What happened in the story ? 作:斬【Zan】
はぁー、何とかできました。 相変わらずグダグダなんですが。
それと今話については、タイトルについての内容にも触れています。
我ながらこじつけが酷いのですが、まぁ、思っていた内容は書けたと思います。
にしても、良く10話まで漕ぎ着けたな、俺。 ラストまで突っ走るぞ、っと。
ダイジェストですが、
甲22号ハイヴから情報取得したー
toとinの違いについてー
チート能力追加とレベルアップー
ってな感じです。
で、ご都合主義ーキンクリーよろー でお願いします。
・・・最近弛んで来てるなー。合わない方はリターンバックお願いします。
では、第10話です。 どぞ。
(UA1600オーバーありがとうございます。最近気が付きました)
2001年11月15日 21時04分
国連軍横浜基地内 地下19階 香月副司令執務室
どうにもここに来てから本調子が出ない。
体調の不調とかではなく、例の”こんなの俺じゃないぞ”と叫ぶ、例のアレの性だ。
アテナが言うには”エイデン・ピアースの魂”が叫んでいるらしい。
その魂が俺との性格で齟齬を生み出している感じがする。
ゲーム中のエイデン・ピアースの行動方針は、彼の姪を殺した連中への復讐と言うブレのない目標が
有り、そこに至るためにはまっすぐ進んでいた。
だが、今の俺はそのピアースとは程遠いと自分でも感じる。
それは行き当たりバッタリ感を感じている為だ。
だから今、客観的に自分を顧みて行動のどれをとっても、本来の”エイデン・ピアース”と言う人格を
活かしきれていないと結論に至った。
”何、チンタラやってんだっ!”と本物のピアースに怒鳴られる幻聴に、ビクついている自分なのが
分かる程にだ。
「・・・・・・・・・。」
俺は自分の考えに溜息を漏らすことなく、引き上げてきた資料などを適当に整理し終えた。
イカンな・・・・・・。 他所事を考えている暇があるのなら、さっさと行動に移すべきだ。
俺は徐ろに、香月博士に接触を取ることにした。
「・・・香月博士。 ちょっといいか?」
博士は自分の執務机の上で、先ほどまで取り掛かっていた90番格納庫での情報を整理しつつ、
思考情報処理システムの概要をまとめている手を停めて、俺の方を見た。
「・・・・・・どうかしたの? そんな深刻そうな顔をして・・・・・・。」
「いや、折り入って話したいことがあるんだが、ちょっと廊下に出て欲しい。」
「なぁに、そんな所で私を口説くつもりなの?」
博士は冗談交じりに自席を立ち上がり、俺について廊下に出てくれた。
霞は自分の分の資料の整理がついたら、さっさとシリンダー保管室の方に移動して、
日課である作業を行うと言っていた。 だから執務室でも相談は出来るのだが、俺としてはこのまま
香月博士を伴って、ある場所に連れて行ってもらおうと思い、廊下に博士を連れ出した。
俺は周囲に誰もいないことを確認した後、壁ドン宜しく、廊下の壁に博士を立たせて、彼女の耳元に
とある願いを申し出た。
「・・・・・・話というのは他でもない。
ここのハイヴ・コアに情報を引き出しに行こうと思うのだが、それに付き添って欲しい。」
2人の顔は本当に近い。 下手をすると俺が博士にキスを迫っているかのように見える位に近かったが、
実際にはそんな色気のある話では無く、博士の顔は強ばっていた。
「・・・一体急にどうしたの? 何か見落としがあったの?」
「・・・できれば霞には、この件については伏せておきたい。
と言うのも、シリンダーの彼女の記憶を調査しに、ここのハイヴ・コアから記憶を取り出しておきたいと
考えている。 だが、幾ら霞が優秀な人材だったとしても、大の大人でも嫌悪感に駆られるような
内容を、アノ少女に見せるのは気が引ける。 貴女にしか頼めない事なのだ。」
いつに無い真剣な俺の嘆願を聞いていた香月博士は、コクリと頷いて俺を横浜基地最深部の
ハイヴ・コアルームに案内してくれた。
地下19階の博士の執務室から直通の特別エレベーターに乗り、横浜基地最深部であるハイヴ・コアの
あるリアクタールーム前にやって来た、俺と香月博士。 ここは実に地下33階という地の底だ。
普段からメンテナンスなどに入ったりしない為か、通路自体が埃っぽい。
当然歩哨などの警備を担当する人間もいない。 全くの無人に近いフロアなのだ。
博士は自身の持つパスを使い、次々に扉を解錠していきハイヴ・コアに進んでいく。
劇中のことを知っている俺は、最初リアクター室制御室を目指していた博士に、直接コア本体に
行くように願い出た。
さすがの博士もリアクターである所のハイヴ・コア本体を間近に見たり触ったりはした事が無かった
らしかった。 この際重要機密に触るのは、手続きだけでも5cmKing−Gファイル厚の書類が必要らしい。
その様な書類の相手は御免被りたいので、触ることはしない事を条件に、リアクター室に入るように
お願いした。
「・・・フゥ・・・。 やっと着いたわよ。 この向こうがリアクター本体よ。 本当に触らないでね?
私でも此処に来るのに、今もモニターしている中央司令室の許可を取るのは、大変だったんだからね。」
「分かっているよ。
最初は、制御室でも良いかと思ったんだが、ちょっと気になることもあったんで、こちらにしたんだ。
案内してくれてありがとう。」
「・・・何よ、含みのある言い方ね? 制御室だと何がマズイの?」
「・・・・・・ぅんーー? ああ。 ひょっとしなくても人類側の停止コマンドとかその他諸々の情報とかを
コア内部で記録するんじゃないかと思って・・・。
あ号目標に、それらのコマンド情報が流れて、こちら側のロジックがバレるのってマズイでしょ?
