ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜   作:マーベルウルトラ

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第25話を開いていただき、ありがとうございます!
巨大化大変身を遂げたウルトラマンエターナルと、リミッターを完全ブチ破って半覚醒したソー。
光と雷の神撃が紡ぎ出す、ロンドン最終決戦の大決着を乗り越えた優斗たちのその後を少し短いですがどうぞ最後までお楽しみください!


第25話戦士たちの凱旋

──バリバリバリィィィンッ!!!

 

ロンドンの戦場から響き渡った雷神ソーの雄叫びに応えるように、天の彼方から大気圏をブチ抜いてアスガルド王宮の大広場へと降臨を果たしたのは、すべてを見通す番人ヘイムダルの引いたまばゆい極彩色の虹の光──ビフレストの架け橋であった 。

 

激しい光の残響がシュッと天へと吸い込まれていく光の霧のなかから、堂々たる大凱旋を果たしたのは、優斗、ソー、ロキ、そしてウォーリアーズ・スリーとシフの精鋭たちであった 。

ソーを先頭に、精鋭たちがアスガルドの清らかな空気をがっしりと踏み締めた 。

 

ロンドンの市民に悲劇も被害もなく、完璧に救いきって帰還した彼らの雄姿を出迎えたのは、主神オーディン、王妃フリッガ、そして医療室からすっかり健康な顔色を取り戻して駆けつけていたジェーンやヘラたち全員であった 。

 

王宮全体に、未曾有の危機を乗り越えた安堵の笑顔が広がっていく 。

 

激闘の疲れを癒やすため、王宮の大広間で美味しいご飯を囲む勝利の宴が開催されるなか、フリッガと共に全員へと配り始めた 。

 

「みんな無事で、本当によかった……! はい、これ、戦い終わりの特製スープだよ。みんなで温まろう!」

 

これを受け取ったヘラお姉ちゃんが「ふん、真中優斗。。……こうやって共に食べるのは久しぶりだな」と不敵に、けれど優しく微笑み、フリッガやジェーンも無事に帰ってきたことを心の底から安堵の笑顔を浮かべた 。

 

大広間に用意された広大な食卓の上では、これ以上ないほど『真っ二つ』に分かれていた。

 

右隣にジェーン、左隣にロキを座らせたソーや、ヴォルスタッグたちウォーリアーズ・スリー、そして女戦士シフの戦士たちは、肉を骨ごとバリバリと豪快に平らげ、酒のジョッキをガッシーン!とぶつけ合いながら「がははは! 戦いの後の飯は美味いぞ!」とかつてないほど大騒ぎして豪快に食べて騒ぎ散らしている 。

 

しかしその真逆で優斗や、一人の科学者としての知性を湛えたジェーン、長い指先で流麗にカトラリーを使いこなす精密な魔術の神ロキ、そして優斗の隣で「ほら、お前は戦ってきたのだからもっと肉を食べろ」と静かに皿へご飯を盛り付け続けるヘラの四人は、戦士たちの騒ぎを横目に、静かでお上品に王宮のご飯を平らげていた 。

 

みんなと並んでご飯を食べる事が気恥ずかしくなり、ナイフとフォークを綺麗に動かしながらも、どこかそわそわとしてあまりお皿のご馳走に手をつけられていなかったロキ 。

 

その我が子の健気な姿を隣で愛おしそうに見つめていた優しい母フリッガが、ロキの前へ美味しいお料理をそっと取り分けてあげながら、これ以上ないほど温かい最高の笑顔を浮かべて優しく語りかけた 。

 

「──貴方ももう少し食べましょう、ロキ。今日は本当に、本当によく頑張りましたね。あなたのあの美しい多色結界、私は誇らしかったですよ」

 

母から紡がれたその最深の全肯定の言葉に、ロキは耳の裏まで真っ赤に染め上げながらも、胸の奥から込み上げる嬉しさをどうしても隠しきれずに瞳をわずかに潤ませて、小さな声で「……ありがとうございます、母上……」と呟きながら、嬉しそうにご飯を口に運ぶのだった 。

 

だが、全員が大満足でご飯を食べ終わり、酒を豪快飲み干したヴォルスタッグやファンドラル、ホーガンたちウォーリアーズ・スリーが、満腹の勢いのまま、静かにチビチビ食べていたロキの元へドカドカと詰め寄った

 

彼らは最高の笑顔を浮かべ、ロンドンでの『約束』を実行せんと、ロキの細い腕をがっしりと掴み取ったのだ !

 

「がははは! ロキ様、腹も満ちたことだし、約束通りさっそく今から俺たちと訓練をするぞ!!」

 

そのウォーリアーズたちの突然の連行オファーを前に、横にいたソーは

 

「ロキ、行ってこい!」と最高の笑顔で見送った。

 

しかし、当のロキは

 

「──っ!? 離せ野蛮人ども!! 私は魔術の神だぞ、なぜ満腹の今すぐ泥まみれにならなければならないんだ!?」と、本当に嫌そうな顔をしていた 。

 

そこへ、彼らの微笑ましいじゃれ合いを見守っていた、心の底から和解した優しい母フリッガが、そっとロキの前に一歩進み出た 。

 

これ以上ないほど温かい最高の笑顔を浮かべ、戦士たちを優しくたしなめるように言葉をかけたのだ 。

 

「ウォーリアーズの皆さん、ソー。……ふふ、そんなに焦らなくても、ロキは逃げやしません。

 

彼らは地球の過酷な戦場から帰ってきて、ご飯を食べたばかり。──今日は疲れているでしょう、ひと先ず今日は休んで明日にしませんか?」

 

フリッガのその言葉を前に、戦士たちも

 

「フリッガ様がそう仰るなら……」

 

「がははは! では訓練は明日からだな!」

 

優しく足止めされた 。

 

間一髪で訓練から救われたロキは、フリッガの美しいドレスの陰へとシュッと身を隠すように寄り添った 。

 

今までなら絶対に言えないような素直な本音を、フリッガの陰から小声で、けれど嬉しそうに瞳をわずかに潤ませながらぽつりと零したのだった 。

 

「……はぁ、助かりました、母上……」

かつては常に歪んだ嫉妬と孤独の嘘で周囲を拒絶していた王子が、最愛の母の愛にふんわりと守られながら最高の素直な笑顔を浮かべる 。

 

その最高の親子の光景を見た直後、グングニルを大理石の床へガシィィィン!と構え直した主神オーディンが厳かに二人の王子の前に立ち、隻眼に不器用な親の愛と威厳を滾らせて、重々しく言葉を重ねた [。

「真中優斗、ソー、そしてロキ。お前たちの戦い振り、しかと見届けた。……ソー、ロキ。お前たち二人には、『明日話すことがある』。今夜はひと先ずゆっくりと身体を休めるが良い」

 

これ以上ないほど温かい家族の和解の大団円であった 。




第25話をお読みいただき、本当にありがとうございました!
これにて『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』を舞台にした物語は完結となります。

正史のあらゆる悲劇を回避できたと思います。

この後は、次なるストーリーへ進む前に、アスガルドや地球での彼らの賑やかな様子を描いた『幕間』を数話投稿していく予定です。

色々と想像しながら、お楽しみにお待ちいただければ幸いです!
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