MetalGear Aoharu revengeance 作:ダイトウカブト
アビドス訪問
先生、少し時間を貰うぞ。」
シャーレ部室のドアが開かれ、黒いコート姿のサンダウナーが姿を現した。
対する先生は、キャリーケースに装備品や弾薬を詰め込んでいた。
"おはようございます、サンダウナーさん。
今日はどうされたんですか?"
「先日の襲撃を受けて、シャーレの警備体制を見直したから確認を取りに来た。
これから外出か?随分と大荷物だが...」
"はい。アビドス高校から救援要請が届いたので、物資を届け、実情を調査しようかと。"
「なるほど、砂漠地帯へ行くなら入念な準備は必要だな。護衛は誰を連れて行くんだ?」
"私1人で行くつもりです。"
「何だと...?」
サンダウナーの表情が消えた。
「すまない、歳のせいか聞き間違えたようだ。もう一度言ってくれ。」
"私1人です。"
「ふざけるな、クソガキ。」
"えっ"
「貴様は自分の価値を分かってないようだな...」
「シャーレは従来の法を超えた存在だ。そしてキヴォトスの列強たちはこぞって貴様に注目している。」
「カネもそうだが、今のうちにシャーレに首輪をつけて得したい連中はごまんといる。」
「そんな中、治安維持が碌にされていない砂漠に1人で出かける?鴨が葱を背負って歩いているようにしか見えんな。」
"すみません..."
「俺もアビドスまで同行する。危なっかしくて敵わん。」
────────────────────
「この装甲車でアビドスまで向かう。」
"すごくゴツいですね。"
「うちの主力装甲車だからな。」
ビュゴオオオ!!!
"すごい砂嵐!"
「くそッレーダーがやられた!」
砂嵐の中から、純白の装甲の大蛇が現れた。
機械の大蛇「ギャシャアアアッ!!!」
"なにあれなにあれ!!??"
「とばすぞ、しっかり掴まってろ!!」
[アツィルトの光]
大蛇の口腔から熱線が放たれる。
ドガァーン!!!
"うわあぁぁ!!!???"
「ふおぉぉぉ!!!???」
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アビドス郊外 無人住宅地
「まだ生きてるか、先生...」
"み...みず..."
サンダウナーに担がれている先生は、ここ1日飲まず食わずで砂漠の厳しい環境に晒され、弱りきっていた。
(自販機どころか住民すらいないとは...)
(通信も繋がらん...早くせんと俺まで死ぬぞ。)
"ケモ耳美少女が見える..."
「気をしっかり持て。いるわけなかろう。」
「ん。最強ケモ耳美少女はここにいる。」
「のわっ!?」
サンダウナーの横からケモ耳少女が現れ、思わず驚く。
「随分とボロボロ...遭難者?」
「あ、ああ...砂嵐に遭ってしまってな。担いでるコイツが弱ってるから、何か飲ませてやりたいんだが...」
「ん、スポーツドリンク。コップを出すから待ってて...」
"水!!!"
先生は少女の出したペットボトルを勢いよく取り、みるみる飲み干した。
"生き返る〜、ありがとう!"
「あ...」
少女の顔が少し紅潮した。
そういえばボトルの中身が少し減っていた気がする...サンダウナーは考えるのをやめた。
「それで、あなた達はどうしてアビドスに?」
"私はシャーレの先生。アビドス高等学校からの救援要請を受けて向かっているんだ。"
「俺はサンダウナー、この色男の護衛だ。」
「そう、なら丁度よかった。
私はアビドス高等学校2年の砂狼シロコ。
あなた達の目的はうちの高校、案内したげる。」
サンダウナーは先生を担ぎながら、
シロコのロードバイクと並走する。
シロコ(この人...強い!)
