TS異世界転移したので最強無双ダウナーお姉さんごっこをします   作:ゆきゆき(ダウナーお姉さん(本物))

24 / 24
Ep.24 『ダウナーお姉さん3』ではより多くのダウナーお姉さんが登場、さらに既存ダウナーお姉さんのパラレルバージョンも!

 

◇◇◇

 

 さてさて、目的の無い旅にも小さな目標が出来た。

 それはこの魔導具『タドルス』の指す方へ向かい、アルテルトとかいう商人と再び会う事である。

 臨時ボーナス貰ったからねぇ……面白いモノいっぱい買いたいじゃん?

 

 

『あの商人からは何か嫌な感覚があります。関わらない方が身のためですよ』

『悪魔よ、主が“会う”と言えばそれは確定事項だ』

『別にどっちでもいいんじゃないの』

 

 ボクもそう思う……待て、キミは誰だ。なんか今3人分の声が聞こえたぞ。

 

 

『私は〝原初の魔女〟ゼナですゼナねぇ……』

 

 ボクは確信した。こいつは偽物である。

 

 

『ちょっと待ってくれ、本人でしか知り得ないことを言うから。本名ゼナステリア=ルーメンエルド、好物はカレーライス、苦手な食べ物はピーマン、現代に繋がる魔法研究の第一人者で、“よくわかる まほう!”の著者だゼナねぇ』

 

 本人でしか知り得ない情報が全然見つからない……

 

 

『いや、一応現代では“ゼナ”と“ゼナステリア”は別物として伝わっているはずだゼナ。何故ならそういう風に伝えるよう細工をしたからゼナねぇ……』

『それは真実です。魔族の研究者間でも、そういった話は聞いたことがありません。まぁ荒唐無稽な嘘の可能性も高いですが』

『いや、これは真実ですゼナねぇ』

 

 その喋り方やめない?

 

 

『私も色々意味が分からない状態なんだ。困惑しているんだよ。なんで私がキメラの脳内にいる?』

「待て、今ボクのことキメラって言った?」

『ん? あぁ、言ったよ。だってそうだろ、色々な種族の特徴が入っているぞ……一部は未覚醒のようだが。残りの2人もそうだろ?』

 

 つまりボクは魔族ってこと? マジ?

 ……キミはいつからボクの脳内にいるんだい?

 

 

『分からない。が、多分最初からだろうね。今の私には“目覚めた”という感覚がある』

「きっかけは?」

『分からない。状況から考えて、おそらくその“きっかけ”のあるタイミングからはラグがあったはずだ。そっちこそ、何かそれらしいものはないのかな?』

「このサングラスは買ったけど……」

『は? なんだそのダサい魔導具。センス無さすぎるだろキミ』

 

 どうやら脳内ストレージから『原初の魔女』タグに分類されたデータをすべて削除する必要があるようだ。これ毒かも! 間に合え間に合え……!(忘却)

 

 

『ま、待て待て。待て! なんだその技術!? 本当に記憶を消去していないか!?』

「なんだこの声……3人目がいる……!?」

『いや、消したのはほんの少しだけだろう!? 私は見えてるぞ!』

「チッ」

『油断も隙もないなぁキミは……』

 

 テメーが喋ってるとたまにボクが喋ってんのかどうか分からなくなるんだよ。キャラ被りって知ってる?

 

 

『そんなに被ってないだろ。ところでなんだが……キミの持つその小型異界……異界じゃないか? まぁどっちでもいいのだが、そこ結構快適な空間が形成されてるだろ? そこに私も住まわせてくれないか?』

「えっ、あの箱の中どうなってんの」

 

 確かに『狭い』とかなんとかクレーム入ったから空間拡張したけどさぁ……

 

 

『いえ、特に問題行動はしていませんからね。ちゃんとお小遣いの中で購入したり、あるいは譲ってもらったりしたものだけが置かれています』

『お、お小遣い制なんだね……』

『主は完璧なのです。つまりこの制度こそが最適なのです』

 

 日給5000ゴルが……?

 魔族2くんはちょっと洗脳されすぎかもしれない。仕方ないから解除してあげよう。

 

 

『主への敬意は消えません!』

『本当に解除したんですか、これ……?』

 

 した。した、が……

 

 残念ながら、彼はもう……(医者)

 

 

『肉体を創ろうと思うんだが、魔力を借りてもいいかな?』

 

 トイチな。あと魔法おせーてゼナ様〜〜〜

 

 

『なぁに、すぐ返してあげるさ』

 

 ごっっっっそり魔力が抜けたような感覚。ボクは最近全然確認してなかった小さな箱の蓋を……いや、そういえば蓋とかじゃなくて触れたら中に移動できるように改造したんだっけ……

 

 

「ボクってば天才だなぁ」

『自力でやったんなら見事、と言えるだろう』

 

 

 

◇◇◇

 

 

「うわ、何ここ」

 

 クッソ禍々しい装飾まみれになってる……ラスダンかな?

 

 

『ふふふ、私のデザインセンスは見事なものでしょう?』

「悪魔くん、キミがふざけるのは珍しいね」

『えっ……?』

 

 さてさて、自称原初の魔女サマは……お、いたいた。

 

 なにそんな魔女っぽい格好してんだよえー?

