『鼠は最後に帰ってくる』   作:隼人2

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第33話

翌朝。

甚兵衛が目を覚ますと、三匹の鼠はもう起きていた。

正確には、一匹は胸の上。

一匹は枕元。

もう一匹は、昨日書いた木札の前に座っている。

「……何してる」

木札の前にいた鼠が振り返った。

『ぎん』

人間の耳には、ただの短い鳴き声にしか聞こえない。

けれど甚兵衛には、はっきり意味が分かる。

「まだ朝だぞ」

『きょう、いく』

「行けたらな」

『いく』

「仕事があったらって言っただろ」

鼠は少し考えた。

『しごと、つくる』

甚兵衛は黙った。

「……お前が店の仕事を作るな」

胸の上の鼠が鳴く。

『おきた』

「起きたよ」

今度は否定しなかった。

◇

顔を洗う。

冷たい水で眠気を飛ばしてから、昨日の木札を見る。

《情報は答えではない》

《見る場所を増やす》

その隣には、鼠が示した場所を簡単に描いた木札もある。

船着場から少し外れた辺り。

鼠が銀を見た場所。

箱を運ぶ人間もいたらしい。

ただし、誰が。

何のために。

どれほどの銀を。

そこまでは分からない。

甚兵衛は木札を持ち上げた。

「今日は、この続きだな」

足元の鼠。

『ぎん』

「銀があった。それは分かった」

別の鼠が鳴く。

『いっぱい』

「お前の『いっぱい』が、人間にとってどれくらいかは分からないけどな」

『みた』

「疑ってるわけじゃない」

甚兵衛はしゃがんだ。

「見たものは信じる。でも、その意味は別だ」

三匹がこちらを見る。

最初の鼠。

『いみ?』

「そこに銀があるからって、余ってるとは限らないだろ」

三匹とも首を傾げた。

甚兵衛自身、言いながら止まる。

「……いや」

それを確かめるために行くのか。

甚兵衛は立ち上がった。

「まだ俺も分かってない」

鼠。

『しらない』

「ああ」

『きく』

「聞くし、見る」

三匹。

『いく』

「まず仕事な」

◇

店へ着く。

今日は藤吉が先に来ていた。

戸口を開け、店先を整えている。

「おはようございます」

「おう」

「作兵衛さんは?」

「奥」

奥を見ると、作兵衛はすでに帳面と何枚かの紙を広げていた。

甚兵衛はそちらへ行きかけて。

止まった。

先に掃除。

箒を取る。

藤吉がちらりと見る。

「今日は言われる前にやるな」

「昨日、途中で止まったので」

「覚えたか」

「はい」

足元から声。

『せいちょう』

甚兵衛は鼠を見る。

「朝から偉そうだな」

藤吉が振り返った。

「鼠に何か言われたのか」

「成長したって」

「鼠にまで褒められてるのか」

「本人はかなり得意そうですけど」

藤吉には。

「チチッ」

としか聞こえない。

鼠は胸を張っている。

藤吉が笑った。

「本当にそんなこと言ってるのか?」

「言ってます」

「便利な耳だな」

甚兵衛は箒を動かしながら答える。

「便利ですけど、こいつらが人間と同じように物を見てるわけじゃないです」

「ふうん」

今は。

それ以上。

説明しない。

◇

掃除を終えてから、作兵衛のところへ行く。

「終わりました」

「ああ」

「昨日の場所なんですけど」

作兵衛が顔を上げる。

「鼠が銀を見たってところか」

「はい」

昨日。

必要なところだけ。

甚兵衛が伝えてある。

作兵衛は足元の三匹を見る。

鼠たちは作兵衛を見返す。

「チッ」

「チチッ」

作兵衛には。

それだけ。

「今日は何て言ってる」

甚兵衛。

「行きたいって」

「鼠が?」

「はい」

一匹が鳴く。

『しごと、つくる』

甚兵衛は眉を寄せる。

「今のは訳さなくていいです」

作兵衛。

「何だ」

「仕事作れって」

一拍。

作兵衛が笑った。

「ちょうどいい」

甚兵衛。

「え」

作兵衛は紙を一枚出した。

「届け物」

「どこです?」

「昨日より少し先」

甚兵衛は紙の文字を見る。

まだ全部は読めない。

けれど店の名と、おおよその場所は分かる。

「鼠が言ってた場所に近い?」

「近い」

甚兵衛の顔が少し明るくなる。

作兵衛はすぐに釘を刺した。

「届け物が先だ」

「はい」

「相場見物が先になったら帰す」

「はい」

「鼠追って勝手に路地へ入っても帰す」

「はい」

「分かった気になるな」

「はい」

奥から藤吉。

「俺も行くんですよね」

「行け」

藤吉。

「やっぱり」

◇

午前中。

甚兵衛は店の仕事をする。