アビドス高等学校 廃校対策委員会室
セリカ「このままじゃ次の襲撃を乗り切れないわ...」
猫耳の少女が悔しそうに呟く。
ノノミ「罠を設置すれば弾丸の節約になりますよね♧」
アヤネ「弾薬もそうですが、燃料や資材などあらゆる物資が不足しています。罠を作るのも簡素なものでないと厳しいかと...」
扉が開かれ、3人の視線が集まる。
「ん。特大の戦利品を持ってきた。」
セリカ「おかえりなさい、シロコ先輩!...って
その大きなおじさんと担がれてるのは誰!?」
シロコの後ろには、先生を担いだコート姿のサンダウナーが佇んでいた。
"初めまして。シャーレの顧問先生だよ。"
「その護衛のサンダウナーだ。」
セリカ「先生って...まさかシャーレの先生!?」
ノノミ「あら〜♤あの手紙を読んでくださったんですね〜♢」
アヤネ「弾薬と装備品がこんなに...!これなら立て直せます!」
ダダダダッ!!
「!ッ先生、姿勢を低くしろ!」
ヘルメット団「奴さんらは今弾切れだ!頭数で押しつぶすぞ!」
「クルセイダーがまもなく到着する、それまで反撃の機会を与えるな!」
セリカ「ヘルメット団...!性懲りも無く!」
アヤネ「前回より大規模な襲撃です!巨大兵力の存在も多数確認しました!」
「うへ〜、ずいぶん騒がしいね〜。」
ノノミ「ホシノ先輩!ヘルメット団の襲撃が...」
"みんな、私が指揮を執る!
サンダウナーさんは..."
「止めてくれるなよ、先生。」
"?"
「狐との闘いは不完全燃焼もいいとこだった。折角のご馳走を前にこれ以上我慢できん!」
セリカ「ちょっと......なんかオッさんの様子がおかしいわよ...」
サンダウナーはコートを脱ぎ捨て、窓から飛び出した。
"サンダウナーさん!?"
ヘルメット団「なんだこのハゲ!?」
「構うもんか!撃っちまえ!!」
銃弾の嵐がサンダウナーに降りかかるも、背部の盾を展開し防ぎきる。
鞘から二振りのマチェーテ
「いいぞ、どこからでも来い...ハッハッハ...」
マウスガードが面頬のように展開された。
「とうっ!」
前方に跳躍してヘルメット団の前衛に人斬り鋏を振り下ろす。
ザシュ!!
ヘルメット団「ギャアアア!!??」
「二刀流だと!?こいつ武士か何かか!?」
「撃て!撃て!」
全方位からの銃撃、それを背部の6本のアームを自在に動かし、盾で受け止めていく。
「俺の保身は完璧だ!」
人斬り鋏の巨大な刀身が振るわれるたび、ヘルメット団が次々と吹っ飛んでいく。
神秘によって大怪我を負うことは無いが、その威力と衝撃は一撃で意識を刈り取るに足りた。
「楽しいなぁ...!」
ヘルメット団「ふざけやがって!クルセイダーで蹴散らしてやる!」
戦車が砂埃を上げながら、猛スピードで突撃してくる!
"サンダウナーさん、避けて!"
「メタルギアRAYに比べれば可愛いものだ。」
左腕に持っていた刃を右腕のアタッチメントに装着、ハサミのようなフォルムを形づくる。
腰を落とし、空いた左腕で戦車の突進を受け止めた。
ヘルメット団「なにいぃぃぃっ!!??」
「ふんっ!!」
左腕を上げると、戦車が浮き上がった。
真上に放り投げ、ハサミを開く。
ホシノ「...まさか。」
「真っ二つにしてやろう!!」
人斬り鋏が金色に輝くと、光の軌跡を描いて閉じ、落下してきた戦車を両断した。
ドガァ/ /ーン!!!
「「「......」」」
ヘルメット団「て、撤退ぃぃぃ!!!」
「あんなのに勝てるわけないだろ!!」
「助けてえぇ!!」
アヤネ「サンダウナーさん、あの方は一体...」
セリカ「強さがデタラメすぎるでしょ...」
シロコ「私の見立ては間違いじゃなかった。」
ノノミ「大人で強い方は初めて見ました♧」
ホシノ「......」
"...サンダウナーさん、貴方はどうしてそこまで強さを欲し、手にしたんだ?"
サンダウナーは仁王立ちのまま動かなかった。
(久しぶりに発散できた...快感だぁ...)
パンドラの壺は今も持ってるけど、基本的に人前では使いません。
何もない所からサイボーグ兵士が出てきたら、もはや怪奇現象です。
本当に必要な時はスーパーマンみたいに隠れてやります。