What happened in the story ? 作:斬【Zan】
4月に入ってから仕事忙しくなりまして、暇見つけてはコツコツ書いていましたが、私のHDDレコーダーが不調で撮り貯めていたビデオをディスク補完すると言う作業が発生し、CMカットとか色々とやっていたら全然時間が取れませんでした。
いい加減にBDデッキに買い換えよう。
今回は、沙霧さん視点が入ります。
んで、彼女ができました。 誰に?
と言う内容です。
キンクリ的にご都合大爆発です。苦手な方はRTB、よろ〜〜、でお願いします。
では、13話をどうぞ。
2001年11月22日 木曜日 15時14分
日本帝国 帝都(旧東京都)内 西新宿某所
日本帝国本土防衛軍 帝都防衛軍第一師団 第一戦術機機甲連隊 沙霧 尚哉大尉
早いもので、慧の3者面談から9日が経とうとしている。
あの中佐が予言した、”情勢の変化”について齎された情報が、明日判明する運びとなった。
この間にも、目まぐるしく変わる世情と言うものがあり、それは私が思っている以上に逼迫していた。
私の所属する第一戦術機機甲連隊の業務以外に設けた、有志の『戦略研究会』なる組織の中において、
特にその傾向が強かった。 本来ならば、勤務以外に重大な局面を考えなくても良いのだが、
とある目的のため、この”研究会”は組織された。
この研究会の本当の目的は、・・・・・・現政権に対しての軍事クーデターだ。
その研究会の中で、巧妙に他の何らかの理由を付けて、緊迫した状況が押し迫ってきているかを装って、
事を急がせようと幾つかの勢力が働きかけをしてきた。
当初の私は、個別の勢力との認識を行っていたのだが、どうもそれはカモフラージュであり、元を辿ると
一つのグループが扇動を行っていることが分かった。
そのグループは参加当初から、自分たちが場違いで”研究会”に参加していることを隠そうともしない
連中であった。
気になって部下などを使い、幾つかの証言を元にその目的を知ることになったのだが、それは現政権に
取って代わった後に、利権を我が物にしたいと考えるグループだった。
そのグループの中心人物は芹沢大尉と言う、帝国軍参謀本部 統合戦略分析部に所属する下士官は、
しかし彼とて、何かの勢力に動かされている駒の一つに過ぎなくて、その情報は例の”帝国の微妙に
怪しい人”が裏付けを取ってくれた。
国外勢力からの助成を受けている節があるらしく、要注意人物だった。
確かに国内事情は日々悪化の一途を辿り、何一つ明るくなるような情報は無かった。
いや、一つだけ不確かだが”佐渡ヶ島ハイヴが崩壊した”と言う噂を耳にはしたが、確証のない情報に
左右されるほど、戦場を経験している指揮官は甘くはなかった。
兎に角、それら世情を背景として、幾つかの派閥(?)の思惑の元、この『戦略研究会』は、若しくは
「ひょっとすると軍事クーデターを達成するかもしれない危ない連中」である私達は、この10日間は
特に情勢が危うかった。
何かにつけて「決起すべき」と声高にスローガンを掲げる芹沢大尉達を、実質の実行部隊を纏める
私の部隊、帝都防衛軍第一師団 第一戦術機機甲連隊が、なだめすかして事を起こさせなかった。
そうさせなかった背景には、私にも自覚はなかったが、どうやらアノ中佐の”妄言”に引きずられた感は
あったように思う。 「外道に堕ちるな」と「今は耐え忍ぶ時」と言う言葉が耳に残り、ブレーキに
なっていた様に思う。
当初の研究会も、私が思っていたような活動内容から徐々に離れつつあると感じている。
と言うのも、この会が発足する以前よりも、各方面軍などで抱えていた不満分子達が集まりつつあり、
単に氾濫分子達の集会となりつつあったが、現政権に対するアンチテーゼを提示し、改善案を出す事で
所謂ガス抜きが行われ、暴発阻止の役割を持っていた。
だが、それらの働きかけは徐々に失われ、最終的にアクの強い連中が集まって統制され無い集団に
なりつつあった。
まるで何かのお祭りのごとく、クーデター已むなしとする意見が主流にすり替えられてしまった。
それらの連中に伴って、政府機関のいつくかの防諜関連の連中も、幾人かこの会に紛れ込んでいる様に
思える。
他の面子はそれらの異分子に気づいていないが、彼らの発する隠密性の高い殺気は、第一戦級の戦場を
経験した者が持つソレと類似している。
つまり、”鉄火場”を知っている者にとっては、相手が隠そうと思っていても、経験として知っている殺気に
対応できるので、彼らの存在に気づくことができた。
話を戻して、本当は不本意であったのだが、此等の不穏な連中を野放しにできないと言う事もあり、
已む無く私がこの会の取りまとめ役に就いた。
本来ならば、志を同じくする同志たちと、協議の上事に当りたかったが、実力においても頂上に近かった為、
私が暴発の抑止を行う事になった。
だが、それでも一部過激な連中を抑え難くなりつつあった。
「一体何時になったら、我等は決起するに相応しくなるというのだッ!!
具体的な計画はすでにあるっ! 後は決行の日時のみなのだっ!!
躊躇していては大事を決する時に、間に合いかねんっ!! 我等は悲願を成就するために集った
露払いに過ぎないっ!
だが、我等が決起すれば、後は殿下がきっと日本帝国を在るべき姿に修正してくださるっ!!
何を迷う必要が有ると言うのだっ!!」
さも自分たちが建てた計画が完璧であり、計画自体が既に成功しているかの様に述べる芹沢大尉。
いつの世も”扇動者”は声高に、過激に物騒なことは述べるが、実際に行動を為すのは実働部隊である
私達なのだ。 彼らは”事”が、彼らの言う通り成功裏に終わった時のみ顔を出す。
それまでは、”ボウフラ”の様に水中を上下に漂う”害虫の幼虫”でしかないのだ。
本当に”五月蝿い”だけで、他に能が無いのだろうか?
まぁ、いつもの通りに、脅してなだめるとするか・・・・・・・・・。
「ここ数日同じことを述べているが、今日とて同じことを述べよう・・・。
『まだ機は熟していない』 今は起つべきではない、と。」
「またそれか?! 何とかの一つ覚えにしか聞こえんぞっ!!
一体沙霧大尉の言う”機”とは何時のことを言っている? 幾ら我等の取りまとめ役だとて、我等を
適当な言葉遊びで愚弄するのはいい加減辞めて頂こうかっ!!」
「・・・暫し待たれよ、芹沢大尉。 確かに私は貴官と違って、帝国士官大学校を主席で卒業せず、
現場の叩き上げで伸し上がった粗忽者よ。 語彙の少なさを笑わば笑って貰って結構だ。
だから、さも”バカの一つ覚え”と言いたいのなら、その様に言えば良い。
だが、実行部隊を司る我ら戦術機部隊は、「今は動く時ではないと述べている」のには
確固たる根拠有っての事。
それすら蔑ろにすると言うのであれば、こちらにもそれ相当の覚悟があるが、宜しいか?」
「では沙霧大尉がおっしゃる”機”について、具体的なその根拠とやらを我々に提示していただこう。
納得の行く解釈なら、先ほどの暴言については謝罪するが、蜂起の日について具体的な根拠を提示
してもらわない事には、我等が集った意味がない。
我等は皆、それこそ階級の違いはあっても帝国に命を捧げた存在だ。
帝国が正しき道に進むのであれば今更命は惜しまず、この身に変えても計画を成就してみせようっ!!
