真三前大統領に見込まれて外務大臣になり、現在に至ったのです。

私も金定男大統領閣下のように、軍人になった方が良かったのかなあ。」

志木田茂雄大統領が、珍しくこのような話をした。

 

 

「志木田茂雄大統領閣下。

大統領閣下は私のような軍人上がりの人間には、とてもとても太刀打ち出来ない実績を挙げられた政治家であると、お見受け申し上げます。」

金定男大統領は、先程の応対とは逆に何となく、親しみを持った表情で答えた。

 

「日本連邦の拡大、特に2125年の英国や北朝鮮の日本連邦加盟は、我が国にとっても、正に青天の霹靂でした。

あの時は、私ですら、そのような事は絶対にあり得ない!!と叫んだほどです。

それを実現された志木田茂雄大統領閣下のお目にかなう、我が国にするにはどうすれば宜しいのでしょうか??」

 

 

「金定男大統領閣下。

敢えて申し上げましょう。

後追いで構いませんから、貴国は北朝鮮と同じく、我が日本連邦に加盟する事です。

今や、100年以上前とは逆に、北朝鮮が貴国に支援している状況であることは事実です。

20世紀後半に、あの「漢江の奇跡」を生み出した朴正煕大統領の経済発展の如く、貴国が改革出来るのであれば、我が国としても、もっと支援策を考える事は出来ます。

 

しかし、冷戦終結後の20世紀末からの貴国の内政や外交はデタラメ極まりなく、ついには世界の貧しい国家No1へと転落してしまいました。

それは、貴国が、特に政治が堕落した結果がそのような悲惨な現実を生んだのです!!

100%、自己責任なのですよ!!

それを日本のせいだ、米国のせいだ、中国のせいだ、世界の先進国のせいだ、と他国の責任だと責任転嫁したことで、貴国は孤立化していったのです。

 

この根底にある南朝鮮の考え方や因習である、「事大主義」「コウモリ外交」「ケンチャナヨ精神」「恨みの文化」「自己中心主義」「両班社会の思考」「借金が当たり前の経済や家庭の会計体質」を脱却しなければ、貴国に明日はありません!!」

志木田茂雄大統領は、諭すような口調で、淡々と話した。

 

 

「分かりました。

志木田茂雄大統領閣下の言われた通りの事を、徹底的に実行申し上げます。」

金定男大統領は、明るい表情で皆の前で、こう宣言した。

 

「大統領閣下の同期生であるリデル君達とは、今後も仲良くお願い申し上げますよ。」

志木田茂雄大統領も、笑顔で答えた。

 

4月8日には、私とミスティとの間、そしてアルベルトとヒルダとの間に生まれたそれぞれの長男と長女が、ローゼンブルム大学付属小学校に入学した。

 

 

 

2126年4月25日、午前10時。

場所は富士山の裾野にある、東富士演習場。

その上の遙か上空、高度約200km。

私達は、ドック型宇宙戦艦「新型やまと」より降下すべく、バトルスーツに真空耐熱防護装置付きの特殊戦闘ウェアモジュール装置を装着していた。

 

「ここより、大気圏外降下を開始する!!

私に続け!!

1降下、2降下、3降下、4降下、5降下!!」

私を先頭に、宇宙医科大学校の75期生から85期生まで、全員が降下した。

その数、およそ1000人。

 

それを、統率者で宇宙医科大学校の校長である末次一郎三大元帥と、大統領府顧問である、妻の末次亜美三大元帥をはじめ、宇宙医科大学校の在校生が見守っていた。

 

「この演習の本当の目的は何ですか、末次一郎三大元帥閣下??

高空からの空挺降下は当たり前の如く行っていますが、今回のような大気圏外からの降下など、初めてです。」

日本列島陸軍東部方面軍集団の司令官、東郷平七郎三大元帥が尋ねた。

 

「スペインとポーランドなどへの示威演習ですよ、東郷平七郎三大元帥閣下。」

末次一郎三大元帥が答えた。

 

「リデル君やアルベルト君達が考えている、新たなる陸軍などの兵力活用策の検討ですわ。」

末次亜美三大元帥が、その真意を話した。

 

「陸軍ご出身の大統領府顧問、末次亜美三大元帥閣下がそのように言われるのでしたら、安心です。」

東郷平七郎三大元帥が安心して言った。

 

 

今回の演習は、「宇宙からの惑星上陸のあり方」の検討であった。

つまり、宇宙空間を海、惑星を大陸や島と考えれば、より分かりやすいであろう。

 

第2次フォークランド戦争の教訓から、ポーランドやスペインに対しての「電撃攻撃」のあり方を研究していた側面もあったのだ。

 

 

こうしている間にも、刻一刻と、国際情勢は激変していく。

時の流れには逆らえない。

 

次の大波が迫っていた。

 




今回は、2126年年始から春にかけての国際情勢の激変にかけて描きました。
歴史やマスコミへの皮肉、昨今の国際情勢についての厳しい指摘も、前回同様に盛り込んだつもりです。

宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であったことが判明しました。
私達は政治家の仲間入りを果たした後、どのように実行していくのか??

私達に対する期待もますます膨らむ中、日本連邦や欧州連邦に加えて、新たにアジア太平洋連邦が結成され、それらの更なる拡大や大統領就任に向けて、何を求められ、成果を挙げるのか??

次回は次の大波、大激動の動乱の中で大統領への道を切り開いていきます。
次回をお楽しみに。
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