What happened in the story ?   作:斬【Zan】

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Muv-Luv 編 第02話

 

 

 

 

まんまと横浜基地への潜入ミッションをやり遂げた俺は、宿に戻らずそのまま行動を続けることにした。

 

乗っていたパンクした車は、難民の部落、いや難民キャンプと言い直した方が正解か、ここに通じる道路の途中に乗り捨てて、俺はそのまま徒歩にてキャンプ内に入って行った。

 

この難民キャンプは、大陸から追われた中国人や韓国人などが集められた部落だった。

もう一つ帝国臣民疎開キャンプというものもあるが、こちらは日本の九州・中国・四国・関西など、西日本がBETA に占領された時に避難してきた人達で、疎開キャンプ地以外に行くところがない日本帝国国民の集落となっている。

 

若干疎開キャンプの方が待遇が良いとは言われているが、疎開も難民と同じ扱いとなりつつ在るので、行政が悪いとしか言いようがない。

だが、BETA 大戦に突入して大勝を上げていない人類は、アメリカですら難民キャンプの待遇は改善されておらず、何処に行っても貧困にあえいでいる状態だ。

 

 

だが俺は、取り敢えずの生活ベースをこのキャンプ内に置こうと思い、中国人韓国人の居るキャンプの中に入っていった。

 

キャンプ内を歩いてみて、余所者である俺が受け入れられるはずもなく、また、外見から明らかに欧米人である事から周囲からは警戒されているのが肌で分かっていた。

しかし、それとは別に俺は目的があるのでこの中に入ったのだった。

 

暫く歩いていると、俺が居る辺りに犯罪発生の可能性アイコンが俺の視界に入ってきた。

 

「(・・・待ってました。)」

 

俺は物陰に隠れつつ、物陰の先で行われようとしている犯罪が起こるのを暫し待った・・・。

すると案の定、見ずぼらしい男がその男より大きい体格の男に脅されて、殴りかかられる瞬間に俺は介入を行った。

俺は馴れた手つきで警棒を取り出し、殴ろうとしていた大男の方をノックダウンした。

所謂この行為は、WD的な所の犯罪抑止行為であり、ゲーム内では経験値を稼ぐのに持ってこいだった。

 

それで、この世界でもソレが通じるか確かめるために、こんなゴミ溜めの様な難民キャンプまでやって来たのだ。

 

それは兔も角、俺は経験値が貯まるところを確認すると、+500 ポイントの経験値を入手する事ができた。

どうやら被害者に怪我などの被害が出なかったことが幸いしたらしい。

「Extra スキル」の取得が1,000SPもかかるので、もっとしっかりクエストなどを行う必要が在る。

ポイント経験値はある程度貯まるとSP ポイントに変更できるので、そちらを貯める様にひたすら端数の経験値を貯めなければいけない。

 

大きい数値の経験値を貯めるには、ストーリに則ったクエストをクリアすることで獲得できるが、この外史世界の主役は俺ではない。

白銀 武という17歳の学生がこの世界での中心なのだ。

そのため、彼の周辺で怒る事件やクエストについては、高得点が望めるというものだが、

俺というイレギュラーに対してはこう言う端数の小さな経験値を稼ぐほかないのだ。

 

溜息を拭きつつ、この後もこう言う小銭ならぬ、小経験値稼ぎに性を出す俺だった。

 

 

 

Side Other

 

 

「『シカゴの番犬』、・・・ねぇ・・・・・・。」

 

私は報告のあったロッカーに書かれていたというメッセージを写真に取らせ、その写真を見て思わず溜息を漏らしていた。

 

本日、とは言っても夜中の2時・3時に騒動が起きて、深夜まで研究をしていたのに、ソレを中断させられて、今の私は非常に頭にきていた。

 

このクソ忙しい時に、要らない騒動を引き起こしてくれた存在である『シカゴの番犬』が

とても憎らしく思っている。

 

だが、何故この時期にこんな輩が此処に来るのだろうか?

それもワザワザこの基地の表面上の不備を暴ける様なお粗末な侵入としか言えないレベルの騒動だったので、私の怒りはそちらの方の”何故?”と言う疑問にシフトしてしまった。

 

この国連軍横浜基地には、人類の運命を左右する国連主導の極秘計画「オルタネイティブ第四計画」の旗幹基地である。

その為その基地に侵入すると言うことは、この極秘計画を目指すことが考えられる筈なのだが、そこには一切触れないで全く違う部分に侵入された事が、私の疑義を強くした。

 

しかも、強奪されたものは第四計画に全く関係のない、衛士装備品とその他のみと言う体たらく。

これは最早空き巣に近いレベルの被害だと言えるだろう。

 

だが、その”空き巣モドキ”はワザワザ自分の存在を、落書きを残してまで知らしめることに何の意味が在ると言うのだろう・・・? 何か他に関連性が在るのだろうか?

 

私が取り留めの無い考えの袋小路に突入する直前に、中尉待遇で雇い入れた秘書官であるイリーナ・ピアティフが私の執務室に入ってきた。

 

「・・・失礼します、副司令。

 先ほど侵入した賊について、基地内部の状況をまとめて参りました。」

 

「・・・ご苦労様。 で、何か目ぼしい事は見つかったのかしら・・・?」

 

「はい。 副司令からご指示のあったコンピュータ関係については、侵入された形跡はありませんでした。

 その為、スニーキングによるバックドア等のコンピュータ被害はおりませんでした。

 

 ただ、地上にあります基地受付事務局の間違いFAXと思われる中に、例の『シカゴの番犬』から文章が届いておりました。

 宛名は、一応基地司令部宛になっています。」

 

「・・・? 何ですって? どうしてそんな所にFAXが届くの?

 夜間待機事務員は居なかったの?」

 

「いいえ、その・・・・・・。

 担当者が言うには、最初にFAXが入って来たので一枚目をチェックしたところ、それが間違いであると言う事に気づいたそうです。

 ただ、その間違いFAXが10枚以上そのまま流れ続いていたらしく、終わらなかったらしいです。

 ですので、そのFAXが終わるまで待って、そのまままとめてゴミ箱に破棄したそうです。

 

 私はその話を聞いたので、外部からの着信であると認識を改め、念の為内容の確認を行うことにしました。

 それで直接ゴミ箱の中を確認をしましたら、件のFAXがありましたので回収して参りました。」

 

「・・・全くっ!! この基地の要員は事務員に至るまで弛んでいるわッ!!

 ああ、ピアティフ。本当にご苦労様。 で、内容について何と言ってきていたの?」

 

「それがどうも、要領を得ないような内容でして・・・。

 暗号を隠しているとは思えない平文でして、そこから類推するに『入れそうだから侵入してみる』としか言えないような内容でした・・・。」

 

そう言いつつ、私に件のFAXを手渡すピアティフ。

私も内容について確認したところ、彼女の言葉に嘘はなかった・・・。

 

「・・・?? 本当にそう言う内容ね。 と言うか、そうとしか言えないわね。

 ・・・・・・・・・ッ! ちょっと待って。 送信元のFAX番号の表示が国内、横浜?からになっているわね。

 もしかして、横浜に拠点をおいている何かの組織の仕業かしら?」

 

「いいえ。そちらの送信元の電話番号は、横浜に支社がある米国の商社のFAX番号でした。

 先程連絡したところ、夜間待機の社員が居まして、その方が言うには夕方に見知らぬ米国人に頼まれてFAXを送信したそうです。」

 

「・・・? 電話対応した人が送ったってこと?」

 

「はい。 対応してくれた人物は、トーマス・ウィルキンソンと言う57歳の米国人です。

 商社内の役職は営業部専務でして、そんなお偉方が深夜に残っていることが不思議でしたので、念の為こちらでも調査した所、CIA局員名簿にウィルキンソン氏の氏名が確認できました。」

 

「フーーン、ちょっと面白くなってきたわね・・・。 と言うことは、『シカゴの番犬』もCIAって事かしら?

 もしそうなら、第五計画絡みかも・・・。 米国政府に抗議してやろうから・・・。」

 

「・・・恐らく無理でしょう。 先程のウィルキンソン氏が言うには、通りすがりの米国人で、自分がCIA局員であるとも名乗らなかったそうです。

 見ずぼらしい無精髭を生やした中年で、浮浪者だと言われても疑いようの無い風貌だったそうです。

 英語で会話出来てやっと米国人だと分かったそうです。」

 

「・・・何か含みの在る言い方ね。

 どうして話しただけで米国人だと分かったのかしら・・・?」

 

「一応事情を聞いておきました。何でもイリノイ州辺りでよく使われている訛りの様なものを感じたそうです。

 普通情報局員同士は、情報の齟齬が生じないように専用のしゃべり方をするらしいのですが、そう言う配慮のない、一般的な田舎者のしゃべり方だったそうです。」

 

「・・・・・・なるほどねぇ・・・。

 イリノイ州・・・か。 だから『シカゴの』なのかしらね・・・。

 『番犬』については、分かったわ。

 他になにか気づいたことや異変は無かったのかしら・・・?」

 

「・・・基地内についての事柄は以上となります。

 ・・・ただ、私見ですが、二つ気がかりになっていることを申しても宜しいでしょうか?」

 

「・・・・・・良いわ。何かしら?」

 

「はい、ありがとうございます。

 それで気になっていることというのは、何故賊がこの地下拘留所の要員をノックダウンする必要があったのか? と言う事なのですが・・・。」

 

「・・・?? 地下拘留所・・・?

