めざせ、ポケモンマスター!   作:瓶詰め蜂蜜

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ミアレシティはお洒落な街

 空港を出た後は、セレナ達に案内されてミアレの観光を行った。俺達の荷物はサキさんの車に乗せて貰った為、身軽に動けたのが有り難い。

 それにしても、流石はミアレ。カロスきってのお洒落の街だ。右を見ても左を見てもモデルの様な人ばかりである。

 

「むぅー、サトシー?」

 

 お上りさんの如くキョロキョロと見回していたら、左手で手を繋いでいたセレナから膨れっ面で呼びかけられた。

 

「ど、どうした。セレナ?」

「キョロキョロしちゃ、ダメなの!」

「いや、せっかく観光に来たんだから見させてよ……」

 

 「ダメなものはダメなの!」とさらに膨れるセレナ。どう対応すべきか分からず、ママさんやサキさんに視線で助けを求めたが、「あらあら」と微笑ましそうに見られるだけで、救援されなかった。

 そして、それを見逃さなかったセレナから、さらなるお叱りを受けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ミアレ観光1日目を終え、俺とママはセレナの家へお世話になっていた。

 この旅行にあたり、宿泊場所としてセレナの家を使えばいいとサキさんから提案され、そのご好意をありがたく受け取ったのだ。

 セレナの家には、サキさんのサイホーンとヤヤコマが居て、すぐに仲良くなると、サキさんから「サトシくんはポケモンと仲良しなのね」と感心され、セレナからはヤヤコマを膝の上に乗っけて撫でている時に、何故か羨ましそうな視線を向けられた。セレナは普段からヤヤコマと触れ合っているだろうに、どうしたのだろうか。

 

 そして、明けて2日目。今日はサキさんがこのカロスのポケモン博士の中でも有名な人物、プラターヌ博士と知り合いという事で、ミアレのポケモン研究所に見学の許可を貰ってきてくれたのだ。

 「サトシくんはポケモンの事が大好きだって知ってたからね」とウインクしながら言われたので、感激のあまり抱きついてお礼の言葉を叫んでしまった。

 その後、冷静になってから謝罪はしたが、サキさんは笑って許してくれた。が、セレナからは凄い睨まれてしまった。こ、子供のした事だから、訴えないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミアレシティ。プラターヌポケモン研究所。

 

 目の前に聳える巨大な建物を見上げ、俺とママさんは圧倒されていた。

 

「オーキド博士のところとは違うわねぇ……」

「凄く、凄いです……」

 

 そんな俺たちの様子を苦笑しながらも、サキさんが出迎えてくれた研究員の女性と何かやり取りをする。

 

「……よし、ハナコさん。サトシくん。早速入ってみようか」

 

 そう言って研究所の入り口を指差すサキさん。ワクワクしながら敷地に一歩踏み出そうとしたら左手側にぐいっと引かれた。

 見ると、不安そうな顔をしたセレナが俺の左の袖を握っていた。

 

「あー……。セレナ、まだポケモン怖いか?」

「う、うん。まだよく知らないのは怖い……」

 

 俯きながらそう答えるセレナ。

 実は、夏のイワークの一件から、セレナはポケモンに対して苦手意識ができ、昔から一緒に遊んでいたサキさんのポケモンは問題ないが、触れ合った事の無いポケモン相手だと、少し臆病になってしまうらしい。

 

「心配すんなよ。何かあっても俺が守ってやるから」

 

 安心させようと、笑いながらセレナの頭を撫でてやれば、落ち着いたのか「ありがとう」と頰を赤くしながらはにかむ。やはり女の子は笑顔の方が良いな。

 

「よし、それじゃあ、お邪魔します!」

 

 服の袖を掴んでいたセレナの手を繋ぎ直し、俺は意気揚々と研究所のドアを押し開けた。

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