どの様な条件が整えば、我らが起つべきなのだっ!!」
私は会合の席に座したまま彼らを制していたが、脇に置いていた愛刀を携え直し瞑目したまま起立した。
会合に参加した人間の視線が一斉に私に集中した。
静かに諭すような静かな口調で、私は意見を述べた。
「・・・此処に集った同志諸君の覚悟は、先に芹沢大尉が述べられた通りであり、私は微塵もその覚悟を
疑いはしていない。
だがしかし、この”戦略研究会”が本来持っている目的を成そうとするには、何事においても全ての
支障を排除する必要が在る。
何故ならば、我等が事を為すための機会は、たった一回しか行動を起こせない故だ。
不安要素の排除や不確定要素の洗い出しには、時間を要する事は皆も分かっている事と思う。
それ故に、事を起こす機会への調整は、正に千載一遇の機会を待つ他は打つ手が無い。
もし仮に、此等の機会を誤った場合、正に最悪の場合だが、一部の特攻部隊を編成し斯衛部隊に
一戦望むという暴挙の最中に、殿下をお救いするという事態を招くやも知れぬ。
同国の士を、しかも殿下をお守りする同輩を手に掛けるという、『外法』を用いる事になりかねないのだ。
私が事を起こすに辺り一番注意しているのは、正にこの様な最悪の事態を招かないように手筈を
整えているが為なのだ。」
私は目を見開いて、参加している面々の表情を見るかのように、一同を睨めつけた。
私からの恫喝に一瞬怯んだ芹沢大尉他数名の下士官達。 その様を見て私は確信した。
彼らは、この研究会に迎合していれば、”甘い汁”が吸えると思っていた奸賊・獅子身中の蟲達だろう。
だが、本来のこの会の趣旨は、純粋に救世を目指す崇高な目的を持った”暴力も辞さない”集団なのだ。
故に、生半可な覚悟もないお調子者達が意見を述べるなど言語道断でしかない。
私達”戦略研究会”が、本来主張したい事柄は常に一つだけだ。
それは”誰かが故国の危急に立ち上がり、御政道を正す必要がある”と言う事である。
その件について、昨今の国内事情を鑑みると我が帝国は必ずしも正統である政(まつりごと)が
施行されず、悪意ある官僚や軍閥、財閥が一部の政治家と結びつき、己が利益を優先させるために
政治を歪んだ形で実行している。
特に私が普段から危機感を募らせている事柄として、恐れ多くも皇帝陛下から全権を委任された、
摂家衆筆頭であり政威大将軍であられる煌武院殿下主導の元、乱れた政治を正す意味もこめて、
行われる事が望ましいと考えている。
私などは政の何たるかも分からない一軍人であり、下士官でしかない立場であるが、
そんな素人然としている私でも分かるほど、現状の帝国国内事情は混沌としている。
蜂起計画の概要には、これら将軍殿下を取り巻く、現政権下の内閣を始めとする政治家や官僚組織、
続いて、財閥や軍閥などの既得権益組織体を取り除くことが大事であると計画されていた。
余りにも純粋過ぎる政治体制は、反対に言えば最も取りつきやすい状態に在ると言えるので、
これら芹沢大尉の様な、獅子身中の蟲達がまとわりついてきていた。
だが、私からの恫喝を聞き、それら有象無象の蟲達は、一旦後ろに飛び退いた。
それとは別に、一瞬あっけに取られたものの、その口に不敵な笑みを浮かべる者達が数名いた。
彼らこそ、私と対等の立場に立ち、意見を交わす資格の在る者達だろう。
そう思いつつ、数拍の間の後、私はこの会の趣旨を述べた。
我等は、幾千幾万の絶望的な帝国社会全体を覆すための一矢であると。
その為に凶悪とも言えるための、”力”を欲し、これだけの面子を揃えたのだと。
目標である、現体制の急所を突き、その一矢を放つことで従来の情勢を覆すための手段の構築に
時間を要した。
だが、時間を掛けたお陰で、十全なシナリオが出来上がっており、後はその機会を待つだけであると。
尚、我等の生死は考慮されることのない仕儀であるが故に、しかし、その正当性は確固たるものが必須
条件であると。
「・・・・・・何だい? その『必須条件』ってのは?」
趣旨の説明を行っている途中で、その様な疑問を挟む無粋な輩が居た。
先ほど私が”対等に”話せると目した人物だった。
確か彼は・・・、そう、横須賀の帝国連合艦隊 第一戦隊 特別警備隊の馬頭中尉だったな?
しかし、肩書通りの所属ではないはずだ。 国内の毒に晒された様な雰囲気がない。
その上で鋭利な刃物を彷彿とさせる佇まい。 謂わば、海外の戦場で生き延びたかの様な戦士だ。
「・・・話の腰を折って、無粋な行為だとは思わんのかね?」
その非難の目を集めている中尉は、西洋風に両肩を少し竦め軽く謝った、らしい。
私は質問に答えることにした。
「・・・私が是非にと求めた必須条件。 それは、”王道を進むこと”だ。
単に一人よがりな理論で”王道”と述べているのではない。
それは”王道を行くものに付き従い、その者を守護するため”と言う意味がある。
つまり、間違っても”外道”や”外法”に堕ちる事はしない、と言う決意の現れなのだ。」
私のその言葉は、この場の皆に浸透するのに暫しの時間を要した。
いや、この場の皆では無かったな。 芹沢大尉等のグループが、と言い直そう。
そして、その意味を理解した彼は、大慌てで最初に食いついてきた。
「ちょ、ちょっと待ち給えっ! 沙霧大尉!!
そ・その言葉の意味する所は、ひょっとすると、蜂起はしないということではあるまいな?
これだけの同士が揃い、時間も金も人員も使ってこれだけの手筈を整え、後は起つのみなのだぞっ!!
それを訳の分からん屁理屈を捏ねて、”起たぬ”とか”決起しない”とか寝言を吐くつもりなのかっ!!」
先程は一旦退いていたが、蜂起計画自体を”ご破算”にするかの様な言葉は納得できないのか、喰い
付いて来た。 ムゥ・・・・・・、ここは”宥めた方”が良さそうだ。
「・・・そうは言っていないだろう、芹沢大尉?
機が熟していないために、行動に移していないだけだ。 そして蜂起する際の意味を述べたに過ぎない。
我等は起つ為に集うたのだ。 では何時起つのか? 今ではない。 そう述べたに過ぎない。」
「・・・そ・そうか。 私が誤解しただけなのだな? 声を荒らげて申し訳なかった、謝罪する。」
「いや気にしていない。 私達が啀み合っていても何ら解決しないしな。」
続けて私は、決起にいたる機会を待っている状態であって、ここ最近判明した懸念事項が有ることを
報告した。それらの詳細情報を取りに、直接信頼のおける部下を派遣中であり、その報告が間もなく
到着する事を話した。
当然、予期せぬ報告内容に会議室にどよめきが起こった。
いつも通りの会合であれば、檄を飛ばし散々騒いで”時期尚早である”と説いて、お開きとなっていたのだが、
愈々以って、本当に決起する運びとなってきた事に、何時もと違う内容に、研究会に参加した幾人かの
下士官は騒ぎ出していた。
私は、烏合の衆宜しく、無様な態度を取る連中を呆れつつ、しかし構うこと無く話を進めた。
取り分け、何を話しているのか注目されても構わない風を装い、軍関係者でない人間から情報を
引き出すことにした。
「この会合には確か、警視庁警備部警備第一課 警備情報の人間も居たな?
