パチンカス・リコイル   作:スピリタス3世

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 原作ではアニメ4話はパンツ→チンアナゴでしたが、流石にJKのパンツを買う話に27歳の男を混ぜるわけにはいかないので、前半部をオリジナルの話と差し替えてます。チンアナゴ回は次回で。


第2章 パチンカスとの日常(アニメ4〜6話)
第6話 問題児2人、ただし最強


  たきな視点

 

 わたしは店の地下にある射場で千束と射撃訓練をした後、

 

「よし、ミズキ!お前に明日の仕事を全て任せる‼︎」

「嫌よ‼︎アンタが全部やれ‼︎」

 

 店で喧嘩しているミズキさんと翔也さんを見かけました。

 

「お〜、また喧嘩してるね〜!」

「千束もフキさんと喧嘩してたじゃないですか。」

「あれはフキが悪い!」

「ええ…………」

 

 ホントあの2人、いつ見ても喧嘩してますよね。翔也さんもわたしたちには優しい口調なのですが、ミズキさん相手だと途端にキツくなりますし。

 

「おっ、2人とも聞いてくれよ!ミズキが俺に仕事を丸投げしようとしてきたんだ‼︎酷くねえか⁉︎」

「たまには仕事しろよ、って思わない⁉︎ウェイターの仕事は全くやらないしさ‼︎」

 

 ちなみに、言い争ってる内容はとてもレベルの低いものでした。両方とも相方に仕事を丸投げしようという。それに、翔也さんに至ってはリコリコの仕事を手伝ったことがありません。いつもジャージを着てお客さんに混ざってるだけです。DAの仕事もあったとはいえ、裏稼業だけです。

 

「とりあえず、2人とも仕事しなさい!私も手伝うからさ!」

「ありがとう、千束ちゃん!そしてミズキさんよぉ。未成年に手伝わせるとはどういうこったい⁉︎」

「オメエが言うな、このパチンカス‼︎」

 

 それにしても、この2人だけの仕事って珍しいですね。だいたい実働のメインはわたしと千束なのに。何か事情でもあるのでしょうか?

 

「あと、ごめんね2人とも!今回の仕事はちょっと未成年NGでね!」

「「未成年NG………?」」

「とある雀荘で闇取引が行われてるんだってさ。それを検挙しろ、と。あそこは未成年の立ち入りがNGだから、リコリスは無理なのよ。」

「あ〜、なるほどね〜!了解、頑張って!」

「2人とも、ちゃんと仕事して下さいね。」

「「それはコイツに言って。」」

 

 なるほど、そういう事情でしたか。それならわたしたちの出番は無さそうですね。制服のまま行くと追い出されますし、制服を着なければ武器を持てませんし。

 

 ちなみに、その翌日は何故かわたしの下着を千束と買いに行くことになりました。意味が分かりません。

 

 

 

 

 

 

 

  ミズキ視点

 

 ったく!せっかくの日曜日なのに、なんでコイツと仕事してるんだか………

 

「あ〜あ、もっといい男と歩きたかったな〜。」

「俺だって、こんな酒臭い奴とは歩きたくねえよ。」

「黙れ!今日は珍しく酒抜いてんだっつーの‼︎」

 

 早いとこ終わらせて、街コンや相席屋でも行きますか。そう決意し、私は翔也と、雀荘のある歓楽街までやってきた。

 

 

 

 

 

 目的地に近づくと、

 

『姐さん、雀荘の防犯カメラの映像は特に変わり無しですか?』

『ああ。ターゲットの連中はまだ動いてなさそうだ。』

 

 店内で雀荘の防犯カメラをハッキングしているクルミが状況を教えてくれた。今回の仕事では、この雀荘内で行われている違法薬物の取引を取り締まるというもの。雀荘のオーナーもグルになっており、卓ごとに分かれた個室で秘密裏に取引をしているみたいだ。

 

『で、私が囮だっけ〜?』

『そうだな。頑張れ、ミズキ。』

『普通男がやるもんじゃないのか、この役割は‼︎』

『仕方ねえだろ。雀荘に女が入るなんて、リコリスの寮に俺が紛れ込むくらい目立つんだから。』

『例えが極端すぎるだろ‼︎』

 