昨日より、少しだけ品の場所が分かるようになってきた。

紐ならこの辺り。

紙ならあちら。

小物は奥。

値段はまだ分からないものが多い。

でも。

分からない時に、誰を見ればいいかは分かる。

それだけで動きは少し速くなる。

客が一人。

品を買う。

甚兵衛は銭を受け取った。

数える。

一度。

念のためもう一度。

同じ。

「ありがとうございました」

客が出る。

棚の下。

『できた』

甚兵衛は小さく返す。

「ちょっとな」

『ひとり?』

「六割くらい」

藤吉。

「何の話だ」

甚兵衛。

「一人でできたかって聞かれました」

「値段、俺に聞いただろ」

「だから六割です」

鼠。

『ろく』

甚兵衛は足元を見る。

「数字まで覚え始めたな」

藤吉には。

「チュッ」

としか聞こえない。

「今は?」

「六って」

「本当に喋ってんだな」

「ずっと喋ってますよ」

「俺には鼠だ」

甚兵衛は少しだけ笑った。

「それでいいんです」

◇

昼前。

藤吉が届け物をまとめる。

今日は包みが二つ。

昨日より小さい。

けれど持ってみると、それなりに重い。

「何が入ってるんです?」

「紙」

「紙って重いんですね」

「一枚なら軽い」

藤吉は包みを持ち上げる。

「束になるとな」

甚兵衛は受け取った。

「なるほど」

三匹の鼠も店を出る。

一匹が先へ。

一匹が塀の上へ。

もう一匹が甚兵衛の足元を走る。

前を行く鼠が鳴く。

『こっち』

甚兵衛。

「道は合ってるみたいです」

藤吉。

「鼠に確認してもらわなくても知ってる」

「それもそうですね」

◇

町を歩く。

昨日までなら。

道は道。

店は店。

人は人。

それだけだった。

今日は少し違う。

荷を積んだ車。

空の車。

同じ道を往復する男。

店先で荷を待つ者。

荷札を確かめる者。

銭を数える者。

怒鳴っている者。

笑っている者。

甚兵衛の目が、自然と動く。

藤吉。

「前」

甚兵衛。

「はい」

今日は人にぶつからない。

「今日は見てます」

「昨日ぶつかりかけたからな」

足元。

『まえ』

甚兵衛。

「今日は大丈夫」

藤吉。

「鼠は何て」

「前見ろって」

藤吉が笑う。

「俺と同じじゃねえか」

「言うことまで似てきました」

◇

水の匂いが近づく。

湿った風。

縄と木材。

魚。

汗。

大勢の人間。

船着場。

昨日よりも。

少し余裕を持って見られる。

何艘かの船が岸についている。

荷を下ろす人。

積む人。

帳面を見る人。

運ぶ人。

前を走っていた鼠が振り返る。

『ふね』

甚兵衛。

「あるな」

『あってた』

「そこは疑ってないよ」

藤吉。

「今は?」

「船があったって喜んでます」

藤吉は船着場を見渡した。

「ここまで来てなかったら大事だ」

甚兵衛。

「俺もそう言ったんですけど」

鼠。

『あってた』

甚兵衛。

「はいはい」

◇

まず仕事。

届け先へ行く。

包みを渡し。

中身を確かめてもらう。

相手が支払いを出す。

銭。

今日も銀ではない。

藤吉が受け取る。

甚兵衛は黙って見る。

昨日も銭。

今日も銭。

同じ船着場の辺り。

それでも。

銀を欲しがる人間はいる。

町全体が同じ金で動いているわけではない。

当たり前。

けれど。

こうして一つずつ見ると、その当たり前が大事に思える。

店を出る。

甚兵衛。

「ここは今日も銭でしたね」

藤吉。

「ああ」

「銀が欲しい人が増えてても」

「全部の店が銀を使うわけじゃない」

「ああ」

甚兵衛は頷いた。

「混ぜない方がいいですね」

「何を」

「近い場所だからって、全部同じだと思うこと」

藤吉。

「そうだな」

◇

仕事を終える。

藤吉が甚兵衛を見る。

「で」

「はい」

「行きたいんだろ」

甚兵衛。

「いいんです?」

「寄るだけ」

「はい」

「勝手なことはするな」

「はい」

◇

昨日。

鼠が示した路地へ入る。

大通りより人は少ない。

それでも荷は動いている。

木箱がいくつも積まれている。

男たちが運ぶ。

鼠が先へ行く。

壁際で止まった。

『ここ』

甚兵衛は声に出さず、鼠が見ている方向を見る。

建物。

店というより倉に近い。

戸が開いている。

中は薄暗い。

人が数人。

箱。

帳面。

秤。

そして。

銀。

甚兵衛の目が少し大きくなる。

鼠の話は本当だった。

銀がある。

一つや二つではない。

少なくとも。