確か名前は・・・・・・、そう、渡草警部補だったと思うが、居たら返事をしてほしい。」
部屋の大きさなどについては余り私は詳しくはないが、それでも中規模の会議室くらいの広さは在ると
思う。 その部屋の中で、私が問いかけた人物は果たして居るのかは定かではない。
私達が今使っている部屋は、秘密の会合を行うにしては比較的大きなものなのだろう。
だが、他者の目を憚ること無く、今日の会議を行えるのは、偏にスポンサーの一人である外資系の
ホテルオーナーが絡んでいるからだった。
我々が今居るのは、都内の外れにある外資系オーナーが持っているホテルの離れを使っている。
このホテルは、どちらかと言うと西新宿付近のホテルの一室に集まっている。
しかし、件の人物は、例の”帝国の微妙に怪しい人”からの紹介を経て、この研究会に参加している。
先日の件で、そのアヤシイ人が言うには、「全くの偶然」であの場に居たとの事。
全く、何処までが真実なのかは定かではないが、今私が問いかけている渡草警部補が此処に居なければ
本当の意味で”役立ず”以外の何物でもない。
あまり期待もせずに問いかけたのだが、それとは別に件の人物は控えめに挙手して答えてくれた。
「ハッ、 警視庁警備部 警備第一課 警備情報4係 渡草警部補であります。
沙霧大尉殿、如何様なご質問でしょうか?」
パッと見で言うならば、何とも薄汚れたような着崩れた背広姿の30代後半の男性が一歩前に姿を
表した。 とりわけ美男子というわけでもないが、頬骨が強調されたかのような3枚目的顔立ちで、
一見女性にはモテ無さそうだったが、敬礼をして来た姿を見た時、その芯が入った姿勢を見て、
先程の馬頭中尉と同じく、第一線級の戦士だと言う事が分かった。
また、何気に左手を見てみると、エンゲージリングが光っていた。 どうやら警部補は既婚者らしい。
外見ではなく、本質的に惹かれる男性の魅力を持っていると見て、間違いはないだろう。
私は言葉を選びつつ質問をすることにした。
「・・・多忙の中、こちらの招聘に応じてもらい、感謝する。
この度は、折り入って警部補に尋ねたい事が有り、出頭を願った。
それほど難しいことを問うつもりはないのだが、我等の行動の指針と成る情報であるため、
できるだけ正確に情報の提供をお願いしたい。 宜しいだろうか?」
「ハッ、何なりとお聞きください。」
此処で私は、悪化の一途をたどる国内情勢の詳細の内、とりわけ暴力団と難民マフィアと呼ばれる
準暴徒扱いされる避難民の情勢について質問をした。
それらの情報について、渡草警部補は多少驚いた顔をしたが、捜査情報の一部の開示を行ってくれた。
特に今月初旬頃、横浜や東京の町田・八王子付近、埼玉県は軽井沢地域、長野県は松本市付近などに
事件が発生しており、国外からの暴徒化した避難民に多少の死傷者が出たことを報告してくれた。
一連の報告が終えるのを待ってから、会議室の中もある程度の落ち着きが戻っていた。
すかさず芹沢大尉が声を荒げながら、私に苦言を呈してきた。
「沙霧大尉。 大尉が何を気にしているのか俺には全く分からないが、先ほどの報告に一体どの程度の
重要性が生じていると言うのだ?
不法に避難してきた、薄汚い粗野な暴徒等どうでも良いではないかっ!」
だが私は、大尉の意見は無視して、渡草警部補に続けて質問を行った。
「・・・渡草警部補。 些か我が軍の恥を晒すようで、多少後ろ髪を引かれるのだが、実は同じ時期に
帝都周辺の帝国陸軍駐屯地や東関東・信州地方の補給基地などにも騒乱の様な事件が起こって
いたのを、警視庁警備部は情報を掴んでいたかね?」
多少疲れた顔をしつつ、言いにくそうに渡草警部補は返答を行った。
「・・・・・・はい。 その情報は掴んでおりました。
ただ、帝国陸軍の方々を目の前に、この件をお話するのは些か筋違いかと存じますが、私見を述べ
させて頂きますと、恐らく沙霧大尉が気になさっておられる事件と、先程の事件、犯人は同一人物の
可能性が高いと存じます。」
「フム・・・・・・。 やはり、か。
私も同じ感想を持った。 何と言うか・・・、そう、”出来過ぎている”と言った方がピタリと当てはまる。
そんな感じなのだ。 最初この話を聞いた時は、綱紀粛正も已む無しと思ったが、私にこの情報を
知らせてくれた友人から、この事件を別の視点での観測を持つように指摘を受け、改めて検証して
みると友人の言いたかったことが、やっと分かった。
此等一連の事件について、警視庁では何か動くつもりは有るのかね?」
「・・・・・・一介の警部補が意見できる立場には有りませんが、私が管理しております情報には、
その予定は入っておりません。」
「・・・・・・検察と司法は無視を決め込む、と。 警部補の周辺でも同じと思っていて宜しいか?」
そう質問をすると、警部補は黙って頷くだけだった。
一連の確認が終わったので、ここでも話の腰を折る男から質問が出てきた。
「・・・で? どうするんだい、沙霧大尉?
その何とかという事件について、帝国の司法が介入しないとなると、残りは行政と軍政からの介入しか
手立てがないと思う。 だが我々は取り分け腐敗した政治体系の打破が目的なのだから、成敗する
相手は行政となる。 もちろん強権を振るうに辺り、各地の軍事力にも影響を及ぼす手筈は整えて
あるだろうから、行政がその機能を行使できないとなると、その事件の犯人に対して、我等が討伐を
行う、とか言い出す気じゃないだろうな?
先程も誰かが言っていたように、どうして些事とも思える事件に注目を集める?
何が、大尉の注目を引いているのか、そろそろ話してくれないと、勝手にバカをやり出す輩も出てくるぜ。
今俺達は世間的に注目を集めるのはマズイのだろう? これ以上の謎掛けは得意じゃないんだ。
俺達を集めて、大尉は何がしたいんだ?」
「・・・・・・ウム。 確かに芹沢大尉や馬頭中尉の意見は最もだと思う。
では、良い頃合いだと思うので、何故に私がその事件の犯人について気にかけているのか、を
説明しようと思う。
私の友人が知らせてきた情報。 それは、我等の障害と成りうる可能性のある輩についてと言う
触れ込みだった。 事の発端は、今月初旬のBETAによる新潟侵攻事変に遡る。」
此処で私は、11日に新潟前線基地にて防衛体制2が発令されて、その後の1時間しないうちに、
元の防衛体制に戻った新潟前線基地の防衛体制に不審を持ったので、帝国軍参謀本部を通じて
東北方面軍に問い合わせたりした。
だが、結果としての情報は知り得ていても、肝心のその原因についての報告は知らされなかったので、
知古を通じて情報を収集することにした。
その時に情報をくれたのが、親友の一人、御都梨 惣一郎大尉だった。
「御都梨 惣一郎? 誰だ? 聞いた事も無い奴だぞ?!」
この会合に参加した参加者は、ほとんどが”聞いた事も無い奴”と首をひねった。
その人数が少数なら面白かったのだが、あまりの多さに私は辟易としてしまった。
「(・・・確かに影の薄いやつだから認知度は低いとは思っていたが、何とも暢気だなぁ)
聞いた事も無いとは、友人の一人として腹立たしいな。
戦術機を扱うものなら誰でも一度は奴の世話になっている筈だがなぁ・・・。
では、『そろり”惣”左衛門』と噂される者について聞いたことはないか?
