ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
ジェーンが数日間の静養を終えて無事に完全復活を果たし、物語は活気あふれる訓練場へ !
ロケットたちの銃火器モードチェンジを駆使したド派手な光線大乱闘をどうぞお楽しみください !
カワウソのライラたちの言葉に従い、ウルトラヒーリングによる治療後の体力を完全に回復させるため、数日間のあいだ大人しく医療施設の清潔な病室のベッドで過ごすることになったジェーン・フォースター 。
前夜の力強いお泊まり付き添い宣言通り、雷神ソーは一人の誠実な男として、そして大切な恋人をどこまでも慈しむように、ずっとジェーンのベッドの真横に寄り添い続けていた 。
「ジェーン、喉は乾いてないか? ザンダーの果物はアスガルドともミッドガルドとも違って瑞々しくて美味いぞ、今剥いてやるからな!」と、不器用ながらもどこまでも純粋で溢れんばかりの誠実な愛を込めて、片時も離れずに彼女を隣で護り続けた、最高に尊い病室。
その溢れる思いに応えるように、数日が経つ頃にはジェーンの体力は元通りに完全復活を果たし、すっかり顔色の良くなった最高の笑顔を浮かべてベッドから元気よく起き上がったのだった 。
だが、広大なザンダー星の街へとデートに繰り出すその前に、ジェーンの完全復活を祝うため、ソーとジェーン、そしてウォーリアーズ・スリー達アスガルドの精鋭たちは、今現在戦闘訓練所で訓練しているノヴァ軍お抱えの特殊部隊となっているロケット、グルート、ティーフス、フロアたちの戦闘訓練場へとライラと共に足を運んでいた 。
そこでは、アスガルドの精鋭たちをも凌駕するほどの、洗練された驚異の戦闘訓練が繰り広げられていたのだ 。
シグナルと共に動き出したロケットは、優斗から授かった全能の光のを、自らの天才的なメカニック技術で自作の銃のモード切り替えとして完璧に兵器へと落とし込んでいた 。
「へっ! 一斉に蜂の巣にしてやるぜ!」
迫り来る無数のホログラムの仮想敵に対し、ロケットが手にしたタクティカルマシンガンから光弾の豪雨を放つ、訓練場の空間を埋め尽くすスカイタイプの澄み切った紫紺と青の結晶粒子がパパパパパシィィィンッ!と眩い火花を幾重にも散らせて弾け飛ぶ !
俊敏なる光の豪雨──【ランバルト光弾】を圧倒的な超高速で一斉に掃射して瞬時に敵群を消し飛ばした 。
さらに、奥から大質量を誇る巨大な対戦車用重ダミーメカが現臨すると、ロケットの持つタクティカルマシンガンから、銃身がガチィィィン!スライド変形し、超重量のヘビーランチャーへとシフトして凄まじい熱量を帯びるギミックが作動した 。
「大きい相手にはこれだろ!!」
剛力なる超高出力の火球熱線──
【デラシオン光線】が重厚な銃口から全開放で迸り、超重量のダミーメカを一撃で激しい爆音と共に木っ端微塵へと粉砕する !
仕上げと言わんばかりに、ロケットはいつものお馴染みの特殊銃へと戻すと、残った中型の標的の正面へと躍り出た 。
銃身にまばゆい純白の烈光がパシィィィンと収束し、基本にして至高の破壊光線──
【ゼペリオン光線】が一直線に放たれて標的を跡形もなく貫き通した !
「グルート、右だッ!」
「アイ・アム・グルート!(任せて!ロケット)」
ロケットの鋭い声に合わせて、隣のグルートが無数の頑強な木の枝を瞬時に触手のように大全開放で伸ばし、弾き飛ばされた標的を掴みして床へと叩きつける 。
正面の猛攻に対しては、セイウチのティーフスが自分の頑丈な足でがっしりと大地を踏みしめ、両手を突き出して空間に清らかな絶対障壁
【ウルトラバリア】を展開してノーダメージ敵陣へ滑り込み。その背後からウサギのフロアがパッと空中へ可愛らしく跳ね上がり、小さな両手から極彩色のサイキックオーラを迸らせて【ウルトラ念力】を全開放し、敵を軽々と不可視の力で持ち上げてみせる。
ただ可愛いだけの特殊な力を持った小動物だと思っていた彼らが、洗練されたティガやトリガーの技を操り、美しくスマートに連携戦闘をやってのける姿を目の当たりにして、雷神ソーや戦士たちは
「なんだあいつらのあの技のキレと連携は……っ!? ただのマッチョの神と煽ってくるだけはある……強いな……っ!!」と度肝を抜かれるのだった 。
そんな最高潮の戦闘の余韻が響く訓練場の別エリアで、今度は同じくノヴァ軍の屈強なエイリアン兵士たちを、しなやかで圧倒的な体術だけで一人で完全に圧倒し、全滅させて悠然と立ち尽くす一人の若き天才戦士の姿があった 。
あまりにも圧倒的な戦闘ポテンシャルに、ノヴァ軍の上層部からも「是非、我がノヴァ軍の『部隊長』として正式にスカウトさせてほしい!」と熱烈に誘われているその男の名は──エリックといった 。
他の追随を許さない孤高の天才戦士として立ち尽くしていたそのエリックだったが、待合室側からふらりと顔を出した優斗を網膜に捉えた、まさにその時 !
