ロノヴァが拗ねージナヤ   作:怒飲焼

8 / 8
第8話

それからは、ただひたすらに戦った

雷を撒き散らし、アビスの魔物を駆逐する

ひとまずの戦いの終わりは空に浮いていたアビスの太陽のようなものを炎神が破壊したことだった

 

「お~い!こっちに物資運んで貰えるか!?」

 

「分かりました!」

 

戦いの後に待っていたのは後片付けだ

壊された家屋を戻し、怪我人を医務室まで運んでいく

特にカナメは雷の速度を用いて闘技場から離れた村などに物資を届けていた

最後に訪れたのはナタの入り口に近い「こだまの子」に来ていた

 

物資を配り終え、シロネンの工房を訪れる

何故、シロネンの工房を訪れたのか

 

『あのさ…その…後で時間ある?もし…あったらで良いんだけどさ…』

 

目的を言わずに去ってしまったシロネン

何となく気になったカナメは旅人から逃げるためにもシロネンの工房に来ていた

 

「シロネン?いるか?」

 

扉をノックして声をかける

中からどかどか音がしてからドアが勢いよく開けられる

 

「ご、ごめん…ちょっと片づけてて…」

 

「ああ。なんか怪我とかはしてないか?」

 

「これくらいじゃ怪我もしないよ。でも…さんきゅ…」

 

髪を弄りながら答えるシロネン

今日はいつもより着飾っているようだ

 

「今日はこの後なんか集まりでもあるのか?」

 

「なんもないよ。今日はやること終わったしね」

 

「そうか。随分綺麗だから祝勝会でもあるのかと思ったんだが」

 

「ッ!?」

 

一気にシロネンの頬が赤くなる

シロネンのふさふさの尻尾がピンと上に上げられている

 

「……そ…ありがとう…」

 

「何か手伝って欲しいのか?片付けか?」

 

「いやいや!もう片付け終わったから!違う違うそうじゃなくてさ…その…戦ってるときパンチとかしかしてなかったじゃん」

 

どうやら戦いの際にカナメが徒手空拳で戦っていることが気になっているようだ

 

(実際…剣はあるんだけど殴る方が早いんだよな…)

 

「ほら!ウチ、鍛冶師じゃん…だから…そのぉ…」

 

「武器作ってくれんのか?」

 

「そうそう!ほら、なんでもいいなよ!ウチ、ここ1番の鍛冶師だし任せなよ!」

 

(と言ってもな…戦い方的にも速度に耐えれる武器無いよな…)

 

流石に好意で作って貰えるなら作ってもらいたい

少し悩んだ後、スネージナヤで少し頭を悩まされていたことを思い出した

 

「そうだ。銃を作ってくれないか?」

__________________________________________________

 

「変な夢?」

 

「うん。夜神の国で半透明の大勢の人を見たんだ…その奥に隊長と初めて見る人が話してて…」

 

朝、旅人が変な夢を見たテントに言いに来た

 

「まぁ、お前もあんなことは初めてだろうし悪夢に魘されたんじゃないか?」

 

「そうなのかな…」

 

「はぁ…なんか調子狂うな…ほら、炎神のとこ行くんだろ?」

 

旅人は炎神に用があるらしくパイモンは外で待っている

 

「うん。そうだよ」

 

「なら早く行けよ」

 

「え?一緒に行かないの?」

 

まるで当然と言わんばかりの顔でカナメの手を取る旅人

その手からスルリと抜けだすとそのまま旅人の背を押して外に出す

 

「今日は隊長から呼び出されてんだ。悪いが一緒には行けねぇよ」

 

「………そういえば…シロネンの家行ったらしいじゃん…」

 

急にガッと距離を詰めてくる旅人

 

(クソッ…不安で昔みたいに大人しかったのに!)

 

「おうちで何してたの?ねぇ?何してたのかって聞いてるんだけど」

 

どんどん強くなる力

一応男女の筋力量の違いはあるはずなのに力で敵う気がしない

 

「武器!武器作ってくれるって言ってたからちょっと話してただけだって!」

 

「ホント?カチーナが言ってたよ。シロネンが珍しくおめかししてたって…それに…帰ったのは真夜中だったよね?」

 

(え…もしかして外で見てた?)