富士教導隊のアグレッサー部隊にいたヤツなのだがなぁ・・・。」
「なっ?! 何っ!! 『そろり”惣”左衛門』だとっ?!」
「あの、認識範囲外から近づいてきて、気づいたら切り倒されていた、と言う
別名”リッパー(辻切り)”の事か?!」
私が”そろり惣左衛門”と述べると、会議室内部のアチコチからどよめきが起こった。
御都梨大尉の戦術機機動は、その機体がステルス性能を持っていなくても、人間の視界認識を上手く
外すと言うテクニックを駆使し、こと対人戦においては驚異的なスコアを残した、富士教導隊における
名物衛士の一人だった。
私も何度か実機で模擬戦を行い、今のところ何とか引き分けに持ち込めている。
「そうだ。 その”噂のヤツ”が、私の親友だ。
現在は東北方面軍の新潟最前線基地、第14戦術機機甲大隊に所属している。
先日の新潟侵攻に於いて、彼の部隊から戦況偵察小隊を派遣していたらしい。
その小隊が任務中に消息不明になった。 幸いにして、結果的には小隊4人共帰ってこれたらしいが、
4人中3人が負傷して戻ったらしい。 その時に何が起こったのかを聞いた所、とても信じられない
状況がそこにあったと言う。」
私の話に聞き入る会議室に参加している同志たち。
そこに話しの手合として、馬頭中尉が言葉を挟んだ。
「一体何が起こっていたと報告されたんだ、沙霧大尉?」
「・・・・・・これから話すことは、他言無用に願う。
聞いた私も、他者に話すことを考えると”バカな事”と思わざるを得ないのだ。
嫌がる御都梨大尉を説き伏せて聞き出した情報であり、恐らく上層部も握りつぶしたと思われる。
ただ決して、嘘偽りはない事だけは私が保証しよう。 宜しいな?
11日早朝の新潟県に侵攻した5,000体を超えるBETA共は、たった一人の人間により迎撃された。
その手段については依然謎なのだが、最新鋭の新型戦術機が投入されたとかの情報はない。
”人間”が何かをして、5,000体のBETAが屠られた。
これが真相だ。」
会議室中から再びどよめきが起こった。
その最中、芹沢大尉が情報の詳細について問い合わせてきた。
「沙霧大尉! その様な戯言を本当に信じたのか?
高々一人の人間が、5,000体ものBETAをどうにかできるはずはないだろう?!
我等をバカにしているのか?!!」
「・・・・・・現場に残っていた衛士で、御都梨大尉の妹の御都梨 響子大尉が比較的軽傷だったので、
彼女の報告によると、現場には一人の外国人衛士が居たそうだ。 その衛士に自分たちの小隊が
助けられた、と。 それで、その謎の衛士の所属を誰何した時に、”今はまだ国連軍横浜基地所属
ではないが、第四計画関係者である”との情報を得たそうだ。
奇しくもその衛士の着用していた99式衛士強化装備は国連軍仕様だったらしい。」
話を聞いていた馬頭中尉は独り言のように呟いた。
だが、ソレを聞いていた渡草警部補は、馬頭中尉の意見に反対意見を述べた。
「・・・国連軍・・・だと? じゃ、その衛士そのものが物語っているって訳で良いじゃないか。
いや、それはブラフなのか・・・・・・??
その『第四計画』ってのが何を指しているのかは知らないが、その作戦計画について、国連軍に
問い合わせたら詳細が分かるのではないのか・・・・・・?」
「・・・・・・いや、そう簡単な話じゃないだろう。
恐らくその『第四計画』とか言う名称は、確か正式には”オルタネイティブ第四計画”と言うもの
だった筈だ。 国連加盟国全体に渡る大規模作戦の一つだと聞いた憶えが在る。
かの有名な”ヴォールク・データ”もオルタネイティブ計画の結果による物だったと記憶している。
沙霧大尉のキーワード、”国連軍横浜基地”と、”第四計画”とくれば、”横浜の魔女”が絡むのは
間違いがない。
相手が彼女だと分が悪すぎる。 一筋縄では情報の開示は、絶対されないからな。
通称”横浜の魔女”は、現国連軍横浜基地 副司令権原付き、技術大佐相当で待遇された、
日本帝国大学院 理学系研究科物理学の香月 夕呼博士の事を指している。
彼女はとある事情から、日本帝国政府から請われて現状の役職に就いたとの情報も在る。
それを鑑みれば、一概に我等の計画のターゲットと言えなくもないのだが・・・・・・。」
渡草警部補から”香月 夕呼”についての意見が述べられると、会議室に居る方方(ほうぼう)から
どよめきが起こった。 言わずと知れた『横浜の魔女』の悪どさが関係しているのは言うまでもない。
数拍の間をあけ、私は言葉を続けた。
「・・・渡草警部補の懸念は最もだ。 そのことも有り私用で横浜基地に赴く用事も有り、13日の13時頃、
横浜基地に赴いて情報の収集を行おうとした。
誤解の無い様に、私用について詳細を述べておくと、実は彩峰閣下の一人娘が国連軍下士官として
任官する・しないの3者面談という、何とも奇妙な面談があり、後見人であるために私が参加したと言う
経緯があった。
それは兎に角、横浜基地に探りを入れようと思っていたら、その前にとある国連軍士官から奇妙な
情報を得ることができた。
それは、『佐渡ヶ島』『12と13と14と』と言う物だった。
此等のキーワードは、今正に私が知りたいと思っている情報なのだ。
と言うのも、13日以降、御都梨大尉と連絡が取れなくて、新潟方面の情報が一切入ってこない事態と
成っている。 この事について、伝達などでは途中で情報を握りつぶされているらしく、直接信頼できる
部下を現地に派遣することにした。 それが私の副官の駒木中尉であり、後数分でこちらに合流する
運びと成っている。
問題は、此等の情報を何故に一介の国連軍士官が、未来を見ているかの様に知り得ていたのか?
どうして、私にその情報を漏らしたのか? と言うことに疑問を持っている。」
私は3つあった内の一つをワザと伏せて情報公開した。 その期日が明日に控えていると知れれば、
返って扇動者達からの追求を招いてしまう。 先の情報の内、他ベクトルに流れを変えるのであれば、
こちらが先制して話を持って行ってやる方が都合が良い。
私の思惑に気づかずに、果たして扇動者達は話に乗ってくるだろうか?