そう言う辺りの事だよ。」
「・・・ねぇ、・・・・・・その言い方って、人類側の停止コマンドとか、BETA側にしたら既に把握していて、
非常停止コマンドとか効かないってコトを言っているの?」
「・・・・・・・・・まぁ、そう言う事だ。
推測なのだが、停止コマンドを実行して、再起動コマンドとか打ち込んで、ここのハイヴ・コアが再起動
とか出来るのか? 俺の勘だが無理だろう、それ。」
「・・・・・・た・確かに、そう言う作業は聞いたことはないけれど、ま・真逆・・・・・・。」
「・・・漠然とした根拠も一応はあるんだ。 何せ、あ号目標の子供である地球の各地にあるハイヴ・コアは
それ自体は思考を持っていない。コマンドを入力されてタスクを実行している、謂わばでっかいPC
みたいなものなのだから。 で、それらを管理統括しているのは・・・・・・。」
「・・・・・・社にも言っていたように、甲1号ハイヴの”あ号目標”と成るわけね?
だから、アイツを停めない限りは、本当の意味でのハイヴ・コアの停止は人類側には行えない、と。」
「・・・ま、俺の勝手な推測だから、”当たるも八卦あたらぬも八卦”だけどな。
んじゃ、まぁ、ボチボチ始めるわ。 一応引き出せた情報はこの俺自作のPCにデータを収めて、後で
解析する。 一応モニター用に網膜投写装置も持ってきたから、取り出した画像データはそれを通じて
モニターできる。
けれど、ハッキリ言っておく。 ・・・・・・かなり”気持ちの悪くなる”情報だと覚悟しておいてくれ。
その覚悟がないなら、モニターは見ないでおいてくれ。 良いか、香月博士?」
香月博士の了承の意味を返す瞳を見て、俺は作業を開始した。
最初に行うのは、WD的能力によるコンピュータ類へのハッキングだ。
これで甲22号ハイヴ・コアにバックドアを仕掛ける。 あたかも俺がBETAさん達であるかのように、
正規のアクセス権限を持つユニットであるかのように偽装して、アクセス申請が通るようにした。
アクセス・コンプリート 100% と俺の意識体に表示が出た。
甲21号ハイヴの時と同じだった。
続いて、「現地自然災害分析による、個体の変化の記録」を探した。
このハイヴ自体が人体実験場であることは、甲21号ハイヴの周辺ハイヴ情報から取得済みなので、
このハイヴ内での活動記録を総当りに調べ、記録数が多かった情報から、現在も生きているサンプルの
情報のみ抽出させた。 その中から、実験開始からどの様な経緯を経て、今の状況になったのか
その実験経過情報も合わせて、記録を収集して、全ての情報を映像化とデータ化して、PCへ転送した。
それらの情報を転送中に、抽出した情報の一部を映像再生した所、Muv−Luvが18禁ソフトと言われる
部分が表示された。
対象は勿論”鑑 純夏”嬢。 原作のメイン・ヒロインの片方だ。 既にこの個体に至るまで、サンプルを
どの様に扱えば良いのかは、その犠牲になった人々から学び取り、次いで情報を引き出すに辺り、喜怒
哀楽具合により情報収集の過多を判別することができていたので、男性体よりも女性体を選択した
らしい。
手足の拘束を行い、サンプルが比較的協力的に成る注射を投与。 サンプルの自我の中で倫理観が
麻痺させることと性感帯を刺激しつつ、様々な淫楽状態にしていき、情報の引き出しがし易い状態に
改造を加えていく。 鑑嬢が17歳と言う事もあり、成人していない少女の肉体を無慈悲に改造していく
様が、スピード映像の如く早回しで再生されている。
それを俺と香月博士は傍から覗いている状態なのだ。
俺は何とか耐えることが出来たが、それでも博士は途中で気分が悪くなったらしく、網膜投写に情報が
映らない様に瞑目して、作業が終わるのを待った。
俺は記録映像の中に目的とする現象を多数確認出来たので、その後の映像については再生は
行わないで、無言のまま情報の収集を行った。
データの転送が終わったので、博士にその旨を伝えて、俺達はリアクター室をを退出することにし、
執務室に戻る事にした。
帰りのエレベーターの中で二人共無言だったが、途中で博士が俺に詰問してきた。
「・・・・・・何であんな情報が必要と成るのよ?」
お互い視線を逸らしたままだったが、明らかに博士は怒った声で聞いてきた。
俺は静かにそれに答えた。
「・・・あの中にあった映像に、グレイ11を使った映像があったんだが、その映像を解析したかったんだ。
何故だか分かるか?」
俺からの答えに、こちらに視線を向け、俺を睨む香月博士。 俺は真意を伝えず、建前を述べた。
「・・・撃震モドキのエンジン・コアについてなのだが、今の所”ナンチャって”仕様であっても、電力の
供給は行えているんだ。 それも原子力発電所並みの出力と言って良い程の電気量がだ。
だが、グレイ11を使ったエネルギーの抽出については、様々な制御が必要と成る。
せめてそれらのサンプルの様な情報を入手しないと、グレイ11はG弾にしか使えない、と言っても過言
じゃないだろう。 そのサンプル情報として、アノ情報を参考にしたんだ。」
「・・・? 先ほどの映像の何処にそんな部分があったのよ?
