MetalGear Aoharu revengeance 作:ダイトウカブト
バトルはほぼないです
「いいや......虐殺のミームはお前に...
お前が、虐殺を続けてくれる...」
「これで...よかったのだ......」
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「ハッ!」
ここは...どこだ?都市のようだが...
デンバーではないようだ。
いや、私は雷電に...
これは走馬灯という奴か?
身体は義体のまま...
分離もできる...機能に異常はないか。
それにしても、この規模の都市で一人も人間がいないのはどういうことだ?
微かに駆動音が聞こえるが...慎重に行動した方が良いな。
無人機のようだが、見たことのない型だな。
武装してるし、下手に手を出さない方が...
「侵入者発見、鎮圧します。」
ん?
銃弾!
モンスーンの身体がバラバラに分かれ、銃弾は一発も命中しなかった。
「随分な挨拶だな?」
「...挨拶なしに攻撃したことを謝罪します。
私はミレニアムサイエンススクール、
飛鳥馬トキです。
貴方はこの都市に無許可で侵入しました。
よって、鎮圧して拘束します。」
「私はモンスーン。
飛鳥馬、平和な手段は取れないのか?」
なぜ少女がメイド服で、銃を持っているんだ?
いや、それより状況の観察だ。
見たところ栄養状態は悪くない、困窮しているわけではなさそうだ。
頭の上に光輪があるな...ホログラムか?
メイド服といい、なかなか奇抜な風体だ。
おそらくコイツは使い走り、上の者に接触すればここのことを知れるかもな。
街中に監視カメラがある。これを通じて見ているのが飛鳥馬のボスにあたる人物か。
手を軽く上げて、投降の意思を示す。
「こちらとしては積極的に争う意思はない。
そこでカメラを覗いている者の元へ連れていってくれないか?」
「...少々お待ちを。」
トキが監視カメラに目をやると、カメラが頷くように上下に動いた。
「ボスのもとにご案内します。」
「...貴方がモンスーンね。私は調月リオ。
ミレニアムの生徒会組織セミナーの会長よ。
私たちに協力するなら悪いようにはしないわ。」
トキの目線がリオにずれ、すぐに戻った。
ふむ...怪しいが、断ったら戦闘になるだろうな。
そうなるとこのトキの実力が未知数だ。
サイボーグでなくとも並外れた強さを持つ人間は稀にいるからな。
そも、情報を得る手段が今は無い。
ここがどこなのかすら分からん内に下手に動くのはマズいな。
「協力か...いいだろう。どういったものだ?」
「そう難しいことではないわ。
私兵として活動してほしい。
そして、ここでの出来事は他言無用。
そのかわり、貴方の生活や身分はこちらが保証するわ。」
「私たちの学校はキヴォトス屈指の技術力を誇っているわ。貴方だって、定期的なメンテナンスや補給が必要なはず。」
「生徒会長である私が許可すれば、貴方は学校の用務員として自由に行動できるし、給料だって出す。」
確かに、私の義体は整備に手間がかかる...
魅力的。だが何か足りん。
「それだけか?」
「それと、トキとの模擬戦を。貴方は強いだろうから、彼女の成長に役にたつと思った。」
こうでなくては。
「ああ、飛鳥馬。貴様もそれでいいか?」
「はい、異論はありません。」
「交渉成立ね。」
「モンスーン、要塞都市エリドゥへようこそ。」
リオとトキと共に、ミレニアムの街を歩く。
見たところ平和だ。
そして、全ての女子に光輪がついている。
「あれはヘイロー、生徒の持つ神秘の現れよ。神秘の力によって、銃弾程度ではかすり傷しか負わないわ。」
サイボーグより硬いんじゃないか?
だから飛鳥馬の武器も特殊なのだろうか。
というか、それだと死が縁遠い世界なのか?