その願いを込めて、芹沢大尉が声をはさもうとしたのを、私は手を掲げそれを遮り、説明を続けた。
「・・・芹沢大尉。 貴官が言いたいことは理解しているが、本人の意志を尊重すると言う建前と、
裏の意見として、未だに大東亜連合からは彩峰閣下に感謝する連中がいる性で、連合から使者が
やって来ることもある。
それらの事情から、彼女の立ち位置として国連軍に所属する事は、決してその身を悪くしている
訳ではないのだ。 反対にあの娘が帝国軍所属となった場合、連合と帝国との間に溝が深くなる
恐れも出てくるので、その点も考慮してほしい。」
「・・・・・・・・・。」
苦虫を潰したかの様な表情で、私からの意見を飲み込む芹沢大尉。
どうやら私の思惑にまんまとハマってくれたらしい。 反撃が来ない内に次に話を進めてしまおう・・・。
「話を戻して、民間や帝国軍関係者が襲われたと言う事件について、改めて調査してみると、
最初に襲われた基地は、実は国連横浜基地であることが分かった。
しかも面白いことに、国連軍や帝国軍の軍事基地内では負傷者が、難民居住区では難民マフィアや
国内暴力団関係者の死体が出ていたらしい。 その賊というのは、軍関係者には甘いらしい。
無辜なる民が傷つかなかったと言う観点でも、”義賊”と呼ばれるのだろうが、何故か難民などからは
恐れられていた、との情報もあった。
その様に横浜基地を皮切りにして、先ほど渡草警部補に質問した内容と成るわけだが、状況証拠が
ここまで揃えば、外の人間に接触する中で、取り分け異物的に怪しい人物が、この騒動の犯人に
関連があると推察した。 故に先の国連軍士官も犯人の一人だと考えても良いだろう。
予測の幅を広げるならば、彼奴が『横浜の魔女』以外の勢力が居るとも考えられ、我等の脅威と成る
可能性が高まって来ている。
その犯人側は、我らにどの様な影響を与えるのか?
その件を諸君らと議論したいと、本日情報を提示したのだ。」
私は一気にさして情報の在る無し関係なく、話を区切った。
そこへ芹沢大尉は、反撃とばかりに反対意見を述べてきた。 ・・・どうやら私の意図した方向に話を
持って行けたらしい。
「・・・その様に訳のわからん輩について、気に回し過ぎではないのか? 沙霧大尉。
我等が決起すれば、そのついでに横浜基地ごと蹴散らしてやれば良いではないかっ?!」
飽くまでも私の懸念は、芹沢大尉には届いていないらしい。
12・3日において、帝国内に広がりつつあるアノ噂について、芹沢大尉は感づいていないのだろうか?
民間人の人伝えに広がりつつ在る、『佐渡ヶ島ハイヴが崩壊した』と言う噂について、だ。
未確認情報に興味を持たないのは、作戦分析を行う下士官として、その資質的にどうなのだろうと、
溜息が出てしまいそうになりつつ、私は諭すように言葉を出した。
「・・・まだ分かっていないようだな、芹沢大尉。
貴官が簡単に蹴散らせるぐらいの人物なら、私も御都梨大尉もそれほど気に留めないだろう。
それに、国連軍横浜基地に対して、我等の計画では、あの基地を抑えると言う目標や目的もない。
我等の目標は、飽くまでも政威大将軍であられる煌武院殿下に直訴する以外に無いからだ。
それ故に、目障りだからとて兵力を割いてまで横浜基地を襲撃するのは効率が悪いと言わざるを
得ない。
私が今回この話を持ち上げたのは、後顧の憂いを断つ為に報告したのだ。
本丸を抑える前に、叩いておかなければいけない勢力の有無について、決めるためにな・・・・・・。」
論点をずらす話としてこのネタを披露したのだが、何とか連中を煙に巻けたので、一旦区切りとした。
その話の後、調度良いタイミングと言うべきか待ち人であった駒木中尉が一人の女性下士官を伴って
入室してきた。2人は揃ってこちらに敬礼をして来たので、私は答礼を返した。
「・・・任務ご苦労。駒木中尉。 早速首尾についての報告を聞きたいのだが、
そちらの女性下士官は、どちらの方かな?」
すると駒木中尉の後ろから横に出て、その下士官は名乗りを上げた。
「ハッ、申し遅れました!
私は帝国陸軍参謀本部 情報特科501機関 草那岐 素子大尉であります。」
「すみません、沙霧大尉。 こちらの大尉に押し切られまして、一緒にお連れしました・・・・・・。」
「・・・?? 今一事情が分かっていないのだが、要は報告内容に草那岐大尉が関係しているのだな?」
「・・・はい。 大尉から与えられました任務結果は、”失敗”しました。 申し訳有りません。」
申し訳無さそうにしている駒木中尉を見つつ私は自席に着席し、その当然の結果に了承を返答した。
何故に了承したか、と言うと、駒木中尉を派遣するまでに既に2度同じく部下を派遣しており、
今回の3度目の派遣で、初めて戻ってこれたのは彼女だけだったからだ。
戻ってこれただけでも上等だ。 それ位にこの任務は何気に寡黙だったのだ。
「・・・・・・そうか。 それは仕方がないな。
御都梨大尉に確認のための接触が行えなかったのは、残念だ・・・・・・。」
この遣り取りを傍で見ていた馬頭中尉は言葉を挟んできた。
「・・・オイオイ。 何暢気に済ませているんだ、沙霧大尉?
駒木中尉は何を確認する為に出ていたんだ? 話から察するに、恐らく新潟最前線基地に赴いて
いたらしいが、どう言う情報の取得に失敗したんだ?」
「フム、済まない。 話を端折りすぎていたな。
私が駒木中尉に下した任務内容は、先の新潟侵攻の折り、生還した御都梨 響子大尉に、私が接触
した国連軍士官の写真を照会してもらって、現場に居た国連軍衛士強化装備を着ていた人物と
同一人物かの確認を依頼していたのだ。 ま、所謂『首検分』というヤツだ。」
「・・・ハハァーーン。 なるほどね。
まるで何処かの刑事さんってことね。 おっと、駒木中尉だから婦警さんが正しいのかな?」
その対応に、本職の渡草警部補はしかめっ面を、私は鼻で笑いを漏らしてしまった。
「・・・・・・フッ、何だその『上手い事を言った』かの様な戯言は・・・?
話を戻して、私が接触した人物と新潟侵攻の人物が同一人物だったとしたら、明らかに第四計画が
絡んでいると見て間違いはない。 となれば、私が気に掛ける勢力は国連の第四計画派ということが
特定され、我等の決起に際してそれ用の準備を行うこともできる、と言う事だ。
だが残念ながら、その確証は得られていない。
決起に際して、第四計画をどの様に扱うのか、我等の邪魔立てを行う可能性を考慮しなくてはならない。
そこで駒木中尉、そちらの草那岐大尉の追加情報に期待したいのだが、可能だろうか?」
「はぁ・・・・・・、恐らくは・・・。」
私の思惑としては、それほど大した情報ではないと思っていた。 だが、草那岐大尉からの情報は
私の思惑を遥かに上回っていた。
「あらあら、駒木中尉から軽く見られているのね、私は。
では、私からの情報を提供しましょうか。 と言っても、それほど多くの情報ではないわ。
新潟を含め東北方面軍は、13日以降は厳戒態勢を取り、国内外問わずあらゆる情報網との接触を
断っているわ。 唯一チャンネルが開いているのが帝国斯衛軍だけと言う異常さなのよ。」
「なっ?! 帝国斯衛軍だとッ?!」
「東北方面軍は帝国斯衛軍に支配下に置かれたと言うのかッ?!」
「一体何が起きたんだ?! 参謀本部にはその様な情報は入っていなかったぞっ!!」
草那岐大尉の情報は、正に”爆弾発言”だった。 会議室内の方方に怒号が飛び交う結果となった。
参謀本部云々と発言したのは、芹沢大尉だった。 彼もこの情報知らなかったと見える・・・。
この様を見て草那岐大尉は、一人細く笑みながら続きを披露した。
「静まれっ!! ・・・・・・驚くのは分かるが、もう少し静かに。 この続きが話せないでしょ。
東北方面軍を参加に置いているのは帝国斯衛軍。この情報に間違いはない。
では、どこの斯衛が 派閥の者が動いたのか? が次に重要な情報よ。
皆も知っての通り、帝国斯衛軍と言えども一枚岩ではない。 いや、政威大将軍を守護すると言う
主業務にかけては一枚岩であるものの、五摂家勢力が関連する為に、二個師団四個連隊からなる
斯衛軍であっても、主従とする摂家に関わりの在る部隊が動くのは、我々日本帝国軍であれば、
言わずもがなな事として、知れ渡っているわね。
では、今回動いたのはどこの摂家の意向を反映しているのか? と言うと、
驚くなかれ、第一師団第一連隊第一大隊が動いていた。」
その言葉を聞いて、私は思わず座っていた椅子を蹴飛ばし、立ち上がって怒鳴ってしまった。
「ま・まさかっ!! ぐ・紅蓮大将閣下が、動かれただとッ?!
