ロノヴァ、レインドット、オデットに旅人などの既存のキャラに加えてこれから出す予定のキャラとの馴れ初めや別れの場面を書いていく予定です!
番外編〜ロノロノしてきたな〜
「これを…こうして…あれを……」
スネージナヤを吹雪が襲っている夜、またカナメは机の上で何かを作っていた
はんだごてを使って何かを溶かし、くっつけ、ペンチで整形していく
「よし出来た!」
出来たのはほんのり紫色のピアス
雷をモチーフにしたが、2対の羽が螺旋を描いており、風でクルクルと回るようにした
(これならダニカも気にいるかな)
数年前、スネージナヤに戻ってきたもう1人の幼馴染のような関係性であるダニカ
最後に会った時は身長がカナメより小さかったのにいつの間にか見上げるような高さになっていた
ヴェスナにお願いして最初は指輪を作ろうかと思っていだが、ヴェスナからやけに止められ、イヤリングにしたのだ
「どうせなら両耳とかにするか?」
だが、全く同じものを作れる気がしない
少し考えた後、諦めて片耳だけにしようと決めた
「よし!善は急げ!早速渡しに…」
ドアの方向へと歩き出したカナメは前に出るはずの足が出ず、そのまま倒れてしまう
もう目に生気はなく、そのまま頭が地面にぶつかる…寸前で誰かがカナメを抱きとめる
「…………」
ロノヴァだ
彼女はカナメの手から落ちたピアスを手に取り、じっくりと眺める
少し息を吹きかけるとそれは紫色から赤と黒の色に変化する
「全く…何を作っているかと思ったら…」
別にこのピアスが天理に対して危害を加える訳ではない
なら何故、カナメを殺してでも回収したのか
「羽なのに紫とは…色が違う…」
そう言いながらピアスを耳につける
雷元素で磁石のように耳に付くピアスは耳たぶを痛めず、変に動いて首に当たることもない
少し眼下で弄った後、ベッドに倒れているカナメに近づく
額を、髪を、頬を撫でる
生気を感じない冷たい肌
普通の人なら血の気が引くだろうが、逆にロノヴァは安らかに眠れていると頬を緩める
そのまま顔を近づけ、唇を重ねようとした時、誰かに肩を掴まれる
そのまま少し力強めに後ろに引っ張られる
「……まだ時間はあるはずだが…レインドット…」
「時間の問題では無いさ。これ以上彼に死の気配を残すのも良くないと思ってね。」
生の執政レインドット
彼女はそう言いながらスルリとカナメの前に滑り込む
ロノヴァは少しムッとするが、今ここで何か問題を起こせば死の権能を没収されかねない
「はぁ…」
諦め、少しピアスを弄った後、その場から消えた
一瞬、ピアスに目を奪われていたレインドットと目が合い、ロノヴァはほんの少し笑みを浮かべた
「………」
レインドットは何も言わず、指を鳴らす
カナメの顔に生気が戻る
少ししてからカナメは目を開けた
「レインドットさん…俺また…」
「今回は完全に彼女の私情らしい…」
「私情って…あれ…ピアスは…」
カナメは自身が握っていたはずのピアスを探すがどこにもない
「彼女が持って行ってしまったよ」
「ええ…」
「詫びと言ってはなんだが…私の分も作らせてあげよう」
「…詫び…で?」
「なら、私の分もお願いしようかしら」
「ナベリウス…君には実体は無いだろう…」
「貴女が2つ付ければ良いのよ。私のは青色でお願いね」
結局、レインドットとナベリウスの分まで作り、挙句の果てにカナメに付けさせ、満足した1人は帰っていった