運命に翻弄されし少年の青春録   作:ラストオーダー5秒前

3 / 3
2.縁は巡り

「今日も今日とてバイトと清掃活動と賞金首狩り〜」

 

「ギャアァァァァァァ!!!!!」

「ヤメロー!ヤメロー!」

「もう、ダメだぁ……おしまいだぁ……!」

 

 

 おっす、俺稲麻レン!高校に入学してすぐに転入することになった高校1年生!!

 今では習慣になってしまった借金返済に向けての金稼ぎをしている。どうしてこうなった(真顔)

 

 と言うか、借金10億ってなんだよ。利息でいっぱいいっぱいな額なんだけど。一般社会人の生涯年収より高いってヤバい、ヤバくない?

 

 

「んじゃあ、君らをヴァルキューレに送るからね〜」

 

「チクショウッ、はなせ!!」

「罠ばっかり仕掛けやがってよぉ!!」

「人の心とかないんか?」

 

「お前らの所持品全て預かってやってもいいが」

 

「「「大変申し訳ございませんでした」」」

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

「もうすぐ秋だねぇ」

 

「食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋……睡眠の秋ってあったっけ」

 

「つまりは何でもいいってことですね」

 

「秋だからと言う大義名分の下何かを頑張りましょうってことだよ」

 

「大袈裟な言い方に変えただけじゃないですか」

 

「じゃあ私は緑化の秋〜!」

 

「秋は紅葉じゃないですか!?」

 

「じゃあ俺はビーチバレーの秋で」

 

「それは夏定番の遊びじゃないですか!!?」

 

 

 教室にて、俺たちはホシノを揶揄っt……雑談をしている。

 ところでホシノさん、今日平日だよね?なんで高校(ここ)にいんの?え、中学は義務教育だから行かなくても卒業できるし成績も良いから問題も無いし何より教師が1人も居ないから?そっかぁ……世知辛ェ……。

 

 桜はとうに散り、肌を焼く様な暑さが幾分か和らぎ涼しげな風が吹く様になった。

 思えば俺もアビドス(ここ)に馴染んだよなぁ……。最初はホシノから警戒心剥き出しな目で貴方呼びされてたのに、今じゃレン先輩って呼んでくれるようになったんだぜ?すっごい嬉しかった。もう、マジで。ユメ先輩?あぁ、仲良くなったよ、あんだけ距離詰められたらなぁ!!さながら某伯爵。くそビビったよね。

 

 何?少し想像しづらい?じゃあユメ先輩が急接近した時の映像をどうぞ。

 

 

 

 

 

 ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎

 

 

 

 

 

 初日

 

 

『少しの間よろしくねぇ』

 

『はい、よろしくお願いします』

 

 

 一ヶ月後

 

 

『連邦生徒会の人達が調べたみたいだけど、分かんなかったみたいで……』

 

『そう、ですか……』

 

『だから、アビドス高校に転入する申請送ったよ!』

 

『——え?』

 

『つまり今日から君はアビドス生だ!やったー後輩が増えたぞぉ!』

 

『え、ちょ、梔子さん?なんでそうなるんですか!?』

 

『また知らない環境に行ったりするのも大変だし、キヴォトスで頼れる相手も居ないでしょ?』

 

『まぁ、そうですね……?』

 

『だったらアビドスに居た方が良いんじゃないかなって!ここじゃ何処かの自治区に所属してないと不便だからね!』

 

『な、なるほど……?』

 

『だから今日から君はアビドス生です!あと、敬語禁止で私のことは名前で呼んでね!私も名前で呼ぶから!!』

 

『はぁ………』

 

『もしもしホシノちゃん?レン君がアビドス生になったお祝いするから柴関ラーメンで集合ね!え、なんでそうなったのかって?柴関ラーメンで教えるよ!』

 

『じゃあレン君、早速行こっか!』

 

『あ、はい』

 

 

 

 

 

 ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎ ⬜︎

 

 

 

 

 

 輝くような笑顔のまま———ユメが、俺に急接近する。(物理的にも精神的にも)凄まじい移動速度。俺は咄嗟に反応できない。彼女を警戒していたとしても———瞬きする暇もなく、呼吸する暇もなく、俺の視界の中で、彼女は、その表情を変えないまま、いや、一層嬉しそうな笑顔で、手を、俺の方に伸ばして……。

 

 とまぁ、こんな感じ。すっごい勢いがあった。いつの間にか転入させられてたし。

 

 別に嫌じゃなかったから問題無いが、せめて本人には事前に言っておくべきでは?ボブは訝しんだ。*1

 

 ………と、そうだ、忘れかけてた。

 

 

「そういえば、2人に話そうと思ってたんだけどさ」

 

「ん〜?」

 

「なんですか?」

 

「俺、店開くことになった」

 

「………ん?」

 

「………は?」

 

「「エエェェェェェ!!?!??!!?」」

 

 

 

 

 

 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

「詳しく……説明して下さい。今、私は冷静さを欠こうとしています」

 

「ホシノ?ホシノさん?貴女の可愛らしいお目目から光がキャストオフされておりますわよ!?」

 

 雑談でほのぼのしていた空間に突如爆弾を投下した男に対して、私は詰め寄っていた。

 ユメ先輩はキャパオーバーしたのかずっと「ひぃん……」と鳴き続けているが。

 

 

「いや〜……さ?この前ギリギリヘルメット団に襲われてる人いたじゃん?」

 

「ああ……安全第一って書いてるヘルメット被ってたあの……それがどうしたんです?」

 

「ご高齢だったしあの後もちょくちょく様子見に行ってたのよ。それでなんだかんだで仲良くなってさ」

 