 しかも私が囮で、翔也が裏口から忍び込む係。裏口のパスワードは既にクルミが解析済み。正直元情報部として、コイツの能力の高さに嫉妬し過ぎて嫉妬をやめたくらいだ。

 

『おっ、会話の内容が変わった。3番の個室で薬の話だ。そろそろ入るぞ。』

 

 そんな事を思っていると、雀荘内を盗聴していたクルミから連絡が。そろそろ突入の時か。

 

「じゃあミズキ、健闘を祈る。」

「任せたよ、翔也。」

 

 ということで、私は正面入り口から雀荘に入ることにした。

 

 

 

 

 

 入り口の扉を開けると、そこは白い壁に賑やかなBGMと、とても雀荘とは思えないような雰囲気の場所だった。店のあちらこちらにイベントのポスターが貼られており、ここでとても闇取引が行われているとは思えなかった。意外と雀荘っておしゃれなのね。つい、そう思ってしまった。

 

「すいませ〜ん!ここで麻雀が打てるって聞いたんですけど〜。」

「おや、姉ちゃん1人かい?」

「そうよ。」

 

 そして、私はカウンターに向けて、まるで初心者のフリをして挙動不審に店内をうろうろし始めた。店の中には個室が5個あって、例の取引は真ん中の部屋で行われているみたい。

 

「悪いが人数揃わないと打てなくてねぇ。店の外で待っててもらえるか?」

「ええ〜、外暑いから嫌だわ〜♡お兄さんカッコいいから、ここで待ちた〜い♪」

「そ、そうか……?そりゃ照れちまうなw///」

「ちょっと、お手洗いの場所だけ教えてくれる?言葉だけだと分からないから、ついてきてくれると嬉しいな〜♪」

「は、はひぃ………///」

 

 ちなみにオーナーはチビデブハゲ。めちゃくちゃ気持ち悪いから、今すぐにでも捕まえたいけど………とりあえず、我慢だ我慢。一旦私に視線を寄せて、そのまま裏口の方へ誘導する。そして…………

 

「で、こっちがトイレで、こっちが裏口さ!」

「そうなのね。ありがとう!」

「どういたしまし………て?」ピューン‼︎

 

 その刹那、裏口の扉が開いて、翔也がオーナーへ向け麻酔銃を放つ。それはあっという間に命中し、オーナーは一瞬で気を失う。倒れた時に音が出ないように、ゆっくり支えながら、床におろして………っと。

 

「…………」グッ‼︎

「…………」グッ‼︎

 

 そして、翔也と親指を立てて合図する。あくまで店の中に入ってきたのは私だけだと、個室の中の人に誤解させるために、彼にはしばらく黙っていてもらう。

 

 

 

 その後、私は例の個室に近づき………

 

「あの〜、オーナーさんがトイレから戻ってこないんですけど………」

 

 ドアを叩き、中に入る。するとそこには、いかにも人相の悪いオッサン4人が、卓の上で堂々と取引していた。ここまで堂々とやられると、取り締まるこっちもやりやすい。

 

「なんだ、姉ちゃん?俺たちはお前を通した覚えはないんだが………」

「もしやあのオッサン、デリヘル呼んだんか?」

「いや、違えだろ!アイツ女にはめちゃくちゃ弱いし………」

「全く使えねえなぁ‼︎誰も通すなって言ってあったのに……っ‼︎」

 

 そして、私の姿を見た瞬間、臨戦態勢になる4人。流石にあのオーナーほどバカではなかったか。まあいいや。あとは始末するだけ………っ!

 

「悪いけど、アンタら趣味じゃないわ。そのブツだけ貰って出ていくよ。」

「「「「そうはさせるか‼︎」」」」

 

 そして、私が4人を引きつけてるうちに…………

 

「……………」プシュ!

 

 扉の陰から翔也がヤクザめがけて麻酔銃で射抜く。アイツの射撃はこの距離ということもあって、見事ヤクザたちに次々とヒット。あっという間に4人中3人を倒した。だが………

 

「お前、何しやがった⁉︎」

 

 1人だけピンピンしていた。さては翔也め、外したな‼︎

 

「新手のマジックよ。今なら夢の中にいけば、タダで見られるわ。」

「つーか、もう1人いるじゃねえか‼︎テメェが囮か‼︎」

「そうなのよ‼︎女を囮に使うって、ホント酷いよね〜。」

「うっせえ‼︎」

 

 とりあえず、もう1発当てるだけの隙を…………っ!