単に、被験者がいたぶられ嬲られている映像しかなったじゃないっ!!」
「・・・・・・いいや、あったよ。 アノ中には、鑑嬢が肉体改造を受ける部分があったんだ。
不快に思うのは分かっているが敢えて言うと、鑑嬢はその途中で何度も心肺停止してしまって、
その度何度も蘇生させられているんだ。
原因は腹上死による心臓発作だ。 その余りにも多すぎる快楽の波、いや嵐と言った方が良い
だろうが、気を失っても肉体改造の注射による快楽情報が、心臓などの臓器の自律神経を麻痺
させすぎて、心臓の筋肉に影響を及ぼし、心臓自体がショック死している。
で、BETAは考えたんだろうな。 快楽情報が多すぎても簡単にショックを起こさないように心臓
筋肉の強化を行い、簡単にサンプルが死なないように”メンテナンス”すべきだと。」
「・・・なっ?! なんて事を・・・・・・。」
いつの間にかエレベーターは目的の階である地下19階に到着していた。
基地地下最深部への直通エレベーターには、普段から利用者はない。 だが、エレベーターの安全措置
として、目的階に着いても操作などをしなければ、自動的に扉が締まり節電のためエレベーター内の照明
は消灯する。 その為、俺は操作盤を操作して、エレベーター扉を開けた状態でホールドした。
俺は驚嘆している博士をそのままにし、開いたエレベーターの入り口の扉の開閉部分に背中を預けた
まま説明を続けた。
「・・・ああ、言いたいことは分かる。 特に貴女も同じ”女性”だからな。
俺達男性よりもその嫌悪感は半端無いのは十分承知だ。 だが、敢えて言う。
その瞬間の映像をチェックしてみたんだが、明らかにグレイ11を使った施術の跡があった。
仮称だが”ディメンション・フィールド”を使ったものだった。」
「”ディメンション・フィールド”・・・。 ”次元の間”と言う事?」
「ああ。和訳するとそうなると思う。
つまりBETA達は、心臓を作り替えているんだが、臓器自体を交換していないんだ。
停まっていた心臓そのものを改造して流用しているんだ。
蘇生した心臓を一定のディメンション・フィールドで囲み、心臓筋肉の強化を行って、フィールドを消す。
この間血液の循環は止まっていないんだ。
で、俺としてはこの情報から、俺達にも同じようにグレイ11を使った技術を制作しておいて、第九世代機
に流用したいと考える。」
「・・・・・・そう。 でも待って。
今その情報を解析できたとしても、相変わらずの”ナンチャって”仕様なのなら、あまり意味はないん
じゃないの?」
「・・・・・・その心として謂わんとするならば、どうせ設計図も残さないつもりの第九世代機については、
俺のチート攻撃のまま他の連中を煙に巻いても同じではないか、と言う事だろ?
だが、ここでもう一つ、是非に確立しておきたい目的がある。 それはやはり肉体改造となるだろう。」
「・・・えっ? つまり、どう言う事なの?」
「・・・例えば涼宮中尉の脚は、総戦技演習の事故の影響で戦術機適性が足らなくなり、戦闘要員では
なく一般職となりCPを務めているが、その再生手術が此等の再生に生かされれば、どうだろう?
と言う事さ。」
「・・・?・・・あ、・・・・・・ああ・・・・・・。」
「どうやら気がついたようだな。 連中が出来たことをこちらも真似はするが、それは再生についてだ。
シリンダーの中の鑑嬢を再生できれば、あの中から出してやれるだろ?」
「・・・・・・いえ、でも待って!
いくら映像データの逆回しによるアプローチを行うにしても、そう簡単にはいかないんじゃないの?
少なくとも私達だけでは無理よ。」
「・・・ああ、多分そうなるだろうな。 でも、人類側にもアテはある。
それは、君のお姉さんを招集するんだ。」
「えっ?! ・・・・・・そ・・・それって、まさかモトコ姉さんを此処に呼べ、って事?」
「That’s Right!! ご名答っ!!
現状の鑑嬢の骨髄とかから、体細胞を採取して、万能細胞と呼ばれるES細胞を生成する。
続いて、ヒトゲノム情報からヒトの生成プロセスに則り、ES細胞による臓器を生成していく。
これに10ヶ月の時間を掛ける必要はなく、そして、17年と言う歳月も必要は無い。
医学についての専門家である香月先生であれば、グレイ11を使った技術を紹介すれば、この辺りの
事情については対応してもらえると思う。
・・・・・・俺が言いたいことは分かるな?」
「・・・・・・この件について確認させて頂戴。
これって、アンタの戦術機に必要だから、そのついでに鑑を再生させると言う事なの?」
「いいや違うぞ、香月博士。 俺のじゃない。 貴女の成果に必要だからだよ。
ハッキリ言って俺のチート能力があれば、戦術機は不要だ。
撃震モドキは、本当に人類側の反抗のために用意した俺のツールの一つだ。
前にも言ったが、俺の攻撃能力は工夫すれば単独で何とでも成るものだ。
それこそ地球上のハイヴが制圧できれば、あとは宇宙船の手配だけしてくれれば、
・・・・・・そうだな、面倒臭ければ宇宙服だけでも良い。
その手配さえしてくれれば、後はどうとでもできるんだ。
じゃ、何で、俺はこんな手の混んだことをしているんだ?
それは俺の仕事が不十分に終わる可能性が高いからさ。
地球のハイヴ・コアの迎撃は出来るだろうよ。数だとて30に満たないんだから、条件さえ合えば、
今からでも簡単に達成出来るさ。
だけれども、他の要因が在って俺だけじゃとてもじゃないが、地球圏のBETA共を退治できないのも
事実なのさ。
俺が恐れているのは、スバリ地上に散らばっている億やら兆やらのユニットを破壊するのに要する
時間が、俺では対応できないからさ。
だからわざわざ自分の正体を貴女に教えて協力を頼みに来たって訳なのさ。
分かったかい? 香月博士。」
俺は徐ろに説明を切り上げ、左腕を博士の方に差し出した。
彼女はその意図を最初は分からなかったが、俺がその手を掴みたいと振りをすると、俺の手に自分の
手を載せてきたので、俺はゆっくりと彼女をエレベーターの中から引っ張りだして、エレベーターの扉を
閉じた。
「・・・・・・私の成果・・・? 第四計画としての?」
香月博士は質問をしつつ、俺の隣に並びつつ執務室に向かいながら話した。
「ああ。 現状第四計画の貴女の論文は完成を見ていない。 だが、別のアプローチによって、
敵情報の解析は行えた。
ついでに、敵の技術を流用した医療改革を用いることで、部分欠損した人類を元の完全体に再生
できるとしたら、これで第四計画としては、もう当初の目標を達成したと言っても、過言じゃなくなる。
そこが狙い目なのさ。
で、その為の情報収集だったのさ。 納得したかい?」
香月博士は自分の右手親指を口元に付け、まるで親指の爪を齧るかの様なポーズをしつつ、内容を
吟味しだした。 俺の言葉の意味を理解して、一連の調査が全くの出鱈目ではなかった事を理解した。
「・・・・・・ごめんなさい、ピアース。 私てっきり・・・・・・。」
「・・・・・・謝罪や礼を言うのはまだ早い。 それに俺が企んでいる思惑は、お人好しの白銀君が
目を剥くほど凶悪で最悪のプランなのさ。 貴女でも顔を顰めること間違い無しさ。」
「・・・ッ?! ちょっと、それはどう言う事かしら、ピアース?」
「まぁま。 例えるならば『他人の不幸は蜜の味』って事かな?