 あんな何もない所の要員をノックダウンさせていたの? 無人だったのでしょう? 何故かしら?」

 

「いいえ、昨日から、と言うよりも今もそうですが、拘留されている人物は居ます。

 賊の目的が、要人奪取にあったのなら、拘留されている人物を救出したはずと思ったのですが、そうしなかった理由がわからないこと。それと、賊は全くの素人では無いのでは?と言う疑問です。」

 

「・・・そう。拘留所に人は居たのね・・・。

 それと、賊は素人じゃない、とは? どこからそう言う疑問を持ったのかしら・・・?」

 

「・・・普通の犯罪者であれば、一々戦術機を動かしたりしません。

 何処か適当な箇所に火災を複数起こして、そのドサクサに逃亡すれば宜しいかと・・・。

 

 ですが、賊は戦術機のオートプログラムを即席で組んで機体を移動させました。

 またその際、リモコンを使い遠隔操作を行って、戦術機と格納庫扉をタイミング良く操作させています。

 格納庫からの非常警報で現場に駆けつけた衛士や整備兵達の話では、賊が戦術機を用いて脱出を企てたのかと一瞬現場が騒然としたそうですが、格納庫を出た辺りで停止した戦術機を見て、不審に思ったそうです。

 その戦術機のコックピットが後で無人であった事が分かったそうですが、判明するまでの戦術機のその動作は、人間のそれと大して変わらなかったとの証言が、現場に居た者達からありました。

 

 また一方で、基地のレーダー配線に対して、偽装ではありましたが、爆発物らしきものを仕掛けてトラップによる破壊活動を匂わせる、という後方撹乱紛いまで準備していたフシがありました。

 

 こちらが要らぬ手間を掛け警戒しているその間に、当の本人は正面ゲートから車で逃亡までしています。

 

 この手際の良さは、最早ただの賊ではなくて、やり手のスパイそのものです。

 最低でも準エース級の衛士としての資質は持ち合わせているのは、間違いありません。」

 

「・・・なるほど。 確かに言われてみれば・・・・・・。

 となると、先程のCIA局員の言葉は鵜呑みにせず、『シカゴの番犬』は最低でもやり手のエージェント と言う認識を持って対応する必要が在る、と言う事ね・・・。

 それと、拘留所の人物か・・・・・・。」

 

「はい。 拘留中の人物については、私も先ほど資料を取り寄せたのですが、よくわからない人物でして・・・。」

 

先ほどまでしっかり報告をあげていた彼女にしては珍しく弱気な内容を珍しいとは思ったものの、このしっかり者の秘書官も腑抜けたのかと、瞬間イラッとしてしまった。

私は少し語気を強めて、報告を促した。

 

「・・・ピアティフ。 報告はしっかりとまとめてあげて頂戴。

 そんな言葉遊びをしている暇はないのよ。」

 

「申し訳ありません、副司令。

 よく分からないと申したのは、拘留中の人間の証言内容が突拍子もない内容を申しているそうです。

 

 供述調書を見た所、その人物はこの横浜基地が一般の高等学校だったと証言しております。

 訓練学校が当基地内にありますので、衛士候補訓練生かと思い調べた所、その様な人物は過去も現在も存在しておりません。

 

 また、着ていた制服が訓練校のそれと良く似ていたそうですが、材質も訓練部隊章の跡もないとの報告が上がっており、手の混んだ悪戯にしては凝っていると言わざるを得ないとの報告が上がっております。」

 

「・・・? 悪戯にしては凝っている・・・ねぇ・・・・・・。

 その拘留中の人物は、自らがその一般の高等学校の一生徒だと言っている訳ね・・・?」

 

私はその報告を聞いた時、在る仮説を立ててみた。

その仮説が正真正銘の解を持っていたとしたら、その拘留中の人物の証言は正鵠を得ていることになる。

 

しかし、その様な現象は自然発生するには、稀に見る偶然の産物でなければお目にかかる事はないだろう。

私はまだ見ぬその現象にとても興味を惹かれ、悪巧みを考えている悪代官宜しく悪顔をしてしまった。

 

「はい。 副司令? 如何なされましたか?」

 

「・・・・・・いいえ。何でも無いわ、ピアティフ。

 

 (・・・・・・ッ?! ・・・あ、何となく違和感がしていたけれど、その正体が分かった気がする・・・・・・。

 

 多分それは『被害者』と言うよりも、死亡者・ゼロって所よね。

 奴が『この基地の人間を傷付けはしたけれど、死亡はさせなかった』って事は、何か別の意味が、いえ、メッセージ? が在るっていうのかしら。

 

 それってつまりは、『かなり手を抜いて』・・・いや、『かなり手加減して』侵入してみせた、って事以外に含まれているのかしら?

 

 ・・・・・・フン。本当に・・・、ええ、本当に面白く無いわね。

 鍵らしきものがロクに無いこの状態だけれども、多分奴が言いたいのは、”勾留中の奴に会え”って事かしら・・・?)

 

 ・・・・・・解ったわ。その謎の人物に会ってみましょう・・・。」

 

「えっ?! ふ・副司令ご自身でですか?

 き・危険ではないでしょうか?」

 

「フッ、大丈夫よ・・・。

 会うと言っても鉄格子越しだから、襲われる心配はないわ。

 でも、万が一の事態に備えて拘留所詰め所には、伊隅を手配しておいて頂戴。」

 

研究中の案件そっちのけ、と言うのは聞こえが悪いが、手詰まり状態で袋小路に入っていたのも事実だ。

だが、招かれざる横槍が入って”借りるつもりが無いのに借りてしまった”状態で、知らぬふりをしたまま研究を続けるというのも、私のプライドが許さない。

 

・・・ま、そこまで鯱ばらなくても、此処は軽い気持ちで、気分転換を兼ねて奴の事を先に解決しましょう。

 

案外、意外とそれが研究中のヒントとなりうる可能性も在るかもしれない、と何故かその様な気になった。

 

だが、期待を持っての対応はしないようにしましょう。

・・・自分の勝手な期待に裏切られることは多々あり、その手の失敗を繰り返さないように事前にマインドコントロールを行うことは、既に習得済みの事なのだから。

 

それは兔も角、いま研究中の作業において、私が提唱している”因果律量子理論”の一助になれば儲けもの、と言う軽い気持ちの方が作業が捗るというものよ。

 

また、先ほどの仮説についても、”因果律量子理論”を用いることで、軍事基地が高等学校だった、と言う説を立証することも可能であるのは事実なのだから・・・。

 

ただ問題は、拘留しているその人物が私の眼に止まるのかどうか、と言う点に絞られる事よね・・・。

 

「・・・まぁ、”百聞は一見に如かず”とも言うから、やってみなくちゃ分からないじゃない・・・・・・。」

 

研究中を邪魔された腹いせは、拘留中の人物に八つ当たりになると言う、些か理不尽っぽい要素に置き換わった事で、一つの方向性を転換させられた。

 

私は、そのことに気づきながらも、今日の朝一でその人物との面会を行う旨をピアティフに言い渡すのだった。

 

 

Side Out of Other

 

 

 

 

 

横浜基地侵入クエストを終わらせて早10日。

 

俺はその間あまり休息を取ること無く、今日も今日とて難民キャンプ内の犯罪撲滅に性を出していた。

 

人物的な側面も在るみたいで、自分勝手な大陸の人間は、特に男性が多かったが女性や子供、力の弱い成人男性などを飽きること無く虐待するという行為をあちこちで繰り返していた。

 

俺は、そんな犯罪天国を効率よく回り、犯罪率が70〜80%を超えた辺りで介入を繰り返していた。

おかげ様(?)で、+500 ポイントの経験値を20回も繰り返せば1万ポイントを超えたりするのだが、

この難民キャンプというのは、一日平均30回以上の事件が発生していた。

その為、難民同士のいざこざを介入することで平均1万5千ポイントの経験値を稼ぐことが出来た。

その為、9日間で平均13万5千ポイントを計上したことになるだろう。

 

この数値は先日の横浜基地侵入クエストよりも多くの経験値を稼げたので、目標とするSPで換算すると135に相当するが、目標が1,000SPなので、まだまだ目標には程遠い。

 

 

それで失望しているか、と言うとそうではないのが現状だ。

 

現状俺は、地元(日本帝国神奈川県横浜市)のヤクザ屋さんと難民キャンプ内に居たマフィアを相手取り、ドンパチの真っ最中だった。

 

「・・・何でこんなに増えているんだ・・・・・・?」

 

取り留めもないことを言いつつ現実逃避を行いつつも、先日キャンプ内で拾った自動小銃のマガジンに横浜基地から盗って来た9mmパラベラム弾を詰め込んでいる。

おおよそこのマガジンには30発の弾丸が込められるので、敵をやっつけた(相手は死亡)後に同じような拳銃が転がっていたら拾うようにしている。

ついでに同じ形式の拳銃や自動小銃の場合、マガジンだけ回収するように心がけている。

 

おかげで現在、自動小銃✕1丁と空きマガジン2本を交互で使いまわしており、常時60発でドンパチ対応できるようにしている。

だが、今日のヤクザ屋さん達は何か気合が入っているらしく、マグ交換をすでに2回を行っており、今現実逃避しつつ3回目の交換が終わった。

守護天使特典の「無限の弾丸」のおかげで、俺は弾切れを起こすこと無く繰り返し身を隠しつつヤクザ屋さんを殲滅しているのだ。

 

「・・・あと何人生き残っているのやら・・・・・・。」

 

WD的なアクションを繰り返していたので、最近はドンパチ如きではビビらなくなっている事に気づかない俺は人事のように、今正に命のやり取りの真っ最中なのに、ゲーム感覚で敵の殲滅を行っている。

 

通常の人間の感覚とかなりのズレが生じていた事を、この後に気づくのは後のお話(後の祭り)なのだが、今回のドンパチについて、一つ思いつくことがあったので残りの人間の内、最後の一人に事情を聞く事を決意し、俺は最後のドンパチに打って出た。

