ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜   作:マーベルウルトラ

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ザンダー星を並走ワープ発進した二隻の宇宙船が、ついに地球(ミッドガルド)へ
どうぞ最後までお楽しみください !


第37話再び地球へ

ヨンドゥがメイン回路へと格納しておいてくれた安全な秘密の宇宙航路データを航行し、ワームホールを抜けて、二隻の特製宇宙船がついに地球(ミッドガルド)・ロンドンの曇り空の上空へと大到着を果たしたのは、それからすぐのことであった 。

 

だが、人口120億人を誇るザンダー星の最新鋭の船がそのまま地上へと現臨してしまっては、地球のシールドの役人たちをはじめ、世界中が大騒ぎを起こして不味いことになってしまう。

 

そのため、優斗『白銀の特製宇宙船』、そして高性能AIサンダーが完璧にコントロールするソーたちの『雷・黄金・緑の神話船』は、全自動で最高性能のステルス機能を全開放して不可視の状態となり、曇り空のなかで誰にも見つからないようピタッと寄り添うようにホバリングして待機したのだった 。

 

そして、両船の重厚なハッチが静かに開くと、すっかり健康的になったジェーン・フォースターの細い腰を、雷神ソーが片腕で愛おしそうにがっしりと抱きかかえた 。

 

「 落ちるぞジェーン、しっかり俺の体に掴まっておけよ!」

 

優斗も最高の笑顔を浮かべ、ソーの隣から同時に大空へと、吸い込まれるようにスッと爽快にダイブしたのだった!

 

ソーの肉体から迸る澄み切った青白い雷のオーラが美しく二人を包み込んで落下の速度をコントロールし、優斗もまた光の巨神としての清らかなにウルトラ念力を身に纏いながら、ロンドンの街並みを見下ろして落下を繰り広げる。

 

だが、さすがに凄まじい速度でロンドンの虚空を落下していくソーの首にしがみつきながら、ジェーンは風に髪をなびかせて、ツッコミを叩き込んだ !

 

「──ちょっとソーッ!? 速度が早すぎるわ! もう少し穏やかに降りて!?」

 

「ソー、ジェーンさんが怖がってるからもう少しゆっくり着地しようか」

 

隣を滑るように落ちていく優斗がフォローを入れると、ソーは

 

「がははは! む、すまんなジェーン!」と苦笑いを浮かべながら、己の肉体から迸る澄み切った青白い雷の結晶粒子を弾けさせて、逆噴射の如く落下の風を優しくし、出力を穏やかにコントロールしたのだった 。

 

優斗の光の加護とソーの絶妙なコントロールにより、地上でソーがジェーンを連れて治療に向かってから、その帰りを今か今かと心配しながら待っていた同僚のダーシーや、エリック・セルヴィグ博士たちの真前へと、ポフッと優雅に穏やかに着地し降り立ったのだった 。

 

「──すまんな、待たせたなミッドガルドの友人たちよ!」

 

突然の稲妻の残響と共に、空から降ってきたジェーン、雷神ソー、少し整理して優斗の姿を見て、ダーシーは持っていた最新ガジェットを放り出してアゴが外れるほど目を丸くした!

 

「──ええぇぇぇッ!? ジェ、ジェーンッ!? ちょっと待って、空から雷神と、漆黒のジャケットの男の人と一緒に落ちてきたんだけどォォォーーーッ!?」

 

セルヴィグ博士も「ジェーン! 帰ってきたか! というか君たち、一体どこから湧いて出たんだ!?」と度肝を抜かれて白黒させて大困惑を起こす。

 

ソーはジェーンをそっと地面に降ろすと、その美しい双眸を真っ正面から見つめ、一人の誠実な大人の男としての、どこまでも格好良くて温かい最高のスマイルを浮かべて別れを告げ、ジェーンの細い手を両手でがっしりと包み込んだ 。

 

「──ジェーン。俺はもう行くぞ。……約束通り、お前に寂しい思いをさせんよう、たまには必ずミッドガルドへ会いに行くようにする。

 

母上達もお前との再会を心待ちにしているからな。……だから、またいつでも俺の家族の元へ、アスガルドへ会いに来てくれないか?」

 

ジェーンはソーの誠実な横顔にこれ以上ないほど温かい最高のスマイルを浮かべて背中を優しく押した 。

 

「ええ、もちろんよ。行ってらっしゃいソー。また絶対にアスガルドに会いに行くわね」

 

ソーは優斗と「またな、友よ」

 

「うん、いってらっしゃい!」

 

