MetalGear Aoharu revengeance   作:ダイトウカブト

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柴大将とソラが歌う動画を見ました。
柴大将カワイイヤッター


6話 黒見セリカの受難

対策委員会 教室

 

一同はアビドス高校に帰還した。

アヤネ「おかえりなさい、皆さん。」

ノノミ「火急の問題だったヘルメット団が片付きましたね。これで一息つけそうです。」

 

「どうだ小鳥遊委員長、黒見会計。これを機に我が社の長期警備プランを契約しないか?」

ホシノ「う〜ん...実力はわかったけど、今回は遠慮させてもらおうかな〜。」

セリカ「いくら安くても、借金返済のために出費は抑えたいからね。」

 

"借金返済?"

セリカ「あ...」

先生が問うと、セリカの表情が固まった。

 

アヤネ「それは...」

セリカ「待ってアヤネちゃん!先生とサンダウナーさんは部外者なんだよ、こんな話...!」

 

ホシノ「隠すようなことじゃないし、先生たちは私たちを助けてくれたんだよ?」

シロコ「ホシノ先輩の言う通り。先生たちは信用していいと思う。」

 

セリカ「でも、さっき来たばかりの大人でしょ!?今まで大人たちが、私たちのことを気に留めたことなんてあった!?

...とにかく、私は認めない!」

激情のままセリカは部屋を飛び出していった。

ノノミ「私、様子を見てきます。」

ノノミも部屋から出ていった。

 

悔しそうな表情で、対策委員会が語り始める。

 

アヤネ「はい。この学校は9億6235万円の借金を抱えています。」

「始まりは数年前の大規模な砂嵐でした。当時生徒会は多額の費用を復旧や対策に投じましたが、片田舎のアビドスに融資してくれる銀行はなかなか見つからず...」

 

シロコ「悪徳金融業者に頼るしかなかった。」

 

アヤネ「ですが年々砂嵐の被害が拡大し、借金はみるみる膨れ上がり...」

シロコ「学校は存続の危機に。生徒たちはいなくなって、住民や会社ももう殆ど残ってない。」

アヤネ「私たちだけじゃ毎月の利息を払うので精一杯で。弾薬も碌に買えず、完済なんて...」

 

 

ホシノ「でも、先生たちのおかげで借金返済に全力投球できるようになった。

もしこの委員会の顧問になってくれるとしても、借金のことは私たちでなんとかするから気にしないでいいからねー。」

 

 

 

"君たちを見捨てるなんてことはしないよ。"

"私も対策委員会の一員として頑張る。"

 

「ククッ...やはりお人よしだな。」

アヤネ「それって...っはい!ありがとうございます!」

ホシノ「先生も物好きだね〜。こんな面倒な事に自分から首を突っ込むなんて。」

 

 

 

 

 

 

ノノミ「セリカちゃん、いったいどこに...」

 

 

────────────────────

翌日...朝

 

アビドス自治区 第45ブロック地区

 

先生とサンダウナーが住宅街を歩いていると、セリカと遭遇した。

 

"おはよう、セリカ。"

「学校とは方向が違うぞ。どこに行くんだ?」

 

セリカ「何よ、今日は自由登校日だから学校に行かなくてもいいの。

というか、なんでアンタらに行き先を教えなくちゃいけないのよ!」

セリカは駆けていった。

 

 

 

"サンダウナーさん。"

「なんだ?」

"あのスライダーっていう飛行無人機でセリカを追いかけてくれない?"

