クレイマンRevenge。
東の帝国と言ったらルドラ…ルドラと言ったらギィ(?)。
そしてクレイマンRevengeと言えばレインの活躍。
つまり原初祭りと言う事!
(それしか考えられない原初限界オタク)
火炎竜の討伐後、町の人達に討伐報酬と共に、数々のお礼の品を渡される事になってしまった。
食料、本、雑貨、子供達からは1輪の花。
全てに感謝の気持ちが伝わってきた。
全部ありがたく頂いたが、カマキリを押し付けてこようとしたガキんちょだけは丁重にお断りさせてもらった。
「今日に限って何であんなに絡まれたんだろう?」
帰路に着きながら呟く。
普段は遠目から見られているだけだったのに。
…あ、そうじゃん。
「そういえば今日、顔隠せて無かったのか」
フードの中に居るルージュ達を見据える。
そりゃあ、正体不明の謎の救世主が突然素顔を公開したら集まってくる…のか?
白髪を2つに束ね、故郷の葉を加工して作った髪飾りで留めている。
瞳は透き通ったスカイブルーの、可愛らしい少女…というのが、客観的に見た私。
自分で言うのもなんだが、整った顔立ちなのだ。
(不老なの、バレないようにしなきゃな…)
素顔を晒してしまった事は失敗だった。
町の人の記憶を改竄すれば解決なのだが、それを行うのはあまり気が気じゃない。
私が気をつけていれば良かっただけの話なのだから。
*
その後、1週間くらいが経過した。
町に買い出しに出向き、家までもう少し、というところ。
…疲労感が尋常じゃない。
おかしい、ただ生活必需品を買いに行っただけだというのに…っ。それだけなのに…っ!
「あのガキんちょ共…!」
町のヒーローが意外と怖くなさそうな見た目の少女だからって、町中追いかけっこなんか普通するか?
2億歳超えてんだよ、私は!
顔は覚えたぞ、次会ったら覚悟するんだな、ガキ共…
「全く…」
早く愛しのベッドに身を委ねよう…そう思って扉を開けた。
「…ん?」
真っ先に感じる、違和感。
床に散らばっている、赤い欠片。家の家具は壊された形跡が無い。
(一体、何が…)
視線を更に奥に向けると…
「…ぁいむ?」
「へ、」
驚きのあまり硬直し、手に力が入らなくなった。
買い出し品を落としたのにも気を留めず、目の前の生物に目が釘付けになる。
燃え盛るような赤色の長髪。深紅の瞳で此方を真っ直ぐに見つめてきている、子供。
「ーもしかして、ルージュ?」
長い沈黙の末、導いた答えを小さく口にした。
え?って事はこの欠片は卵の殻で…んん?
ちょーーーーーーっと待ってほしい。
生まれた?え?マジで?
状況の理解が追いつかないよ?
「こんなの絶対おかしいよ…」と、私の脳内の中でピンク髪の魔法少女が嘆いている。
(それに…本当に悪魔、なんだよね?)
人にしか見えないんだが?見た目はもう5歳くらいだし、成長スピードは尋常じゃないけど。
恐る恐る近寄って、そっと抱き上げてみた。
無邪気な声を出して、満面の笑みを浮かべてとても楽しそうにしている。
(…天使…?)
※悪魔です。
「…もしかしなくてもこれ…7人全員生まれてくるとか…」
なんてこった。
結婚どころか異性と付き合った事すら無い私が子持ちになってしまうじゃないか。
人生ゲームでは結婚しないと子供は生まれなかったじゃないか!
盤面すっ飛ばしちゃったら駄目じゃないか!
冷静さに欠け、1人でぶつぶつと呟いている私に、ルージュが心配そうに顔を覗いてきた。
そこでようやく我に帰る。
「そうだ、今は現実に向き合わなきゃ!ルージュ!」
私はどんな逆境にも負けない。
固い決意をした後、ルージュと真正面から向き合った。
「…まずは服着よっか!」
*
えー、はい。2週間が経過しました。
なんとか生きています。
2億年生きてきた中で、TOP5を争うくらいテンパっています。
え?1位は何なのか、って?
まどマギの3話だよ。
キャッキャウフフな魔法少女アニメかと思っていたのに…
って、それはどうでもよくて。
結論から伝えます。
ー全員生まれました☆
ブランは美しい白髪を靡かせ、赤い瞳を輝かせた妖しく、気品漂う風貌に。
ノワールは白目部分が黒く、黒髪に赤と金のメッシュが映えている。人外の風貌をしている美人だ。
ヴェールは鮮やかな緑髪がウェーブしていて、知性溢れる凛々しい見た目に。
ジョーヌは短く揃えられた金髪に青い瞳で、明るく活発そうな印象を与えてくれる。
ヴィオレは綺麗な紫髪を1つに束ね、あざとさと可愛さが天井突破している。
ブルーは肩くらいまでに揃えられた青髪に、澄んだ碧眼。
大人しそうな雰囲気だった。
…全員ビジュ大爆発しちゃってない?
決してロリコンに目覚めたわけではないが、それくらい可愛いと言うのが率直な感想だ。
まぁ、それぞれの見た目紹介が終わったところで。
もう1度言わせてもらう。私には子育ての経験は無い。
つまり、悪魔の情報を調べつつ、子育ての知識もインプットしなければならなくなったという事。
まあ大変。
(…まさか私が、子育てなんかする事になるとはね…。
ふ、おもしれーじゃん)
「どうして笑ってるんだ、ライム?」
…ニヤケ顔をルージュに見られてました。
ともかく。…察しの良い読者の皆様ならこんな疑問を抱いてもおかしくないだろう。そう、
(何で喋れてんのコイツ等…)
という疑問を。
この子達、生まれながらに天才だったらしく、一瞬で言語を理解しやがったんです。
育児本に書いてある事が全くアテにならない。
泣きそう(嘘)。
こうして、生き当たりばったりの悪魔達との共同生活は、更に波乱万丈になっていくのだった。
みなさん、この作者他作品のキャラばっか出しやがるなと思いましたね?
はいその通りでございます申し訳ございません。
分かりにくい表現や、誤字脱字がありましたら報告お願いします。