 

 

それから10分掛からないで、死合終了となったので、最後のオヤビンに事情を聞いた。

 

案の定と言うか、俺はこの難民キャンプ内で犯罪抑止を行っていたが、その中に彼らのお仕事で使う商品の上前を跳ねていた。

 

具体的には俺の視界に「?」が着いた鞄やゴミ箱が表示されるので、それを開けると中には貴重品である時計とか宝石、または、ご禁制である麻薬が数キロと言う単位で入っていた。

 

どうやら、これらのお宝物は日本国内や大陸にて、犯罪組織が入手したモノを一時的にキャンプ地内にカモフラージュで隠していたらしく、それを俺が回収したり質屋に卸したりして現金に変えていたので、そこからアシがついたらしい。

 

また麻薬については、俺はシンジケートを持っていなかったので、日本帝国内の大きな病院に趣き、内緒で医薬品をくすねる代わりに回収した麻薬数キロ全部を放置していくと言う、等価交換の法則無視な方法で物品を盗んでいた。

 

ああ、時には爆薬で使う薬品も盗んで行ったりもした。

 

当然俺はそれらの医薬品は、自分ではあまり必要ないので、難民キャンプ内に居る医者に無償で渡していたのは言うまでもない。

 

「義賊」と名乗るのには烏滸がましいが、この難民キャンプを足がかりに好き放題している状態だ。

だが、今日のドンパチは些かやり過ぎた感が否めない。

 

どうやらこの難民キャンプから去る日がやって来た、と言うことだろう。

 

恐らく、このままこの地に留まれば、最悪官憲がやってくるのは目に見えている。

何より難民キャンプ内の住人が怯えた目でこちらを見ているのがわかるので、俺はこのキャンプを後にした。

 

 

現在、現地時間は2001年11月2日 16時を回ったところだ。

この頃は日の入りが早くなっているので、16時を過ぎてくると徐々にだが回りが暗くなってきている。

俺は一路新潟を目指して移動を開始した。 恐らく今月の11日には、新潟からの侵略を受けるだろうことは予定されていると思う。

 

だからそれに向けての準備を行う必要がある為、今から移動を開始している。

目指すは新潟付近。しかし、Extra スキルを取得するまでは、できれば難民キャンプに留まって経験値を稼ぎたいと思っているので、横浜の難民キャンプ以外を目指している。

 

逃亡中の俺はヤクザ屋さんが乗っていた車をそのまま頂戴している。

今は一路町田市を抜けたあたりで、当面は八王子市を目指している。

一応追われる身のため、移動にも細心の注意が必要だ。

その為、人目には極力触れないように配慮が必要であり、故に高速道をを使わずに普通道路を移動している。

 

日中は表立って行動出来なので、夕方から夜間にかけてひと目を避けて移動を繰り返している。

今も移動途中なのだが、俺は車をハンドルを操作しつつ、一つ気に掛かる事を考えていた・・・・・・。

 

「(・・・横浜の難民キャンプの連中、俺をまるで敵のような視線で見ていたが、俺のおかげで治安が良くなったというのに、恩知らずにも程がある・・・・・・。)」

 

そう、横浜の難民キャンプを後にする際に、キャンプ内の人々の視線がその様に物語っていた。

いや、それは一人醉がりなのかも知れないが、しかし結果として治安の回復はある程度は行われていた。

第一には俺の経験値稼ぎのためだが、その次の次くらいには治安は良くなったはずだ。

だから、犯罪抑止行為についても、良かれと思ってやっていたので、非難される謂れはない、と本気で思っていた。

 

だが、感謝の言葉すら無いままに、俺はキャンプ内の住民に非難されている視線で見送られた事実に唖然としていた。

俺の行った行為の何がいけなかったのか? と言う疑問が絶えずついて回った。

 

暫く悩んでいると、予想外の所からアドバイスが届いた・・・。

 

<・・・アンタねぇ・・・。

 それって、本気でそう思っているの?

 この世界は外史世界だけれども、ゲームの中じゃないのよ。

 

「・・・アテナか。 一体何を言っているんだ?」

 

<ハン! あんなに私をコケにしてくれた人間が、こんな簡単なことにも気づかないなんて、お粗末様ね。

 

「・・・どう言うことだ? 俺が治安回復に貢献していたのは事実だろう?」

 

<・・・”ある程度”はね。

 アンタ覚えている? 昼間アンタは休憩のため寝床で寝ていたけれど、回りの生活している難民たちに「煩いから、静かにしろ!」って、英語で怒鳴ったこと・・・。

 

「・・・そんな事もあったっけ? いや、あったかもだが、それが一体どうした?」

 

<・・・だからぁ、アンタの治安回復っていう認識は、難民たちからしたら大きなお世話だったって事よ。

 そんなことにも気づかないで、経験値取得とついでに治安回復ですって?

 一石二鳥どころか、気分屋の暴れん坊扱いだったってことよ。

 面倒くさい奴が居なくなって清々しているんじゃない?

 

今俺は、車を横浜水道道路に沿って移動を行っている。この道筋で一路奥多摩を目指しており、今現在は町田市内を移動中だ。

 

だが、思いがけないアテナからの意見に、俺は本気で会話するべく、車を公園近くの路肩に停めてエンジンを切り、気配を消して会話を続けた。

 

「・・・本当に?! そんな風に評価されていたなんて、初耳だ。

 知っていたらもっと早くに言ってくれれば、他に対応方法はあったぞ。」

 

<フーーン、意外に低評価だったのが気に入らないと・・・。

 だったら、もっと周りのことにも気を配るべきよ。

 幾らWatch Dogs って言うゲームがそう言う背景も含めた環境を提供していたとしても、現実の人間がゲームと同じ様に評価してくれるなんて、おめでたいにも程があるってものよ。

 ま、やっちゃった後だから、後悔してもやり直せないけれどね・・・。

 

「・・・グッ。 な・なぁ、俺ってそんなに嫌われていたのか?」

 

<・・・まぁね。 無闇矢鱈に危害を加えなかったので、近寄らなければ問題ない、って言う評価だったわね。

 それと、医薬品とか闇物資の買い付けなど寄付していた事はある程度知れ渡っていたから、その分の評価として、面と向かって文句も言わなかったり、アンタを襲ったりはしなかったみたいね。

 

「・・・・・・じゃ、それらをしなかったりしたら、今頃は・・・・・・。」

 

<10日間も様子を見てくれるわけ無いじゃない。 2日位で寝込みを追われていたわよ、絶対・・・。

 その分だとアンタ自身が気づいていなかったみたいだけれど、死んだ魚のような腐った目をしていたわよ。 まるで、悪霊が取り付いた赤鬼の様だったから・・・。

 大人はそうでもなかったけれど、子供達はアンタを見かけたら竦んでいたもの・・・・・・。

 

「・・・・・・WTF!

 じゃぁ、こんな調子で次の難民キャンプに行ったとしたら、絶対トラブルを起こすよな?」

 

<うん、絶対無理だから、それ。

 アンタの悪名は知れ渡ってしまったから、少なくとも関東圏の難民キャンプには、もう入り込めないんじゃないかな?

 

「・・・マジですか?

 ああ、どうしよう・・・。経験値稼がないと、この後の行動が続かないよ・・・・・・。」

 

<・・・まぁ、後の祭りってことで・・・。

 希望的観測だけれど、全くキャンプ内に入り込めないって事でも無いんじゃないかな?

 

「・・・その心は・・・?」

 

<Case by case だけれども、ピンチに陥っていた人間を助けて、そこからお世話になるってパターンなら、まだ入り込む余地はあるってこと。

 それと、経験値を稼ぐ方法として、自己クエストによる経験値の発生と回収って言うのも有るわよ?

 

「何だその『自己クエスト』ってのは? 経験値の発生と回収?

 教えて下さいアテナ様!!」

 

<・・・あのね、私は”ドラ○もん”じゃ無いんだから、もう少し聞き方に注意してよ・・・。

 

 自己クエストっていうのは、貴方もホンの10日前にやったじゃない。『横浜基地侵入クエスト』ってのがそれに該当するのよ。

 要は自分でクエスト目標を立てて、条件をクリアすればクエスト内容に沿った経験値が入ってくるって寸法よ。

 

「・・・なるほど。アレか・・・。

 でも、今からまたあんなクエスト考えようなんて思わないよ。 ネタが無いもの。

 それにあれについては、白銀君が捕まったことにも起因していて、俺があのように行動する事で、物語上の本筋に影響を与えないことが分かっていたからできたんだ。

 

 だから、今からあれに続くようなクエストを考えるなんて、それこそ本筋に影響を与えかねないよ・・・。」

 

<・・・あらあら。 何でこんなに頭が硬いのかしらねぇ・・・。

 別に基地に侵入する様なクエストをしろって言っていないからね。

 あくまで例えだから。

 

 他にも自分の能力の限界を掛けて挑戦するって言うのなら、十分クエストになると思うわよ。

 

「・・・・・・そうなの?

 じゃ例えば、先日取得した能力を駆使して、自己鍛錬を行ったとしたら、それについても経験値が入るってことか?」

 

<That's Right!

 まぁ、未だ取得していない能力で、Gundam Seed に出てきた種割スキルを持つことで、機器操作能力が向上したり高速プログラミングが行えたりできるので、そこから戦術機の新OS を構築しても面白いかもね。

 

「なるほど。 確かにそれは盲点だった。

 あっ、この数日感で能力の収集を行っていたけれど、あれもひょっとして経験値としてカウントされているのか?」

 

<勿論よ。

 あなたは犯罪抑止で経験値が135SPだと思っているかもだけれども、能力スキャンと回収によって、そこでも経験値は回収されているから、実際のSP値はもっと稼いでいるわよ?