甚兵衛がこれまで店で一度に見た量よりは多い。

横の鼠が鳴く。

『いっぱい』

甚兵衛は小さく。

「うん」

藤吉。

「何だ」

「銀がいっぱいあるって」

藤吉も倉の中を見る。

「ああ」

「こいつが昨日見たのも、たぶんこれです」

「だろうな」

その時。

倉の中から大きな声がした。

「それは出すな!」

別の男が答える。

「でも今日の分が」

「それは明日の支払いだ!」

「じゃあこっちは?」

「そっちは向こうへ回す!」

「店からまた銀の頼み来てます!」

「全部出したら、こっちが払えんだろ!」

甚兵衛は黙る。

銀はある。

目の前に。

確かにある。

でも。

出せない。

明日の支払い。

別の場所へ回す分。

自分たちが払う分。

すでに行き先がある。

昨日。

作兵衛も店にある銀を全部は出さなかった。

次に必要になるかもしれない。

明日の相場も分からない。

店自身の支払いもある。

同じ。

甚兵衛は倉を見る。

銀があることと。

銀が余っていること。

同じではない。

藤吉。

「行くぞ」

甚兵衛。

「はい」

鼠。

『ぎん、あった』

甚兵衛は歩きながら、小さく答える。

「あった」

『いっぱい』

「あった」

『じゃあ、いっぱい』

「でも全部は出せない」

鼠。

『なんで?』

「使うから」

『だれ?』

「人間が」

『いつ?』

甚兵衛。

「……」

そこで止まる。

いつ使う。

甚兵衛は鼠を見る。

「それ、あとで書く」

鼠。

『かく』

◇

帰り道。

藤吉が聞いた。

「何が分かった」

甚兵衛は少し考えてから答える。

「銀はありました」

「ああ」

「鼠の言ってた通り、俺が今まで見たより多かった」

「ああ」

「でも」

少し考える。

「銀があるのと、銀が余ってるのは違う」

藤吉。

「ああ」

「明日の支払い用」

「別のところへ回す分」

「自分たちが払う分」

「もう使い道が決まってる」

「ああ」

甚兵衛は歩きながら眉を寄せる。

「じゃあ、たくさん持ってても売れないことがある」

「ある」

「売れないなら」

少し迷う。

「銀を欲しい側から見れば、使える銀は少ない」

藤吉。

「ああ」

「でも銀そのものが無いわけじゃない」

「そう」

甚兵衛。

「……ややこしい」

藤吉。

「商いだからな」

甚兵衛。

「最近それで全部済ませてません?」

「便利だからな」

足元で鼠が鳴く。

「チチッ」

藤吉。

「今度は何て」

甚兵衛。

「難しいって」

藤吉。

「鼠にも分かるか」

「たぶん、俺の顔見て言ってます」

◇

店へ戻る。

作兵衛が帳面から顔を上げる。

「どうだった」

甚兵衛。

「銀、ありました」

「鼠の話通り?」

「はい」

「多かった?」

「少なくとも、俺が今まで見たよりは」

作兵衛。

「じゃあ余ってたか」

甚兵衛。

「余ってませんでした」

作兵衛の口元が少し上がる。

「何で」

「明日の支払いに残す銀があった」

「別のところに回す銀も」

「店から頼まれてる分も」

「全部出したら自分たちが払えないって言ってました」

作兵衛。

「ああ」

甚兵衛。

「だから、持ってる量だけじゃ分からない」

「そう」

「今すぐ出せる量も見る」

「そういう見方もある」

甚兵衛は木札を取る。

《銀がある》

その下。

《銀が余っている》

二つの間に。

《同じではない》

と書く。

さらに。

《使い道が決まっている銀》

《支払いに残す銀》

《売れる銀》

《すぐ出せる銀》

作兵衛が見る。

甚兵衛。

「銀は銀なのに」

「人によって違うんですね」

作兵衛。

「銀そのものが変わるわけじゃない」

「ああ」

「人の都合が違う」

甚兵衛はその言葉を見るように、少し黙った。

「人の都合」

「そう」

「銀だけ見ても相場は分からん」

甚兵衛。

「欲しい人」

「持ってる人」

「急ぐ人」

「待てる人」

そこへ。

「持ってても出せない人」

作兵衛。

「ああ」

◇

午後。

一人の客が来る。

「銀、あるか」

作兵衛。

「ある」

量を聞く。

値を言う。

客は顔をしかめた。

「高いな」

「今日はな」

「昨日までならもう少し安かっただろ」

「昨日は昨日」

客は少し迷った。

「明日、下がるか?」

作兵衛。

「知らん」

客。

「知らんって」

「下がるかもしれん」

「上がるかもしれん」

作兵衛は平然としている。

「今日要るなら今日の値だ」

客。

「……急がん」

「なら待て」