それまでの鋭い闘気と眼光を一瞬にして完璧に消去し、まるで本物の絶対的な主の御前にて魂のすべてを差し出すかのように畏怖と最深のぬくもりを宿して、電撃の如き速度で優斗の真前へと滑り込むように歩み寄ると、バシィィィンッ!と床へと堂々と片膝をついて深く頭を垂れたのだ 。
「──神よ。ご挨拶が遅れてしまいました」
これには優斗も大慌てで、「うわわっ!? エリック君、そんなに畏まらなくていいよ! 僕はただ今は友達の付き添いで来てるだけだからさ!」
と頭を後ろに掻いて等身大の苦笑いを浮かべるが、エリックは深く頭を垂れたまま、鋼の如き瞳を宿して言葉を重ねた 。
「……いいえ、貴方様はかつて、冷酷な運命の底から我ら親子を同時に救い出してくださいました。それだけではありません。
貴方様は我が父の祖国において、国を統べる王に万能の力を授ける神と共に、天空と光の巨神として祀られている御方。
その様な偉大なる絶対神に対し、無礼など出来ません。……我らが今、こうして過ごせているのは、すべて貴方のお陰なのですから」
エリックは父を救い自分を導いてくれた優斗への熱い想いを込めて、魂の最深の感謝を告げた
優斗がいつもの等身大の優しい最高の笑顔を浮かべて、「そっか。……彼は元気にしているかい?」と優しく尋ねると、エリックは誇らしげに胸を張った 。
「はい。貴方様により贖罪の機会が与えられ、父は静かに過去の過ちを洗い流す日々を過ごしてまいりましたが、それももうすぐで終わりそうです。
その時は、我らもロケット達と同じように、貴方が優しく統べるあの星へと移り住み、あなたの星を護る盾になりたいと思っています」
宿命を乗り越えて真っ直ぐ最強へと育ったエリック
これには、隣で聞いていた雷神ソーも、戦士たちも、そして科学者ジェーンも、困惑を起こしていた !
ソーが「おい待て優斗!!! お前、あのノヴァ軍の部隊長にスカウトされる男に、そこまで神として崇拝されていたのか!? というかお前、いつの間に他の星の国の神話にまでなって祀られているんだッ!?」と待合訓練場に度肝を抜かれた大声を大爆発させて目を白黒させるのだった。
そこへ、優斗がいつものお馴染みの優しい笑顔を浮かべて、お茶目にサラッと更なる爆弾発言を投下した 。
「あはは、ソー、ジェーンさんそんなに驚かなくても大丈夫だよ。……あ、そういえば言ってなかったね。
エリック君は、ジェーンさんと同じ地球出身だよ。他にもこの広い宇宙には、地球出身の人たちが色んな星で暮らしてるから、これからの旅の途中で会えると良いね!」
これを聞いたジェーンは驚愕した。
「──えぇッ!? ちょっと待って真中さん、あのノヴァ軍の部隊長にスカウトされてエイリアンたちを素手でボコボコに圧倒するあの男が……私と同じ地球人なの……っ!? 嘘でしょ、同じ地球人とは思えないけど!?」
ソーもまた、ミッドガルドへの認識を根底から大爆発させて驚愕の声をあげる 。
「な、何だと優斗……っ!? ミッドガルド人といえば、スタークやバナー、フューリーにロジャース達を除く者たちは脆弱で、脆くて、すぐに凹む頼りない存在ばかりだと思っていたが……あんなアスガルドの精鋭にも劣らぬ豪腕のミッドガルド人が宇宙をのし歩いているのか……っ!! 世界は本当に、本当に広いな……っ!」
その一同の楽しげな驚きを見届けた優斗が、最高の笑顔を浮かべて爽やかに告げた 。
「じゃあソー君、僕は約束通りこれからの旅のための宇宙船の手配をしてくるね。二人は何も気にせず待っててよ」
優斗が去った直後、銃を持ったロケットがニヤニヤと不敵に笑いながら、ソーたちアスガルド組を笑顔で煽りまくった !