その心として、鑑嬢を蘇生させたとしても、今の白銀君には任せられないって事だよ。
いやむしろ、今は白銀君は別の娘と付き合ってもらって、後になって鑑嬢が登場して、修羅場るとか?
『その女の人、誰?』とか、あからさまに機嫌の悪い鑑嬢の鉄拳が炸裂する構図が俺の企みなのさ。」
「なっ・・・、何か具体的なプランが立っているのね?
アンタ悪人なの? 本当にそのためだけに、鑑を蘇生させるつもりじゃ無いでしょうね?」
「・・・・・・・・・当たり前だろ。
何でそんな悪戯のためだけに、こんな手の混んだことをする必要がある?」
「ちょっとっ! 今の”間”は何よっ!!」
「いや、本当に悪戯の仕込みの為だけに、彼女が必要になる訳ないだろ。
彼女の蘇生を計画しておきたいのは、純粋な医療の目的と俺に有事に在った場合に備えてのためさ。
と言う様な訳で、モトコ女史の招聘をお願いします。 香月博士。」
「なんか・・・、素直に姉さんを呼べないんだけれど・・・・・・。
それとアンタの有事って、どう言う意味?」
「俺の有事?
そんなの迎撃任務において、BETAさん達の反撃に合って帰還できない時に決まっているじゃないか。
俺の場合、何が何でも月のMoon1は責任を持って屠るから、ま〜〜かせなさぁーーい。」
大昔見た某R○○一郎と言うキャラがいたので、口調を真似てみた。 だが・・・・・・。
「・・・何、その発音? 物凄く似あっていないのと、心の底から腹が立つのは何故なのかしら?」
うん、それはきっと鳥坂の魂の叫びって言うのだろ?
ヒトをおちょくる事にかけては、貴女も良い所を行っているから、波長が合うんだよ、きっと。
「ぅん? 何か発音が変だったか?
おかしいな、大昔見た日本の漫画にはこう言う表現をしていた筈だが、何処で間違ったんだろう?」
「・・・なっ?! ま・漫画?! あ・アンタの日本語の手本は、漫画なの?
文学とかじゃなく、映画でもない? あ・アンタ日本語を舐めているの?」
「・・・・・・香月博士、ちょっと落ち着け。 この世界の日本の漫画のレベルは良く分からないが、
俺のいた世界の日本の漫画は、世界有数の”文化”として認識されているんだ。
特に漫画原作のアニメーションは、輸出出来るほどのクオリティだ。
原作漫画においても世界設定が凝っているから、西洋の古典くらいには読める作品が多いんだ。
そんなにバカにしたもんじゃないんだぞ。」
「・・・・・・そうなの? ふーーん、平行世界とかだと、そう言う事もあるのかもね。
ま、分かったわ。 姉さんの件、前向きに検討しましょう。 どの道グレイ11を制御して使えないと
呼べないわけだから、その条件をクリアしたら、と言う事で良いわよね?」
「・・・ま、仕方ないか・・・・・・。 それで頼むよ。」
・・・フゥ・・・・・・。 こっちの思惑、本当の部分は言わなくても良くなった、・・・・・・と思う。
何とか香月博士を誑かして、博士の執務室に向かう俺達。
この会話の後、俺達は無言のまま歩みを進めた。
今の時点で鑑が必要とはならない。 これは寧ろULのパターンを蹴っ飛ばして、無理やりALTに
進路変更してやるための布石の一つだったりする。
いつも思うMuv−Luvの謎の一つ。 それはどうしてULからALTへの変換したの? ってやつだ。
主人公はどうして2周目に行けたのか? 1周目でも当人曰く”3年”の時間を経験したらしいが、
傍でゲームをして見ていた俺の友達は、もっと多くの感情を持った。
その俺の友人の一人は涙ながらに語った。 そして、同時に怒っていた。
『俺がその世界に居て白銀と同じ力があったなら、それ以上の結果を導いてやるっ!!』と。
まるで白銀が体感した絶望を、我が事の様に語る友人に、俺は少し引いた。
でも、それと同時に”それほどの物語なのか?”と、興味も持てたので、自分なりに調べたりはした。
そこで感じたのだ。 ゲームの設定において、”設定だから”と言う不条理を。
どうして1周目のULから2周目のALTに行けたのか? 設定以外の要因は何かについて、俺なりに
考えた。
その考察の一つとして、ULでは5人のヒロイン用エンディングがあり、何度やっても6人目のヒロインの
エンディングに辿り着かないと言う物がある。 いや、最初から6人目が居たかは不明だが、
エクストラに居てULに居ない訳はないと考えるのは常識だろう。
いや、平行世界ならそれも有りなのか?
どうしてULには”鑑 純夏”が登場しなかったのか?
反対に”社 霞”が登場したので、”すみか”が”かすみ”となったのか?
