ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
常住人口120億人を誇る圧倒的な大パノラマ宇宙十字路での、ソーとジェーンの愛おしい露店巡りと温かい未来の約束をどうぞ最後までお楽しみください!
肌が青いラヴェジャーズの総大将ヨンドゥとの、お互いのすべてが通じ合う最高の男の約束と仕込み(段取り)を終え、真中優斗が戦闘訓練場へとトコトコと戻ってきたのは、翌日のことであった 。
そこには、数日間にわたる手加減一切なしの全力訓練
──アスガルドの神々の武勇と、ウルトラ能力アニマルズ、そして若き天才戦士エリックが入り乱れた怒涛の大乱闘を終えた残響が広がっていた。
「こんなに疲れたのは久しぶりだ……もう一歩も動けねえ……っ!!」
「アイ・アム・グルート……(お腹ペコペコだよ……)」
訓練場の床には、力尽きたロケットや大の字でひっくり返っているウォーリアーズ・スリー(ヴォルスタッグたち)の姿があり、その真ん中でソーとエリックが心地よい達成感のなかで額の汗を拭っていた 。
数日間の全力のぶつかり合いを終えたヴォルスタッグたちは、床にへたり込みながらも、その顔にはどこか清々しい充実感が浮かんでいる 。
温かい最高の笑顔を浮かべて大きなお鍋を抱えて現臨した 。
「みんなお待たせ! 訓練お疲れ様。とびきり美味しい特製スープとご飯が出来てるから、たくさん食べてね!」
「うおおおっ! メシだァァァッ!!」
お鍋の蓋を開けた瞬間腹が減っていた戦士たちは一瞬で跳ね起き、我先にと口に運んだ !
「がははは! 流石は優斗の飯だ、美味い! 身体の芯まで生き返るぞ! 」
「へっ、これならマッチョの神様ともう100回はやり合えるな!」
ロケットたちアニマルファミリーも、フサフサの美しい毛並みを揺らして大喜びで美味を噛み締める。
優斗は隣に並んで座る、すっかり健康的になったジェーン、そしてソーの顔を見つめて最高の笑顔でその背中を優しく押した 。
「ジェーンさん、すっかり元気になって本当に良かった! ──ソー、昨日停留所で旅のための最高の船の手配を頼んできたからさ。
船の段取りが完璧に終わるまでの数日間のあいだ、前に約束した通り、二人でこのザンダー星の街を思いっきり楽しんできてよ! アスガルドや地球では絶対に見られない面白いものが、街にはたくさんあるからさ!」
ソーはガシッと優斗の手を握り合い、「おお、恩に着るぞ優斗! お前の言う通り、ジェーンを連れてこの広大で多様な異星の街をたくさん巡ってみるぞ!」と笑顔を浮かべ、ジェーンもキラキラと知的好奇心で目を輝かせた 。
すると、二人がいざ街へと出かけようすると
ポートを管理するノヴァ軍の精栄兵士たちが、バシィィィンッ!と完璧な最高敬礼と共に大慌てで現れたのだ。
兵士たちはうやうやしく、ノヴァの紋章が刻まれた特製のバッジを差し出し言葉を重ねた。
「──真中優斗様の賓客たるアスガルドの王子ソー様、そしてジェーン・フォースター様! 街へとデートに出かけられるのであれば、是非とも我がノヴァ軍特製のこの『バッジ』をお受け取りください! これを胸元につけていれば、このザンダー星の街で貴方方に迷惑をかけるような不届き者は、絶対に現れないでしょう! 万が一にも優斗様の御友人たちに不手際があれば、私達も悔やみきれません」
ソーが「...すまんな助かるぞ!」とジェーンも「衛兵さん助かるわ」とクスクス笑いながら胸元にバッジをピンで留めた 。
そこへ、工具を持ったロケットがそっぽを向いたまま、どこかで荒稼ぎしてきたザンダーの札束を、不器用にと不貞腐れながらソーたちの元へゴトッと放り投げる
「──おい、マッチョの神様! これはそのウルで作られた神のハンマー(ムジョルニア)を好きなだけ調べていいって言った、金がねえお前への俺様からの最高の礼だッ! これでザンダー星の美味いもんでも何でも好きなだけ買ってきな!」
すると、隣にいたライラが優しく、けれどしっかりとお姉さんとしてロケットを嗜めた 。
「ロケット。ソーやジェーンにお礼としてお小遣いを渡すのはとても良いことだけど、そんな風に放り投げるのは絶対に駄目よ?」
ライラに叱られたロケットが、顔を真っ赤にしてフサフサの尻尾や耳をピクピクと怒らせながら、めちゃくちゃに不貞腐れてそっぽを向く 。
「──ちぇっ、分かったよ! 次からはそんな渡し方はやんねーよ、これでいいか、ライラ!?」
ソーも「がははは! 助かるぞ小さき友よ、この礼はまたする」と大喜びし、訓練場全体が温かい笑い声で包まれた 。
そうしてバッジを胸につけ、ロケットの軍資金を握りしめて、ソーとジェーンはついにザンダー星のパノラマ輝くエキゾチックな街へとデートの一歩を踏み出した 。
だが、医療施設の外へと出た、まさにその瞬間のことであった。