 

「そうなのか? そう言う事なら、此処で経験値の状況を確認しよう・・・。」

 

俺は難民キャンプにいた間中ずっと、目に付く人間より体力向上を目指す際は「体力」と念じつつ

周囲に念を放っていた。 個人差はあるものの、子供から大人まで、体力能力を表すマークが表示された者全てから、それら「体力」をスキルとして取り込むことを行い、自己の体力の向上を行っていた。

 

他にも、「社会常識」や「瞬発能力」「判断能力」「胆力」「動体視力」「対人会話能力」「危険察知能力」等。

それと、難民キャンプを後にする前にドンパチしていた戦闘経験値も合わせて計算すると、合計約500,000ポイント(百単位は切り捨て)を取得していた(500SP相当)。

 

だが、これらのスキルは通常の俺のスキルへの上乗せであり、チートではない。

単に体力ならば、へたばる事を回避するのにしか効力を発揮しない。

 

むしろ、チートとしては「集中力」「並行処理能力」「絶対的時間的感覚」「絶対的距離的感覚」がチート的な動きを持っていると言える。

どれもLevel 1 なのだが、これらの付き合いについてはアテナは知っているのだろうか?

 

「・・・なぁ、アテナ?

 このチート能力のLevel 1 ってのは、どうやったらLevel 2 にランクアップするか知っているか?」

 

<ええ、知っているわよ。

 2通りの方法があってね。 一つはSPポイントを消費してランクアップする方法。

 それと二つ目はチートスキルを一定以上使用して鍛錬度を上げることで、自然的にランクアップできるのよ。

 

「へぇ・・・。そりゃ凄い。

 因みにどのくらいの時間を消費するのかって、分かるか?」

 

<そうねぇ・・・。スキルにもよるけれど、例えば『絶対的時間的感覚』ってのは、1秒間を10個の時間間隔の集合体として認識するんだけれど、この数を1秒間で100分割とか認識できれば、レベルが一つ上がるわね。

 

「・・・それって、100msが10msに格上げしたらって事か?

 Level の上限ってあるのか?」

 

<特に無いわね。 Level を引き上げたければ10でも20でもやれば良いわ。

 それと、Level が一つ上がるごとに、100SP が加算されるから、その気になればExtra スキルを早くに入手できるかもね・・・。

 

「・・・マジかよ! なら、もっと早くに言ってくれよ!」

 

<あら、ゴメンなさい。 聞かれなかったから、言わなかっただけよ。>

 

「(・・・変だな? 今の会話でも俺の方から聞いていないよな?

 って事は、取得には相当の苦労があるって事か?)」

 

<That's Right Again! 良く分かったわね。

 Level を上げる修行はそうそう楽には終わらないわよ。

 急がば廻れってね。こう言う修行は時間を掛けるものよ。

 

「・・・クッ。 意趣返しのつもりかよ。 汚ねぇぞ!」

 

<ハン、言っていなさい。 少なくともそう言うセリフは一つの能力のLevel を上げてから言うものよ。

 今の貴方だと、半端者以外の何者でもないから。

 

「クッ・・・。 分かったよ。今回は俺の負けだ。」

 

<フフフ。 素直で宜しい。

 で? この後の予定はどうするつもり?

 

「うん・・・・・・。

 一応のプランとしては、今月の11日にBETAさんが団体で佐渡ヶ島ハイヴから新潟に上陸するって話になっている。

 多分、白銀君に異変が起こるはずだが、横浜基地には直接の被害は起こらない・・・筈だ。

 

 俺のこの後の予定としては、できればExtra スキルを取得した後、11日の旅団規模のBETAさん達を屠りたいと考えている。

 その後で、俺は単体で佐渡ヶ島ハイヴに渡り、単独で情報収集した後に、甲21号のハイヴ・コアを破壊しようと考えている。」

 

<うわぁ・・・・・・。

 それって、かなりハードなスケジュールね。

 ・・・あの、聞いても良い? どうしてそんな事を考えたのか、その理由を・・・・・・。

 

「・・・・・・ああ。

 荒唐無稽の物語なんだが、11日の後の展開として、アンリミテッド世界では自然災害やらが発生したりすると思う。

 それらに白銀君達も駆り出されるんだが、あまり良い成果は残せない。

 

 そうしている内に、香月夕呼博士が準備していた国連主導の計画が頓挫し、代替案として計画されていたもう一方の計画が本格始動することになる。

 

 当然白銀君たちも、その流れに組み込まれることになるんだが、どんなに足掻いても人類側には勝利は絶対にやってこない。

 そればかりか、人類は自らの手で自身の首を絞める結果と成り、遂には後20年しない内に全滅を迎えることになる。

 

 皮肉なことに、BETAさん達に滅ぼされるより前に、自分たちの手で自らを滅ぼす結果に成るんだ。」

 

<そ・それは・・・・・・。>

 

「うん。 絶句もの・・・と言うのが正しいだろうな。

 だが例えそうなるにせよ、俺的にはこの流れを何とか変えたいと思っている。

 

 具体的な方法論は全くの無計画だが、少なくとも佐渡ヶ島ハイヴを取り戻し、コイツに日本中のBETAさん達を集合・殲滅させてから、ハイヴ・コアから有用情報を収集した後、コアを破壊する。

 

 こうすることで、少なくとも日本中のBETAユニットの数はかなり減らすことができると思う。

 その上で、今横浜基地で準備している計画の方に修正案を加えさせ、12月初旬には何らかの成果として計画を頓挫させないように工夫することが必要だろうと思う。」

 

<・・・・・・その、甲1号目標だっけ?

 喀什(カシュガル)のハイヴを潰すだけで済むって話じゃないの?

 

「・・・・・・うん。 俺の推測が正しければ、それをしても無駄だろうな。

 

 そもそも、甲1号は月ハイヴから打ち出されたコアが元になっているから、地球上のBETAユニットのコントロールは行えても、月を含めた地球圏のハイヴ・コアと言う意味では、甲1号は月から見て単なる中継用のコアの一つだと思う。

 

 だから、敵本丸を叩く必要があるのなら、地球圏のそれは、月・サクロボスコ クレータのMoon1 が地球圏上の敵の本丸だと思う。」

 

<・・・・・・。>

 

「・・・しかし、この情報についての根拠はない。

 だから、これの裏付けを地球のハイヴ・コアから収集する必要があるんだよ。

 その為の佐渡ヶ島ハイヴの攻略なのさ。」

 

<・・・その、横浜にもハイヴ・コアがあるんじゃなかったの?>

 

「あるよ。

 でも、横浜ハイヴのコアは、どちらかと言うと人間を実験するためだけのハイヴなんだ。通常のハイヴとは構造や扱う情報が異なると考えられる。

 何より、BETAさん達を操作するようにはできていないだろうね。

 その有用性も、佐渡ヶ島ハイヴを攻略することで、差分が証明されると考えている。」

 

<ちょい待ち。

 どこからその根拠が出ているのか聞いても良い?

 もしかしてだけれども、私の知らない情報か設定っていうものでもあるの?

 

「・・・いいや、そう言う情報や設定はない。 言ってしまえば、タダの勘の類だ。

 俺が思い込んでいるとも言うのだろうが、だがしかし、そう言う風に思う節は、従来のMuv-Luvオルタ世界に於いては有ったんだ。 そこから類推している情報だ。」

 

<じゃぁ、ズバリ聞くけれど、横浜のハイヴと佐渡ヶ島のハイヴとの違いっていうのは、どこが異なるの?>

 

「・・・・・・そうだな。

 言葉にした事はなかったが、言ってしまえば横浜ハイヴは『実験場』だと言うことだ。

 何故そうなったのかは俺も知らないが、横浜ハイヴ以外のハイヴには、人間を実験するための施設というものがないと思われる。

 

 実際にハイヴの攻略成功例は横浜ハイヴ以外に無いということにも起因しているが、大凡BETAさんと意思疎通が行える人材というものが横浜に居たので、そこから北上し佐渡ヶ島に渡ったのではないかと思っているんだ。」

 

<・・・・・・何か凄い推測ね・・・。

 根拠がないというのが一番怪しいのだけれども、アンタの推測ではBETA達は人間と意思疎通を図ろうとした、と?

 

「・・・ああ、多分な。

 そもそもBETAさん達が人間という存在を”生物”として認識していないと言う事が大きな問題なんだ。

 で、BETAさん達も人間という”何か”について調査したいと思う節があって、横浜にて人間を虜囚としたと思う。

 それまでの人類の抵抗は、BETAさん達はみんな『自然災害』と言う位置付けで処理していたんだ。

 こちらの思惑なんて、微塵も感じることすらしていなかったと言う事実に、オルタ世界の白銀君は激怒していたけれどな・・・・・・。」

 

<・・・・・・>

 

「BETAさん達の調査自体も行き当たりばったり感が否めないが、たまたま彼女『鑑 純夏』が発見されて、彼女を通じて情報を得ることに成功したBETAさん達は、日本列島侵攻及び調査の目標を侵攻と拠点構築に切り替えた。

 そうして、進路を佐渡ヶ島に向けて侵攻した。

 

 ・・・もしもだが、横浜にて『鑑 純夏』を虜囚にしなかったら、条件を満たすために更に北上して東北地方や北海道にまで侵略していたと思うよ。

 

 それで、だ。

 

 横浜に居る彼女を通じて、ある程度の情報を得るためだけに横浜ハイヴを構築し、人間に対してのコントロールと情報の摂取方法を会得した甲一号の重頭脳級BETAさんは、定期的にだが横浜ハイヴの彼女を通じて人間側の情報の解析を行っていると思う。」

 

<・・・・・・ちょ、ちょっとッ!!

