クロスアンジュ 天使と竜の輪舞~愛するミスティ・ローゼンブルムと共に~ 作:田中_jack
これでは、なかなか同人誌も出ない訳です。
そこで、筆者はこの本作品を描くにあたり、オリジナルの主人公達や、ほとんど登場しなかったミスティなどをヒロイン格にした訳です。
そして、アイドルマスター、シャナ、Fateキャラなどのお気に入りキャラをどんどん入れていきました。
大統領に就任することになった彼らの活躍は続きます!!
2130年1月27日に私とアルベルトは、それぞれの「大統領」に就任した。
勿論、私は日本連邦大統領に、アルベルトは欧州連邦大統領に。
軍の位は最高の5大元帥になった上で、「最高指揮官中の最高指揮官」となった。
そして、その当日、東京、モスクワ、ジェノヴァ、ベルリン、ロサンゼルス、ロンドンで、1日に5回もの「大統領就任式」を、私とアルベルトは行ったのだ!!
そして迎えた、大統領としての最初の職務。
最初に署名したのは、当たり前ではあるが、閣僚などの人事発令だった。
中谷元雄前日本連邦大統領は、銀河連邦地球軍事大使として、志木田茂雄元大統領と共に、宇宙の外交や安全保障をご担当されることになった。
その他の閣僚などは、私の後任の日本連邦国防総省大臣には、私達の元上官で教官でもあり、幹部学校長も務められた冨樫優5大元帥が、アルベルトの後任の文部科学大臣には、我が弟の田中由紀夫が就任した。
尚、田中由紀夫は第三次フランス革命の終結に貢献したとして、就任と同時に元帥に出世した。
私の父、田中隆男前欧州連邦大統領は、基本的には自分の医療法人の職務に専念したい、少しでも普通の家庭生活をしたいと希望していたが、その非凡な政治的力量を惜しまれ、周囲が強引なほど政界引退を認めなかった。
念のために言うならば、いくら親子でも親の事を過剰には褒めたくは無い。
それでも私の父も母も、本当に有能なのだが、有能である故に、家庭生活に関してはと言えば、多忙で普通以下の生活しか出来なかったのも事実だ。
公的な立場での苦しい矛盾と言うべきか。
結局、私の父は自分の医者としての立場を堅持しつつ、「日本連邦政府 大統領府特別顧問」と、「欧州連邦政府 大統領府特別顧問」に就任した。
次に、私とアルベルトが速やかに解決しなければならなかったのは、旧ミスルギ皇国、現在のモモコ連邦と旧エンデラント連合、現在のドイツ連邦共和国との間にある「リィザの100京円問題」であった。
前述したように、既にこの問題はジュライ大統領に対して私が200京円の立て替え支払いを行い、政治的には解決していた。
しかし、当事者同士での正式な和解は、話し合いが進んでいたものの、過去の「フランスが送り込んでいたジュライとその息子の替え玉を見逃していた件」で感情的になっていたアンジュ達の説得などに時間が掛かっていた。
全く、アンジュ達も頑固なところがあるからねえ。
それでも、第三次フランス革命の迅速な収拾と終結が好影響を与えた。
1月29日。
ジェノヴァのローゼンブルム王宮にて、モモコ連邦とドイツ連邦共和国双方の首脳が、私とアルベルトとの仲介と言う形での首脳会談を実施し、両国政府が最終合意文書を纏め、署名した。
そして記者会見を行い、この問題は最終的かつ不可逆的な解決をしたことや、過去のマナシステムによる迫害や差別などへの補償や事実関係の調査と記録、保存の相互協力にも合意した。
そして、午後6時。
首脳会議後の晩餐会で、挨拶だけで100人の首脳などの対応をしたのだ。
この手のお堅い晩餐会は、私もアルベルトも数多く出席していたので慣れていたはずだが、主賓レベルとなると、別の意味で忙しいものなのだ。
単なる「出席者」であれば、周囲と挨拶を交わせば良い。
その後で会話しながら食事でもすれば良いのだ。
ところが、今の私やアルベルトの立場、大統領となれば、全員と挨拶を交わす必要がある。
100人の首脳などの対応とは、非常に大変だ。
1分の会話でも100人とすれば100分。
あっという間に、1時間、2時間と時間が過ぎていった。
この手の仕事は、人間が人間の相手をすることが目的である以上、機械化などは無理だから。
そして、晩餐会がお開きになったのは午後8時30分であった。
その直後。
私がアルベルトに言った。
「お疲れ様、アルベルト。」
アルベルトも私に返答した。
「お疲れ様、リデル。」
我が妻のミスティも言った。
「お疲れ様。」
アルベルトの妻、ヒルダも言った。
「お疲れ様。」
そして、皆で笑った。
その時、大いなる御光が私達らに降り注いだのだ!!
ああ、やっと、やっと、幼い頃から望んでいた夢が、そして希望が大きな道となって、私達の前に開かれたことを、実感することが出来たのだ!!
至福の時、とはこのような事を言うのであろう。
そして、天啓が下った。
「それぞれの道を歩むのだ!!