 

まるで直で見ていたような話をする旅人

やっぱ怖い

 

「旅人~?もう時間だぞ~?」

 

「は~い。……またね」

 

何とかパイモンが旅人を呼び出してくれたおかげで難を逃れた

服を整えて気を取り直して隊長のテントに向かう

 

「来たか」

 

テントの中では隊長だけがいた

 

「あれ、他の人たちは?」

 

「今は席を外してもらっている。今日、お前にここに来てもらったのはこれを渡そうと思ってな」

 

隊長から手渡されたのは隊長がいつも使っていた篭手

 

「……昔欲しいって言ったけど急にどうしたんだよ」

 

「本当はダニカやヴェスナにも…いや、何でもない。今回、俺がナタのために戦ったのは完全な私情だ。それにも関わらず付き合ってくれたお前に礼をしたくてな」

 

早速篭手を付ける

今の服装は白を基調としてるから少し浮いてしまっているが、今度から制服を仕立て直してもいいかもしれない

 

「3日後、旅人と炎神は最後の戦いに挑むらしい」

 

「その様子じゃ、俺らは参加できない類か」

 

「ああ。だが、やることはまだある」

 

この時、気づくべきだった

いつもの厳格な雰囲気とは違う、隊長に

そうしたら…師であり、父である彼を…

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

コロレフスキー劇団スタッフの物語(作者:桜紅月音)(原作:原神)

コロレフスキー劇団は、スネージナヤ・グラードの有名な劇団。コロレフスキー劇場でバレエや歌劇など様々な演目を上演する。▼そんな劇団で監督として働くアカツキ。▼幼馴染であるヴォジャニーツァ、トップバレリーナであるオデットら共に今日も、劇団運営に励み。いろんな人たちと結ぶそんな物語。


総合評価:253/評価:9/連載:4話/更新日時:2026年09月24日(木) 00:00 小説情報

推定女皇の息子がTHE CHOSEN ONEな話(作者:テンページ)(原作:原神)

推定女皇の息子がテイワットで様々な勢力に狙われる話▼私の性癖全開なので頭空っぽにしてみてください。


総合評価:238/評価:8.5/連載:2話/更新日時:2026年07月12日(日) 21:58 小説情報

死の執政に、粥を一匙(作者:いくと)(原作:原神)

原神Ver.7.1、スネージナヤでの戦いの果てに、死の執政ロノヴァは姿を消した。生死は、誰にも分からない。▼スネージナヤとナド・クライの境、針葉樹の森で一人暮らす青年トイヴォは、買い出しの帰り道、雪原に倒れた白髪の女性を拾う。黒い腕はひどい凍傷だと思い込み、名前を聞いても「変わった名前だね」。▼世間にうとい青年と、力を失った死の執政。粥と蜂蜜と暖炉の火から始…


総合評価:1042/評価:9.22/連載:28話/更新日時:2026年10月02日(金) 21:58 小説情報

「傀儡」と「あなた」(作者:珊瑚宮出身イマジン)(原作:原神)

行き倒れていたところを「傀儡」──サンドローネに拾われ、彼女の助手(小間使い)となった「あなた」。▼これは、そんな「あなた」とあなたを拾ってくれた「傀儡」との日常を描いた短編小説集。▼※「あなた」の枠にご自分の名前を入れて楽しむ事もできます。▼※独自設定などがあるので、あまり深く考えずにお楽しみください。


総合評価:790/評価:9/連載:12話/更新日時:2026年09月17日(木) 18:00 小説情報

何やら神に喧嘩を売った雪国に転生したらしい(作者:てきとーでいこう)(原作:原神)

原神のスネージナヤが面白すぎて創作意欲湧いたので書きました。▼性転換は作者の性癖です。▼原神を雰囲気でプレイしていた旅人がスネージナヤで転生した話。▼主人公はナド•クライまでしかプレイしておらず世界任務は全く手をつけず、魔神任務のみやる旅人であったとする。▼魔神任務が追加されるたびに亀のように遅く書くと思います。▼注意!!!▼作者は原神を細かくは把握してない…


総合評価:1852/評価:8.89/連載:11話/更新日時:2026年09月29日(火) 22:19 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>