 飛ばし過ぎじゃないの?! 根拠とかそっち除けの妄想はお腹いっぱいなんですけれど?!

 

「・・・ああ、済まない。

 そう思った節というのが、横浜基地に居る『社 霞』が脳幹状態の『鑑 純夏』をリーディングした時のイメージと言う描写が有ったんだが、『ブランクの後に突然”BETAを殺したい”という情報を読み取って、そこから読み取りができなくなる』と言う描写があったんだ。

 

 支配下に置いた人間から情報を引き出すことができるのであれば、情報を取得した後の状態は、恐らく放置する事が考えられる。

 つまり、BETAさん達に改造された「鑑 純夏」は”BETAを殺したい”状態が彼女の思考できる時間であり、それ以外の”ブランク”状態は上位存在である甲一号の重頭脳級BETAさんの支配下にあると言う事だと思うんだ。

 

 これについてもちゃんと根拠があってだな。

 つまり、00ユニットになって休憩中の「鑑 純夏」から喀什の重頭脳級BETAさんはちゃっかり情報を彼女から取得しているんだ。

 これから類推するに、彼女は00ユニットになった状態でも上位存在であるBETAさん達のパスは切れていないことを指している、と思ったんだ。

 

 ここまでの情報等からの推測するに、横浜ハイヴその物が「BETAさん達に改造を受けた鑑 純夏」から情報を得るためだけに存在し、他のハイヴとは異なる存在だと思ったわけだ。」

 

<フーーン・・・・・・。

 でも、ゲームしていなかった割には、ヤケに詳しいじゃないの?>

 

「ハハ・・・。 友達の少ない俺にとっては、ゲーム仲間が熱く語るMuv-Luv オルタの解説が染み付いてしまっていてね・・・。

 そいつら、俺を同じ”信者”にしたかったんだろうが、単にのテキストを読むだけのゲームってのには入っていけなくてね。

 ほら、俺ってアクティブな所が在るじゃない? だから途中で寝落ちしちゃって、ゲーム借りたけど結局コンプリートできなかったんだよ。」

 

<・・・アクティブじゃなくて、アクション系が得意ってことでしょ?

 まぁ、言いたいことは分かるけれど、それにしても詳細についてはどうやって調べたのよ?

 

「まぁ、ぶっちゃけると、オルタ世界について熱く語る”信者”の中で、解説の得意な奴が居てね。

 そいつからの情報を元にして、ネット上で情報を拾ったんだ。

 その中におもしろい2次創作小説サイトがあってね。物語に入る途中で、横浜ハイヴの解説があったんだよ。」

 

<・・・呆れた。

 結局アンタの妄想って、そこからの受け売りその物なんじゃないの?

 

「いいや、そうじゃない。

 確かに色々な情報は得ることができたけれど、それらから俺が思う推測もあって、いつか議論に参加する時のニュースソースにしようとしただけだ。」

 

<ハイハイ。 そう言う事にしておきましょう。

 じゃぁ、それらが仮に入手できたとして、その後はどうするの?

 

「・・・・・・うん。その時は、横浜基地の香月博士の手を借りるだろうな。

BETAさん達の指揮系統についての解釈を伝えて、地球上での司令塔は甲1号目標がそれに該当するが、月のMoon1 を攻略しないままに先に此処を潰すと、Moon1 からの攻撃にさらされることが考えられるので、戦略的な構築を行ってから攻撃を仕掛けないと、思いもよらない所からしっぺ返しを食らう、と情報を渡すつもりだよ。」

 

<・・・・・・まだまだ、道は険しいのね・・・・・・。>

 

「ま、そうだね。」

 

などと、取り留めの無い終わり方をした俺達だった。

 

俺はそのまま運転をする気に成れず、多摩川沿いの公園の道端で車を停車させたまま、車中で泊まる事にした。

 

 

 

翌日、俺は手持ちの荷物から簡単に食事を済ませ、早速チート能力の詳細と修練を開始した。

取得したチート能力の内、集中力と絶対的時間感覚と絶対的距離感覚については、昨日アテナから説明を聞いたので、残りの並行処理能力について説明を聞いた所、文字通りの意味であることを確認した。

 

この説明の中で、気に掛かるところといえば、俺の意識体が存在できる内は幾らでも意識体を同時に思考する事ができるらしいのだが、許容範囲を超えると一定時間気を失うとの所だった。

 

「なぁアテナ。

 並行処理能力についてなんだが、気を失うほどの並行処理って、どんな処理の事を言うんだ?」

 

<あらゆることが想像できるわけよ。 幾らでも、何でも、ね。

 ただ、気をつけなければいけないポイントはそこじゃないの。 ”気を失う”って所よ。

 最悪の場合は、もう目が覚めない場合もありうる所が面倒なのよね。

 

「おいっ!! それってチートとか言わないぞっ!!」

 

<いいえ。 チートです。

 普通に考えて、そこまで意識体をパラレルに働かせる程の柔軟性と引き換えに、思考や行動が行える能力が他にあってたまるものですか!

 しかも、優先順位をつけて作業することもできるので、タイミングをずらす事で絶妙の作業を行うことも可能なのよ! どうだ、参ったかっ!!

 

「参るかっ!! ・・・ったく! まぁ、要はそうならないために練習しろって事だな?

 しかし、一生目覚めないとか洒落になっていないぞ・・・・・・。

 

 じゃ、早速チート能力を使うとするよ。

 使えば使うほど練習値が貯まって、そのうちLevel UP するだろうから、それを見越してSP 値を貯めることにする。

 

 最初は”集中力”を使おう。 で、モノとしては”絶対的時間感覚”のレベル上げを目指そう・・・。」

 

だが、それは使用できなかった。

 

俺自身が一つの作業にしか対応出来ない、と言う事が原因で、二つ同時にチート能力を使うことが出来なかったからだ。

 

修練作業に修正を加え、最初は並行処理能力を使い、意識体を2つ同時に作業させる所から始まった。

一つの意識を集中力を使うことに充て、もう一つの意識体を絶対的時間感覚に充てて修練を開始した。

 

すると、絶対的時間感覚にて、100msの時間と言う感覚が、よく分かるようになった。

具体的に言うと体感時間との同調が行えることで、100msと言う極短い時間でも、俺にとっては1時間くらいの長さに感じることができる様になってきた。

 

これは、WDのアイテムの一つ、「フォーカス・ブート」薬のお陰と言えるだろう。

 

感覚が慣れることができれば、後はこの時間内で更に10分割できる様にタイミングを意識することで、100msの感覚を10msに変更することは容易にできる様になった。

 

そうして、俺は絶対的時間感覚のLevel を1から2に引き上げることに成功した。

 

 

<・・・驚いたわ。 まさかこんなに早くに時間感覚をモノにできるなんて・・・。

 それと、修練内容にも無駄なく合理的に習得できるなんて、貴方結構優秀だったのね・・・。

 

「・・・ゲームの中で、『フォーカス・ブート』って薬アイテムを覚えていないか?

 あれって、R3ボタンを押しこむことで、一定時間の視界の捉え方が遅く感じたり出来たと思うが、要はアレで射撃馴れしていれば、その間の間隔を掴むことくらいは、それ程の難しくは無いので、時間を掛けずに対応はできるぞ。」

 

<・・・なるほどね。 WD的要素からのフィードバックか・・・。

 あっ! アンタと銃撃戦になった時、私結構アンタに射殺されてしまったけれど、あんなに銃撃戦の標的が上手かったのって、まさか・・・。

 

「ハァ? 今さら何言ってんの。 射撃戦に於いては、フォーカス能力使うのって当たり前じゃないか。

 それで銃撃戦が下手だったの? 今頃気づくほうが悪い。

 じゃぁ、続いて同じ方法で、絶対的距離感覚の方のレベルも上げるか・・・。」

 

俺の頭の中で地団駄を踏んでいるアテナを放っておいて、俺は次のチート能力のレベル上げに入った。

 

 

時間感覚の幅を広げつつ、同じく距離についても感覚を習得した俺は、距離については1mから始まって1kmまでその幅を広げることができた。

また、時間感覚についても、10msに続き1msまで時間間隔を体感で覚えることができた。

流石に1ms単位での体感としては1時間とは言わず10分間の様に感じていた。

 

もちろんこの1msと言う時間感覚を使い距離感というもののコツを掴んでおり、並行処理能力もこれに合わせて3つを同時に使用して時間と距離のレベルと言うものを上げていた。

どちらもLevel は3段階上がり、共にLevel 4となっている。獲得したSPもこれだけで900SPを獲得できたので、合計して1,535SPを計上していた。

 

おおよそ1日でこれだけ計上できたのは出来すぎだと我ながら思ったが、アテナ曰く”チートのおかげ”だそうで、俺もその意見で納得しておいた。

 

これで当初の目的であるExtra スキルを習得することができるので、早速俺は守護天使特典をレベルアップさせた。

 

すると、レベルアップした特典3つの内容が以下のように進化することが出来た。

 

 ・ 乗り物について、”乗り物である状態であれば”と言うところが、”乗り物でなくても”に変化した。

  具体的に言うと、乗れるものであれば何でも、と言うくくりらしい。それが椅子であっても、自分を襲いに来ているティラノザウルスであっても、ソイツに乗っかりさえすれば、自分の乗り物として操作することができるらしい。

  しかもほとんど無敵状態らしいので、乗る事さえできれば、こちらの思惑通りらしい。

  ・・・って事は、BETAさんの突撃級あたりも、乗りこなせたりできる・・・のかな?