幾何学的なネオンが美しく行き交う街の広場を二人が歩き出すと、そこを行き交う『ザンダリアン』をはじめとする、ありとあらゆる多様な宇宙の異星人市民たちが、二人の姿を認めた瞬間に一斉にハッと動きを止め、最最深の敬意と畏怖を込めて次々と二人の進む道を開けながら深く深く頭を下げ、驚きと羨望の眼差しでヒソヒソと噂し合い始めたのだ 。
「あ、あの御方たちは……ここ数日、あの光の巨神のすぐ隣に並んで、親しげに寄り添いながら一緒に歩いていた、アスガルドの賓客の方々だ……っ!」
「ジェーン!? アスガルドでもミッドガルドでもなく、この大宇宙の彼方の星で、この俺たちが【優斗の連れ】というだけで、これほど人々から深く頭を下げられてるぞ!」
ジェーンもまた気恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら、隣のソーを見上げて愛おしそうにクスクスと笑うのだった 。
「ちょっとソー、本当に真中さんの顔を広いのねでも、みんながこんなに私たちのことを歓迎してくれるなんて、なんだか本当に素敵だわ」
二人の愛おしいザンダー星街デートが、これ以上ないほど温かい光の残響を纏って、ついに華やかに幕を開けた 。
そこは、常住している人口だけで驚異の【120億人】を誇り、さらにそこに銀河中から押し寄せる莫大な観光客や、宇宙船停留所(ポート)に巨大な船を停留させて立ち寄る星々の旅人、宇宙の貿易商たちが昼夜を問わず行き交う。多様な大宇宙の十字路であった 。
幾何学的な白銀の近未来超高層ビル群の合間を、ありとあらゆる多種多様な宇宙の文化、言語、エキゾチックな服装、 異星の最新ガジェットが極彩色に混ざり合って賑やかに沸騰している、地球やアスガルドでは絶対に見ることのできない圧倒的なスケール感 。
その極彩色の喧騒のなか、二人は満面の最高の笑顔を浮かべて、仲良く立ち並ぶ不思議な露店巡りを楽しんでいた 。
「ソー、見て! このスイーツ、地球のシロップとは全然違うわ。ネオンみたいにピカピカと不思議に七色に光り輝きながら、味がどんどん変わるのよ!」
「がははは! 本当だなジェーン! 味わいもひんやりとしていて実に美味いぞ。地球の科学じゃ説明がつかないな!」
スパイスが小気味よく弾ける見たこともない異星のお肉の串焼きのジューシーな匂いが鼻腔をくすぐり、ボタンを押すと周囲に美しい星々のホログラム星座がふんわりと広がる最新のザンダー製観測万華鏡をジェーンが嬉しそうに覗き込む 。
ロケットから放り投げられたお小遣いを使いながら、ザンダー星特製の光るかき氷スイーツを二人でシェアして食べ合い、これまでにない幸せを心の底から噛みしめる愛おしい時間 。
研究一筋な地球の科学者だった自分が、優斗のぬくもりに救われてからは、フリッガの優しいハグ、ヘラのお姉様としての格好良い加護、ライラたちの医療に包まれ、ジェーンの胸を満たしていく。
そんな賑やかな店を回っているなかで、ふっと二人の間に、穏やかで温かい時間が流れた 。
ソーは隣を歩くジェーンのすっかり健康的になった美しい横顔を見つめ、一人の誠実な男としての深い安堵と少しの寂しさを込めて、優しく、不器用に向き直ると、ジェーンの細い手を両手でがっしりと包み込んだ 。
「ジェーン、お前がこうして元気に笑って、俺の隣で世界を見つめてくれている。
……これ以上の幸せは、この120億人の世界のどこを探しても絶対にないぞ。お前の体調が良くなって本当に良かった。
……だが、これで治療も終わり、お前もすっかり元気になった。──そうなれば、いよいよお前の故郷(ミッドガルド)へ帰ることになるな」
旅の終わりを見据えたソーの言葉に、ジェーンはこれまでの激動の日々を愛おしそうに振り返りながら、最高の笑顔を浮かべて優しく頷いた 。
「──ええ。ロンドンのあの薄暗い廃工場で、次元の裂け目に吸い込まれた時は本当に怖かったわ……。
でもねソー、あの後、真中さんに救われてからは、貴方のお母様の『フリッガさん』や、格好良くて優しいお姉様の『ヘラ』、それにさっきの『ライラ達』にも会えたでしょ? だから、私、怖かったことなんて全部忘れるくらい、とっても楽しかったの」
ジェーンが自分の愛する家族をこれほど心から愛してくれた事実に、ソーは熱い魂を震わせ、彼女の細い手を包む両手にさらに力を込めた 。
「ジェーン……! お前がそう言ってくれて、俺は心から嬉しいぞ。──これからは、俺もただアスガルドや旅をするだけでなく、お前に寂しい思いをさせんよう、たまには必ずミッドガルドへ会いに行くようにする。
……それから、母上達もジェーンの事は本当に気に入っているのだ。だから……またいつでも、俺の家族の元へ、アスガルドへ会いに来てくれないか?」
「ええ、もちろんよ。また絶対に会いに行くわ、ソー」
二人はこれ以上ないほど温かい未来の約束を交わし、愛おしそうに寄り添い合うのだった 。
第35話をお読みいただき、本当にありがとうございました!
そして次話からついに動き出す、船の完成と次なる目的地への旅立ちへの展開を、どうぞこれからの余韻とともに色々と想像しながらお楽しみお待ちいただければ幸いです!