文字的に配置が異なっているが、新キャラが”鑑 純夏”だと最初は思った。 だが、それは違った。
それはALTの発表で明らかと成った。 ULにおいても登場したアノ脳髄。 ソレが彼女だった。
ALTはULの背景を引き継ぎ構築された物語。 ”設定だった”ではなく、”確定である”のだから。
でも盲点ではなかった。 初期のファン達はソレの可能性は指摘していたが、飽くまで可能性であり、
故事付けだった。 無理やり納得するための仮定だった。 それがALTで確定に変わった。
そして、ALTの内容に納得した。 その友人も、ゲームを最初からやっていなかった俺も、その凄惨な
内容に、一緒に飲み込まれた。 謎の一つが明らかとなりもう一つ残っていた謎を覆い隠した。
暫く時間が経ち、俺は再びこの件について思いを馳せた。
『ULからALTへの修正はどうなっていたのか?』と。
Watch Dogsを行う前に、色々とネットとかで調べてみた。 すると2次創作サイトの感想欄にそのヒント
が載っていた。
その意見曰く、『UL世界の武ちゃんが、誰とも付き合わず死亡したからから、記憶を引き継げてALT
世界でやり直せた』と言うものだった。
俺はこれを見て衝撃を受けた。 確かに鑑嬢以外と付き合って死亡した場合、アノ日に再構築した後の
記憶は過去のことを覚えていないが、ALTでは過去の幾らかについては記憶があった状態で始まって
いたからだ。
でも、アノ白銀君が誰とも付き合わない事があり得るのだろうか? ”恋愛原子核”であり直に核分裂して
その粒子を他の娘にぶち当てて、上手く立ち回ればハーレムも構築できるアレが、誰とも付き合わない
事の方が在り得ない。
何か他の要因があったのではないか? それこそ『その物語』に何かあったと考える方が、先の推測
よりも、余程合理的だと考えた。
『to the story』ではなく『in the story』が在ればそれは可能だ。
漠然とした『物語に』ではなく『その物語に』と特定出来る何かでなければならないが、それは何かを
考えた。 そして今、俺はそれを行うことが出来るポジションに居る。
出来るかどうかは分からない。 全く見当違いを行う可能性の方が高い。 でも、やらずには居られない。
実際のゲームをやっていない俺でも、あの物語、ALTに共感した俺だからこそ、やっておかなくては
いけない事だから、俺はそれを成す。 何がなんでもULを蹴っ飛ばして、ALTに路線を変更する為の
切っ掛けとなれれば、俺が此処に居る意味も在るというものだ。
「(・・・全ての転生者やチート能力者・原作ブレイカーの義務とは言わない。
でも、『俺がやらずに誰がやる』だ。 だから俺は『俺の中の俺を信じる』し、『やらねばならない事と
やるべき事が一致している』のだから、『それを』成すっ!! これが俺の原作ブレイクだっ!!)」
「・・・・・・確か日本の詩(ポエム)だったと思うが、『今日も小雪の降りかかる』とか言う詩があったと
記憶しているが、どの様な詩か知っているかい?」
俺達は暫く無言のまま歩いていたが、唐突に俺は横の香月博士に声を掛けた。
「・・・随分とマニアックな情報を知っているわね。 それもアンタの世界の漫画の知識にあったの?
それって、中原中也って詩人の作品よ。 正確には『汚れちまった悲しみに、今日も小雪の降りかかる』
だったかしら? その詩人、第二次大戦前に亡くなったと記憶しているけれど、それがどうかしたの?」
「いや、霞が鑑嬢の意識を読み取った時に、情報が読み取れなかったと思ったら、いきなり真っ黒い
イメージで頭が埋め尽くされる、とか言っていただろ?
それの正体は何かと考えていたんだが、今回回収した映像にその答えがあったのかと考えていたんだ。
続きを話しても・・・・・・?」
あの胸糞の悪くなる映像の事なので、隣に並ぶ淑女に許可を伺うと、香月博士は黙って頷いた。
俺は続きを披露し始めた。
「・・・・・・その真っ黒いイメージって言うもの、その物は恐らく『怨嗟』と『自己嫌悪』だと思った。
根拠についてだが、俺の考察はこうだ。
『怨嗟』の方は言うまでもなく、BETAよって齎された事によるものがズバリそうだ。
そして『自己嫌悪』については、その様に仕組まれていた事とは言え、それに屈してしまった自分に
対してと言う面があるのではないかと考えた。
その根拠についてで言うならば、鑑嬢の立場に立って考えてみた。
俺が男性であり彼女が女性であるので、見当違いが含まれるとは思うが、それを踏まえて考察して
みれば、彼女の初めては彼氏である白銀君に捧げたいと思うのは当然だったとして、望みもしない
相手に無理やり身体と精神を犯されてしまった後悔の念と、その快楽に溺れてしまい彼氏を一時でも
忘れてしまった事に対する自己嫌悪の2面性があるのでは? と思えた。
だから先ほどの詩の通り、”汚れちまった悲しみに・・・・・・”と彼女の心情を表現できると思うんだ。
それ故に彼女にしてみれば、「タケルちゃんに会いたい」と切に願うのは、ある意味叶わない願望を
持つことで自我を保っているとも考えられるが、ひょっとすると、BETAに白銀が殺害された現場を
見ていたのかも知れない。 その反語だった可能性も有り、それを口にして望みとし、自我の崩壊を
免れていた可能性がある。
兎に角、その様に願う事と、彼女が捕獲されていた時に通常では考えられない何らかのエネルギー、
多分グレイ11による素粒子力場の崩壊現象等による次元の狭間・多重平行世界への出入口に繋がり、
ある平行世界に居る白銀君を呼び寄せている、と考えられる。
彼女の心情を考察することで、一連の平行世界からの干渉とその影響を考察してみた、と言うお話。」
俺の話を黙って聞いていた博士は、幾つかのポイントで黙って頷いていたが、暫くしてその感想を述べた。
「・・・なるほど。 確かに興味深い考察だったわね。
では、仮にだけれども、その鑑を説得することが出来るとしたら、アンタならどうアプローチするの?」
「そうだなぁ・・・・・・、説得、と言うか会話することが出来るなら、恐らく鑑嬢は状況は理解していると
思うよ。 彼である白銀 武の死亡も、自らが体験した拷問と言える性体験も事実として受け止めて、
それでも尚克つ、真っ黒いイメージであるとすれば、それは正しく”正常であり正当な”感情だから。
だから、説得では彼女を救えないだろうな。 行うとすれば、新たな使命を与えることくらいだろう。」
「新たな使命? 例えば?」
「先程のお話の繰り返しだが、俺が未帰還であったとき、俺の代わりにこの世界を見届ける役を
彼女にお願いしたい。 少なくとも地球圏を人類が取り戻すまでの限定で良いから、その使命を
依頼したい。 その後については、彼女に一任するよ。 自殺でも自然死でも、彼女の好きにさせる。
それしか、人間としての魂の救済は行えないと考える。」
「・・・・・・本当にそんなことで、彼女の心情を救えると思うの?