"危ないことに手を染めてなければそれでいいんだ。"

「はぁ......完全にストーカーだからな。」

 

 

 

 

 

アビドス自治区 柴関ラーメン

 

セリカ「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで...」

柴関ラーメンの制服姿のセリカが来客を迎えようとしたが、その顔ぶれを見て固まる。

 

ノノミ「は〜い☆6人です〜!」

アヤネ「あはは...セリカちゃんお疲れ様。」

シロコ「ん、お疲れ。」

ホシノ「やっぱりここだったね〜。」

"どうも。"

「アルバイトか。」

 

セリカ「みんな!?先生に、サンダウナーさんも!?」

"サンダウナーさんに無人機で追いかけてもらって、対策委員会のみんなにも連絡したんだよね。"

セリカ「ストーカーってこと!?ありえない!2人とも最低!」

「不可抗力だ。」

 

柴大将「セリカちゃん!お喋りはその辺にして、お客様を席にお連れして!」

厨房から人間サイズの犬獣人の店主が声をかけた。

セリカ「はいっ!テーブル席にご案内します!」

 

 

 

 

ノノミ「先生は私のとなりに!」

シロコ「ん。私の隣も空いてる。」

 

 

 

先生はシロコの隣に座り、サンダウナーは空いたノノミの隣に座った。

「むさいオッさんが隣ですまんな、十六夜嬢。」

ノノミ「いえ、お気になさらず...」

 

セリカ「ご、ご注文はお決まりですか...!」

ノノミ「私はチャーシュー麺でお願いします♤」

シロコ「私は塩。」

アヤネ「私は味噌で...」

ホシノ「おじさんはねー、特製味噌ラーメンに炙りチャーシュートッピングで!」

"私は醤油かな。"

「俺は小鳥遊委員長と同じものを。」

 

 

"そういえば、サンダウナーさんは脳以外の全身をサイボーグ化しているんですよね?普通の食事も食べられるんですか?"

「ああ。体内のナノマシンが分解して栄養にしてくれる。味覚センサーで味を楽しむことも可能だ。」

「それに、自分の意思でセンサーを切ることもできる。これは不味い携行食を摂取するときなどに役立つぞ。」

ホシノ「便利な身体だねぇ。」

「デメリットもあるぞ。燃料電池の補充や、定期的なメンテナンスが必要だ。カネと、設備も必要だ。特に俺の義体は特注品で、よそで整備できんからな...」

 

セリカ「お待たせしました...」

 

"うん、すっごく美味しい!"

「うむ、特にこのチャーシューが気に入った。」

先生は箸で、サンダウナーはフォークでラーメンを食べ進めていく。

 

 

 

ノノミ「ごちそうさまでした〜♤」

セリカ「ところで皆、お金は大丈夫よね?」

ホシノ「もちろん、先生の奢りだよね?」

"......"

ホシノ「...先生?」

 

"(逃げる。)"

シロコ「ん、逃がさない!」

先生は羽交締めにされた。

"助けて!破産する!"

シロコ「黙れ、けちん坊のお兄さん!」

 

ホシノが先生の懐をまさぐり、大人のカードを取り出す。

ホシノ「おお〜。大人のカードはっけ〜ん!」

アヤネ「大人のカードを使うような場面ではありませんが...先輩、初めからこれが狙いで?」

 

ノノミとサンダウナーが先生に近づき、

ゴールドカードを取り出した。

 

ノノミ「先生、これでこっそりと...」

サンダウナー「いらない?そうか...」

結局、先生は全員分の会計を済ませた。

 

 

セリカ「とっとと帰って!仕事の邪魔だから!」

アヤネ「あはは...また明日ね、セリカちゃん。」

セリカ「ホント嫌い!みんな死んじゃえー!」

「ハハハ...退散するとしよう。お騒がせしたな、大将。また食べに来るよ。」

柴大将「おう!毎度あり!」

 

 

 

 

────────────────────

数時間後...

アビドス自治区 郊外

 

セリカ「もう、みんな先生先生ってチヤホヤしちゃって...」

セリカ「サンダウナーさんも、なんで悪ノリしちゃうのかな...」

 

 

ヘルメット団「...黒見セリカだな?」

突然ヘルメット団が続々と現れ、セリカを完全に包囲してしまった。

 

セリカ「なっ......まだいたのね、丁度むしゃくしゃしてたの。あたらせて貰うわ!」

(私だけじゃ勝てない、先輩達に連絡を...)

 

プシュウーーーー!!

ドドドドドーーーーン!!!

 

セリカ「うわああぁぁ!!!」

(この音...Flak41K改...!?コイツら半端じゃ...)

