ロノヴァが拗ねージナヤ   作:怒飲焼

31 / 31
第27話

全ての準備が整い、博士を待ち構えている間、蛍はニコと話していた

 

「……そういえば…ニコはカナメとはどんな関係なの?」

 

「……私がまだ天の使いだった頃の話よ」

 

ニコが炎で何かを描き出す

緻密に描かれたそれは、カナメの似顔絵だった

 

「彼と会ったのは…私が天の使いとして初めて地上に降りてきた時」

 

次に描くのは炎の人型と炎の天使

2人は一緒に動き、回り、どこかへと歩いていった

 

「でも…私たちは天の使い。誰かと恋することは認められてない」

 

そう言ってニコは指を振る

2人は引き剥がされた

 

「……天の使いから知恵と力が奪われ、私が再び地上に戻ってきた時、既に彼は死んでいたわ」

 

「……そっか…」

 

「だから、最初彼を見つけた時、偽物だと思ったの」

 

「…そっか」

 

「だって信じられるかしら?死んだと思って……何百年も引きずった人だったのに……ある時ポッと出てくるなんて」

 

「私だったらアビスを疑っちゃうなぁ」

 

思わず苦笑が出てしまう

ナタでも経験したがアビスは人に擬態することがある

 

「ね、ねぇ……その…ニコはカナメのことが好きだったの?」

 

「ええ。彼の遺体を抱いて数十年泣いてしまうくらいにはね」

 

2人も黙り込んでしまう

その間、炎の人型は倒れ、炎の天使は泣いていた

 

「……旅人の提案が上手くいったなら…またカナメは帰ってくるのかしら?」

 

「…分からない。帰ってきたとしても…それが今までのカナメ本人なのかも分からない」

 

新しく作られたカナメは本当にカナメなのか?

記憶はもう無くて、全く別人になってしまうんじゃないか

 

「でも…カナメが帰ってきてくれるならやる価値はある」

 

「そうね。今日、2人を取り戻しましょう」

 

「おーい!旅人!ニコさん!あいつが来たぞ!」

 

下からヤフォダの声がした

蛍は柵を乗り越え、下に降りる

 

「各自作戦通りにお願い!」

 

蛍は自分の持ち場へと急ぐ

その場にはドットーレの作り出した造物と部下のファデュイが徘徊しており、剣を使って切り伏せていく

手分けしてドットーレの造物やファデュイを倒していく

そして…残るはドットーレのみとなった

 

「喜ばしい限りだ。実験対象が簡単に死んでくれては実験のしようがない」

 

悠然と歩きながら拍手をしてくるドットーレ

彼の背後には月髄が埋め込まれた装置が浮いている

 

「お前らのときを終わらせる前に、世界は私の降臨を知るべきだ」

 

ドットーレの姿が変わり、地面が揺れる

砂埃の後、場は巨大な掌の上へと移り変わる

偽りの空が裂かれ、本来の宇宙と月が垣間見える

 

「さぁ、実験を開始する」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

推定女皇の息子がTHE CHOSEN ONEな話(作者:テンページ)(原作:原神)

推定女皇の息子がテイワットで様々な勢力に狙われる話▼私の性癖全開なので頭空っぽにしてみてください。


総合評価:439/評価:8.82/連載:3話/更新日時:2026年10月03日(土) 15:16 小説情報

コロレフスキー劇団スタッフの物語(作者:桜紅月音)(原作:原神)

コロレフスキー劇団は、スネージナヤ・グラードの有名な劇団。コロレフスキー劇場でバレエや歌劇など様々な演目を上演する。▼そんな劇団で監督として働くアカツキ。▼幼馴染であるヴォジャニーツァ、トップバレリーナであるオデットら共に今日も、劇団運営に励み。いろんな人たちと結ぶそんな物語。


総合評価:296/評価:9/連載:5話/更新日時:2026年10月20日(火) 00:00 小説情報

死の執政に、粥を一匙(作者:いくと)(原作:原神)

原神Ver.7.1、スネージナヤでの戦いの果てに、死の執政ロノヴァは姿を消した。生死は、誰にも分からない。▼スネージナヤとナド・クライの境、針葉樹の森で一人暮らす青年トイヴォは、買い出しの帰り道、雪原に倒れた白髪の女性を拾う。黒い腕はひどい凍傷だと思い込み、名前を聞いても「変わった名前だね」。▼世間にうとい青年と、力を失った死の執政。粥と蜂蜜と暖炉の火から始…


総合評価:1229/評価:9.05/完結:44話/更新日時:2026年10月13日(火) 18:45 小説情報

「傀儡」と「あなた」(作者:珊瑚宮出身イマジン)(原作:原神)

行き倒れていたところを「傀儡」──サンドローネに拾われ、彼女の助手(小間使い)となった「あなた」。▼これは、そんな「あなた」とあなたを拾ってくれた「傀儡」との日常を描いた短編小説集。▼※「あなた」の枠にご自分の名前を入れて楽しむ事もできます。▼※独自設定などがあるので、あまり深く考えずにお楽しみください。


総合評価:893/評価:9/連載:16話/更新日時:2026年10月24日(土) 18:00 小説情報

いつの間にか彼女面が増えている件(作者:怒飲焼)(原作:崩壊:スターレイル)

崩壊:スターレイルの世界に転生し、早25年▼スターピースカンパニーに就職した主人公ハジメ▼ある朝、起きたら隣にトパーズが…▼やたらトパーズは彼女面してくるし…記憶がないのに彼女面が増えてく…


総合評価:1502/評価:8.12/連載:20話/更新日時:2026年10月25日(日) 00:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>