MetalGear Aoharu revengeance 作:ダイトウカブト
柴大将カワイイヤッター
対策委員会 教室
一同はアビドス高校に帰還した。
アヤネ「おかえりなさい、皆さん。」
ノノミ「火急の問題だったヘルメット団が片付きましたね。これで一息つけそうです。」
「どうだ小鳥遊委員長、黒見会計。これを機に我が社の長期警備プランを契約しないか?」
ホシノ「う〜ん...実力はわかったけど、今回は遠慮させてもらおうかな〜。」
セリカ「いくら安くても、借金返済のために出費は抑えたいからね。」
"借金返済?"
セリカ「あ...」
先生が問うと、セリカの表情が固まった。
アヤネ「それは...」
セリカ「待ってアヤネちゃん!先生とサンダウナーさんは部外者なんだよ、こんな話...!」
ホシノ「隠すようなことじゃないし、先生たちは私たちを助けてくれたんだよ?」
シロコ「ホシノ先輩の言う通り。先生たちは信用していいと思う。」
セリカ「でも、さっき来たばかりの大人でしょ!?今まで大人たちが、私たちのことを気に留めたことなんてあった!?
...とにかく、私は認めない!」
激情のままセリカは部屋を飛び出していった。
ノノミ「私、様子を見てきます。」
ノノミも部屋から出ていった。
悔しそうな表情で、対策委員会が語り始める。
アヤネ「はい。この学校は9億6235万円の借金を抱えています。」
「始まりは数年前の大規模な砂嵐でした。当時生徒会は多額の費用を復旧や対策に投じましたが、片田舎のアビドスに融資してくれる銀行はなかなか見つからず...」
シロコ「悪徳金融業者に頼るしかなかった。」
アヤネ「ですが年々砂嵐の被害が拡大し、借金はみるみる膨れ上がり...」
シロコ「学校は存続の危機に。生徒たちはいなくなって、住民や会社ももう殆ど残ってない。」
アヤネ「私たちだけじゃ毎月の利息を払うので精一杯で。弾薬も碌に買えず、完済なんて...」
ホシノ「でも、先生たちのおかげで借金返済に全力投球できるようになった。
もしこの委員会の顧問になってくれるとしても、借金のことは私たちでなんとかするから気にしないでいいからねー。」
"君たちを見捨てるなんてことはしないよ。"
"私も対策委員会の一員として頑張る。"
「ククッ...やはりお人よしだな。」
アヤネ「それって...っはい!ありがとうございます!」
ホシノ「先生も物好きだね〜。こんな面倒な事に自分から首を突っ込むなんて。」
ノノミ「セリカちゃん、いったいどこに...」
────────────────────
翌日...朝
アビドス自治区 第45ブロック地区
先生とサンダウナーが住宅街を歩いていると、セリカと遭遇した。
"おはよう、セリカ。"
「学校とは方向が違うぞ。どこに行くんだ?」
セリカ「何よ、今日は自由登校日だから学校に行かなくてもいいの。
というか、なんでアンタらに行き先を教えなくちゃいけないのよ!」
セリカは駆けていった。
"サンダウナーさん。"
「なんだ?」
"あのスライダーっていう飛行無人機でセリカを追いかけてくれない?"
"危ないことに手を染めてなければそれでいいんだ。"
「はぁ......完全にストーカーだからな。」
アビドス自治区 柴関ラーメン
セリカ「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで...」
柴関ラーメンの制服姿のセリカが来客を迎えようとしたが、その顔ぶれを見て固まる。
ノノミ「は〜い☆6人です〜!」
アヤネ「あはは...セリカちゃんお疲れ様。」
シロコ「ん、お疲れ。」
ホシノ「やっぱりここだったね〜。」
"どうも。"
「アルバイトか。」
セリカ「みんな!?先生に、サンダウナーさんも!?」
"サンダウナーさんに無人機で追いかけてもらって、対策委員会のみんなにも連絡したんだよね。"
セリカ「ストーカーってこと!?ありえない!2人とも最低!」
「不可抗力だ。」
柴大将「セリカちゃん!お喋りはその辺にして、お客様を席にお連れして!」
厨房から人間サイズの犬獣人の店主が声をかけた。
セリカ「はいっ!テーブル席にご案内します!」
ノノミ「先生は私のとなりに!」
シロコ「ん。私の隣も空いてる。」
先生はシロコの隣に座り、サンダウナーは空いたノノミの隣に座った。
「むさいオッさんが隣ですまんな、十六夜嬢。」
ノノミ「いえ、お気になさらず...」
セリカ「ご、ご注文はお決まりですか...!」
ノノミ「私はチャーシュー麺でお願いします♤」
シロコ「私は塩。」
アヤネ「私は味噌で...」
ホシノ「おじさんはねー、特製味噌ラーメンに炙りチャーシュートッピングで!」
"私は醤油かな。"
「俺は小鳥遊委員長と同じものを。」
"そういえば、サンダウナーさんは脳以外の全身をサイボーグ化しているんですよね?普通の食事も食べられるんですか?"
「ああ。体内のナノマシンが分解して栄養にしてくれる。味覚センサーで味を楽しむことも可能だ。」
「それに、自分の意思でセンサーを切ることもできる。これは不味い携行食を摂取するときなどに役立つぞ。」
ホシノ「便利な身体だねぇ。」
「デメリットもあるぞ。燃料電池の補充や、定期的なメンテナンスが必要だ。カネと、設備も必要だ。特に俺の義体は特注品で、よそで整備できんからな...」
セリカ「お待たせしました...」
"うん、すっごく美味しい!"