 

 

『いやね、やはり魔女といったらこういう格好だと私は思うワケだよ』

 

 そう言いながら振り返ったゼナの外見はまぁ綺麗だった。

 床に触れてしまいそうなほどの長い白髪と、透き通るような蒼の目。白衣に魔女らしさを追加したような服……それととんがり帽子。

 

 最近はダウナーお姉さんの供給が多くて助かるね、まったく。

 

 ボクは文体が自分好みのR-18TS小説を発見したときのような表情を浮かべた。

 

 

『うわ、なんだその顔。きもっ』

「そんなに……?」

『鏡見なよ』

 

 ダウナーお姉さんと化したボクならどんな表情でも映えるだろう。何言ってんだコイツ……?という考えは鏡を見た瞬間に消え去った。

 これからは表情もちゃんと作っていこうね。

 

 

『さてさて、ところでキミの名前はなんだったか。ついさっき目覚めたのでね、聞いておきたいんだ』

「エル=レイヴィアだよ。はい自己紹介終わり」

『おいおい、こっちは好物や苦手な食べ物まで晒しんだよ? そっちもそれぐの情報を開示してくれないと困るなぁ』

「どうでもいいでしょそんなの……で? これからキミはどうするのかな?」

『もちろんキミと一緒に旅をするゼナねぇ……』

「その喋り方やめてね」

 

 ボクまで変なやつだと思われるだろ。

 

 

『まぁ待て、ちゃんとキミと共に旅をしたい理由もあるんだゼナね』

「ボクの話聞いてた?」

『私がなぜキミの内部意識に溶けていたのか、そして過去の記憶が欠けているのは何故なのか……その理由が知りたいんだ。キミと一緒に旅をしていればそれも見つかるんじゃないかと思ってね』

「話聞いてないな……」

『まるであなたみた———おごっ!?』

 

 うるさいぞ悪魔くんちゃん。今はボクと彼女が話しているんだ。百合に挟まるTS悪魔は嫌われるぞ。

 

 

『というワケだ、一緒に旅をしようじゃあないか! 私はどこへでも着いて行くよ?』

「それってボクに何かメリットあるの?」

『あるさ。この超絶美人な私と一緒に旅をできる、とーっても大きなメリットが、ね……』

「確かに魅力的だけど……もっと他にもない?」

『魔法について教えてあげることもできるぞ?』

「いいねェ」

 

 キミ、採用!

 

 

『これから……よろしくね?』

 





よかったら評価付与してってくれると嬉しいな!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

TS転生したら変身ヒーローだったけど、魔法少女がやりたい!(作者:魔法少女マジデ☆ドコダ)(オリジナル:現代/冒険・バトル)

百日紅凛は転生者。魔法少女がいる世界にTS転生してしまう。▼女の子になったのなら、魔法少女をやってみたい。▼そう思っていたのに、凛に与えられたのは変身ヒーローの力だった。▼でもさ、魔法少女やりたいよね!!▼そんなノリで魔法少女ごっこをしながら、変身ヒーローの後輩の少年とか新人魔法少女とかを振り回していく、記憶喪失系TS転生変身ヒーローちゃんの話。▼ついでに、…


総合評価:1010/評価:8.63/連載:20話/更新日時:2026年10月17日(土) 09:03 小説情報

儚い系うすほそエルフになったので自由を謳歌する(作者:うすほそ~(挨拶))(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

人生に疲れていた社畜は、気がつけば異世界で儚い系うすほそエルフとなっていた。▼当然チートも持っている。▼ちょっと儚すぎること以外、何一つ不満のない状況を手に入れたのだ。▼これからは自由に生きていい、そんな幸福感に満ちながらうすほそエルフ”リリア”の新たな人生は始まった。▼しかし儚すぎる見た目のせいで、生き急いでいるようにしか見えないうすほそは、周囲に多大な心…


総合評価:1539/評価:8.5/連載:5話/更新日時:2026年08月30日(日) 12:35 小説情報

意味深に助言を送る見た目だけミステリアス女、弟子が大成して大汗をかく(作者:ミスジョ)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

ミルシアは見た目だけミステリアスなうすほそ銀髪TS転生者である。▼如何にも神秘的な見た目から繰り出されるのは、酒とギャンブルが大好きなだらしない姿。▼しかも、初めて出会った若人を勝手に弟子と呼び、意味深な助言を送るのが趣味だった。▼周囲からは見た目だけ残念女と呼ばれ、本人もそれを自認していたが――ある時、彼女の弟子が世界を救って英雄になってしまう。▼そして堂…


総合評価:1392/評価:8.12/連載:5話/更新日時:2026年09月10日(木) 17:03 小説情報

穏やかに生きたいTS村娘。今日もヤンデレ女勇者様が結婚を迫ってきます。(作者:汝とせがらを愛せよ)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

十年の旅を経て魔王を倒し世界を救った女勇者様が、どういうわけかそこら辺の一般村娘に結婚を迫るお話▼「大丈夫、女神さまに祈れば子供も作れるから!」▼「そういう問題ではなくてですね!」


総合評価:978/評価:8.58/連載:4話/更新日時:2026年09月22日(火) 19:03 小説情報

ニチアサ魔法少女モノに転生したら性癖終わってる奴らしかいない件(作者:レイ)(オリジナル:現代/冒険・バトル)

▼TSよわよわ魔法少女が歪んだ性癖持ちの味方魔法少女達から劣情を向けられまくるお話です。


総合評価:1221/評価:8.71/連載:6話/更新日時:2026年10月12日(月) 11:58 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>