「今日も今日とてバイトと清掃活動と賞金首狩り〜」
「ギャアァァァァァァ!!!!!」
「ヤメロー!ヤメロー!」
「もう、ダメだぁ……おしまいだぁ……!」
おっす、俺稲麻レン!高校に入学してすぐに転入することになった高校1年生!!
今では習慣になってしまった借金返済に向けての金稼ぎをしている。どうしてこうなった(真顔)
と言うか、借金10億ってなんだよ。利息でいっぱいいっぱいな額なんだけど。一般社会人の生涯年収より高いってヤバい、ヤバくない?
「んじゃあ、君らをヴァルキューレに送るからね〜」
「チクショウッ、はなせ!!」
「罠ばっかり仕掛けやがってよぉ!!」
「人の心とかないんか?」
「お前らの所持品全て預かってやってもいいが」
「「「大変申し訳ございませんでした」」」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「もうすぐ秋だねぇ」
「食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋……睡眠の秋ってあったっけ」
「つまりは何でもいいってことですね」
「秋だからと言う大義名分の下何かを頑張りましょうってことだよ」
「大袈裟な言い方に変えただけじゃないですか」
「じゃあ私は緑化の秋〜!」
「秋は紅葉じゃないですか!?」
「じゃあ俺はビーチバレーの秋で」
「それは夏定番の遊びじゃないですか!!?」
教室にて、俺たちはホシノを揶揄っt……雑談をしている。
ところでホシノさん、今日平日だよね?なんで
桜はとうに散り、肌を焼く様な暑さが幾分か和らぎ涼しげな風が吹く様になった。
思えば俺も
何?少し想像しづらい?じゃあユメ先輩が急接近した時の映像をどうぞ。
⬜︎ ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎
初日
『少しの間よろしくねぇ』
『はい、よろしくお願いします』
一ヶ月後
『連邦生徒会の人達が調べたみたいだけど、分かんなかったみたいで……』
『そう、ですか……』
『だから、アビドス高校に転入する申請送ったよ!』
『——え?』
『つまり今日から君はアビドス生だ!やったー後輩が増えたぞぉ!』
『え、ちょ、梔子さん?なんでそうなるんですか!?』
『また知らない環境に行ったりするのも大変だし、キヴォトスで頼れる相手も居ないでしょ?』
『まぁ、そうですね……?』
『だったらアビドスに居た方が良いんじゃないかなって!ここじゃ何処かの自治区に所属してないと不便だからね!』
『な、なるほど……?』
『だから今日から君はアビドス生です!あと、敬語禁止で私のことは名前で呼んでね!私も名前で呼ぶから!!』
『はぁ………』
『もしもしホシノちゃん?レン君がアビドス生になったお祝いするから柴関ラーメンで集合ね!え、なんでそうなったのかって?柴関ラーメンで教えるよ!』
『じゃあレン君、早速行こっか!』
『あ、はい』
⬜︎ ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎
輝くような笑顔のまま———ユメが、俺に急接近する。(物理的にも精神的にも)凄まじい移動速度。俺は咄嗟に反応できない。彼女を警戒していたとしても———瞬きする暇もなく、呼吸する暇もなく、俺の視界の中で、彼女は、その表情を変えないまま、いや、一層嬉しそうな笑顔で、手を、俺の方に伸ばして……。
とまぁ、こんな感じ。すっごい勢いがあった。いつの間にか転入させられてたし。
別に嫌じゃなかったから問題無いが、せめて本人には事前に言っておくべきでは?ボブは訝しんだ。*1
………と、そうだ、忘れかけてた。
「そういえば、2人に話そうと思ってたんだけどさ」
「ん〜?」
「なんですか?」
「俺、店開くことになった」
「………ん?」
「………は?」
「「エエェェェェェ!!?!??!!?」」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「詳しく……説明して下さい。今、私は冷静さを欠こうとしています」
「ホシノ?ホシノさん?貴女の可愛らしいお目目から光がキャストオフされておりますわよ!?」
雑談でほのぼのしていた空間に突如爆弾を投下した男に対して、私は詰め寄っていた。
ユメ先輩はキャパオーバーしたのかずっと「ひぃん……」と鳴き続けているが。
「いや〜……さ?この前ギリギリヘルメット団に襲われてる人いたじゃん?」
「ああ……安全第一って書いてるヘルメット被ってたあの……それがどうしたんです?」
「ご高齢だったしあの後もちょくちょく様子見に行ってたのよ。それでなんだかんだで仲良くなってさ」
「そのなんだかんだが大事な気がしますが」
「そしたら営んでる食堂を最近は開けて無いし継ぐ人も居ないからって俺が貰うことになった」
「そうはならないでしょうッ!!?」
「なっとるやろがい」
俺も最初は断ったんだけどねぇ……あんな寂しい顔されたら断れなかったよ。あれを断ることができるやつは多分人じゃない。
「いえそもそも、貰ったとして何故店を開くことになるんですか?」
「え?俺元々料理屋の子供だぞ?」
「はぁ、そうなんですか…………………そうなんですか??」
「あれ、言ってなかったっけ」
「何も!聞いて!いないんですけど!!?」
「はは、すまそ」
「殺しますよ?」
「冗談ですやん」
この後説明に数時間掛かったとかなんとか……。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『まもなくD.U.地区です。お降りの際は足下に注意して———』
ということでやってまいりましたD.U.地区、俺が貰った店がある場所ですね。
地図によればこの道で合ってるハズなんだが〜………。な〜んか、
ま、いいか!さっさと店の方に———
「…………ぇ、兄…さん…………?」
「—————サオリ?」
———例え離れても、縁は再び巡り会わせる。
それは偶然なのか、はたまた必然なのか。
稲麻レン
義両親が営む店の手伝いや観察をしていたため、料理スキルが高く、経営や農業者との交渉も多少出来る。店の利益は借金に充てる予定。序盤でモブが言っていた罠は昔猪や鹿を捕えるために使っていたモノの応用。
小鳥遊ホシノ
ツッコミ担当。成績戦闘技術共に優秀で、レンに教えることも多々ある。今は護身術が主だがそろそろ本格的に戦闘を教えても良いかなと考えている。賞金首狩りのことは知らない。因みに店のことは手伝うつもり。なんだかんだで優しい子である。
梔子ユメ
情報量の暴力でずっと「ひぃん」と鳴き続けていた。レンにアビドスの良いところをたくさん教えている優しい子。レンとホシノが仲良くしていてすごく嬉しい、毎日が幸せ状態である。
柴大将(初入店時)
お、新顔か?こんなとこまで良くきたなぁ!お前さん名前は?……へぇ、良い名前じゃねぇか!ん?アビドスの新入生?おぉ!そうかそうか!そいつはめでてぇな!良し、じゃあ今日はいつも以上に腕によりをかけてラーメンを作ってやるぜ!
○○サオリ
中学3年生でレンの妹の1人。