ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
戦いと答え合わせを終え、我が家へ帰還した真中優斗。
そこで静かに噛み締める日常のぬくもり、そして彼が次なる未来へと紡ぐ絶対の覚悟。
これにて第一期(フェーズ1)完結となります。どうぞ最後までお楽しみください!
任務を終えた優斗は地球を上空から見ていた、優斗が放った調和の奇跡――『グリッターゼペリオンレイ』の圧倒的なぬくもりによって、1ミリの傷跡も瓦礫も残さず、すべての街並みが完璧に、一瞬で元通りに美しく修復されたニューヨークの街 。
太陽の光を浴びてキラキラと輝くガラス張りのビル群や、笑顔を取り戻した地球の人々の活気を、真中優斗はどこまでも温かく穏やかな守護神の視線で見つめていた 。
激動の戦いを終えたアベンジャーズの戦士たちが、それぞれの前を向き日常へと戻っていく姿を、遥か上空から「みんな、また会おう!」と優しく見届けた真中優斗は、空間跳躍の火花とともに、たった一人で暮らす静かな別世界にある我が家へと帰還した 。
「ただいま」
誰もいない、静まり返った部屋。けれど、そこは寂しいだけの場所ではない 。
腕に抱えて帰ってきたカマー・タージの白銀の魔術衣を、部屋のクローゼットへと大切に保管する 。
その横には、神々や友人達がくれた漆黒の戦闘服や、バナー博士のために仕立てて「そのうち手渡す」ために一度しまい込んだ無色の服がある 。
誰もいなくても、この部屋には真中優斗が護ってきた『人々の笑顔のぬくもり』が確かに溢れていた 。
優斗はいつもの等身大の少年の笑顔で、自分で作った温かいご飯をモグモグと食べる 。
これまでの激動の戦いを振り返りながら、自分が護り抜いた「人々の笑顔を思い浮かべながら」をスープのぬくもりとともにじっくりと噛み締める、一人の少年としての静かな日常の空気感があった 。
「うん、美味しいや!母さんのレシピは最高だね!」
静かな食卓の中で温かいぬくもりを噛み締めた優斗は、漆黒の戦闘服を再び身に纏い、手元にカマー・タージの白銀の魔術衣を携えると、空間跳躍の火花を大爆発させてその空間を後にした 。
――たどり着いたのは、遥か彼方の宇宙に浮かぶ、とある星 。
星の完成を静かに待っているその大地 。その中心には、かつて父親のマナカ・ケンゴから貰い、星の莫大な創生エネルギーを優しく抑え込むための不滅の結界の核として突き立てられた『サークルアームズ』が、今も変わらず優しく、温かい光の脈動を放ち続けていた 。
真中優斗はそのサークルアームズの側にぽつんと一人で佇み、自らの手元にある白銀の魔術衣へと静かに視線を落とした。
エンシェント・ワンから託された、近い未来に混沌の運命に震える者を救うための服 。
「あの気配は何だったんだろう。すぐに消えたけど」
そして、地球の最先端科学の過激なトライによって、二大天才のあずかり知らぬメインフレームの奥底で、冷たい電子の産声を上げ、少しずつ防衛の波長へと自己進化を始めてしまったあの『影』の残響 。
迫り来るであろう、次なる激動のマルチバースの因果 。
真中優斗はサークルアームズにそっと触れ、そこから伝わる父親のぬくもりを胸に刻みながら、星々のきらめく美しくも広大な宇宙(マルチバース)の星空を静かに見上げた 。
絶対神の瞳が、まだ見ぬ未来のすべてを優しく見据える 。
たとえどのような歪んだ運命に落ち、どれほど強大すぎる力に暴走してしまう者が現れようとも、その手を優しく握り、調和をもたらすために 。
優斗は胸の奥で、静かに、けれど揺るぎない絶対の覚悟を込めて独白を漏らした 。
「君の友として、僕は君を止めてみせるよ」
その絶対神の気高き誓いが夜空に溶けた瞬間、ふっと優斗の顔に、いつもの等身大の少年の顔ではなく覚悟をした青年の顔をしていた 。
「それが、僕がウルトラマンとして、……君の友として出来ることだからね」
優斗は空を優しく見つめ、ぽつりと楽しげに言葉をこぼす 。
「よし、これからの新しい任務に行く前に、……ライラたちが言っていた特訓に付き合いに行こうか!」
そう言って、星の完成へ向けた大いなる因果をその背に受けながら、優斗はマゼンタピンクの誘導線を大爆発させて爽やかに大空へと跳躍していった 。
あの子たちが健気に待つ場所へと向けて、今日も、明日も、まだ見ぬ誰かを笑顔にするため、真中優斗の優しき旅路がここから本格始動していく――
第13話をお読みいただき、本当にありがとうございました!
アベンジャーズ第1作目にまつわる全ての物語の幕引き、そして真中優斗の『不滅の決意と旅立ち』を描かせていただきました 。
彼が星空を見上げて誓った言葉の真意、そしてこれから向かう未来の因果を、ぜひ色々と想像しながら楽しんでいただければ幸いです !
これにて第一期(フェーズ1)は完全クローズとなります 。
次回からは、ついに混沌の運命が動き出す『第二期(フェーズ2)』へと本格始動していきます 。どうぞお楽しみに!