 

 ・ 工作について、つくろうとする工作品のレシピは事前に習得する必要があったが、何が欲しいかを念じるだけで作成することができる様になった。

  またこの時、必要とする部材は何処からとも無く手元に揃った状態となっているので、一々材料を気にする必要がなく、作ろうとする品のイメージが固まっているならば、問題はないとの事だ。

  ただし、これは料理については適応されないので注意が必要、らしい。

 

 ・ 「無限の弾丸」の概念が変化した。

  「無限の」の設定が弾丸だけに留まらない事になった。

  手元には、増やしたい物が必須となるが、ほとんど何でも増やしたいものが手元にあれば、対象となるものを増やすことができる。

  ただし、金の延べ棒やダイヤモンドを増やすことはできても、お札(印刷物)を増やすことはできないので注意が必要、らしい。

 

  ああ、それと人間の命をどうこうはできない。俺の命をコピーして分け与える、等という離れ業は不可と言う事だ。

  ・・・ちぇっ、ウルトラマン・ゾフィーさんの様な事はできない、ってか。

 

そして、これはゲームを行っていた時もそう思っていたが、持ち物についての制限が無くなった。

つまり手に入るものは、”分類できるもの”と言う制限はつくが、ほぼ無限に持てるようになった。

但し、外見は”Watch Dogs”のコスチュームが必須となっている。

あの独特のコートとキャップ(ギャング・コスチュームの場合はソフトハットでもOK)一揃えが条件だ。

所謂『ビジランテ』で無いと、この設定(?)は使えない・・・らしい・・・・・・・・・(汗;)。

 

「・・・なんかこれ、すっげぇ”痛い設定”に思えるのは俺だけか・・・?

 まぁゲーム中に拾ったり奪ったりした銃器類が一杯あったけど、エイデンは全て持つことができたよな。

 これと同じ意味なのかな?」

 

<・・・多分そうね。

 分類っていう制限とはいえ、”武器”とか”食料”とかで括れば、良いんじゃないの?

 その内、”戦術機”で括れば、撃震であろうと陽炎であろうと、不知火だって持てるんじゃないの?

 

「・・・どうだろうなぁ・・・(汗;)。 しかし、流石にソレは、なぁ・・・・・・。

 (平均18mくらいの空も飛べる戦闘用機器だからなぁ。)

 

 そ・そう言えばさぁ、拳銃だと10丁近くコレクションしたと思うけど、よくあれ全部持っていたよな・・・。

 ほとんど使わないで、”無駄なぁ〜”とか思っていたけど・・・。」

 

<シッ! そこは”言わない約束”でしょ・・・!>

 

とまぁ、こんな感じでExtra スキルは無事に習得することができたのだった・・・。

 

 

「では、早速思いついたことなんだが、実行してみよう・・・。」

 

俺は「無限の」設定を用いて、とある物を増やそうと画策した。

特に意識して残しておいたわけでもないのだが、徐ろにサバイバルキットに残こしていた携帯固形食料を連続して取り出してみた。

 

こいつは、平たく言うとカロリーメイトの様な非常用食料で、キットの中にはかろうじて2つ程が残っていた。

 

1個が1食分と言う事では無いが、次に食料を得られるスケジュールがなかったので、できるだけ消費しないで残していたのだが、「無限の」能力を使えたので、後先関係なく思う存分食べることができる様になった。

 

・・・ただなぁ・・・・・・。

これで味が良ければ満足感を得られたと思うのだが、10個近く食べてある程度満腹感を得ても、”美味しかった”と言えない所が何とも残念ではあった。

 

<何、贅沢言っているの。

 今の日本に於いて、大食いできるほどの贅沢ができる人間が、何人居るってのよ!

 

そう。 確かにアテナの言う通りなのだ。

俺の感想は、とても贅沢なものだってことくらいは俺でも分かっているし、「無限の」の能力のテストに使用できただけでも僥倖なのに、そこを不平を思うのは奢りでしかない、と言う自覚はあった。

 

あるのだが、だがしかし、と言わせて欲しい。

 

この携帯固形食料は栄養価が1食分あるというだけのものだと言うことを・・・。

まぁ、テストは成功って事で、良しとしよう・・・。

 

「・・・さてと。 発想を転換すれば、もっと良いものをこれを使って増やせれば、もっと多くの人に喜んでもらえるかも知れない、と考えるほうが建設的だな。

 

 うん、そうしよう。

 

 では、続けてチートスキルの獲得と能力付加の作業を続けよう・・・。」

 

俺は頭の中で、スキルオプションの画面を意識すると、他にもチート能力の一覧が表示された。

項目の中を見てみると、様々な面白そうな項目が乗っているのが見えた。

 

そこで、とある能力の項目が目に映った。よくよく見てみると、あのコミックの中で出てきた対土木にしか使えない特殊スキルが項目の中に有った。

 

「こいつは・・・・・・。 うん、面白そうだ。 これ取っておこう”爆砕点穴”。」

 

このスキルは、『らんま1/2』というコミックの中で、主人公のライバル(引き立て役?)のキャラが使っていた、土木に於いては必須の、通常スキルでは”特殊な”物に分類される。

 

基本的な考え方は、”どんな物質にも、物としての構造上の解れる所や弱点とする部分があり、これを突く事で、その物自体を崩壊させる”と言うコンセプトを持つ。

 

ただし”生体や生き物には使えない”と言う特徴(欠点?)があり、対人戦には使えないスキルだ。

 

このスキルを俺がわざわざ目をつけたのは、地中を侵攻するBETAさん対策として、俺も地面に穴を掘る必要性を考えたからだ。

 

上手くすると、地中から侵攻ルートを作成し、ハイヴコアに対して奇襲を仕掛けることも可能に成るかも、と思ったのだ。

 

他にも「エブラ・クリプト」の”殲滅眼”も取得した。

 

今一俺自身の強化について自信が持てなかったので、魔力や気力を吸収することで身体能力を強化できる この能力は、例えBETA さんに多少齧られたとしても、対応できると思われるので、そう言う意味で重宝しそうに思えた。

 

で、取り込む対象なのだが・・・・・・、ハッキリ言ってしまえば人間の死体でもBETAさんの残骸でも、と言うことだろう。

 

WD的な能力の収集にて「体力」を吸収はしているが、「殲滅眼」を使用した場合、

これがもっとダイレクトになる筈だ。

 

あと、BETAさんを取り込むことは、やったこと無いけれど、できた場合どのくらいの耐性が付くのか興味がある。

 

まぁ とは言え、取り込む対象は小型種の”兵士級”になる筈だ。

甲一号の重頭脳級BETAさんが言うには、人間は”兵士級”の原料だと言っていた筈だからだ。

人間繋がりで、果たしてBETA化した人間である”兵士級”が取り込めるのか、興味がある。

 

 

まぁ、馬鹿な独り言はここまでとして、他の強力なチート能力を取得した。

取得した能力は”完全記憶力”と”最善思考力”だ。

 

前者はそのままの意味だ。一度見た物事は完全に記憶でき、瞬時に思い出すことが可能な能力だ。

続いて後者。思考力の一種だが、物事に於いて”最善の”方法や技能を身に付ける事ができる能力だ。

 

物事に於いて、最善を模索することは多々あるが、その最善を探し当てるまでに人生が終わるパターンが多いのも事実だろう。

この能力を取り込めたことで、一度失敗した事柄でも、その欠点と改善方法が瞬時に分かるようになる。

それと同時に、次回以降の対策として欠点を起こさなくなる。

 

つまり、失敗すればするほど、最善で対応することができる、と言う夢のような能力だ。

ただ、「一を聞いて十を知る」のではなくて、「一を踏まえてニに対応できる」類のものなので、必ず失敗する事が前提と成る。

 

鑢 七実の様に見稽古で奥義を習得する能力ではないので、そこは注意が必要だろう。 故に”アン・ラッキーパンチ”的な諸刃の刃に成りうる危うさも持つ。

 

とは言え、個人的に言わせてもらえば、プログラマーと言う職業には欠かせない能力でもある。

デバック時間が減らせることで、作業効率が上がるのは言うまでもないことだろう。

 

 

「んんーー・・・・・・、こんな所かなぁ・・・?

 あっ、こ・これはっ!!」

 

色々なチートスキルの一覧を眺めながら、しかしどれもパッとする様な惹きつける魅力がない能力のリストを見飽きた中で、”チート中のチート”というべき【とっておき】を見つけることができた俺は、思わず声を上げてその能力の詳細を眺めていた。

 

「んーーっと、何なに・・・・・・・・・。

 フンフン。 なるほど・・・・・・・・・・・・。 よしっ、これで勝つるっ!!」

 

俺がエキサイティングしているチート能力の名称は『属性付加』と言う。

平たく言えば、”境界線上のホライゾン”の準バハムート級の航空都市艦群 ”武蔵” が艦砲射撃を行う際に砲撃に威力を付加させていたアレと同じ現象を発現させることができるというものだった。

 

しかも付加する属性の設定は数万種類もあるのだが、発動術式は1つを複数回発生させることはできるが、反対に術式を複数回同時に発生させる事はできなかった。

だが、俺には並行処理能力と絶対時間感覚があるので、1秒間を1ms単位で術式を機動させることができれば、それは殆ど無限に属性を付加させることと同じとなる。

 

つまり、拳銃から弾丸を発射したとして、発射される弾丸に攻撃するための属性を付加させれば、ほとんど無敵状態の発射が行え、対する敵が無数にいたとしても、対処するのは簡単だろう。

 

まぁ、今の段階では希望的設定であることは間違いがないことだから、要練習と言う事とそれらの発生に伴うリスクと言うものを見極めないと、本当の意味で乱発で使用は行えないのも事実だ。