在り得ないっ! 閣下が、『帝都の守護・剣聖』が帝都城を空けるなどっ!!
皇帝陛下の、煌武院殿下の元を離れるとは信じられない・・・・・・。」
「まっ、確かにね。
新潟で閣下の姿を確認した時、私ですら信じられない者を見た、と思ったもの。
だが、いくらその行動が奇行であったとしても、あの独特の髪型の殿方は、紅蓮閣下以外に在り得ない。
あの御方が動く程の理由が新潟に有り、その原因と成る事柄とは、行くゆくは私達の帝国の明日を
左右する程の事態が発生している事は想像に固くない。
今更どの様な理由があろうとも、”正義の”とか”真実の”などと形容詞が付けられなくとも、
最善か最悪である何らかの事態が発生している事実に代わりはない。
あの噂の件もあるから、本当に”余程の”事態である事は間違いないわね。
だからこそ、紅蓮大将閣下率いる第一連隊第一大隊が新潟に居らっしゃるのだから・・・・・・。」
私が蹴飛ばしてしまった椅子は、駒木中尉がひっくり返ったものを直してくれた。
私は無言で駒木中尉から椅子を引き寄せそこにドカリと座り込み、腕組をして暫し考えこんでしまった。
私の行動に不安を感じたのか会議に参加している同志達が、私の一挙一動を注意深く見守っている。
あの国連軍士官が予言した言葉は、こうも簡単に未来のことを、いや、どの様にして変動している情勢を
言い当てることができたのだろうか?
いや、今はそのようなことに思考を囚われている暇など無い。 今後の我等の行動によっては、帝国の
行く末が大きく変わってしまう・・・・・・。
しかし、こうなってしまっては致し方ない。 最終の研究会取りまとめである私からの意向を同志に伝え
なくてはならない・・・・・・。 私は意を決して言葉を紡いだ。
「・・・・・・同志諸君! 先に草那岐大尉から報告のあった情報から鑑みて、私達の”戦略研究会”の
今後の行動指針を、取りまとめ役である私から正式に皆に伝えておく。
尚、私からの意向に不服を唱え、勝手に動くものが在るならば、私が率いる帝都防衛軍第一師団が
お相手仕る。 我等”烈士”の行く手を阻む者、即ち帝国に仇成す者は、その尽くを滅せられると
覚悟なされよ!!」
そうして私は、この戦略研究会の会合自体を本日限りとし、無期限の閉会を宣言した。
理由は、我々が思っている以上に情勢が変化しており、クーデターなどを行っている暇など無い事態で
在ること。 また、各方面に於いてのそれぞれの役割が今後の帝国を支える柱的存在でなくては
成らないことを上げ、本来の業務に精進することを言い渡した。
ホンの30分ほどまでは、クーデターの日程を決める決め無いの話をしていた連中は、かなり不本意であり、
不満気である雰囲気を隠そうともしなかったが、私からの殺気を込めた視線で見つめられると、
その小生意気な態度は表に出さなかった。 フン、腰抜けめ! 死ぬ気でかかって来ないかっ!!
会議を終え駒木中尉を引き連れて、西新宿のホテル離れから本館に向けて廊下を歩く私達。
会議室に居た同志諸君は先に帰ってしまったので、この辺りに居るのは私達二人だけだ。
そう思っていたのだが、今日新顔デビューして本日の内に卒業となってしまった草那岐大尉が、
私達を待ち構えるように廊下に立っていた。
「・・・・・・私に用事でも・・・? 草那岐大尉?」
特に悪びれた様子もなく、そして特に驚くでもないような確信犯的笑みを浮かべて彼女が答えた。
「・・・いいえ、特に何も・・・・・・。
ただ、この研究会についてもっと早くに知っていれば、とか思っていたりして・・・。
今日出ただけだったけれど、何やら楽しげだったので、たった一回しか出なかったのが惜しいとか
思ったとか、思わなかったとか、 ま、その様な感想でした、と。」
「?? はぁ・・・、それは、ご愁傷さま? だが、それは幻想だと言っておこう。
この”戦略研究会”は、貴女が思っているほど楽しげな”クラブ活動”の様な物ではなかったよ。
取りまとめ役の私が言うのだ。 間違いのない事実だ。
私としてはもう少し和気あいあいとした雰囲気が良かったのだが、何やら殺伐として、息が詰まりそう
だったよ。 無期限の閉会となってしまって、議長であれば本当は残念がるのだろうが、今の私の
感想は、厄介な役を降りることができて安堵の息を付いている、というところなのだよ。」
「なるほど・・・・・・。 ところで今ひとつ質問が在るのですが、お答えいただけますか、沙霧大尉?」
「ぅん? ああ、私に分かることならば、何なりとどうぞ。」
「・・・では改めまして。 沙霧大尉にコンタクトを取って来たと言われている国連軍士官について、
その士官の所属と氏名をご存知であればお教え頂きたい。」
先ほどまで人を小馬鹿にしていた雰囲気が取れ、むき身の刃の様な視線でこちらを見ている草那岐大尉。
同伴している駒木中尉は草那岐大尉からの殺気を感じ取って、装備している自動拳銃に手を掛ける程
だった。
「・・・フム。 いや、教えるのは別に構わない。
だが、帝国陸軍参謀本部が、国連軍の一士官の情報を気に掛けるとは、どう言う事かと思ってな。
まぁ良い。 その士官と言うのは、国連軍横浜基地司令部付き士官と言っていたな。
氏名は確か、『エイデン・ピアース』で、階級は中佐だった。」
「・・・・・・そうですか。 ありがとうございました。」
「いや礼には及ばない。 貴官には駒木中尉をここまでエスコートして貰っていたようだし、何より無事に
駒木中尉を返してくれた。 そのことに私から感謝の意を返させて頂こう。
本当に世話になった。 忝く(かたじけなく)思う。 本当にありがとう、草那岐大尉。」
「いいえ。 では、私はこれにて。 もう会う事もないでしょうが、ご武運長久でありますよう、沙霧大尉。」
そう言い残して、私達が来た方向に去っていった。 ホテルの離れの方に在る裏口から原隊に戻った
のだろうか? 人それぞれに帰り方が在るのだろう。 私も原隊に戻ることを優先するのだった。
翌日。 かの国連軍士官、エイデン・ピアース中佐が予言していた11月23日。
その日は、私達帝国軍軍人にとって忘れられることができない日となった。
原隊復帰後の通常業務にて、午前6時には陸軍参謀本部からの指令として、正午から大本営から
重大発表が在る旨が伝えられ、その前後1時間は緊急を除き、半減休息を言い渡された。
最初は何処かの国との開戦が発表されるのかと、戦慄をしつつ午前中を待機し続けた。
そして、大本営からの通信から、日本帝国内閣府の榊総理大臣からの佐渡ヶ島奪還のニュースがあり、
佐渡ヶ島が我が国土に正式に戻ったことを知らされた。
確かに情勢は動いていた。 それも私の予想を遥かに上回る程の結果に驚き、そして私が望む形で
それが成されたことに歓喜した。
そう。 この件についての指揮を政威大将軍であられる煌武院殿下の差配により、斯衛軍が頭を努め
国軍一体となって成就された。 その内容に文句などなく、斯衛軍、帝国陸軍、帝国海軍が一体となり
それぞれの職責を全うした。 これはもう、本来帝国が在るべき姿を顕現してくれたことに相違無く、
私が”戦略研究会”においての最終的な目標として掲げていた事が、私の手によらない形ではあるが
実現した。
・・・正直に言えば、我が手によらないで事が成就できたことについては、多少の不満はあるものの、
しかしそれでも、この事を皮切りに救世が進むのは我が本懐なので、これ以上の妄言は贅沢という
ものだろう。
そして、この事により、私が本来努めなければいけない事は変わっておらず、発表の直後、私は部隊に
号令を掛けた。
「皆、聞けっ!!