「そのなんだかんだが大事な気がしますが」

 

「そしたら営んでる食堂を最近は開けて無いし継ぐ人も居ないからって俺が貰うことになった」

 

「そうはならないでしょうッ!!?」

 

「なっとるやろがい」

 

 

 俺も最初は断ったんだけどねぇ……あんな寂しい顔されたら断れなかったよ。あれを断ることができるやつは多分人じゃない。

 

 

「いえそもそも、貰ったとして何故店を開くことになるんですか?」

 

「え?俺元々料理屋の子供だぞ?」

 

「はぁ、そうなんですか…………………そうなんですか??」

 

「あれ、言ってなかったっけ」

 

「何も!聞いて!いないんですけど!!?」

 

「はは、すまそ」

 

「殺しますよ?」

 

「冗談ですやん」

 

 

 この後説明に数時間掛かったとかなんとか……。

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

『まもなくD.U.地区です。お降りの際は足下に注意して———』

 

 

 ということでやってまいりましたD.U.地区、俺が貰った店がある場所ですね。

 

 地図によればこの道で合ってるハズなんだが〜………。な〜んか、見(・)覚(・)え(・)が(・)あ(・)る(・)んだよなぁ……?

 

 ま、いいか!さっさと店の方に———

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ぇ、兄…さん…………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「—————サオリ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ———例え離れても、縁は再び巡り会わせる。

 

 それは偶然なのか、はたまた必然なのか。

 

 

 

*1:
サプライズをしたかったと、容疑者は供述しております




稲麻レン
 義両親が営む店の手伝いや観察をしていたため、料理スキルが高く、経営や農業者との交渉も多少出来る。店の利益は借金に充てる予定。序盤でモブが言っていた罠は昔猪や鹿を捕えるために使っていたモノの応用。

小鳥遊ホシノ
 ツッコミ担当。成績戦闘技術共に優秀で、レンに教えることも多々ある。今は護身術が主だがそろそろ本格的に戦闘を教えても良いかなと考えている。賞金首狩りのことは知らない。因みに店のことは手伝うつもり。なんだかんだで優しい子である。

梔子ユメ
 情報量の暴力でずっと「ひぃん」と鳴き続けていた。レンにアビドスの良いところをたくさん教えている優しい子。レンとホシノが仲良くしていてすごく嬉しい、毎日が幸せ状態である。

柴大将(初入店時)
 お、新顔か?こんなとこまで良くきたなぁ!お前さん名前は?……へぇ、良い名前じゃねぇか!ん?アビドスの新入生?おぉ!そうかそうか!そいつはめでてぇな!良し、じゃあ今日はいつも以上に腕によりをかけてラーメンを作ってやるぜ!

○○サオリ
 中学3年生でレンの妹の1人。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

星見の英雄に憧れた者の青春紀行(作者:山幸 蟹)(原作:ブルーアーカイブ)

ある少年がいた。▼彼は未来視に類する魔眼を所持していたが、圧倒的な熱量によりそれを殆ど失ってしまった。帰属主義の彼は無知の民を助けるためカルデアに所属した。▼そこで多くの英雄を見た。臆病な医者を見た。自身に恐怖する獣を見た。空に憧れる少女を見た。ただの一般人を見た。▼多くを見、知り、聞いた。▼斯くして彼らに憧れるに至ったのである。▼そして彼は今ひょんなことか…


総合評価:47/評価:-.--/連載:11話/更新日時:2026年09月22日(火) 00:00 小説情報

ジョジョの青春の物語 JOJO'S "BLUE ARCHIVE" ~ 城ヶ島譲治は怯まない ~(作者:クラウディ)(原作:ブルーアーカイブ)

――――これは一人のスタンド使いの青春の物語だ。▼※注意※▼・この作品は「もしスタクルにもう一人同行者がいて、そいつが花京院をかばってポックリ逝ったあと、キヴォトスに飛ばされたら?」とか言うトンチキもいいところな作品です()▼・過去に同じような設定で書いてたのがあって、それの実質リメイクみたいなもんです()▼それでも良ければどうぞ!!▼


総合評価:425/評価:9.17/連載:3話/更新日時:2026年09月27日(日) 15:59 小説情報

モジュロ虎杖成り代わり、透き通る世界へ(作者:もじゅろいたどり好き)(原作:ブルーアーカイブ)

気づくとそこは、透き通る世界。モジュロ虎杖に成り代わった男は透き通る世界になにをもたらすのか▼初投稿です。読みにくい、分かりづらい場面があるかも。▼更新は不定期で、気が向いたらします。▼呪術廻戦、呪術廻戦モジュロのネタバレ注意⚠️


総合評価:790/評価:8/連載:6話/更新日時:2026年08月14日(金) 09:00 小説情報

衛宮士郎モドキは英雄にしかなれなかった(作者:とっとこ馬鹿野郎ッ!!)(原作:ブルーアーカイブ)

注意:本作主人公は衛宮士郎本人ではありません!▼先生の存在しない平行世界のキヴォトスに、衛宮士郎の体に憑依転生した主人公。▼そんな衛宮士郎モドキが今度は先生のいる正史ルートのキヴォトスに、英霊として召喚されたっていう話。▼主人公は型月知識アリ、ブルアカ知識ナシです。▼


総合評価:1050/評価:7.93/連載:11話/更新日時:2026年07月22日(水) 20:00 小説情報

透き通る世界を歩く大砲(作者:フカフカ座布団)(原作:ブルーアーカイブ)

ゲヘナキンニクムキムキタイホウ


総合評価:443/評価:7.61/連載:6話/更新日時:2026年08月05日(水) 13:20 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>