些か薄情なんじゃないの? 恨みを持ったまま殺してあげる方が救いじゃないの?」
「・・・かも知れない。 それは俺でも分からない。
でも、人間として生まれたのなら人間のまま死んで欲しい。
訳の分からない状態にされて、恨みを持ったまま死を迎えなくてはいけない状態は、俺は救いだと
思わない。 せめてそれを迎える前に彼女には自分のあり方を考え欲しい。
その間を与えるくらいの慈悲は彼女にも必要だろう。
そして人として蘇った後は、女性の方が男性よりも強かに生きていける、と期待することだけだ。
いや、正確に言うならば、『男性よりも女性の方が恋愛のダメージを引きずらない』と言った方が良い
かな? 意外にこれは真理だと俺は思っているんだが・・・。」
「・・・へぇーー。 男のアンタからそう言う意見を聞けるとはね。 男は女よりも女々しい、と認めるんだ?」
「・・・釈然としないが、事実だろう。
因みに俺は、寝取りも寝取られもしたくないし、されたくもない。 自らが女々しいと自覚しているから
その別れ際については、離れたくないと意思表示はする。 それでも女性が離れるのであれば、それを
追いかけたりしたくない。 それが俺のポリシーだ。
あと、無用の混乱を回避するために、基本的に奪略愛は避ける。 旦那の居る既婚女性は、俺の
恋愛の対象外だ。 それでもくっついた場合は、その女と一緒に居るリスクも覚悟も持って一緒に
居るさ。」
・・・などと話をしていたら、博士の執務室前に到着した。
俺はこのまま自室に向かい回収したデータを解析するつもりなので、此処で彼女と別れるつもりだった。
が・・・・・・・・・、
「ふーーん。 ま、そう言う事は私にはどうでも良いけれど・・・。
ねぇ、もし今私がアンタを誘ったら、私の彼氏に成ってくれる?」
と言う反撃に合った。 だがこれは、恐らくこう言う事だろう・・・・・・。
「・・・フゥ・・・。 そう言う言い方はマナー違反だろう、博士?
そう聞いてくるには、もっと貴女との時間を共有した人間、例えば神宮司軍曹くらい長く、同じくらいの
時間を掛けた人間に言う台詞だ。
実際俺と貴女とでは、昨日今日会ったばかりだ。 対象にならないのは目に見えて分かっている。
大体、貴女の身内の方、恐らく姉妹の誰かに誤解を生む言い方は避けろ、と言われたことは無かった
のか?」
「・・・・・・あら、どうして分かったのかしら?
モトコ姉さんは、こう言う事に首を突っ込まないし、ミツコ姉さんに注意されたことはあるけれど、
どうしてバレたのかしらね?」
と、デビル・フェイスで微笑みながら聞いてきた。 確信犯だコイツ・・・・・・。
「・・・そりゃそんな『悪巧みしていますよ、今の私』と言う顔をしていれば、誰でも気づくわっ!」
俺はそう言うと、自室に向かい歩みを始めた。
俺の後ろ姿を見ていた香月博士は執務室に入って行き、俺達は別れた。
だが俺は、執務室に消えた香月博士の「バカ・・・・・・。」と呟いた言葉には気が付かなかったのだった。
2001年11月15日 23時30分
国連軍横浜基地内 地下5階 士官:エイデン・ピアース中佐 私室
香月博士と別れた俺は、簡単にPXで買い置きしていた夜食を食べた後、シャワーを浴びた。
訓練部隊の卒業式などがあったので、ずっとC型軍装だったのだが、今はラフなBDUに着替えて
収集したデータを解析している。
だが、いくら完全記憶能力やら最善思考能力などがあったとて、情報の取っ掛かりや解析前の準備が
疎かであったなら、それらの能力は駆使できない。 つまり、一つの壁にぶち当たっていた。
「(解析については、もうちょっと分析能力とか別の何かで出来ないものか・・・。)
こりゃ、本当に能力を追加しないといけないかな・・・・・・。」
と溜息を漏らしていると、俺の守護天使から声が掛かった。
<おやおや、そろそろ私の出番、というところかな?>
「(・・・・・・ああ、どうやらその様だ。 能力一覧の提示をお願いできるかな?)」
<了解。 でも、何時に無く大人しいわね。
さっきはあれ程”イキって”はっちゃけていたのに・・・。 何か私に言いたいことでもあるの?
>
「(いいや・・・・・・、特にこれと言っては無い。
暫く能力の選択するから、なにか聞かれても相手出来ない。
だから少しの間、声を掛けないでいてくれるか?)」
<はぁ〜〜い・・・・・・。>
先ほどアテナに言ったことは、半分本気で、もう半分は嘘だ。
本当は彼女に対して問いただしたいことはあった。 だが、何時もと同じような対応をしてくるアテナに
対して、惚けられると追求できない自分が容易に想像できたので、余計な突っ込みを行わない事にした。
俺はその様に思いつつも、目的とする項目を探した。
暫くして、幾つかの項目を確認できた。
今月の22日まではSPポイントが1で項目の取り放題と言う、初回の守護天使特典を用いて、通常では
取得困難な能力でも簡単に取得することができていた。
先ほどの質問したいことに掛かるかのように、それについての”落とし穴”的な不安要素を感じた俺は、
確実に能力の取得を行いたいので、この様な聞き方を始めるのだった。
「(・・・・・・なぁ・・・アテナ・・・・・・。
一応選択が終わって能力を取得しようとか思うんだが、その前に一つ聞いても良いかな?)」
<あら? 今更質問なんて珍しいわね? どったの?>
「(何そんなに大したことじゃない。 今月の21日までは能力の取り放題という、有り難い守護天使初回
特典についてなんだが、何時も取得している特殊能力について、本来のSPポイントというものが
気に掛かってね。 今はおかげさまで500万SPも取得できているだろ?
ここから1項目1SPって、ぼったくっている様な気になっているから、本当はどのくらい有り難い能力
なのか気になってきたんだよ。)」
<フフン、やっと気がついたの? 遅すぎじゃない?