先の榊首相の発表により、我が部隊はこれより、第一種防衛体制を実施するっ!!
先の発表は帝国臣民にとっては吉報でも、これに浸けこみ良からぬ事を考える輩が出ないとも
限らない為、これに備えるために我等だけでも警戒を大幅に強化する。
戦略的にも、帝国は国内にBETAの脅威を排除した事を斯衛軍、帝国陸海軍の3軍を以って
調査したと発表され、その情報を全世界に向けて公開した。
新潟方面は無事でも佐渡ヶ島ハイヴから溢れた個体が関東方面に進行しないとは限らない。
私もこの吉報は素直に受け入れたいのだが、我等が不抜ければ誰が皇帝陛下を、煌武院殿下を、
無辜の帝国臣民を守護できると言うのかっ?! 否、我等でなければ帝都防衛は成し得ないっ!!
その心構えを皆に持ってもらいたいっ!!」
すかさず駒木中尉が第一種防衛体制についてのスケジュールを発表し、私の指揮の元、帝都防衛軍は
その本来の業務に専念することになった。
佐渡ヶ島奪還の著しい興奮は都合5日間程続くのだが、その間ずっと私達は第一種防衛体制で
業務を専念した。
そのことが参謀本部から内閣府に伝えられ、果ては煌武院殿下の耳に届くまで2ヶ月ほどを要したのだが、
後日殿下からお褒めのお言葉を戴くことになろうとは、この時私は想像できていなかった。
2001年11月20日 火曜日 0時42分
太陽系第三惑星 惑星最遠衛星軌道から10万km バーナード星系方面の宇宙空間
国連軍横浜基地所属 A−01連隊 連隊長 エイデン・ピアース中佐
今俺は、電波望遠鏡ユニットが入ったコンテナと一緒に、宇宙空間に居る。
此処数日は色んな事があった。 中でも大きいのはグレイ6の特徴を調査できて、そこから発展させた
思考情報処理会議室のフレームを作成できたことに在ると思う。
フレームの作成が終わってから、思考情報処理システムを構築させるのは、それほど時間は懸らなかった。
フレームを亀甲型の隅に配置し、正六角形型の会議室を作った後、それらのインターフェースを最高速の
CPUを持つコンピュータに接続して、情報の処理を行わせた。
イノベーターでもある俺は、システム構築をプログラミングさせながら、専用のOSをマシン言語で開発し、
高性能システム化させた会議室を作成した。
続いて、会議室下に”釜”部分の実験施設を作り、グレイ6環境下で様々な素材を構成できるようにした。
こうして通称”魔女の大釜”(Large Kettle of Witch)を完成させた俺は、その後第五世代戦術機の
設計図をCADソフトを導入して完成させた。
当初計画していた”撃震モドキ”から発展した形で、実を結んだ。
つまり第五世代戦術機のコンセプトが大きく2つに別れてのリリースを提供することになったのだ。
と言うのも、既存の第四世代以下の戦術機に対応するために、コックピット周りと各部関節部制御の為の
モジュールを追加した形の『準第五世代戦術機』パックと、正真正銘の『第五世代戦術機』の2つを
同時にリリースする形となった。
当然『準第五世代機』パックの数が圧倒的に多くなるのは言わずもがななことなのだが、もっと純然とした
”正式の”第五世代機について、謹製しておく必要も有り教導に使われる機体と合わせて110機程を
作成した。
”勿体ぶった言い方”をしているのには理由が在る。
この純正の第五世代機は、従来の戦術機とは全くの別物に成ってしまっているということを述べておきたい。
それは機体構造形式が異なると言うことになった為だ。
従来の戦術機はモノコック構造体なのだが、第五世代戦術機はムーバブル構造体を基本としている。
つまり、リアル・グレード(RG)仕様なのだ。
人体骨格宜しく、基本と成るフレームの上に装甲が乗る形式と成っている。 このため、関節部などの
可動域を確保し、より具体的に実戦的に稼働できる戦術機を生成できるように成った。
そして、グレイ9の研究成果も更に向上する事ができ、グレイ11を使ったエンジンコアに対して幾らか見劣り
するものの、超電導技術的に言うならば、半永久的な常温超電導ラジエーターを開発することができた。
保有電力保存と言う意味の、グレイ9を使ったバッテリーも標準装備され、電力の枯渇に対応している
ので、通常の戦闘行動時間が大きく跳ね上がった。
これにより、電磁投射砲が標準で装備される運びと成り、近接戦闘用として高周波仕様戦術機用長刀を
開発することができた。
補給も弾の補給のみに専念できるので、ランニングコストも大幅に改善される運びと成った。
で、最初の1機を気合を入れて作成したら、後は「何でも無限」能力でコピーを作り都合100機を制作した。
教導用の機体も、コックピット周りを変えたものを用意してこれに備えた。
戦術機用の制作が一段落したので、続いては既存の電波望遠鏡の制作に移った。
これは原理が分かっているので、最善思考能力を併用することで、コンパクトで性能の良い機体を
開発し、「何でも無限」能力で予備も含めて10機ほど用意した。
作成した電波望遠鏡のコンテナを、それぞれ日本帝国航空宇宙軍と国連宇宙軍とに3機づつ納入し、
その内の1機をテストと称して実機テストを行わせているのが今の俺の状況だ。
もう少し詳しく述べるならば、帝国と国連宇宙軍を囮として使い、本命は俺が抑えている、と言う3段階
作戦を実施中だ。 と言うのも、アメリカのNASA所属の宇宙連絡船が電波望遠鏡の実験の妨害を
行っており、対象とする衛星や惑星の軌道上に陣取り、データの収集を妨害している。
俺はその知らせを聞いて、単独でここまで移動してきたわけだ。
バーナード星系の情報の収集を作業中であり、あと1時間もあれば必要な情報が揃うだろうと思われる。
その間、全くの妨害もなく今現在暇を持て余している状況であった。
乗ってきたもの? そんなのこの”コンテナ”に決まっているでしょ? 「何にでも乗れる」能力を使えば、
三輪車であろうが電信柱であろうが、思いのままに”乗りこなす”能力なのだから、コンテナにだって乗れる
だろうし、場所的に宇宙にだってやって来ますとも。 エッヘン。
・・・まぁ、後でユーコさんには、『物理法則無視してんじゃないわよッ!!』とか言われ、枕でも投げつけられ
そうではあるのだが・・・・・・・。
?? 何で”枕”なのかって? うーーん まぁ、ぶっちゃけ 彼女とくっついちゃいました。
いや、”魔女の大釜”ができてから、香月博士がこれにハマっちゃいまして、思考が高速化されるのだから、
ドンドン加速させながら仕事をしていたら、国連総会用の論文とか1日で全部出来てしまった訳だ。