とがっしり固い握手を交わすと、ムジョルニアを天へと掲げ、上空にステルスホバリングさせておいた新船AI『サンダー』号へと待っていたウォーリアーズ・スリーたちのいる宇宙船へと乗り込み

 

これから始まる宇宙見聞の旅へ本格的に繰り出す前に、まずは最愛の母フリッガやロキたちが待つ故郷へ一度しっかりと報告と旅の準備に戻るために、ステルス飛行をし宇宙へと誇らしげに大発進を完了していったのだった 。

 

少しジェーンたちに向けたまばゆい黄金と緑の光跡がロンドンの曇り空に溶けていくのを見届けた直後、優斗は等身大の優しい笑顔を浮かべて、呆然と大空を見上げていたダーシーたちへ向けて、パッと気軽に手を振った。

 

「それじゃあジェーンさん、ダーシーさんも。ソーたちも一度アスガルドへ戻ったし、僕もね、ちょっとこれからアメリカにいる友人のところに行くから、またね!」

 

優斗がパッと空へと軽く跳ね上がると、上空の不可視のシールドからシューゥゥンと姿を現した、自身の『白銀の特製宇宙船』のハッチへと滑らかに吸い込まれていった !

 

コックピットのシートへと一人で静かに座った優斗は、いつもの最高の笑顔を浮かべながら、全自動航行システムのレバーを豪快に弾いた 。

 

「──よし、それじゃあ自動操縦システム、起動。お次はアメリカ, ニューヨークだね!」

 

優斗の言葉に応えるように白銀の宇宙船はシステム音を響かせ、ロンドンの曇り空を急上昇し、音速を遥かに超えて一瞬で大気圏をブチ抜いてアメリカへと一閃の光の如く全速力で発進していったのだ !

 

これには地上に残されたダーシーもセルヴィグ博士も声を張り上げた !

 

「──ちょっと待って、あのアスガルドの王子が飛んでいったと思ったら、今度はあの漆黒ジャケットの男の人が吸い込まれて飛んでいったんだけどォォォーーーッ!? ロンドン、一体どうなっちゃってんのよーーーッ!?」

 

二隻の特製船がそれぞれの家族や友を救うためにロンドンの大空から左右へ発進していく。

 

そうして少し時が経ち

過酷なテロ組織とのすべての激闘を終え、数日が経ちようやく落ち着きを取り戻した、夕暮れ時のスターク・ラボ 。

 

ブルース・バナー博士は肌身離さず持っていた優斗の特製お守りの加護のおかげで、ハルクの怒りに呑まれることなく自我を保ったままナターシャと共に駆けつけ、トニーを襲撃から護って見事に共に戦い抜いていたのだった 。

 

激戦を終えたラボのソファーで、トニー・スタークは高級ソファーにゆったりと寝そべりながら、数日前の戦いの悩みや思い出話をバナーに延々と一方的に愚痴っていた 。

 

沈みゆくカリフォルニアの美しい夕陽が大きなガラス窓からラボの床へと差し込むなか、トニーは気怠げにソファーの上でぶつぶつと愚痴をこぼしながら、隣のソファーに座るバナー博士へ向けて、天才特有の不敵で余裕あふれる最高の笑顔を浮かべた 。

 

「……まあ、色々あったが、今回の戦いは君達が居てくれてよかったよ。

 

僕のペッパーも、君のところのロマノフとあっちで随分と仲良く喋っているからな。……というわけさ。それでさ、バナー」

 

ハルクへの変身と戦闘によって服がボロボロに破れてしまい、トニーの用意した予備の布も破れ肩に巻きながら服を何着も無くし困り果てていたバナーは

 

その長い愚痴を優しく聞き、優斗から授かったお守りの温かさを手のひらで確かめながら、お茶目に困った最高の笑顔を浮かべて言い返したのだった 。

 

「ごめんスターク、僕はそういう医者じゃないんだ。最初のほうで寝てたよ」

 

二人がソファーでそんなワイワイと会話を交わしていた、まさにその瞬間のことであった !

 

ラボの空間が、パシィィィンッ!とピンクマゼンタの光が空間を歪ませ !

 

ロンドンから飛んできた、優斗が、二人の前にパッと最高の笑顔を浮かべて現れたのだった!

