「い、1回離れてくれないか?」
「す、すすすみません!」
少しの間ギュッとカナメを抱きしめた後、顔を赤くしながら離れるティレル
後ろで蛍は怪訝な顔をしている
「やっぱり…でも…」
「それで?蛍、彼女がティレルであってるよな?」
「う、うん!この前ナタであったんだ」
「ナタ?じゃあ彼女はナタ人なのか?それにしては服装がナタらしくないが…」
ナタで見たような民族衣装ではない
他の国要素も見受けられない独特な服装だ
「…彼女は…その…」
何かを言い淀む蛍
彼女にしては珍しい反応だ
余程言いにくいことなのだろう
「蛍、カナメさんは私の事…その…」
「うん…」
2人で何かをヒソヒソと話している
そして、蛍が意を決したような表情でこちらに歩いてくる
「あのね…カナメ…彼女はカーンルイア人なの」
「ハ?」
カーンルイア人…隊長や道化と同じ…
それにしては綺麗に残っている
「えっと…色々あってナタで元に戻ったんだ」
「そ、そうなのか…」
道化が色々調べて不死の呪いは解けないと言う結論に至ったはずだが…
「その…このネックレスに見覚えは無い?」
(え、また?)
既視感のあるやり取り
ティレルが首元から何かを取り出す
水色の石が先に付けられたネックレス
(み、見覚えがねぇ…)
ネフェルの時と同様見覚えの無いものを出されても困るというか…
「すまない…見覚えがないんだ…」
「そっか…」
残念そうに目を伏せるティレル
その顔にかなりの罪悪感を覚える
だが、本当に見覚えが無いのだ
「そういえば、カナメ。カナメはナドクライで何してるの?」
「あ〜」
(ここで執行官様が居なくなったなんてそうそう言えねぇよな…)
「今ファデュイを休職しててな。気分転換だよ。ナド・クライは一応スネージナヤ領だしな」
それっぽい理由ではぐらかす
ファデュイの執行官探しなんて蛍に知られたらなかなか面倒なことになりそうだ
蛍は嬉しそうに顔を明るくさせる
「じゃあ今暇なんだよね!?一緒にナドクライ周ろ!」
「わ、私も!カナメさんと一緒にいたい!」
ティレルからもそうねだられる
こう見ると2人とも少し妹のように思えてくる
カナメは少し考えた後、サムズアップで答えると更に2人の顔は明るくなる
(まぁ…別に期限はそこまで短く無いし…それに…)
いつも放浪している旅人と一緒に動いていたら見つかる可能性も高いだろう
「んで?最初はどこ行くんだ?」
「最初はね〜やっぱ買い物行こ!」
蛍とティレルに手を引っ張られてナドクライの町を周って行った
読んで頂きありがとうございます!
突然ですが、このお話の終着点を決めたいと思います
一応スネージナヤでVSロノヴァ戦までは想定していまして…
その後もしロノヴァが実装されましたら続きますし、実装されなかったとしても作者がロノヴァを思い出す度に書いていくと思います
今、小説を書くモチベーションが今まで以上に高く、他の作品も書いていきたいと思っています
ですがまだ拗ねージナヤは終わりませんので楽しんでいただければ幸いです!