この処理能力が気に入った彼女は、自身の「因果律量子理論」の研究をしだしたのだが、
凡そ人の生活部分は補完されないので、座ったまま1日2日ぶっ続けていたのだが、3日目にして意識が
限界を迎えて気絶してしまった。
や、次善策として、連続使用を警告するメッセージは出していたのだが、尽く無視されてしまった。
そんで、とうとう3日目にして、意識が途絶えたとか非常アラートが鳴ったので、急いで救出して
彼女を俺が介抱することに成った時に、まぁ、男女の仲になってしまった、と言う経緯だったのさ。
まー、俺的には”童貞”だったわけで、最初の一回目が不発に終わった時の彼女の一言にアタマに来て、
それから、彼女が気絶するまでやり続けたお陰で、今ではすっかり主導権は俺に在るわけで、
介抱したのか調教したのか分からない結果だったが、結果オーライと言う事にした。
ただ、くっついたのが3日前だったのだが、もう昨日の時点で、既にユーコさんからギブアップ宣言が
出されました。
”私一人じゃ身が持たない”そうで、近日中にもう一人”生贄”を導入するとか言っていました。
うん、聞かなかったことにして、ここに調査と言う事で出っ張ってきましたが、今は横浜基地に戻るのが
ちょっと怖いです。 だ・誰を巻き込むつもりなんだ? ・・・いや、多分、あの人の事だろうな。
毎度毎度、ユーコさんに巻き込まれて迷惑掛かっちゃっているもんな・・・。
俺も調子に乗って、”二号さん”に指名したから、多分”まぁーちゃん”に間違いないな、うん。
暫く、ユーコさんの事を考えていたのだが、それを中断させる信号が俺の頭に届いた。
その発信元は、言わずと知れた”電波望遠鏡”の制御ユニットからだった。
この望遠鏡からバーナード星系について、移住可能惑星の情報を元に、その天体に向けて電波による
測定を行わせていたのだが、それらの情報の収集が終わったので、その内容を確認するべくノーマル
スーツの腕部に設置している制御ユニットを通じて、情報の選査を行ってみた。
一応このノーマルスーツは、例の”モドキ”と呼んでいたやつなのだが、グレイ6を用いた思考情報処理が
確立したので、第五世代以降の戦術機向け宇宙戦闘服として、正式に『ノーマルスーツ』と言う呼称に
した。
兎に角、電波望遠鏡が得た情報を見てみると、やはり惑星表面上に一部分荒野がその広がりを見せて
いる事が分かった。 一概に”元からそうだった”と言われるかもだが、20年前にNASAが発表した時の
バーナード星系惑星の情報と比較して、明らかにその”荒野”部分の広がり方が異常であることが
見て取れていた。
20年前の情報では、”その”部分は荒野ではなかったのに、今の状況では広大と形容できるほどの
”荒野”が広がりを見せていた。
続いて、惑星表面上の構成物質の情報を解析してみると、弱々しい物の珪素系物質の反応が多く出て
来た。 これは火星や月面表面上のデータでも言えることだが、BETAが存在している可能性が強い
事を示している。
これも20年前のNASAのデータには無かった要素だと言える。 つまり・・・、
「・・・既にバーナード星系に至っても、BETAさん達の侵略が始まっている、って事だよな?」
NASAによる衛星軌道上の電波望遠鏡テストの妨害は、正にこの事が知れ渡る事実を、覆い隠した
かったからなのは、推測の域を出ていなかった。 だが電波望遠鏡からの情報で、この事実が明らか
な物となった。
不本意だが、これで国連総会に於いて、第五計画を止める事の手筈は整った。
「・・・ここでの仕事も終わったな。 お家に帰るとしようか・・・。」
俺は展開していた電波望遠鏡をコンテナに戻し、移動準備を行った。
それから30分ほどで準備が整ったので、俺は横浜基地にRTBすることにした。
リザルト報告:
繰越経験値ポイント & SPポイント
経験値ポイント : 520ポイント(繰越分)
SPポイント : 2,615,350SP
経験値取得
内訳
完成
50,000spポイント分 ✕ 2
思考情報処理システム付き実験室(通称「魔女の大釜」・LKOW)
フレーム開発 グレイ6の組み込み完了
大鍋の部分:会議室の作成・管理用高性能電算機及び管理用OSの開発
釜の部分:各実験用マジックハンド付き
第5世代戦術機(準・正 2タイプ作成)
各達成率100%
OS部分達成率100%
(アウター5導入済み)
戦術機本体部分達成率100%
(ムーバブル構造体・グレイ9使用エンジンモジュール)
(準にはグレイ6使用のみでエンジンモジュールは未搭載)
戦術機武装部分達成率100%
(電磁投射砲標準装備・高周波近接戦術機用ブレード)
開発中
第9世代戦術機(プロトタイプ・『撃震モドキ(仮)』→『心神(仮)』)
仮組立中 達成率50%前後
OS部分達成率20%
(アウター9開発中+空間戦闘機動用モジュール未開発)
戦術機本体部分達成率80%
(ムーバブル構造体。本体駆動部など未調整部分多数)
総合計 2,715,350SP (繰越ポイント:520追加)
はい、と言う訳で13話でした。
前話から約20日超えでしたね。こんなに掛かるとは予想外でした。
小説情報を見ていて、UAですが、3000超えていました。
皆さん有難うございます。
いえ、私的にはこの数字がよく分かっていませんが、要は沢山の人に読んでもらえていると勝手に解釈しています。お気に入りも30をカウントしていましたので、満足です。
これからもこれを励みにして、頑張りたいです。
で、次のお話なのですが、やっとこさ国連総会に突入させます。うん、絶対。
あと、今話において、馬頭中尉とか渡草警部補とか草那岐大尉とか芹沢大尉とか入れましたが、芹沢大尉は新選組から、他3名は攻殻機動隊からパクらせて頂きました。
敵役として芹沢鴨が頭に浮かんだからと言う理由です。
沙霧大尉の話しの相の手として、バトーさんとかトグサ君が浮かんだので、少佐も入れちまえ、と言うノリで話を組みましたが、配役の呼び名の語呂合わせが微妙に大変でした。
まぁ、クロス作品と言う事で大目に見てください。
本編の方の白銀君たちをVODに入れる入れ無いの試験でもとか思いましたが、主人公補正が効くのだから、わざわざ見せ場を作らなくても確りと付いて来てくれることでしょう(黒笑・期待)。
まぁ、他所からの”チャチャ入れ”が生じるかも知れません(攻機再びか?)が、良い加減先に進まないと私のモチベーションが持ちませんので、その様にしようかと思います。
いつにも増して亀更新ではありますが、次話も頑張ります。
それではこの辺で。 では。