三大勢力?キリスト教の尸魂界じゃなくて? 作:理不尽な大根
5月のある日の土曜日。
「おっ!理事長さんからの電話やんけ!!また飲みの誘いかいな?」
最近、駒王の管理者であるリアス・グレモリーと愉快な仲間達の姿を学園でも町でも見かけなくなった。心路を本当の家族である黒崎家との繋がりを持たせるおよび黒崎心路と同程度…或いはそれ以上の素質を持つ可能性がある黒崎一護の遅れを取り戻すために、心路とアヴィが土日限定で電車を使えば直ぐに行ける空座町に通う日々が始まった。なに、駒王の治安に関しては問題ない。追放処分を取り消された平子先生が同居人のひよ里と共に、出来高制度で出現した虚やはぐれ悪魔の討伐…そして理事長からの密命で人間を奴隷や資源程度にしか見ていない貴族の抹殺および捕縛を行っているし…駒王学園中等部の教師は全員戦える猛者なので町は問題ない。
平子先生はごろ寝しながらテレビを見ているが、スマホのバイブが鳴って画面を見ると、表の雇い主である駒王学園の理事長から着信が来ていた。
『平子さん。いきなりですが、最近…妹を見ていませんか?』
理事長の妹は駒王の管理者であるリアス・グレモリーである。
「妹さんは見てへんで?仕事で高等部に入ることはないしな…町の巡回も彼女らやってないわ。高等部の悪魔で見たのは、生徒会長の所だけやわ」
『やはりそうですか。平子さん、リアスの口から婚約に関することを言われましたか?』
「あー、言われたな。結婚したくない、婚約破棄したいから心路とアヴィを貸してくれなんてな。勿論断ったで」
『流石です。実はですね…』
理事長は電話越しで語る。実はリアス・グレモリーはフェニックス家の三男と、現世の学業を終え次第結婚することになっていた。
リアスは本人は知らないが、魔王ベルゼブブと同一視される序列1位バアルの家から「滅びの力はバアルの物だ。バアルに入り、還せ」と結婚させられようとしていたのだが…バアルに嫁入りすれば間違いなくイビられるのは勿論、最悪は子供を産むだけの人生を歩まされる危機がある。それを防ぐためにも理事長はバアルを牽制しつつ、現世の仕事もこなしつつ人間を奴隷や資源としてではなく隣人として見ていたフェニックス家の三男に目をつけて、彼をリアスの婚約者に推薦したのだ。フェニックス家の三男も「妹を子産みの道具にされないように、後ろ楯となってくれるのなら」と条件をつけて承諾。これにより、リアスはバアルの子産みの道具にならずに済むし、フェニックス家もグレモリーとの繋がりが出来て…なおかつ三男の要望である妹を子産みの道具にしないという要望も叶えられる。
「優良物件やん!人間を隣人と見てる貴族悪魔なんて絶滅危惧種やん!俺の知ってる人でも、理事長とアヴィぐらいやで?あっ、アヴィはもう日本人やったわ」
『私もそうだったし、彼とは何度も面談を行った。しかしな…リアスは私が恋愛結婚したからとの理由で、自分も恋愛結婚したいそうだ』
しかし、リアスは兄である理事長が恋愛結婚したという理由で自分も恋愛結婚をしたいそうだ。
「もしかして…恋愛結婚したいから...理事長の意見フル無視して、ご両親の権力使って婚約破棄のなにかをしてるってことか?」
『正解だ。父と母もリアスのわがままを優先し、婚約破棄に向けて動いている』
「一応聞くけど、妹さん…恋人いんの?恋愛結婚したいって言うほどやし」
『居ない。ただ、フェニックス家三男との結婚が嫌なだけのようだ』
「理事長、一応聞くけど…キレテル?」
『もちろん』
受話器越しでもわかる。間違いなく、理事長はリアスおよび両親の行いでぶちギレている。
『学園に問い合わせたら、私に無断で…公欠をとって現世の何処かで修行してるらしい。なんでも婚約者とレーティングゲームを行い、勝てば婚約破棄だそうだ』
「はぁ!?悪魔貴族は家の用事で公欠取れるのは知ってたけど、あれやろ?公欠取れるのは貴族故の用事やろ?プライベートは無理やろ!?」
『彼女たちはやりやがった。しかも、誰もコーチもつけず、自主練しかやってない。リアスの新しい眷属が、神滅具という分類にはいる特別な神器と霊王の欠片を宿していたそうでな…その眷属を鍛えて勝つそうだ』
「アホか?因みに…その新人は…」
『心路くんの莫大な霊圧に当てられて、神器がようやく発現できたパターンだ。運動や格闘技の習い事の経歴は零、覚醒前に虚を認識出来たことは零、悪魔になっても転移出来ない霊力コントロール』
「運良く核越えの代物を宿してたけど、初期ステータスは零ってやつか。いや、ソイツがキーマンになるにしてもコーチは居るやろ!!」
リアスは婚約破棄に向けて両親の権力を用いて、レーティングゲームという悪魔の殺し合いスレスレのバトル…眷属をチェスの駒に見立てて戦うスポーツで婚約者と戦うことに。リアスが勝てば婚約破棄は無事に達成であり、リアスは自由恋愛結婚の権利を永久的に持てるのだ。
だが、理事長もようやくリアス達が婚約破棄のレーティングゲームを決めたことを知り得たように、仲人の理事長に情報が行き渡らないように徹底していたようだ。リアス達が数日間、姿が見えないのは…現世の何処かで修行しており、赤龍帝&霊王の欠片を宿した兵藤一誠を鍛えているのだ。因みにコーチは無し、自分達で山籠りである。
「…リアス・グレモリー一派が仮に負けたら?」
『現状維持』
「婚約者さんが負けたら婚約破棄だけ?」
『その瞬間、私という仲人の契約が破棄されるから…婚約者の妹は子供が産めると判断されれば、有力貴族の妾にされて…子供を産み続ける人生を送ることになる』
「婚約者の妹さん、恋人は?」
『現世で助けてくれたイギリス尸魂界…リバースロンドンの魔法使いに一目惚れして、告白して…無事に付き合っている』
「理事長さん…手伝うわ。そんなん、婚約者側応援するに決まってるやろ。権力で婚約破棄されても、婚約者さんの妹とメンツは守らなあかんわ」
『すまない平子さん』
リアス様の婚約破棄大作戦の裏で、理事長と平子先生の結託があるのだった。
平子先生&理事長「守護らねば!ライザーのメンツ、そしてライザーの妹さんを!!」
リアス「一誠の力で婚約破棄(物理)!出来なくても、お父様とお母様のコネで完璧よ!」
夏休みはどう過ごす?
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リアス様「ここは悪魔領土に来なさいよ!」
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尸魂界で合宿!?藍染…逃げろぉぉ!