めざせ、ポケモンマスター!   作:瓶詰め蜂蜜

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 今更ですが、旅に出るまでの間はサクサク進めたいので、かなり飛び飛びになります。


一年目の夏季休暇が終わった。

 長い夏季休暇が終わり、スクールの新学期が始まった。

 ママさんのポケギアを借りてちょくちょく話していたセレナから聞けば、カロスも同じで、2学期から始まった携帯獣学の授業のポケモンのタイプを覚えるのが難しいと愚痴られた。

 この世界では既に18タイプが全て発見されている為、タイプ相性表とかが凄いことになっているので、勉強で躓く箇所として有名らしい。

 そんな訳で暗いオーラを漂わせるセレナに「まあ、お互い頑張ろう!」と励ませば一気に明るくなった。チョロ可愛い。

 

 そして、スクールの方でも変わったことがあった。

 サマーキャンプでの一件で、キツく絞られたらしいツヨシくんは残りの夏季休暇中にそれはもう荒れに荒れたらしく、マサラタウンやトキワシティで自分より下の子に八つ当たりしまくっていたらしい。

 が、その八つ当たり被害者の中にたまたま他地方から遊びに来ていたらしい、お偉いさんの御息女が居たらしく、そこからこれまでの横暴な態度や問題行動が芋蔓式にバレ、途轍もなく厳しいと言われている学校に転校してしまったのだ。

 

 ガキ大将が居なくなり、ツヨシくんの子分だった悪ガキ達もこれまでの様な勢いを無くし、俺たちの通うトキワスクールに平穏が訪れる様になった。

 それもあって、俺の受けていたイジメも鳴りを潜め、これまで遠巻きに見ていた級友達と普通に話せる様になった。

 博士の孫のシゲルは「見て見ぬ振りをしていて悪かったね」と謝ってきたので、「別に構わねえよ。シゲルもツヨシの事怖かっただろうし」と許してやれば「な、何を言ってるんだいサートシくん!別に僕は怖がっていなかったさ!ただ面倒ごとに巻き込まれたくなかっただけでね……っ!」と慌てて誤魔化してきたので、子供らしい自尊心の高さだなぁ、なんて微笑ましく思った。

 リーフからは「サトシくんは助けてくれたのに、ごめん!」と謝られ、そこで俺がツヨシくんから虐められるキッカケになったのが、無理にリーフに迫っていたツヨシくんを止めたからだった事を思い出した。

 特に俺は気にして無いので、「まあ、気にすんなよ」と言って、セレナにしていた様に、リーフの頭を撫でれば顔を真っ赤にして逃げられた。どうやら怒らせてしまった様だ。

 

 その日の夜、セレナにその事を話したら、セレナが頰を膨らませて不機嫌そうに「あっ、そう!」と言って通話を切られた。

 何がいけなかったのか首を捻っていたら、後ろで見ていたママさんに「サトシは女心をまだ分かっていないわね」なんて言われてしまった。童貞には難しいぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日のスクール生達はみんなそわそわとしていた。それもその筈、本日の携帯獣学は実践授業ならぬ実戦授業。ポケモンバトルを実際にしてみるからである。

 使うポケモンはスクールで飼われているポケモン。一対一のバトルをしていく形式である。

 教室では「俺、父ちゃんに色々コツ教えてもらった!」「私はお姉ちゃん!」「僕はお祖父様の所で実際に研究用のポケモンを貸してもらって予習してきたさ!」なんで盛り上がっていた。

 そして俺も例に違わず、これから始まる授業に少しばかりワクワクしていた。バトル自体はスイクンを相手に幾度もしてきたが、トレーナーの居る相手とするのは初めてなのだ。

 ポケモン単体と戦うのとは勝手が違うだろうと、逸る闘争心を落ち着かせながら、スクールから配られたモンスターボールを確認する。

 

「へえ、コラッタか」

 

 俺の今回の相棒はコラッタで、マサラの森でも何度かスイクン相手に共闘して貰った事がある種のポケモンだ。

 コラッタの入ったボールを握り締め、俺の番になるまで待ちながら、他の級友達のバトルを見学するのだった。

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