 

「・・・・・・でも、この能力を自由に使用できないで、何が転生者か・・・。」

 

新しいチート能力に対しての願望を胸に、引き続きチート能力の修練に取り組む俺だった。

 

 

 

習得した新能力の訓練が終わり、日付的に余裕が無くなってきた事に焦った俺は、何とか車を走らせて新潟県に入ることができた。

途中検問らしきところを迂回し、なるべく人目につかないように日本海側をひたすら目指した。

 

・・・・・・まぁ、ぶっちゃっけると、”絶対的距離感覚”を逆に用いることで、”自前レーダー”の様に感知することができた。 ゲーム的にも簡易地図があったが、それと同じように周りの情報が感知していたのと同等に、帝国の検問とか暴徒の部族(民間人の武装集団で非道で無法な連中)とか、荒事は面倒なので極力避けた。

 

・・・なので、当然ながら、乗っていた車などは既に乗り捨てたり、帝国軍とか無法な連中の車とかを途中で拾ったり廃車したりとか、様々に乗り継いでやっとのことで新潟入りできた。

 

・・・良いんだよ。盗んだり、ぶっ殺してから拝借したり色々して来たってことだよ。

こっちも急いでいたとは言え、帝国軍はテイクダウン&負傷者多数、無法連中はあの世行きにしておいた。

他にも面倒な奴も居たけど、今は逃げることにしておいた、変に戦闘して相手に俺の存在を知らせるのは宜しくなかった、と言う事にしておいて・・・。

 

勝てない戦闘はしない事。 これ、戦う者にとっての常識。

ま、お陰で戦闘経験値もガシガシ貯まりましたよ。 色々なストレスも発散しましたけどね。

 

・・・いつぞやの様に”犯行完了メッセージ”は残していないからな。

そんなサービスしている暇なんて無いし・・・。 隠密・隠密っと。

 

 

強行軍ではあったものの、5日の夜には新潟県の日本海に近い所にある寂れたガソリン給油所跡に

到着することができた。

周りはすっかり寂れて半壊している民家などが並んでおり、俺は此処を拠点として鍛錬と準備を行うことにした。

 

この給油所跡は、国道402号から少し離れた所にある山間の個人商店だった所みたく、それ程大きな給油所跡ではなかったが、海岸沿いに一番近いということもあり、此処を一時的な拠点とした。

 

それにしても、多分今頃は国連横浜基地の白銀君は、南の島にバカンスという名の最初の試練、『後期総戦技演習』を見事に合格させているのでは無いかと勝手に想像していた俺は、11日に迎撃する予定を黙々と計画を立てている。それと同時に取得していたチート能力の練習も黙々と続けていた。

 

先日取得した『属性付加』についても、中々に使いドコロの見極めも進み、対BETAさん対策と鑑みた所、一応使えそうではあるものの、脳内にてシミュレートをさんざん繰り返した結果、結論として「休息を十分に取らなければ”ミイラ取りがミイラになる”と言う」結論に到着していた。

 

それと言うのも、このチート能力、単に”使い慣れていないから”と言う理由だけではないらしく、チート能力を使用した後は実働時間的に休憩、・・・簡単に言うと”本気モードの昼寝”が必要となった。

 

その就寝時間は、大凡1時間チート能力を使用した場合、実時間で4時間は”お昼寝”する必要があり、その後も十分に休息を挟まないと、次の能力を使用することはできないという、ハンデキャップを持っていた。

 

これについては、アテナも・・・・・・

 

<使い慣れていないから仕方がないわね。

 ・・・多分だけれども、Level が上がれば、もう少しこの改善がされるはずだから、使うタイミングを間違わないでやれば、大丈夫じゃない?

 

と見解を述べてくれた。 うん、実に参考にならないな。

 

 

まぁ、自慢のチート能力”絶対的時間感覚”を用いて、この時間設定内で訓練した結果、この能力を使用していて、お昼寝しても効果がなかった。 能力を一切使わない状態で4時間のお昼寝が必須だったので、先のコメントとなった訳だが・・・・・・。

 

実際、1時間の戦闘中で、敵であるBETAさん達、確か旅団規模の侵攻だったと思うが、それら5,000体以上の彼らを撃退できるのか? と言う単純な疑問が頭を過った。

 

だがそれも、とあるコツを掴むことで、一応の問題は解決した。それは、『属性付加』と言う能力を「常にフルタイム使用しなければ良い」と言う事だった。つまり、使用したいと思う時間中は使用しなければいけないが、移動している間など使用しなくても大丈夫な間は、その時間分使用しなければ1時間以上の時間であっても”実時間で4時間のお昼寝”で済むと言う事に気がついた。

 

ある程度の迎撃準備について計画ができた俺は、新潟県の日本海側海岸の近くの地下に迎撃用の塹壕を作成することにした。 勿論、爆砕点穴を使用して旧国道402号線沿いの地下に南北に地下10m下に長いトンネルを掘る予定を建てた。

 

ただ、爆砕点穴については、単に”穴を掘る”と言う能力を進化させて使用を目指した。

と言うのも、単に穴を掘るだけなら簡単だが、戦闘行動をする為にある程度の空間が必要と思い、高さ・幅とも5m程のトンネルにしたかった。

目的とする坑道を生成するために、それを形成できるような爆砕点穴とする様に意識をしたところ、Level を上げることにより意識した範囲の採掘を行い、意思の通りの坑道を作成することができる様になった。

 

・・・一応トンネルの作成については、結果的に作業できた。

 

続いて、攻撃用の槍衾ならぬ、射撃窓を作成した。

迎撃用トンネルの全長が約kmなので、その途中5箇所に射撃窓用のトンネルを地上に向けて掘り、地上から−10cm 手前でストップさせた。

多分、佐渡ヶ島ハイヴから進行するBETAさん達にその射撃窓用のトンネル出口付近は踏み潰されるだろうが、俺の迎撃計画には必須となるので、その準備をした。

 

その後、俺の考えている迎撃プランと合わせて用意を進めた。

飛ばす弾は拳銃の9mm弾とか、アサルトライフルの5.56mm弾でもどちらでも良いのだが、簡単な発射装置とリモートで発射できるような有線式の装置、合わせて最低でもこの組み合わせのものを5組用意しようと思い、準備に入った。

 

ただ、迎撃プランにはもう少し配慮が必要で、そちらの方の準備については、アテが無かったが、幸運にも俺が思っていた装置が坑道掘削途中で見つけることができた。

その装置とは、対BETAさん向けの地中深度計測器だった。

 

この装置は優れたもので、地震とBETAさん等が移動する際に発生する振動とを見定めることができる、と言う物だ。

どこが凄いのかと言えば、地震大国である日本(帝国)において、自然の災害かBETAさんが居たせいかが分かる所が凄い。

 

まぁ、在る意味BETAさん達も自然災害と言えなくは無いのだろうが、明らかにBETA さん達は何等かの意図を持ってこの太陽系に侵略してきたと思われる節がある。

 

それは、素人の俺ですら分かることであり、しかもご丁寧にその思惑すら隠そうともしないBETAさん達は大物と言えるのかも知れない・・・。

 

まぁ、与太話はこの位として、俺の思っている迎撃プランには、この様な装置が必要だったので、有難く流用させていただくことにした。

一応ザッとではあるが、この装置の稼動状態を調査した所、無事に稼働を確認できたので、俺の迎撃作戦実行前に稼働させてもらうことにした。

 

この為、この装置も遠隔操作するための外部信号受信部分の作成と、有線制御用の部分を有線で結び、迎撃作戦準備に入った。

 

 

粗方の迎撃準備と作戦実行時に俺が待機しておく退避壕を作成した俺は、改めて地上に戻った。

 

此処に来て作戦のための準備に追われていたので、その他の物資の調達などをしておくために、文字通り”巣穴を離れた”のだった。

 

荒れ果てた燕市内を探しまわった所、以前この地で行われたと思われる迎撃戦で、破棄されたと思わしき色々な部品を収集することができた。

 

回収した物品にて一番の収穫は何と言ってもBETAさん達が食い散らかした戦術機の残骸だろう。

中に居た人間の破片もあったが、それらは全て腐って死臭を放っていたりした。

それにも関わらず、俺はWD的能力により、戦術機を持ち物として回収しておいた。

 

他にも戦術機括りで、補給用のコンテナもあったので、これも回収しておいた。

この中には、戦術機用ライフルなどの弾や推進剤としてのジャンプユニットの燃料などもあった。

補給を行っているところを、BETAさん達に強襲されたのかもしれないが、丸々無事な補給コンテナが放置されていたのは、俺にとっては僥倖だと言えた。

 

続いて武器の補充として、ショットガンとM16A4&M203を各1丁と専用の弾の回収に成功した。

中でも5.56mm弾とショットガンの弾とグレネード弾が揃ったのはラッキーだな。

 

ついでにマシンガン用のSTANAG マガジンが4つも手に入ったので、それぞれの空きマガジン満タンに弾の補充を行い、それから各マガジンをテーブで上下逆さまに向きを変えて並べ括りつけるように接着した。

よく映画などで見たことのある、マガジンを交換する際にひっくり返した方を入れ替えるだけで素早く補充ができるようにした工夫なのだが、これをしたことで30発✕2つが2組なので、120発分のマシンガンとなった。

 

早速M203 の、グレネード弾の弾込め練習を行ったり、ある程度いじくり回したので、先程の迎撃用塹壕に戻り、迎撃用発射装置に組み込む弾を工作することにした。

やっぱりベースは5.56mm弾で、俗に言う『徹甲弾』をベースにすることにした。

この弾を一発だけ発射管に装填しておき、撃鉄が当たって発射となる様にした。

勿論ライフリング内の線状線も生成済みにしておき、有線のリモート操作で撃鉄が当たるように細工するのにそれ程の時間は掛からなかった。

 