「そうね、生徒が死ぬことは極めて稀ね。
貴方の世界はどうだったの?」
私は...殺さなければ殺される。そんな世界で生きてきた。
プノンペンで、人類という種が腐りきっていることを悟った。
その中で、虐殺のミームに呑まれていった...
「ミーム?」
ミームとは心の遺伝子だ。
憎しみ、絶望、憎悪、復讐心...そうしたミームは、意思とは無関係に文化を伝え、伝染する。
憎しみのミームに晒され続ければ、自らもまた人を憎むようになり、さらに広まっていく。
「...確かに、そういったものはあるわね。」
だが...この世界。キヴォトスには負のミームが圧倒的に少ない。
自分の意思で、伝えるべき、残すべきミームを取捨選択している。
ミームに囚われず、自らの手で良きミームを広めている...
私がかつて否定した自由意志。それが、キヴォトスにははっきりと存在する。
そうか...我々も、変われるのか。
「解決したようで良かったわ。
さぁ、ミレニアムを見て回るわよ。」
「来たわよ、ウタハ。」
「やあ会長。その方が件のサイボーグかい?」
「モンスーンだ。これからここで整備を頼む。
さしあたって、検査を頼みたい。」
「ああ、勿論だ。そこに掛けてくれ。」
「なんと...脳以外は全てサイボーグ。
生命維持機能をここまで削って、このタフネスか。なんとも興味深いね...」
「ところで、自爆機能はつけるかい?」
「もうついてる。」
「おお!」
「機密漏洩防止のためだがな。」
「...そうかい。ロマンを解すると思っていたが。
いや、見込みはアリか...」
「どうした?ぶつぶつ言って。」
「じゃあBluetoothは?NFCは?」
タッチ決済か...考えたこともなかったな。
左手だ!
『モモペイ♪』
便利だなコレ
「彼女と共に動くこともあると思うから、紹介しておくわ。」
「和泉元エイミです...よろしくお願いします。」
「私はモンスーンだ。」
なんだその胸は
ミストラルよりデカいぞ。はだけてるし。
私は性欲が無いから別にいいが...
おい飛鳥馬なんだその目は
メイドだ。飛鳥馬、お仲間だぞ...
ん?飛鳥馬どこ行った?さっきまでいたのに。
「あ"?なんだ、見ねぇ顔だな?
リオ、このノッポは誰だ?」
ちっさ
「用務員として働くことになったモンスーンよ。キヴォトスの外から来た人だから、喧嘩はほどほどにね。」
「ふーん...C&C所属、コールサイン00。
美甘ネルだ。ミレニアムの荒事担当ってとこだ。よろしくな、モンスーン。」
「モンスーンだ。...機会があったら戦り合おう。」
「!...ああ!またな!」
目がキラキラしてたな。
私やサンダウナーと同じ戦闘狂か?
「危ないところでした...」
急に戻ってきた。もしや、あのメイド苦手か?
「回答は控えさせていただきます。」
ミレニアムでの日々は過ぎていき...
ドガァーッン!
爆発?
「エンジニア部のロボットが暴走したぞー!」
またか!今週4度目!
あ、メイド部。
「モンスーン!手伝え!」
いいだろう。
ん?
エンジニア部の開発したであろうワニ型ロボが、無人機に蹴り飛ばされていた。
「あー、あれは最近導入された無人機か。
もう鎮圧されちまった...」
な、なんで月光がいるんだ?
「月光?そんな名前だったような...
セミナーの会計が外部企業と契約したとか言ってたな。」
早瀬!
「モンスーンさん、どうされたんですか?」
あの月光はどこから購入したんだ?
「月光ですか?アレは購入ではなく貸与ですね。たしか、デスペラード社という企業が...」
なんということだ...
「あの、なにか...?」
早瀬。デスペラードには気をつけろ。
奴らは危険だ。
「は、はぁ...」
デスペラード、月光...ミレニアムで何をしようとしているのだ...?
光堕ちモンスーン!?
モンスーンが歪んだのは環境が大きいので、比較的マシだと思います