君達の思いの正しさは、私が確かに見て知っている。
進め、進むのだ!!」
本当に、聖なる地にての啓示の如く、神聖な天啓であった。
その夜、午後9時。
「さあ、皆さんもお疲れでしょうから、王宮の大風呂でも入って下さい。」
エマニエル・ローゼンブルム国王が、私やアルベルトなど関係者の子供達に囲まれながらも、嬉しそうに労って頂いた。
「いつも子供達の相手をして頂き、有難うございます。」
私とアルベルトが、エマニエル・ローゼンブルム国王に感謝した。
「私もねえ、こうして息子や娘とか、宇宙医科大学校関係者の子供達に日々、安寧に囲まれることがどれだけ大切な事であることかが、この頃になってようやく実感出来るようになってきたのだよ。
リデル君やアルベルト君や、ご両親達の長年のご尽力には、頭が下がるよ。
あとは、この子供達の将来の事を考え、支援出来る事を私はすれば良いと考えているのだ。
これからも仲人でも何でもするさ!!」
エマニエル・ローゼンブルム国王は、珍しく大風呂敷を広げつつ、本音を言った。
「だから、君達夫婦も、もっと、もっと、東郷夫妻から教えてもらう事があるわよ。
皆様はラブラブの夫婦達ですからねえ。」
グレース・ローゼンブルム国王王妃が含み笑いをしつつ、言った。
そして東郷夫妻も笑った。
ヤコブレフさんも楓さんも、その美しい顔での含み笑いは、別の意味で怖いです!!
「それでは、これから王宮の大風呂で、愛のラブラブ作法などをご指導しましょうか。
もちろん、私の好きな日本酒を飲みつつ、ね。」
楓さんが言った。
全く、このお方はお酒が好きで、三浦あずささんよりも酒豪であるのだ!!
そして、夜更けまでしっかりと、「愛のラブラブ作法など」のご指導を受けたあと、共に寝室でもご指導を受けた。
その後、午後11時過ぎに、またまたそれぞれの夫婦で「ベッドイン」をしたのだ!!
ラブラブモード、全開!!
そして、ようやく第1回の冒頭のシーンに戻ることになる。
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2130年1月30日土曜日、朝の午前4時30分。
私、リデル・田中はベッドの上で目を覚ました。
少々、昨夜の疲れが残っているようだ。
「ふう、昨日の夜は首脳会議後の晩餐会で、挨拶だけで100人の首脳などの対応をしたからな。」
そして、隣に寝ている妻のミスティに目を向けると、その愛らしい顔をこちらに向けて、まだ眠っているようだ。
私は、そっとミスティに顔を近づけて、妻の口に唇を重ね、抱きしめてキスをした。
妻は、それで目を覚ます。
「おはよう、ミスティ。」
「おはよう、あなた。」
実に、ラブラブな愛の形が、今日も私と妻を包み込む。
そして私とミスティは、ゆっくりとベッドから起きる。
改めて言おう。
今年は西暦2130年である。
私、リデル・田中は2100年生まれ、妻のミスティ・田中(旧姓:ローゼンブルム)と同い年である。
今現在、私は政治家をしている。
それも、日本連邦大統領だ。
そして世間では、「22世紀のナポレオン」などと揶揄する声もあるが、政治的、軍事的な実績はともかく、私は少なくともナポレオンほどの好色ではない。
妻で大統領夫人となった、ミスティ一筋だ。
(えっへん、偉いだろう!!)
世界は、地球の外からの異星人らとの交易や交流、ノーマ解放後の復興支援や人道支援、「もう一つの地球」であるサラマンディーネ姫の世界などドラゴン族の復興支援、ドラグニウムの回収と無害化などの課題を抱えている。
それでも、世界は皆、今は明るい。
世界は誰もが希望を持ち、勇気を持って未知の宇宙探査や惑星開発、深海資源採掘、エネルギー開発などに勤しんでいる。
そうだ、世界は自らの失敗だけではなく、「もう一つの地球」「パラレルワールド」などの「失敗」「文明の滅亡」から多くを学び取ったのだ。
その教訓から学んだ活力のエネルギーが、本格的な異星や異次元世界との交流、銀河連邦や宇宙連合などの交流活発化への推進力となって世を動かし、地球は急速に宇宙時代へと進みつつある。
未来は明るい!!
未来を信じよう!!
正しい発展繁栄とは何かを問いかけつつ、進もうではないか!!
―― 第1部 完 ――
今回は、大統領就任直後、長年の懸案を解決した事を中心にまとめました。
宇宙医科大学校の真の目的が『新人類や新文明の創造』であったことが判明しました。
私達は大統領になり、事実上、政治家のトップになった後、どのように実行していくのか??
私達が大統領に就任することで期待もますます膨らむ中、日本連邦や欧州連邦に加えて、新たにアジア太平洋連邦が結成され、それらの更なる拡大や大統領就任に向けて、何を求められ、成果を挙げるのか??
この内容を中心に、第2部で描きたいと思います。
次回をお楽しみに。