 

「ミズキ、もうちょっとだけ時間稼いで!ちょっと調合変えるわ!」

 

 って、当てたけど効かなかったパターンか‼︎それなら尚更面倒ね‼︎

 

「あぁ、もう!分かったわよ‼︎頑張ればいいんでしょ‼︎」

 

 薬の効きは個体差があり、たまに効かない奴もいる。その度に翔也は現場で調合して新しい麻酔を生み出し、再度打ち込んで対応している。だからその調合の間、1分程度と短いとはいえ、アタシが時間稼ぎをしなきゃいけない。多少の体術はあるとはいえ、リコリスほど強くないんだから‼︎

 

「ほらアンタ、アタシを見なさい!今をときめくいい女が相手してあげるわ!」

「うるせえ、俺はロリコンだ‼︎30過ぎたババアに用はねえ‼︎」

「はぁ⁉︎アタシは27だっつーの‼︎」

 

 そして、相手が出してきた銃をすぐさま殴り、払い落とす………って、力強っ、コイツ‼︎なかなか離してくれねえ‼︎ならば強く持ち手を殴る‼︎

 

「脇腹がガラ空きだぜ‼︎」

 

 ってしまった‼︎蹴りが飛んでくる‼︎頑張って耐えるしかないか………っ‼︎

 

「…………」プシュ!

「うっ…………!」バタン‼︎

 

 そう思っていたら、どうやら翔也の調合が間に合ったようだった。今回は20秒ほど。現場で出来る簡単な調合とはいえ、たったこれだけの時間で新薬を作れるなんて………。ほんと、とんだ化け物だ。

 

「ミズキ、お疲れ。よく耐えたな。」

「20秒だけだけどね。あっという間よ。」

「とりあえず、クリーナーでも呼んでずらかるか。」

「そうね。」

『2人ともよ、よくやった。その個室で遊んでいい………と言いたいところだが、早めに帰ってこい。ブツを回収して、な。』

『分かりました、姐さん!』

『分かった………っておい、クルミ。今なんて言おうとした?その先次第ではシメるぞ‼︎』

『やかましいな〜、ミズキは。そんな事気にするなって〜。』

『気にするわ‼︎』

 

 ということで、私たちは無事任務を完遂する事ができた。あとは無事、帰って祝杯を上げるだけだ。

 

 

 

 

 そして私たちは店へ凱旋した。

 

「ミカさん〜、姐さん〜!ただいま帰りました〜!」

「お疲れ、翔也とミズキ。」

「今日はゆっくり休んでくれ。」

 

 すると、そこではミカとクルミが待っていた。

 

「あざっす!パチンコ行ってきます!」

「しゃあ‼︎今日の仕事は終わり‼︎酒飲むぞ酒ぇぇぇ‼︎」

「なあなあ〜、ミズキに翔也〜。進展あったか〜?」

「なんの進展だよ⁉︎」

「そうか。2人はそういう関係だったのか………」

「ミカ〜、ただのクルミの戯言よ〜。」

「姐さんにミカさん、勘違いしないで下さいね!」

 

 相変わらずクルミはおんなじ事ばっか揶揄いやがる。翔也より歳上な疑惑あるし、酒飲んで潰そうかな。そう思ったのだった。

 

「ちなみに、例のブツはどうだ?」

「これっすね〜。中身はデカい実験器具使わないと分からなそうです!」

「それじゃあ、DAに送るしかないな。」

「ですね!んじゃ、パチンコ行ってきま〜す!」

「行ってらっしゃい。」

 

 そして、千束とたきなは居ないらしい。どこに行ったのやら。

 

 

 

 

 

  たきな視点

 

 下着を買って、スイーツを食べて、千束オススメのスポットに行こうとしていると………

 

「あれ、千束ちゃんとたきなちゃんじゃん!もしかして、そこの魚群見に行くの?」

「その言い方やめんか〜い!水族館だ、水族館!」

 

 野生の翔也さんが現れたのでした。

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