 

セリカは吹き飛ばされ、気絶してしまった。

 

ヘルメット団「...よし。荷台に乗せろ。ランデブーポイントへ向かう。」

 

 

 

 

 

 

1時間後

対策委員会 教室

 

アヤネ、ノノミ、シロコ、そしてセリカの捜索を依頼されたサンダウナーが教室内で捜索部隊の報告と、先生たちの帰還を待っていた。

 

通信「HQ、こちらハンマーヘッド・アルファ隊。アビドス郊外地域に黒見氏の姿は確認できず。」

通信「こちらスライダー・ベータ隊。アビドス都市部に目標は見当たらない。」

アヤネ「......ありがとうございます。引き続き捜索をお願いします。」

「「了解。」」

 

 

ガラガラッ。

ドアが開かれ、先生とホシノが戻ってきた。

"みんな、ただいま。"

ホシノ「先生の権限を使って、連邦生徒会のセントラルネットワークにアクセスできた。」

"セリカの携帯の最終位置は...ここ。"

 

アヤネ「このエリアは...カタカタヘルメット団の主力が集中している場所です。」

シロコ「学校を襲って返り討ちに遭ったから、今度は人質を取って脅迫ってことかな。」

ホシノ「考えたって仕方ない。皆、行くよ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガタン!

ピックアップトラックの車体が揺れ、荷台に乗せられたセリカの目が覚める。

セリカ「いたっ......縛られてる。」

 

荷台に被せられた養生シートと荷台の隙間から外を覗いた。

セリカ「...線路?...!っここはアビドス郊外の砂漠!?こんな所じゃ誰にも連絡できない...」

 

セリカ「......このまま、誰にも気づかれないよう埋められちゃうのかな。」

セリカ「...みんな、来なくなった他の子たちみたいに裏切ったって思うかな...」

セリカ「誤解されたまま、みんなに会えないまま死ぬなんて...」

 

セリカ「そんなの...ヤダよ...」

目が潤み、喉から嗚咽が漏れた。

セリカ「ううっ......うぐぅ...」

 

 

 

プシュウーッ!!  ドオォーン!!!

ミサイルがトラックのそばに着弾し、

車体が衝撃で横転した。

セリカ「うわあああ!!??何なの!?」

 

バババババババ......

ローターの回転する音が聞こえる。

ヘリコプター型無人機<ハンマーヘッド>が、ミサイルや機銃でヘルメット団を蹂躙していた。

 

シロコが車体に乗り立ち、セリカの縄を解く。

シロコ「半泣きのセリカ発見!」

ホシノ「寂しかったねセリカちゃ〜ん!ママが迎えに来まちたよ〜!!」

 

セリカ「泣いてなんか...!

泣いてなんかないわよっ!!」

 

アヤネ「ヘルメット団の増援が多数、急速に接近しています!」

 

「再会を喜ぶのもいいが、今はまずこの状況を切り抜けるぞ!」

 

多数の装甲車や改造車両に乗り込んだヘルメット団が押し寄せる。

 

アヤネ「......!?っ注意!!不明な反応がヘルメット団に接近しています!!」

 

ギュイイイイィィィンン!!!!

????「フルパワーッ!!」

 

「またアイツどわあああぁぁ!!?」

ヘルメット団の車両がまとめてぶっ飛ばされ、ズタズタに引き裂かれる。

 

下手人は数メートルはあろう、巨大な二足歩行ロボットだった。

長いアームが前方に突き出て、その手には

チェーンソー付きの巨大な斧が握られていた。

????「よう、久しぶりに会えて嬉しいぜ...ボス!」

それを繰るのは、軍人めいた姿の男。

砂漠迷彩の機体が勢いよく排熱を行う。

 

「お前は...カムシン!!」

 

カムシン「そう、俺の名はカムシン!

砂漠の嵐、破滅を呼ぶ風(Winds of destruction)だ!」

 




カムシン
エジプトなどで春にかけて吹く熱風。
砂を巻き上げ、砂嵐をもたらす。
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