 

「──おや。驚いたな、誰かと思えばニューヨークで共に戦った光の巨神じゃないか」

 

優斗が突然現れたのを、トニーは天才としての余裕を崩さずに口元をニヤリと歪めた 。

 

優斗は服が破れて困る博士の真前へと歩み寄り、等身大の優しい最高の笑顔を浮かべた 。

 

「バナーさん、ただいま! スタークさんも元気そうで良かった。……あはは、大変な戦いだったんだね。ほら、服、これ使って!」

 

優斗がカバンから過保護に取り出して差し出したのは、カマータージ特製の魔術や力が美しく編み込まれた魔術衣──驚くべきことに、優斗はその魔術衣へと重ねられた驚異の超過保護ルーン機能を、ふんわりと優しい日常の口調で解説し始めたのだ

。

「この服は、バナーさんがハルクに変身してもそのお守りと一緒で暴走しないし、元々は無色の魔術衣になってるから、その日に合わせて色や見た目を自由に変えれるようにしてあるよ。

 

それに、バナーさんは出来れば毎日着たいと思うから、汚れが勝手に落ちる洗浄のルーンや、濡れてもすぐ乾くようにしてあるからね!」

 

ハルクを完全に制御し、毎日洗わずに着続けられて、気分に合わせて見た目まで全自動で変えられるという話をした優斗。

 

それを耳にしたバナー博士は、普段の冷静な姿からは天地がひっくり返っても想像できないほど、子供みたいに大きな声を張り上げて大はしゃぎで大喜びしたのだった !

 

「──やったっ! すごい、本当にハルクになっても破れない素材なんだね! 色も変えられて毎日着られるなんて……っ! ありがとう真中君、本当にありがとう!!」

 

すると、そのバナー博士の嬉しそうな大喜びの声を聞きつけて、別室でペッパーとお喋りをしていたナターシャ・ロマノフが、ラボの奥の扉からクスッと愛おしそうな最高の笑顔を浮かべて顔を覗かせたのだった !

 

「──ブルース、一体どうしたの? 珍しく大きな声を出して喜んだりして……って、あら? そこにいるのは、光の巨神の真中じゃない!」

 

ナターシャが大切なブルースの喜んでいる笑顔を見て最高のスマイルを浮かべるなか、トニーはソファーからガバッと起き上がって楽しそうに苦笑いを浮かべながら、最高のボヤきツッコミを叩き込んだ 。

 

「ちょっと待ってくれ、その服はハルクになっても破れないどころか、自動変色に洗浄に速乾機能付きなのかい? スターク・インダストリーズの科学技術を結集しても作れなかった素材を、サラッと手渡さないでほしい。

 

……だがこれでブルースが毎回裸で困るハプニングも、永久に解決だな」

 

トニーはそう言って楽しそうにボヤいてみせると、ふと自身の胸元へと優しく手を当て、一人の誠実な男としての最深の感謝を込めて、優斗を真っ正面から見つめたのだった 。

 

「──あぁ、それと真中。……いや、私の命を救ってくれた光の巨神。この胸のパラジウム中毒を、その清らかな光で跡形もなく消し去ってくれたこと

 

……改めて、深くお礼を言わせてほしい。……おかげで私は今、こうして何一つ怯えることなく、未来を生きることができている。ありがとう、真中」

 

「あはは、スタークさんが元気になって、こうして笑顔でいてくれるのが一番嬉しいよ! バナーさんも服も気に入ってくれたみたいで良かった!」

 

そのトニーの誠実な言葉に、優斗はどこまでも喜んでいた。

 

トニーは最高の笑顔を浮かべながら、ラボの作業机の上で、静かに全自動で組み立てられている【とある未完成の小さな子ども用のアイアンスーツ】へと視線を向けた 。

 

今回の激闘のなかで、自分を助けてくれた地球の未来ある「あの少年」のために、仲間のお陰で心に十分な余裕を持てたトニーが裏で密かに自作している、世界に一つだけの最高のプレゼント── 。

 

それが誰のためのものなのかは、今はまだラボの輝きのなかに大切に隠されているのだった 。

 

服を着替えてすっかり格好良くなったバナー博士を真ん主に、三人で再び光の巨神たる優斗がもたらす清らかな光の残響に包まれながら最高のぬくもりとともに幕を閉じるのだった──




第37話をお読みいただき、本当にありがとうごいました!

そして皆様へ次はキャプテンアメリカウィンター・ソルジャーを投稿すると言っていたのですが。

この時、優斗やソーがが宇宙にいた頃に地球で、バナーが優斗のお守りを胸にナターシャとどうトニーを護って共闘したのか──

『コスミック・ネクサス編』が完結したあと、書く予定の無かったいつもより少し短い数話の【アイアンマン3】を近日投稿スタートします。 お楽しみに!
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