第6話
さて、俺はおそらくまだ幼少期の頃であろう義経公こと牛若丸に会ってみるべく、噂話や世間話を聞いて巡った平安京から離れて、鞍馬山の寺へと訪れたところである。
(へぇここが幼少期の義経公あぁ今って牛若丸が修行の日々を過ごしたと言う、鞍馬寺かぁ、前世で見た時よりも、どこか新しさを感じるなぁ、そんで目当ての牛若丸はどこにいるのかなぁ?)
と俺はこの時代の鞍馬寺の外装が、記憶にある景色よりもどこか新しく見えることに、興味を抱きつつも、目当ての人物である牛若丸がどこにいるのかと、目を細めつつ、辺りを適当に見渡してみることにした。
「うーん複数人の気配はするのに、人の影も見掛けないなぁって、おや1人だけ俺の背後から近づいて来るなぁ」
「…珍妙な布袋が二つ付けた桃色髪の女?」
と俺は複数人の気配は感じるのに、寺を見渡しても人の影すら見渡らないことに疑問符を抱いたところで、背後から人が近づいて来る気配がしたので、後ろへと振り向いてみる。
そこには陰陽師のような白い着物服を着た、絶世の美少年が腰に備えた太刀に手を掛けたまま立っており。
そして絶世の美人顔の表情は、かなり鋭く警戒心に満ちた瞳で、俺の僅かな動きすら見逃さないように常に睨んでいるのが伺え知れた。
「…しかも、何か底知れぬ妙な気配が内側から漏れたような感じ、其方はどうにも人ではない様子、なので敢えて尋ねます、其方は一体何者ですか…」
と白い着物服を着た美少年は警戒した眼差しを向けたまま、俺の内側から漏れ出る妖気に気付き、人ではないとすぐに見抜きながらも、臆すことも無く何者なのかと問いてくる。
へぇなかなかに感受性が鋭いし、俺が人外だと見抜いた上で、腰にぶら下げた太刀をいつでも抜ける構えていることからしても、かなり度胸がある少年と言えよう。
「ほぉーなかなかに度胸が据わっているなぁ、ただ妖気の残滓が付いているようだけど、恐らく天狗辺りかぁ? あー俺が何者かだったか、あーそうだなぁ…」
と俺は目の前の白い着物服を着た美少年から妖気の残滓が付いていることに気づき、それが天狗の物だろうかと推測しつつ、一体何者かと問われていたことを気づき、どう名乗ろうかと数秒ほど思考を巡らせてから。
「…華扇だ、俺の名は茨木華扇と言う、どうってこともない、ただの無名の仙人だよ」
と俺はとりあえず自身のことを東方原作と同じく茨木華扇だと名乗り、そして自身の肩書を無名の仙人であるとすることにした、実際に100年以上は仙人の元で仙術を学んで居たので、間違ってないはずである。
「さて、俺は尋ねられた通りに名乗ったぞ、それで君は何と言う名なのか答えてくれるよな?恰好的には良いところ出の子っぽい感じはするけど」
と俺は白い着物服を着た美少年に対して、君は何と言う名前なのかと尋ね返してみた。理由は目の前に美少年が居たら名前聞くだろう常識的に考えて。
「…いいだろう、私は父である源義朝の九男の子、名を源牛若丸と申す者である」
「えーと源牛若丸?…え、うぉお前があの源氏の子である牛若丸だと!?へぇ本当に美少年なのなぁ」
と白い着物服を着た美少年は、自身を源牛若丸だと名乗ったので、一瞬聞き覚えあると脳裏によぎると同時に、今目の前に居る白い着物服を着た美少年が、探していた牛若丸であると言うことに驚きの声をあげながらガン見する。
へぇこれが、後に源平合戦で活躍する義経公の幼少期の容姿かぁ、歴史書や伝承では美少年だったと伝わっていたけど、まさかここまでの美貌を有していたとは普通に驚きである。
「な、何だ、私が源氏の子であることがそんなに驚きなのか?あとそんなに私の顔をまじまじと見ないでくれないか、それで無名の仙人殿は何用でこの寺に来られたのか聞かせてくれまいか?」
と白い着物服を着た美少年こと牛若丸は自身が源氏の一族であることがそんなに驚きなのかと、見当違いな反応を見せながら、そんなに顔をまじまじと見ないでくれと、ガン見していたことを注意され、そして何用でここ鞍馬寺に来たのかと聞かれる。
「あぁ?何用ってそりゃあ、ここには平氏に敗れた源氏の生き残りである子が住んでいる寺があるって聞いたから一目見てみたいと思って来ただけだったんだが…そうだな、お前に興味が湧いたから、しばらくここに居候しようかな」
と俺は前世の歴史授業で学んだから知っていたと言うことを伏せて、それっぽく不自然に思われない程度に正直に何用で来たのかを答えたのだが、当初の目的道理に後の義経公である牛若丸を見ることが出来たので、さっさと立ち去っても良いのだが。
俺はここでちょっとした思い付きを浮かべてしまう、それはこのまま鞍馬寺に居座っていたら、伝承に伝わる鞍馬天狗に会えるのではと言う、前世のオカルト好きだった頃の血が騒いだのと、単純にこのままこの美少年である牛若丸が、辿った人生を近くで見届けてみたいという欲が出てきたので、この鞍馬寺に滞在することに決めた。
「え?ちょっと待ってください!?今ここに居候しようかなって言いましたか!!其方のような明らかに怪しい者がここに居てうろうろしているだけでも迷惑なのに、さっさとここから出て行ってください」
と牛若丸は自身に興味が湧いたからこの鞍馬寺に居候すると言った俺に驚きと焦りを浮かべながら、怪しい者が居るだけでも迷惑なので出て行ってくれと言われるのだが、それを素直に聞くほど伊達に100年も鬼として図太く生きて来ていないだ。
「あぁうーん迷惑だと言われようが知らんな、とりあえずしばらくここに居候する為にも、ここを仕切っている住職に顔合わせしに行くとしよう
「そうか其方が無理やりでもここに居候すると言うのならば、この牛若丸が力ずくでもって、ぐがぁ全然びくともしないぃぐぐぐぐっぐぐぐ!?」
と俺はそう言って迷惑だという言葉を知らぬと切り捨てた後、しばらくこの鞍馬寺で居候として過ごすので、ここを取り仕切っているであろう住職に会うために、建物内へとずかずかと入って行き。
そして牛若丸は強引な態度を示す俺に対して、無理やりでも力づくに追い払おうと、腕を掴んで全力で引っ張ってくるが、ただの人間である牛若丸が、鬼としての力を半分以上失ったとは言え、それでも大人数十人と綱引きしても勝てるぐらい強靭な肉体を有す奴に勝てる訳もなく。
牛若丸は見た目通りに情けなく引きずられながらも、俺が鞍馬寺の住職に会って、軽く居候として滞在することを許可するまで、諦めずに抵抗を試み続けるのであった。
と言ったところでここまでです。
とりあえず後の義経公である牛若丸との最初の出会いはこんな感じになりました。
次回で牛若丸と弁慶の話とか、それから源平合戦でのことや、最後の末路まで書いたら、平安導入編を終えて、一気に現代まで行く所存です。
現状のアンケートだと、ルパン三世や怪盗キッドなどと関わるルートになりそうです。
転生主こと茨木華扇が歩むルートはどれが良いですか?
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毛利一家や工藤一家と関わる:探偵組ルート
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ルパン一味やキッドと関わる:怪盗組ルート
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公安や警察学校組と関わる:警察組ルート