 

最後に坑道内の移動用の足として、明らかに食堂屋の出前用である所のカブらしき単車を手に入れた。

しかもオカモチが付いており、ちょっとした荷物もこの中に収めることができるという事で、俺のテンションも ちょい上がった。

 

・・・・・・・・・にしても、・・・我ながらちょっとハリキリ過ぎた。

この一言に尽きると思った。 いや、文句を言わなくても良い。

 

単なる愚痴である事はわかっているし、我ながら女々しいとも思っている。

でも、佐渡ヶ島からやって来るだろうBETAさん達の襲撃規模が良く分からなかったとは言え、迎撃用坑道の全長は約20kmに及んだ。だから、例の迎撃用狙撃ライフル弾を配置したのは、両端の2.5kmを除く15kmに配置した。つまり3km毎に一丁づつの計算に成るのだが、その15kmを行ったり来たりするのには骨が折れた。

 

その為の単車ではあるものの、本当に我ながら、北の方の調整が終わったと思ったら、南端から二つ目の装置の信号が届いていなかったりと、全体の調整が終わるのには本当に時間がかかった。

 

やっと、準備が終わる事ができたのは、実に11月9日の昼前という、本当に準備期間ギリギリだった。

俺は骨休めも兼ねて地上の方に戻り、ゴーストタウンと化した町中でも比較的状態の良い家を仮宿と決め、今はその中で休養を取っている。

 

一寝入りして次に目を覚ましたのは、10日の夕方と言うベストタイムと言うべき時間に目が覚めた。

俺の思惑通りに作戦を実行しようと思うのであれば、正に今晩がその時なのだ。

 

 

不思議と恐怖感とか焦燥感と言ったプレッシャーは感じない。

それは在る意味大変有難いのだが、少々手持ちぶたさとなってしまった。

俺は起き抜けだったこともあり、ライフライン、取り分け水道が生きている所まで移動した。

寝床にしている家の水道は使えなかったので、アジトから少し離れはするがつい最近まで使用されていて使えることを確認した井戸の在る寺に向かった。

 

真っ暗闇になる前に、その寺で簡単に洗面を行い、ついでに数日風呂にも入っていなかったので、タオルに水を染み込ませ、簡単に体中を拭った。

本当は銭湯とか風呂が用意できればよかったのだが、下手に火を熾すと俺の存在が知れてしまう可能性があるから、それは避けた。

 

・・・・・・ん? 誰に悟られるかって? そんなの言わずと知れたことだが、帝国臣民とか避難民とかの『今お世話になりたくない人々』に決まっている。

 

そんな訳で、少々生活には疲れてはいるが、人らしい生活らしきものをこの数時間送ることができたと思う。

簡単に身体の汚れを落とし、水筒が無かったので穴の開いていない鍋に井戸水を汲み、それを注意深くアジトまで運び、火をおこして水をお湯に変えてから早々に夕食を取ることにした。

まぁ、メニューは携帯食料を4・5個頂いて、お白湯で流しこむという、食事とは言いがたいがその様な行為を行い暇をつぶした。

 

一応用便なども済ませ、俺は横浜基地から奪取してきた99式衛士強化装備を着こむことにした。

俺の体格にピッチリと合う、女性が着れば”エロスーツ”と呼ばれるそれは、しかし男性が着こむことで全く『色気も何もない』ピッチリしたスキンスーツを着た”見た目中年”、しかし実は18歳の男性がそこに居た。

 

だが俺は、傍から見ても多分落ち着かないだろうし、俺自身が落ち着かなかったから、強化装備の上から”ビジランテ”の装備を一式着こむことにした。

キャップを深めにかぶることで何とか落ち着けたが、この装備特有の網膜投影装置をつけていない事に気付き、キャップを取ってヘッドセットを装着して、強化装備の設定を行うことにした。

 

・・・それと残念なお知らせなのだが、ヘッドセットを装着すると”ビジランテ”のキャップは被れなかった。

”ビジランテ”と言えば、「キャップを深めに被った中年男性」なのに、今の俺の姿はキャプを被れない中年男性であり、こんなの”クリープを入れないコーヒー”と同じだと思った。

 

・・・・・・後で、ヘッドセットをしていても邪魔にならない、サンバイザーでも作って被ろうか・・・・・・・・・。

 

などと馬鹿なことを思いつつ、腰部後ろに設置されている強化装備のCPU ユニットに装着者のデータを入力していく。

入力には専用の装置などが必要かと思っていたのだが、全て視線誘導型アイ・アイコンと音声入力装置で基本情報を入力することができた。

しかも、手や指などを用いなくても入力ができるというハイテクの塊が、この衛士強化装備と言われる物なのだ。

男性には何もないが女性が着こむと”エロスーツ”と呼ばれるそれとは、誰が想像がつくのだろうか? いや、想像できない。

戦術機のOSがお粗末なのに、着こむこのスーツはハイテクとは、この時代のハッカー(技術者)達は、頭の中が18禁で一杯なのだろうか?

 

まぁ、それは兎も角として、俺は強化装備のCPUに基本情報を入力していった。

 

「・・・・・・フム。

 最初は音声認識による、言語選択・・・・・・か。

 ま、流石は合理主義的な発想を是とする米国、と言った所か。

 基本言語は最初から『English(US)』がデフォなのはお約束ってか・・・・・・。

 

 で、使用者名の入力・・・っと。

 ここはやっぱり、『Aiden Pearce(エイデン ピアース)』・・・っと。

 

 ・・・・・・ほぅ、それが終わったら、視線によるアイコンの操作の確認・・・か。」

 

身長やら体重やら年齢やら血液型やら、『何か必要なのか、これ?』と言ったような情報を、網膜に投影された項目を次々に入力していった。

だが、傍目から見ると多分だが、ブツブツと独り言を言っているだけの様な気がした。

 

衛士は皆この作業をやっているのだろうか?

強化装備の仕様のギャップの激しい辺りに戸惑いを感じつつ、俺が開発責任者だったなら、ここはやはり”次世代のハイテク”を目指すとして、音声入力じゃなくて、思考入力の方が良いと思った。

 

「・・・・・・・・・できるんじゃ無いかな・・・?」

 

いや、専用の開発キットとか手元にないから、仕様の変更はできないのは分かっているが、可能性の問題として、基礎情報とか戦闘行動に於いても優先コマンドについても、思考を読み取るシステムが入っている方が何かと便利だとは思ったが、しかし、よくよく考えみると、それこそESPレベルの技術革新が無いと無理っぽいと言う事がわかってきた。

 

誰しも『社 霞』の様な能力が在るわけじゃない。

だが、彼女がしている通称”うさみみ型ヘッドセッド”は彼女の気分によって、ピコピコ動いているみたいだから、やろうとしてできない事では無い様な気も・・・。

 

「・・・・・・いや、思考を読んで実行するところは一緒だが、動かして終わりじゃなくてその先が・・・・・・。」

 

などと馬鹿なことを考えつつも、装備一式の装着が完了し、ついでに”ビジランテ”仕様と言う事で、武器などの色々を取り出せるようなイメージで、今の俺が行えるアクションについて色々と動く事をしてみた。

 

多分、この後の”作戦行動”は、言わずと知れた11月11日の佐渡ヶ島ハイヴからの侵攻迎撃作戦となるのだが、その迎撃行動について様々なイメージトレーニングを行い、咄嗟の行動が行えるように自身でシミュレーションを繰り返していた。

 

その過程で、対応仕様としていた行動のチェックを行ったり改善点が見えたりしていたので、それらに補正を加えて、効率よく作戦行動が行えるように準備を整えていった。

 

作戦開始までは、あと僅かな時間しか無い。 一通りのチェックが終わったら、休憩も兼ねて2・3時間はお昼寝(?)も必要だろうから、それらを逆算していくと行動の開始は午前2時が妥当だろう。

 

俺はスマホと睨めっ子をしながら、その後の行動の確認を行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

リザルト報告:

 経験値取得

  内訳

   大陸難民キャンプ内

(11月2日までのキャンプ内治安貢献)

累計:135,000 ポイント

(キャンプ内能力収集による経験値)

累計:約500,000ポイント

 

小計:635,000ポイント(635SP 相当)

 

   自己能力レベル上げ

累計:900SP 相当

絶対的時間感覚:Level 1 → 4

絶対的距離感覚:Level 1 → 4

並行処理能力 :Level 1 → 4

 

この時点でExtra スキル取得(1,535 - 1000SP = 残り535SP)

 

   新潟までの戦闘によるレベル上げ

累計:115,000ポイント(115SP 相当)

SP ポイント残高:650SP

 

 

   佐渡ヶ島ハイヴからの侵攻に対する迎撃準備

取得能力

爆砕点穴:Level 1 → 2

「エブラ・クリプト」の”殲滅眼”:Level 1

完全記憶力:Level 1

最善思考力:Level 1

属性付加能力:Level 1

 

拾得物

ショットガン ✕ 1丁

付属弾丸:12発分

M16A4&M203付き ✕ 1丁

付属弾丸:5.56mm弾 ✕ 35発

グレネード弾 ✕ 3発

空きマガジン:多数

 

50ccバイク(オカモチ付き) ✕ 1台

戦術機の残骸:多数(大凡5機分) + 補給コンテナ(多数)

 

 

   総合計 750SP 相当

 

 

 

 

 




以上、ストック切れた〜。

次の更新は未定。 ドン亀更新だから、かなり時間が開くはず。

では、また。
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