「そうする」

客は買わずに帰った。

甚兵衛はその背中を見る。

「買わなかった」

作兵衛。

「ああ」

「昨日の人は高くても買った」

「ああ」

「今の人は待てる」

「ああ」

甚兵衛は木札を見る。

「同じ『銀が欲しい』でも違う」

「そう」

「どれくらい欲しいか」

「いつまでに欲しいか」

作兵衛。

「ああ」

甚兵衛は書き足す。

《欲しい》

だけではない。

《いつ欲しい》

《どれくらい欲しい》

◇

夕方。

客が減る。

藤吉は奥。

弥助は銭をまとめている。

作兵衛は帳面を確認している。

甚兵衛は三匹の鼠を呼んだ。

「今日の銀」

三匹が集まる。

最初の鼠。

『あった』

「うん」

『いっぱい』

「お前から見たらな」

『いっぱい』

「そこはもういい」

別の鼠が鳴く。

『もってく?』

甚兵衛。

「持ってこない」

『なんで』

「人のものだから」

『でも、ぎん』

「銀でも」

『ほしい?』

甚兵衛。

「俺は今はいらない」

鼠。

『ひと、ほしい』

「そう」

鼠。

『ある』

「ある」

『なのに、ほしい』

「そう」

鼠が首を傾げる。

甚兵衛も少し笑った。

「変だろ」

『へん』

「でも、そこが今日分かったところ」

作兵衛が帳面から顔を上げた。

彼には鼠の言葉は聞こえない。

甚兵衛が一人で鼠に話しかけているようにしか見えない。

「何を教えてる」

甚兵衛。

「銀があるのに、銀を欲しがる人がいるって」

作兵衛。

「鼠に分かるのか」

甚兵衛は三匹を見る。

三匹とも首を傾げている。

「まだ全然」

作兵衛。

「だろうな」

鼠。

『わかる』

「分かってない」

「チチチッ」

作兵衛には普通の鳴き声。

甚兵衛だけが苦笑する。

◇

その夜。

物置。

灯りを一つ。

甚兵衛は今日の木札を並べた。

昨日。

《欲しい人》

《持っている人》

《急ぐ人》

《待てる人》

今日。

そこへ増える。

《持っているだけでは足りない》

《出せるか》

《いつ使うか》

《もう使い道が決まっているか》

甚兵衛は筆を止める。

前世なら。

需要。

供給。

在庫。

流動性。

そんな言葉が頭に出てくる。

意味も知っている。

でも。

今は無理に書かない。

船着場の倉には銀があった。

それでも店には、銀を欲しがる客が来る。

両替屋では値が動く。

作兵衛も銀を全部は出さない。

客には、高くても今日買う者がいる。

値が下がるかもしれないから待つ者もいる。

銀が勝手に高くなるわけではない。

人が銀を欲しがる。

人が銀を残す。

人が銀を出す。

人が待つ。

人が急ぐ。

その重なったところに、今日の値がある。

たぶん。

足元で。

「チッ」

甚兵衛には意味が届く。

『たぶん』

甚兵衛は鼠を見る。

「まだ言ってない」

鼠。

『いう』

「先回りするな」

別の鼠。

『たぶん』

甚兵衛。

「お前ら、それ気に入ったな」

三匹。

『たぶん』

「……」

甚兵衛は笑った。

「まあ」

少し考えてから。

「たぶん」

三匹が嬉しそうに鳴く。

人間が聞けば。

「チチッ、チュッ」

それだけ。

でも。

甚兵衛には。

三匹が同じ言葉を繰り返しているのが分かる。

木札の一番下に。

新しく書く。

《物があるだけでは相場は分からない》

その下。

《人がどう動かすかを見る》

筆を置く。

鼠が一匹。

木札を覗く。

『ひと』

「ああ」

『ぎん』

「ああ」

『ねずみ』

「ああ」

最後。

『ごはん』

甚兵衛。

「それは関係ない」

鼠。

『ほしい』

「……」

甚兵衛は止まる。

確かに。

欲しい。

という意味では。

同じ。

「まあ」

少し笑う。

「そこだけなら、少し似てる」

鼠。

『おなじ』

「全部同じじゃないぞ」

『ごはん』

「戻ったな」

暗い物置に、鼠の鳴き声が響く。

誰かが聞けば。

ただ。

鼠が鳴いているだけ。

けれど甚兵衛には。

三匹が何を見て。

何を知らなくて。

何を欲しがっているか。

少しずつ分かる。

そして。

それを人間の商いへそのまま当てはめず。

自分で見て。

聞いて。

帳面と比べて。

確かめる。

鼠は答えを教えてくれる存在ではない。

自分一人では見られない場所を。

代わりに見てくれる。

今の甚兵衛にとって。

それだけでも。

十分に大きな力だった。

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