お菓子下さいなんて言える年齢じゃないので今からコンビニダッシュして自腹で買います。
改めて、幹部達を集めてマーキュリーの話を聞く事にした。
「―確かに、氷土の大陸を拠点としている魔王は確認出来ました。良かったら俺がこれから調査に出向き…って、いかが致しましたか、ライム様?」
「ごめん、ちょっと世間知らずすぎる己を恨んでいる」
自国の発展に力を入れすぎてしまっていたのは事実なのだけれども…
調停者が世界情勢把握してないとか笑えないよ。
アタシって、ほんとバカ…(cv.美●さやか)
「俺は、言い伝えにはなるが、創造主に喧嘩を売るような物好きだと聞いたな」
「え、(←創造主を小馬鹿にしていた人)」
マーズの発言で一気に背筋が凍りつく。
多分、いや絶対人違いだろうけどね!?
それにしても、ナーヴァって舐められやすいんだな。
まぁ、"アレ"だしな…
〘え、酷くない?〙(←某創造主の天の声)
―それにしても、新しい魔王、かぁ…
「ライム様は心当たり等はないのですか?」
ジュピターの言葉で、私はとある出来事を思い出した。
「いや、確かに心当たりが無いわけではないよ?
だけどねぇ…」
『………』
そう、あれは1年くらい前の事…
*
〜〜1年前〜〜
調停者の仕事も一段落し、書斎でのんびりと研究をしていたその時、マーキュリーからある報告を受けた。
「まーた、戦争が起きた、だって…?」
「はい」
ふざけんなよ。いくら世界が創生された直後で、縄張り争いが繰り広げられているとはいえ、反抗期すぎるんじゃなかろうか?
私の労力も考えてほしいものだね、
「…マーキュリーを酷使させちゃうのも嫌だし、ここは調停者の私が出るべき、という本音もあるし。
ちょっと戦場に出向いてきますかねぇ」
「お気をつけ下さい。巻き込まれる可能性も充分にありますので」
「大丈夫、大丈夫。心配ご無用!」
*
…って、意気込んだは良いものの。
「…あのー、なんかもう終わってませんかね?」
マーキュリーの報告から聞いた場所に到着したのだが、見事に静寂に包まれている。
しかも…
「痕跡が、綺麗さっぱり消えてる…」
血痕等はそこかしこに残っていたが、肝心の死体が見当たらない。違和感しかない光景だった。
『―解。魂が全て回収されていますが、此処で戦乱が起きたのは確実でしょう』
「まあ、そうだろうね」
マーキュリーは嘘をつかない性格だし。
「となると、ますますわけがわからないよ?」
普通の戦争だったなら、犠牲者の魂の1個や100個漂っててもおかしくないはずなんだけど。
『―吿。恐らくは、個体名ライムと同じく、魂を回収し進化した可能性があります』
「どっかの第三者…それも、魔物が介入したかもしれないって事なの?」
…そして、新しい魔王が誕生した、と先生は推論を立てたわけか。
「えー、そんなに魔王ってほいほい誕生するようなものなのかな?それこそインフレ進みすぎてヤバくない?」
絶大な力を有する魔王が複数体居るとなると、人類からしたら発狂案件だろうに。
その新しい魔王(仮)が、私みたいに人類に友好的な態度を取るとは思えないしね。
「まぁ、一応その可能性も無くはないだろうし、念のため心に留めてはおくよ」
…と、この時の私はお気楽に考えていたのだった。
*
〜〜そして、現在。〜〜
「うん、心当たりしか無かったわ」
―思い出してみて分かった。
明らかに私に非がありますね、大変申し訳御座いませんでしたっ!!
『………』
無言はやめて!圧が怖い!
私が悪かったから、許してよ先生っ!!
「それで、どんな対応を取るのですか、ライム様?」
ルナが恐る恐るといった様子で尋ねてきた。
「んー……此方から手出ししなければ、特に害は無いんじゃないかなぁ…」
我が国の隠蔽レベルは凄いからな。
そう簡単には見つけられないだろうし、心配無用である。
「ですが、人間国家が襲撃される可能性もありますね。
ライム様の信念もありますし、その時は我等は動くのですか?」
それねぇ…どうしようね。
被害があまりにも甚大なものになりそうだったら、少なからずとも私は自分のエゴで動くだろうけども。
「まぁ、その時はその時かな。とにかく、新しい魔王(仮)には、私達からの手出しは厳禁!良いね?」
「「「はっ!」」」
…いや本当、何も起きないでくれと願うばかりだ。
*
〜〜そして、2日後〜〜
「チチチッ、」
「おー、ぷく丸!配達ご苦労様」
くちばしに挟まっていた手紙を優しく取った。
ぷく丸は、スズメに似た風貌をした、私の飼い鳥だ。
ネタが無かったからこんな名前になっちゃったけど…
少しふっくらしている事だし、それらしくはある…はず。
たまたま森の散策中に保護して…って、そんな話をしている場合じゃなかったね。
話を戻そうか。
ぷく丸は、ヴェルザとの文通の手紙を運搬してくれている。
郵便みたいな役割を担ってくれているわけだ。
「どれどれ?」
差し出された手紙の封を開けて、中を見た。
[貴方から手紙を送ってくれるなんて、随分珍しいじゃない?]
開口一番それですかい。
すみませんね、最近は色々忙しかったんですよ。
(サボってたのは事実なのだが)
[ミリムの様子もたまに見に行くのだけど(本人には見つからないように)、元気にやってるみたいよ。
それと…私は今、少し興味深い魔物と出会ってね。
貴方にも紹介したいから、久しぶりにお茶会でもしましょうよ]
「…………ん?」
何を言っているのかな、ヴェルザ?
[氷土の大陸にある〈白氷宮〉が、今の私"達"の住処。
是非来てね♪]
「…………うぇっ?」
私"達"???
それに、氷土の大陸にいる魔物、だって?
しかも、ヴェルザが興味を持つという事は、相当な力の持ち主…
―もしかしなくても、それって…
「私に魔王を紹介したいという事ですか!!??」
…平和な日常が、終わりそうです。
転スラのハロウィンイラスト良いよね…
可愛い…可愛い…