次回で戦闘パートは、次々回でナタ編は終わりにしたいと思います!
ナタが終わったら1回整理してまた書き始めるので楽しみにしててください!
評価、感想ありがとうございます!これからも楽しんで頂いたらほんとに嬉しいです!
空が紫色の雲に覆われている
裂け目からアビスの魔物が際限なく溢れてくる
雷を纏い、ミミック系統の魔物を殴っていく
夜魂の加護を得て、少し変わったカナメの雷元素は魔物を殴った瞬間、枝分かれするように雷が魔物に直撃し、バリアが剥がれる
そのまま魔物は消滅する
「カナメ!援護を頼む!」
「ああ!」
雷元素を纏い、疾走する
周囲がスローになり、一瞬で約1kmは離れた場所に走り、ヒルチャールを殴り飛ばす
ついでにヒルチャールが放った矢を全て叩き折る
夜魂の加護…カナメが手に入れたのは新たな元素スキル
体にヒビのように雷元素が全身を走り、周りを置き去りにする速度で疾走する
手に入れてほんの少ししか経っていないが、カナメは存分にその力を使いこなしていた
スローの視界の中、この前見たシロネンにヒルチャールの斧が向かっていた
近くにいる戦士たちは気づいていない
(あれはまずいか…)
斧を手で受け止め、そのまま砕く
ヒルチャールの胴体に3発ほど拳をお見舞いする
「ッ!?……ありがと」
「いえいえ」
1度雷元素を切る
確かに夜魂の加護によって強くはなったが、体力の消費が激しく、クールタイムのような待ち時間が発生してしまう
「後ろ任せていいか?」
「もちろん」
シロネンと背中合わせになり、アビスの魔物に対処する
シロネンの近くにいると不思議と力が溢れる
彼女の力なのだろうか
「ッ!?」
どさくさに紛れて誰かに足を踏まれる
踏まれた方を見るとアビスの魔物を倒している旅人がいた
目線も顔もアビスの魔物達の方を向いているのに足を踏んでいる左足だけは絶対に動かさない
「た、旅人?足を…「ん?」…なんでもないです…」
強制的に旅人と一緒に戦わせられる
旅人め…なんで足を動かさないんだよ…
そのせいで俊敏さを活かせず、嫌々だが雷をビームのように放つ戦法に切り替える
「ッ!?旅人!ちょっと我慢してろよ!」
「え?キャッ!?」
空に、まるでアビスの太陽のようなものが現れる
そして後ろで更なる裂け目が現れ、中から更にアビスの魔物が湧き出てくる
旅人をお姫様抱っこして持ち上げる
そのまま横に置いて急いでまた攻撃されかけているシロネンの前に移動する
シロネンの前を横切り、また雷元素を纏う
雷速で移動し、各地のナタの戦士やファデュイ達を攻撃から守っていく
「カナメ!1度闘技場に戻ってきてくれ!できるなら旅人達も連れてきてくれ!」
炎神に渡していた雷元素を込めた連絡機から炎神の声がした
指示に従い、旅人達を担いで闘技場まで走る
「うぉあ!?何すんだよ腹黒ビリビリ!」
「ごめんねパイモンちゃん。気分はどう?」
「急に違うとこに来てクラクラするぞ!」
プンスコと怒るパイモンを宥め、炎神を探す
炎神を見つけたが、そのさらに奥…
「チャスカ…」
彼女の腕の中には、もう生の感覚を感じない女性が抱えられていた
マーヴィカと何かを話したあと、こちらに歩いてくる
「………」
「………ジメッたくてすまないな」
「いいえ…その人は…妹さんですか?」
「ああ。私の最高の妹だ」
腕の中で眠っている彼女をチャスカはぎゅっと抱き締める
何か分からないが、彼女は少し変わった気がする
「無理はするなよ」
「分かっている。だが、戦わなければ」
チャスカはそのまま炎神達と闘技場に向かっていった
カナメは任されていた護衛の任を果たすために外でアビスの魔物を処理していく
闘技場に集まる6人の戦士
「我々は『団結』し」
何故か、その中の声が聞こえた
「『廻焔』の洗礼を受け」
「『祝福』された古名を手に」
「『力』の真の意味を知り」
「『献身』の運命を辿って」
「やがて『超越』の炎を迎える」
1人ひとり、古名を手に言葉を紡いでいく
現代の英雄に重なる声が、何故がひどく懐かしく感じる
「ナタのために!」
轟音と共に火柱が立った
後ろを振り返ると、空に太陽が昇っていた
「炎の魔神『ハボリム』の名において「夜猟者の戦争」の開幕を告げる!」
ナタの戦士たちに太陽から焔が下りてくる
膝をついていた者も、倒れていた者も、武器を握ってまた立ち上がる
「終戦まで、反魂の詩があらゆる魂を守ることを誓おう」