レインドットが生の権能を使用し、次々と人々が目覚めていく
「ッ…成功したのか…」
「目覚めたのなら備えておけ。これで引き下がるわけではないだろう」
道化はロノヴァを睨む
ロノヴァは力を奪われたからなのか少しぐったりとしている
「脅威である死の権能が奪われたとはいえ…ロノヴァ自身の実力が衰えたわけではない」
「意味が解らない…事の是非も正さず奪い去るなんて…」
ロノヴァは一度区切りをつけたのか、下に立っている人々を睥睨する
「どのみち…束縛にもうんざりしていた…これで思う存分死をもたらせる…」
ロノヴァは再度下に立っている人間たちを睥睨する
道化や蛍、死から戻ったオデット達も剣を構える
「きみたちが一時的に目的を達したことは認めよう…だが…私の枷を外した代償に耐えきれるかな…」
その言葉を合図に、蛍とダインスレイブ、ヴェスナが襲いかかる
だが、どの攻撃もロノヴァに防がれ、弾かれてしまう
波状攻撃のようにオデット、バレリー、ミティヤと攻撃を仕掛け続ける
「……煩わしい…」
ロノヴァが手を振り、周りに赤黒い刃が放たれる
負傷することはないが、後ろに吹き飛ばされる
「ロノヴァ!」
カナメが水元素と雷元素を組み合わせ、月感電を起こす
感電を腕にまとい、殴りかかる
「ッ…今は君の番じゃない!」
ロノヴァはカナメのパンチを受け止めるが、感電で体がしびれ、ダメージが通る
そのままカナメは容赦なくロノヴァに攻撃を加えていく
その後ろからダインスレイブも追撃を行う
「ッ!いい加減にして!」
再度ロノヴァは力を解放し、カナメとダインスレイブを弾き飛ばす
だが、ダインスレイブの攻撃に少しよろめく
そも隙を道化は見逃さず、愚者の目で攻撃する
一撃、二撃と攻撃していき、段々とロノヴァが受けきれなくなる
トドメまでもっていこうとするが、消耗が激しいのか膝をついてしまう
ロノヴァは道化目掛けて地面から鎌のような刃を無数に突き出して攻撃するが、ダインスレイブが道化ごと高速で移動することで回避する
その後ろから蛍が、挟み撃ちするようにカナメが攻撃する
それに合流してダインスレイブも猛攻を加える
道化は立ち上がり、さらに愚者の目の力を解放する
「この五百年…一時もあの目を忘れたことはない…」
道化が思い出すのはカーンルイアで不死の呪いを下す際のロノヴァ
その目を…
「不死の呪いを下した時…死の執政の目には哀れみは見えず…ましてや愉悦も見えなかった」
何も感じさせない無機質な目
その目が、今目の前で蛍たちと戦っているロノヴァの目と重なる
3人の攻撃を防ぎ、そして3人を吹き飛ばしたロノヴァ
地面に着地した蛍たちに向けて、謎の力を貯め始めるロノヴァ
だが、ロノヴァは咄嗟に後ろを見る
そこには道化が立っていた
掌の上に愚者の目を浮かし、埒外の雷元素を放っていた
「さぁ…吾輩を見よ…お前の敵を……直視するのだ…」
愚者の目が光を増していく
ロノヴァのはるか上空…陣が描かれ、雷元素が集まっていく
「吾輩が!命の重さを教えてやろう!」
先ほどと比べ物にならないほどの大きさの釘が、ロノヴァに落ちる
ロノヴァはバリアを張るが、段々と劣勢になっていく
「ああああああああッ!」
道化がさらに力を籠める
深い紫色だった雷元素は想定以上の力を発揮したからのか、深紅に染まる
「ッぁ…」
バリアが割れ、ロノヴァの姿勢が崩れる
その無防備な体に、釘が撃ち込まれた
驚異的な爆風が起きる
何とか爆風を防ぎ、踏ん張る
爆風が収まった時、その場にロノヴァはいなかった
「お、終わったのか?ロノヴァは?」
「死の執政も…死ぬの?」
「あやつの権能が天空の島に回収された時からスネージナヤの目標は達成されていた。この盤面になるのも必然のこと」
不死の呪いはロノヴァがかけたものだが、ロノヴァにも解けない不変の呪いだった
「最後の一撃で奴にトドメを刺したという確信はあるか?」
「奴が何かしらの逃げる手段を持っていなければの話だが…そうでなくても容易には戻れぬほどの重傷を負っているはずだ」
「神との対抗において、運命の全貌を見通せるものなどおらぬ」
数日後、ザーリャ駅周辺は改修工事が進められ、少ししてから元に戻ったという
ロノヴァによって妨害されていた「ヤドリギ計画」もすでに障害がなくなったことが確認された
後日、ロノヴァ討伐に貢献した者たちはスネージナヤ・パレスで表彰が行われた
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スネージナヤ…とある場所の上空
謎の龍の骨の頭上に浮いている釘の前に、ナニかが浮かび上がる
それは広がり、人1人通れるくらいの大きさになった時、中から誰かが現れる
「はぁ…っ…はぁ…」
負傷したロノヴァは命からがらゲートから這い出る
そのまま腹を抑え、口を手で防ぐ
「死を司るものは…死を感じることはできない…」
ロノヴァが咳き込む
掌を見つめる
彼女の唇の横には赤く、線が引かれていた
「死とは…こういう感覚だったのか…」
何かを想ったのか、少し下を俯いた後、上を見上げる
「人類も、神々も、天理も…もはや憎む必要はない」
掌の中に、何かが現れる
「ヒュペルボレイア人が闇域の…奥深くに隠した…原初の禁忌に触れる創造物…「地源の胚」に応えよ…」
それを釘に向ける
釘に吸い込まれた瞬間、釘が激しく震え、外側が剥がれ始める
ロノヴァは薄れゆく体を眺める
「そして…この感覚を…聖土化と共に…君たちに贈ろう…君たちへの餞だ…」
お疲れ様です。怒飲焼です
何とか現行ストーリーに追いつけそうです…が
現在、某ケツブルンブルンゲーのPCへのトロイ問題で私のPCもトロイが侵入した恐れがあり、一度初期化してからの全ゲーム再ダウンロードをしているため、まだ原神の新ストーリーが出来ていない状況です
一応土日には終わらせ、推しのストーリー配信を見ることで内容を整理して書きたいなとは思っているのですが…それまでストーリーに準拠した更新は一旦停止させていただきます
その代わりと言ってはなんですが…「要旅道中膝栗毛~ロノヴァを添えて~」をこの小説の番外編として投稿していきたいと思います
今までのモンドから稲妻でカナメがどうキャラと関わって来たのか、今の関係はどうなのかを過去編で1話、現在編での1話の2話構成で書いていくつもりです
私自身、今のカナメ周りのアビスの設定が気に入っていまして
無理矢理主人公を長生きさせず、動かさず、あくまでも「どこかの世界線のハジメとヒロインルーㇳを歩んできたキャラ」がアスモダイ&ほたちんのせいでこの世界に混じっているという設定で書けるので書きたいキャラを遠慮なく書けるんですよね…もちろん本来死んでたはずのキャラもね
長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
恐らくスネージナヤ辺りは何とか書いていく予定なのでそれまで読んでいただければありがたいです
では、ここら辺で失礼いたします