「うむ、特にこのチャーシューが気に入った。」
先生は箸で、サンダウナーはフォークでラーメンを食べ進めていく。
ノノミ「ごちそうさまでした〜♤」
セリカ「ところで皆、お金は大丈夫よね?」
ホシノ「もちろん、先生の奢りだよね?」
"......"
ホシノ「...先生?」
"(逃げる。)"
シロコ「ん、逃がさない!」
先生は羽交締めにされた。
"助けて!破産する!"
シロコ「黙れ、けちん坊のお兄さん!」
ホシノが先生の懐をまさぐり、大人のカードを取り出す。
ホシノ「おお〜。大人のカードはっけ〜ん!」
アヤネ「大人のカードを使うような場面ではありませんが...先輩、初めからこれが狙いで?」
ノノミとサンダウナーが先生に近づき、
ゴールドカードを取り出した。
ノノミ「先生、これでこっそりと...」
サンダウナー「いらない?そうか...」
結局、先生は全員分の会計を済ませた。
セリカ「とっとと帰って!仕事の邪魔だから!」
アヤネ「あはは...また明日ね、セリカちゃん。」
セリカ「ホント嫌い!みんな死んじゃえー!」
「ハハハ...退散するとしよう。お騒がせしたな、大将。また食べに来るよ。」
柴大将「おう!毎度あり!」
────────────────────
数時間後...
アビドス自治区 郊外
セリカ「もう、みんな先生先生ってチヤホヤしちゃって...」
セリカ「サンダウナーさんも、なんで悪ノリしちゃうのかな...」
ヘルメット団「...黒見セリカだな?」
突然ヘルメット団が続々と現れ、セリカを完全に包囲してしまった。
セリカ「なっ......まだいたのね、丁度むしゃくしゃしてたの。あたらせて貰うわ!」
(私だけじゃ勝てない、先輩達に連絡を...)
プシュウーーーー!!
ドドドドドーーーーン!!!
セリカ「うわああぁぁ!!!」
(この音...Flak41K改...!?コイツら半端じゃ...)
セリカは吹き飛ばされ、気絶してしまった。
ヘルメット団「...よし。荷台に乗せろ。ランデブーポイントへ向かう。」
1時間後
対策委員会 教室
アヤネ、ノノミ、シロコ、そしてセリカの捜索を依頼されたサンダウナーが教室内で捜索部隊の報告と、先生たちの帰還を待っていた。
通信「HQ、こちらハンマーヘッド・アルファ隊。アビドス郊外地域に黒見氏の姿は確認できず。」
通信「こちらスライダー・ベータ隊。アビドス都市部に目標は見当たらない。」
アヤネ「......ありがとうございます。引き続き捜索をお願いします。」
「「了解。」」
ガラガラッ。
ドアが開かれ、先生とホシノが戻ってきた。
"みんな、ただいま。"
ホシノ「先生の権限を使って、連邦生徒会のセントラルネットワークにアクセスできた。」
"セリカの携帯の最終位置は...ここ。"
アヤネ「このエリアは...カタカタヘルメット団の主力が集中している場所です。」
シロコ「学校を襲って返り討ちに遭ったから、今度は人質を取って脅迫ってことかな。」
ホシノ「考えたって仕方ない。皆、行くよ〜!」
ガタン!
ピックアップトラックの車体が揺れ、荷台に乗せられたセリカの目が覚める。
セリカ「いたっ......縛られてる。」
荷台に被せられた養生シートと荷台の隙間から外を覗いた。
セリカ「...線路?...!っここはアビドス郊外の砂漠!?こんな所じゃ誰にも連絡できない...」
セリカ「......このまま、誰にも気づかれないよう埋められちゃうのかな。」
セリカ「...みんな、来なくなった他の子たちみたいに裏切ったって思うかな...」
セリカ「誤解されたまま、みんなに会えないまま死ぬなんて...」
セリカ「そんなの...ヤダよ...」
目が潤み、喉から嗚咽が漏れた。
セリカ「ううっ......うぐぅ...」
プシュウーッ!! ドオォーン!!!
ミサイルがトラックのそばに着弾し、
車体が衝撃で横転した。
セリカ「うわあああ!!??何なの!?」
バババババババ......
ローターの回転する音が聞こえる。
ヘリコプター型無人機<ハンマーヘッド>が、ミサイルや機銃でヘルメット団を蹂躙していた。
シロコが車体に乗り立ち、セリカの縄を解く。
シロコ「半泣きのセリカ発見!」
ホシノ「寂しかったねセリカちゃ〜ん!ママが迎えに来まちたよ〜!!」
セリカ「泣いてなんか...!
泣いてなんかないわよっ!!」
アヤネ「ヘルメット団の増援が多数、急速に接近しています!」
「再会を喜ぶのもいいが、今はまずこの状況を切り抜けるぞ!」
多数の装甲車や改造車両に乗り込んだヘルメット団が押し寄せる。
アヤネ「......!?っ注意!!不明な反応がヘルメット団に接近しています!!」
ギュイイイイィィィンン!!!!
????「フルパワーッ!!」
「またアイツどわあああぁぁ!!?」
ヘルメット団の車両がまとめてぶっ飛ばされ、ズタズタに引き裂かれる。
下手人は数メートルはあろう、巨大な二足歩行ロボットだった。
長いアームが前方に突き出て、その手には
チェーンソー付きの巨大な斧が握られていた。
????「よう、久しぶりに会えて嬉しいぜ...ボス!」
それを繰るのは、軍人めいた姿の男。
砂漠迷彩の機体が勢いよく排熱を行う。
「お前は...カムシン!!」
カムシン「そう、俺の名はカムシン!
砂漠の嵐、
カムシン
エジプトなどで春にかけて吹く熱風。
砂を巻き上げ、砂嵐をもたらす。