でも、まぁ、アンタにしちゃ、殊勝な心がけってところね。 良く気がつけました。えらい えらい。
>
「(・・・まぁ、素直な疑問っていうところだろ。
で、欲しい能力ってのが、この3つ程なんだが、此等の能力の本来のSPポイントってどのくらいかな?)」
<ぅん〜〜ーー・・・・・・?
えっと何なに・・・・・・、「イノベーター能力」と「絶対的重量感覚」と「解析眼」ね?
まーたえらく小難しい能力ばかりを選んだものね?
えっとねぇ〜〜・・・・・・。 最初と最後の項目は本来ならば百万SPで、絶対的重量感覚は十万SPね。
だから、締めると210万SPってところかしら? 分かった?
>
「(そうか、やはりその位はするよな・・・。 ありがとう、分かったよ。
・・・あのさ、今そのくらいは用意出来ているから、その正規分で支払っても良いかな?)」
<えっ?! 守護天使初回特典要らないの? どうして?>
「(ああ、いや。 これまでの能力について不満が在るわけじゃないんだ。
寧ろ有難かったし、俺的には大満足している。 でも、何時までもオマケしてもらったままと言うのも、
正直気が引けてね。 折角多くのSPを入手しても次の転生には持ち越せないだろ?
だから、ここいらで一気に使ってしまおうかと考えたわけさ。
でも、此処からが正念場でも在るから、途中で使えないとかにならない様にしようという願掛けの様な
所もあって、・・・上手く言えないけれど、正規分で支払ってみたいんだが、良いだろうか・・・?)」
<・・・・・・ふーーん・・・。 まぁ、そう言う事なら、私は別に構わないけれど、後で返せと言っても
聞き入れないわよ? 本当に良いの?
>
「(ああ。 本当にそれで構わない。
あっ、そうだ。 ついでに取得してSPでレベルアップできるのであれば、その分も含めてバージョンを
アップしておこうか。 残りのSP分で足りるところしか出来ないと思うが、大丈夫かな?)」
<・・・あらあら、本当に一体どうしたのかしら?
随分と聞き分けが良いように思うのだけれど、何か悪い物でも食べたのかしら・・・?
>
「・・・ッ!!・・・(・・・随分な言われ様だな・・・。
何時までも負んぶに抱っこじゃ、締まらないと人間如きが思う事は、女神とかにとってはそんなに気に
掛ける所なのか? では、先ほどの申し出は取り下げたほうが良いのかな?)」
<・・・・・・まっ、折角本人がその気になっているのに、こちらが汲み取らないと言うのも、変な話だしね。
良いわよ、レベルアップしましょう。 残SPポイントは、正確には 3,015,350SPポイントね。
今どのくらいの能力を持っているのか、リストアップすると・・・・・・・・・
基本となる、「体力向上」「社会常識」「スパイ行動一式」「瞬発能力」「判断能力」「射撃能力」
「胆力」「動体視力」「三次元空間能力」「対人会話能力」「危険察知能力」とWD的基本スキル
(全52種類)
続いて取得した特殊能力、「集中能力 Level 5」「並行処理能力 Level 5」「絶対時間感覚
能力 Level 16」「絶対距離感覚能力 Level 6」「爆砕点穴:Level 2」「”殲滅眼”:Level 1」
「完全記憶力:Level 1」「最善思考力:Level 1」「属性付加能力:Level 1」
ってところかしら・・・・・・。
>
「(・・・・・・ありがとう、アテナ・・・。
こうして見てみると、行き当たりバッタリ感が半端ないなぁ・・・。
取り敢えず、特殊能力の集中・並行処理・完全記憶・最善思考力・属性付加能力の5つは、全ての
レベルを揃えておこうと思う。 最高が集中と並行処理が共に5なので、のこり3つもLevelは5に
しておきたい。 此処も正規のSPを消費すると1レベルを上げるのにどのくらい掛かるんだ?)」
<うーーんっとね。 ・・・・・・前は1レベル100SPだったけれど、正規のレベル上げの場合、1レベルは
10,000SP掛かるわね。 だから、不足分で言うと、4かける3となるから、120,000SPかしらね。
>
「(・・・それと今回追加した、イノベーター能力と解析眼も追加しておいてくれ。 同じくレベルは5で。)」
<・・・了解。 と、なると、合計150,000SPよ。 宜しい?>
「(そうか・・・。 では、それで頼む。
では続いて、その他の分で言うと、”絶対的感覚シリーズ”だな。
最高が時間感覚で、レベル16。他は、距離感覚が6、重量感覚は1だな。 これも1レベル上げは
10,000SPで良いのか?)」
<ええ、良いわよ。
最高に上げるとすると、10足す15となるから、合計250,000SPだけれど良い?>
「(ああ、頼む。 で残りで言うと、爆砕点穴と殲滅眼となるわけだが、この後これらを使う時が来るのか
なぁ・・・・・・? これらは今のままでも良いや。 どうしてもと言うのなら、使うことによってレベル上げ
しても良さそうだから、この2つは除外ということで・・・。)」
<了解。 と言う事は、レベル上のトータルは400,000SPと言う事で、残2,615,350SPと成るわよ?
良いのかな?
>
「(ああ、了解した。 本当に助かったよ。ありがとう。)」
<いえいえ、どういたしまして。 毎度有り〜〜。>
「(・・・・・・ま、後どのくらいの寿命が残っているのかは分からないが、やれる所まではやってみるよ。)」
<・・・えっ?! きゅ・急にどうしたのよ? 一体・・・・・・??>
「(・・・・・・ああ、いや。 情緒不安定な一人の人間の戯言だよ。 特にどうこうと言う事じゃ無い。
気にしないでくれ・・・・・・。)」
<いや、そこは気にするところでしょ?! 何か悩み事なの?>
「(・・・いいや、特にそう言う事じゃ無いってば。 だが、いくら大層な能力とかあっても、寿命を自由に
決めたりは出来ないから、それが来るまで精一杯頑張ろう、って事さ。)」
<な〜〜んだ、吃驚させないでよ・・・。
でもアンタ、因みにで良いから聞くけれど、どのくらいまで生きたいの?
