気まぐれで原初を育てたら溺愛されました   作:礼夢

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共同生活中の思い出はライムや原初のみんながそのうち語ってくれるでしょう。(投げやり)
あのまま掘り下げてくとどうしても泥展開になりそうだったので…
今回から第1章です。


第1章 私が世界創生なんて出来るわけないじゃん、       ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
story8


〈ライムside〉

―召喚が行われている最中なのだろうか。

意識はあるが、感覚は無いに等しい。

(見ようと思えば以下略)

ふよふよ浮かんでいるような気がしなくも無いが、あくまでも予想に過ぎない。

確かめる術も無く、視界は闇に閉ざされていた。

(…それにしても、楽しかったなぁ)

ルージュ達と過ごした日々を思い返してみる。

世話が焼けたけど、誰かと一緒に食卓を囲んだり、遊び疲れたらみんなで寝たり。

そんな日々が、私にとっては非常に充実したものだった。

(…また、みんなと一緒に過ごせると良いなぁ)

『―確認しました。個体名ライムの希望に沿い、肉体を再構築…成功しました』

え、何この声。

先程、召喚前に脳内に響いてきた自動音声だろうか?

害意は感じないので、取り敢えずされるがままにしてみる。

『―個体名ライムに能力を付与…成功しました。

個体名ライムは、"究極能力(アルティメットスキル)"、『概念之王(ゼウス)』と、ユニークスキル、『助言者(アドバイザー)』を獲得しました』

むむ?何かを獲得したみたいだぞ。

というか、この声はどういったものなのだろうか?

『―解。"世界の言葉"です。世界が何らかの成長を認めた際、稀に獲得できるのが"能力(スキル)"です。

そして、取得した事を伝えるのが"世界の言葉"の役割です』

なるへそ。つまり、ゲームのレベルアップや経験値獲得を告げるテロップのような役割 を果たしているわけだ。

…ん?じゃあ、この豆知識を教えてくれてるのは誰?

一見、"世界の言葉"と似ているが…

どうにも、役割が違うように感じる。

今は話す事が出来ないみたいなので、思念で語りかけてみた。

(あのー、ところでさっきから色々親切に教えてくれている貴方はどちら様で?)

『―吿。ユニークスキル、『助言者』の効果です。

"世界の言葉"を利用し、個体名ライムの補佐を担います』

なんと頼もしいんだ!

正直、召喚されたばっかりで心細かったからありがたい。

更に、聞いてみると驚く事に、本来ならここまで優れた性能を持つ能力では無いのだと言う。

私を助けるために、自己改造を施したのだと。

…万能すぎて、初対面なのにも関わらず頭が上がりません。

 

*

 

(さて、先ずは視界を明るくしたいな)

能力の獲得は一段落したらしいので、手始めに視覚を取り戻したいと思った。

現在は、驚くほどに何も見えていない状態なのだ。

『―吿。エクストラスキル、『魔力感知』を習得しましょう』

なんじゃそれは。

『この世界には"魔素"という特有の気体が漂っています。

その流れを意識してみましょう。

このスキルを獲得する事により、魔素を介在とした魔法による不意討ち等にも対処する事が可能です』

…なるほど?

いまいちピンと来ないが、実戦あるのみだ。

(というか、魔素って何処かで聞き覚えがあるような…)

そんな事を考えていると、確かに何かが漂っているのが感じ取れた。これが魔素かな?

『―吿。エクストラスキル、『魔力感知』を獲得しました』

え、早っ。こんな簡単に獲得出来るんですか?

『莫大な情報量を得るため、『助言者』にて的確に処理します。常時発動させますか?ーYES/NO』

(えー、…よく分かんないけど、YESで)

その瞬間。一気に視界が開かれていった。

「おーっ!凄い、本当に見えるようになった!」

いやぁ、『助言者』様しか勝たんすわ。

てか、いつの間にか喋れるようになったな?

『―吿。"ついでに"、魔力を乗せて言葉を発する事が出来るようにしておきました』

ついでって…。もう、なんか良いや。

聞いたところでついていける気がしなくなってきた。

もしかしたら、ルージュ達も私に同じような感情抱いてたのかな?

ごめんよ、そうとも知らず…

―それはさておき。

辺りを見回すと、幻想的な白亜の空間が広がっていた。

(えー…召喚者は何処よ)

水晶で話しかけてきた胡散臭い(仮定)依頼人らしき姿は何処にも無い。

テキトウにそこら辺を歩いてみる。

不親切だなぁ、待ってくれているもんじゃないの、普通。

それにしても、謎が深まると共に、この世界の技術や文化は是非習得させてもらいたいなと、知的好奇心だけはみるみる上昇していった。

―そんな時。

強烈な気配がいきなり背後から感じ取れた。

ここ暫く浴びる事の無かった、そこそこの強者のオーラ。

『魔力感知』のお陰で、振り向かずともそこに何が居るのか把握出来た。

「そなたが、我の依頼を引き受けてくれるという者か」

私の背後に居たのは…

 

―竜でした。

 

【次回予告】

負けないでライム!ライフはまだ残ってる、ここを乗り越えれば、きっと良い感じの方向になるはずなんだから!

次回、ライム、死す(?)

デュエルスタンバイ!

 

 

 

 

 




圧倒的最後ふざけた。

【能力紹介】
・『概念之王』《ゼウス》
権能:『事象改変』、『法則操作』、『魔素無限供給』、
『完全再現』、『虚無崩壊』

・『助言者』《アドバイザー》
権能:『解析鑑定』、『思考加速』、『森羅万象』、『的確助言』
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