「──おいおい、マッチョの神にウォーリアーズ、そこへ突っ立って口開けてねえで、俺様たちの訓練に混ざれよッ! アスガルドの戦士様ってのがどれほどのもんか、この銃火器で試してやるぜ!」
ソーが「がははは! 言うではないかウサギよ! よし、お前たちのその洗練された光の技、俺たちのムジョルニアとアスガルドの武勇で真っ正面から受け止めてやるわ!」とヴォルスタッグたちと共に豪快に雪崩れ込んだ !
そこへ、優斗が去り冷徹な眼光を宿していたエリックも、不敵に口元を歪めて乱入のオファーを告げる 。
「──おい、アライグマ。俺も、その大乱闘に混ざっていいか?」
ロケットが「へっ! いいぞ、暴れろエリック! アスガルドの神様に地球人の底力って奴を叩き込んでやれッ!それとアライグマは辞めろって言ってんだろ!」と快諾し、訓練場は敵味方入り乱れる怒涛の混成乱闘へと雪崩れ込んだ !
ヴォルスタッグが巨大な大斧を豪快にブン回して突っ込むが、ティーフスが【ウルトラバリア】を展開してその激撃を絶対防衛 !
その隙を突いたファンドラルたちの足をフロアが【ウルトラ念力】で崩し、そこへロケットが銃身をガチィィィンと変形させて【デラシオン光線】をぶっ放す !
さらに乱入したエリックが、しなやかで一分の無駄もない最高峰の卓越した格闘技能を繰り出し、ソーの猛攻を真っ正面からいなしていく !
純粋な神としての腕力やパワーの出力では、当然ながら雷神ソーが圧倒的にエリックを上回って力任せに押し込んでいるものの、ソーは心底から度肝を抜かれていた。
(な……何だと……っ!? 脆弱で脆いはずのミッドガルド人の身一つでありながら……この俺の猛攻と正面から完璧に渡り合い、戦えているというのか……っ!?)
エリックのあまりの規格外な戦闘技能の格の高さに、ソーは一人の戦士として魂を激しく震わせるのだった 。
訓練場から響くソーやロケット、エリックたちのワイワイとした賑やかな大乱闘の爆音を背に聞きながら、一人で静かに広大な宇宙船停留所(ポート)へと戻ってきた真中優斗 。
ポートの広場に優斗がスッ姿を現したその瞬間、停留所のなかにいた『ザンダリアン』をはじめとする、ありとあらゆる多様な宇宙の異星人たちが一斉に動きを止め、優斗の姿を見つめ、感謝と最深の敬意を込めて次々と道を開けながら深く深く頭を下げていくのだった !
優斗は等身大の優しい笑顔で「みんな、ただいまそんなに畏まらなくていいのに」と気軽に手を振り返しながら街の人々へと返していった、ポートの最奥に鎮座するとある一つの大きな宇宙船の真前でピタッと足を止めた 。
船の影、星々の光を背に受けてそこに立っていたのは──頭部に赤いフィンを戴き、不敵な笑みを浮かべた、肌が真っ青なあのラヴェジャーズの総大将、ヨンドゥ・ウドンタであった 。
優斗がどこまでも頼もしく、静かで温かい最高の笑顔を浮かべて、暗闇のなかへ語りかける 。
「──ヨンドゥ。少し、話があるんだ」
その優斗の言葉に、肌が青いあの総大将が不敵に口元を歪めてニヤリと笑う 。
第33話をお読みいただき、本当にありがとうございました!
ロケットが銃を切り替えながらティガやトリガーの光線技を放つ。
停留所の人々から深く頭を下げられる生ける神話の風格を纏った優斗が、大きな宇宙船の前で対峙した、肌が青いあのラヴェジャーズの総大将「ヨンドゥ」。
裏で優斗が一体どんな最高の船の手配を仕込もうとしているのか、そして次話でついに始まるソーとジェーンのザンダー星街デートの日常を、どうぞこれからの余韻とともに色々と想像しながらお楽しみにお待ちいただければ幸いです!