>
「(・・・そうだなぁ・・・。 明日までとかは無しだが、欲を言えば、あと3・4ヶ月は生きていたいな。
仕事を終えて、エンディングを見てみたいと思うのは人情的にも有りだと思うんだが、変かな?)」
<・・・・・・ふ〜〜ん・・・。 あと3・4ヶ月ね・・・。
来年の3月中旬か・・・。 先の事は分からないけれど、そこから急展開が始まったら、心残りが余計に
出てきたりしてね・・・・・・(黒笑)。
>
「(・・・何でそう言う事を言うかな・・・・・・。 でも・ま、そうなっても残っている人の事情にしかならないから
俺もそこまでは面倒見きれないぞ。 些か無責任感が半端無いけれど、そうなったら仕方無しで、
終わるんじゃないかな? や、よく分からんが・・・・・・。)」
<ですよね〜〜。 そうなったら私も介入できないから、成るようにしか成らないわね。
ま・良いか。 じゃ、私はそろそろ引っ込むわ。 アンタも早く寝なさいね? お休み〜〜。
>
「(・・・ああ。 お休み、アテナ・・・・・・。)」
新たに能力の取得を行ったが、先程のアテナとの邂逅はまともだったのだろうか?
気のせいか、ここ2・3回だが、アテナとの接触に違和感を感じていて、先程の接触もかなり緊張した。
何と言って良いのか分からないが、いつもの接し易さ以外に、気を緩めてはいけない感じがした。
途中そう感じていたが、終わってみれば何時もと変わらない結果となっていた。
特に奇怪感が感じ取れたりしていないので、このまま進むしか無いのだが、いつかは真相を問い正した
方が良いのかも知れない。
・・・・・・イカンな。 疑心暗鬼になってしまった。
取り敢えず今は作業を続けよう。 ゆっくりとするのは、もうちょっと先にのばそう。
時間切れになって後悔するのはしまらない話だ。
さて、特殊能力の補充できたので解析とかして行く訳だが、当面の目標と言うか項目を箇条書きで
表現していこう。 まずは・・・・・・、
・甲22号ハイヴ・コアから記録情報を取得したので、これの解析
取り分け、ディメンション・フィールドの使い方について解析が必要だ。
・神宮司軍曹を使った、思考情報処理技術の確立
グレイ6を使っての思考情報データを送受信することは出来たので、これの効率化を考案しなければ
いけない。 それと必要ならば、オプションとして装備を作成する必要があるだろう。
・電波望遠鏡の設計図の取得と望遠鏡の作成
取り敢えず1つを作り、「なんでも無限」を使って、これを複製しよう。
・・・・・・で、ここいらでチート能力をまたもや展開すると、
「アンタって奴は、物理法則無視するのは、あれほどヤメろーーって、言っていたでしょっ!!
どうしてまたこんな事するのッ!!」
って、某博士からクレームが飛んでくるので、チート仕様は使えない、っと。
まぁ、無難な所で行くと、3つ目の電波望遠鏡だろうな。
基本構造図みたいなものをテキトーに書いてもらって、そこからチート仕様の電波望遠鏡を作成する。
それで、続いて無難なところだと、神宮司軍曹の思考情報処理についてのインターフェースについて、
考察を纏める。 これは考察なので、ある程度のチート解析を混ぜていても、博士も不審には思わない
と思うので、当面は信号の強化とか、思考情報処理の仕方について、纏めをしておこう。
ここも、チート仕様には要注意。
んで、最後のハイヴ・コアの情報解析だが、此処が一番の取っ掛かりがない所。
いくら記録映像や現象についてのアタリを付けて予想をしていても、どうしてもチート能力を駆使しないと
今の時点での解析はほとんど不可能。
何とか、博士を誘導できる形で研究を進めないと、また叱られることに成るな。
・・・・・・でも、まぁ・・・、ある程度の現象の確認とポイントになりそうな所には、原因とか推測とか
できなくても、博士にも分かるような問題定義が出来るシーンを作る・・・のはマズイので、予め探して
おくのはギリ・セーフだと思う。
まぁ、それくらいなら早送りで見ていた分、思うところの箇所は目星がついているので、記録映像と
表示時間をマークしたリストを作る位はできるだろう。
それで、そこに対してのチート解析をしておいて、そこに至るまでの誘導を考えるのは、俺的にはアリだ。
何とか誘導を匂わせないで、話をそっちに持って行こう。
まぁ、博士の場合、物理性を無視した時点で琴線にふれるので、そこに触らなければ良いんじゃないかな?
そう思いつつ、俺は深夜まで作業を続けるのだった。
リザルト報告:
繰越経験値ポイント & SPポイント
経験値ポイント : 0ポイント(繰越分無し)
SPポイント : 5,115,350sp
経験値取得
内訳
新取得能力
解析眼
イノベーター能力
絶対的重量感覚 小計2,100,000SP消費
自己能力レベル上げ
集中 レベル5
並行処理 レベル5
完全記憶 レベル5
最善思考力 レベル5
属性付加 レベル5
解析眼 レベル5
イノベーター能力 レベル5 小計250,000SP消費
絶対的時間感覚 レベル16
絶対的距離感覚 レベル16
絶対的重量感覚 レベル16 小計150,000SP消費
(爆砕点穴と殲滅眼についてはレベル変わらず)
開発中
第9世代戦術機(プロトタイプ・『撃震モドキ(仮)』)
仮組立中 達成率50%前後
総合計 2,615,350SP
はい、と言う訳で10話でした。
今気がついたのですが、なにやら今回は1000行オーバーしていないんですよね。
なので、何時もよりヴォリュームが・・・・・・少ないんです。
手は抜いていないんですが、いや、抜いたのか?
もうちょっと尺の調整をしないといけない、って事ですね。
次、11話なんですが、相変わらず亀更新でありますが、
内容的には12月1日国連総会に向けてのネタ仕込みになります。
事件とか起こらないと思うけど、どうなるかな・・・。
で、これが過ぎたら国連総会ですね。2話くらいで辿り着けるのか?
でも他にネタもないので、さっさと逝きますか。
まだ書き始めていないのと、仕事の都合にもよるのでハッキリと更新時期は
お伝え出来ません。すみませんが、ここは気を長く待ってもらいたいです。
それでは、この辺で。
では。