俺は原作小説に関しては全巻見れていないので、ストーリーに違和感が生じるかもです。ご理解宜しくお願いします
【前回までのあらすじ!】
ルージュ達と暫しの別れを告げた後、異世界に召喚されちゃった!そして其処に居たのは強い(であろう)竜!
私、これからどうなっちゃうのー!?
(…とかふざけたあらすじは忘却の彼方にでも置いといて、)
これからどうするべきだろうか?
話しかけられたけど、どう対応すべきだろうか?
と、とりあえず…
「斬刑に処すっ!」
「何故に!?」
ナイフなぞ無いから取り敢えず手刀で攻撃してみた。
相手は図体デカいし、初撃は成功するだろうと思ったら、なんか人間形態らしき姿になって回避していたようだ。
ちっ、器用な真似をしやがって。
黒みがかった美しい青髪を靡かせた美丈夫だ。
中性的な見た目だが、整った顔立ち。
ちくしょう、顔も良いのかよ、この野郎!
「いきなり当たったら致命的になる攻撃を仕掛けてくるのは止めてほしいのだけれど…」
「そんなの知ったこっちゃない!何を企んでいるんだ!?此処はひょっとしなくても惨殺空間だったりする感じなのか!?」
「君は何を言っているのかな?」
*
気を取り直してTAKE2。
そうだった、ちょっと急展開に混乱していたが、この竜とは友好的に接しなければならないんだったな。失敗失敗。
言語に関しては、
『ー解。『魔力感知』にて理解出来る言葉へと変換されます。また、相手にも伝わるように自動変換されるため、問題ありません』
と、助言者に教えてもらったので心配無用。
なんて素敵なんだ、『魔力感知』。そしてなんと頼もしいんだ、『助言者』。
「えーと、始めまして。そして、先程はすみませんでした」
打って変わった態度で、土下座をしながら挨拶をした。
「…まぁ、大丈夫だよ。『魔力感知』はもう使いこなせているみたいだし、問題無い事は確認出来たしね。
本当はもっと威厳のある話し方でいようと思っていたんだけど、なんか命の危機を感じた途端、素に戻っちゃったよね」
確かに。前回の「そなた」とか「我」とかの尊大な口調が無くなっている。こっちの方が気楽だし、私としては嬉しいけど。
「依頼主って貴方ですよね?名前は?そして此処は何処?」
「一気に質問しないでね?全く…僕の名は『ヴェルダナーヴァ』。この世界における最強種族、【竜種】の1体で、世界の創造をさせてもらっているよ」
「…なんか凄そうだね」
「絶対分かっていないよね?」
ただ、なんか偉い竜なんだなって事は伝わった。
真正面から戦ったとしても、負けはしないだろうけど。
この世界の基準から考えれば強いのだろう。
「そして、此処は"精神世界"。肉体を持たない者が多く現存する場所だよ」
…ん?肉体を持たない者、とな?
「私、ちゃんと肉体あるはず…」
「?何を言っているんだい?この世界に渡る時、その"望んだ身体"を得たんじゃ?」
「…?何か変わって…?」
『ー吿。個体名ライムの現在の種族は【悪魔族】《デーモン》です。"世界の言葉"が貴方の希望を承諾したのでしょう』
…でーもん?
そりゃあ精神生命体だし、肉体は持たないわな。
…で、何で私が【悪魔族】になっとるねん。
私の望みを叶えようとしたらしいけど…ちょっと待て。
みんなと一緒に…的な願いはしたよ?したけども!
種族まで一緒になりたかったわけじゃねええええええええ!
いや、確かに私の言葉が足りなかったのも原因だけど…
今日から私、悪魔として生きていくのか…
まぁ、別に良いけどね。不自由なわけでもないし。
こういうのは切り替えが大事なのだ。
「状況は大体理解したよ。私は『ライム・アナスタシア』。ライムって呼んで。ついでに貴方の名前も長いから『ナーヴァ』で呼んで良いかな?」
「打ち解けるの早くないかな?略称に関しては全然構わないけども…」
ちょっと呆れられてる気がする。
「それで?どんな依頼なんすかね」
ナーヴァは快く説明をしてくれた。
話の内容を簡潔にまとめると、この世界はまだ構築したばかりらしく、基盤も完璧には整えられておらず、不安定なのだと。
要するに、理想の世界を創るためのお手伝いさんが欲しかった、というわけだ。
「わけがわからないよ…」
規模が大きすぎやしないですかね?
何故私にこんなスケールデカい依頼をしてきたんだ?
そもそもナーヴァと私は初対面だ。
どうやって私の存在を認識出来たのかも疑問だし。
私が色々憶測を立てていると突然、ナーヴァは平然とした顔でさらっと爆弾発言を落とした。
「ライムは僕からの贈り物も立派に育ててくれたようだしね。信用出来ると判断したんだ」
「…贈り物って…まさか」
心当たりなんて、アレしかない。
「悪魔達だよ。彼等には何れ魔界の王として統治してもらおうと思っているんだけど、未熟では話にならないだろう?
其処で1度、修行の旅に出させたんだ」
へー、なるほど。で、私が居た世界にルージュ達を堕としたついで、その時に回線を繋げて水晶での通信も可能にした…と。
いやいやいやそれよりも。
「此処って、ルージュ達の元居た世界なの!?」
「そうだけど?」
そうだけど?じゃないんだよ。
なんてこった。あんな(ちょっと)感動的な別れしといてまさかまた一緒の世界とは…
ーでも。
「じゃあ、思っていたよりも近いうちに、また会えるって事だよね」
「そうだね」
私は微笑んで、ナーヴァに向き合った。
「覚悟は決まった。ルージュ達に誇れる存在になれるように、この役目、きっちりこなしてやろうじゃん」
次会った時、みんなに恥じない育て親で在り続けたいから。
ナーヴァは頷くと、
「ーあぁ、宜しく頼むよ、ライム」
と言葉を発した。
そして何気に、価値の無かった私の人生に、"生きる意味"を与えてくれた事が、素直に嬉しかった。
ナーヴァのキャラ崩壊に関しては他の方々の小説と比較してぶっちぎりだと思う(すまぬ)。
ライムはナーヴァの顔が美形だとキレてはいるものの、ちゃんとライムも美形です。
「斬刑に処す」の元ネタが分かった方、凄いです。
俺は友に教えてもらいました