ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
激闘を終え数日経ち、優斗から手渡された特製衣服に身を包んだバナー。
これからの展開をどうぞ最後までお楽しみください!
ナターシャはすっかりお似合いのカラーへと自動変色した魔術衣に身を包んだブルースの姿を見つめ、最高のスマイルを浮かべて歩み寄った 。
「似合ってる、良かったじゃないブルース」
「……あ、ありがとう、ナターシャ」
ナターシャに褒められて少し顔を赤らめながら嬉しそうに微笑むバナー。
そんな二人の甘酸っぱい姿を高級ソファーにゆったりと寝そべりながら横目で見ていたトニー・スタークは、ガバッと起き上がって楽しそうに苦笑いを浮かべながら、最高のボヤきを叩き込んだのだった !
「ちょっと待ってくれ、君達、僕らを忘れていないかい? 仲良くするのは勝手だが場所は考えてくれ此処は僕のラボだ」
「あはは、スタークさんが元気になって、こうして笑顔でいてくれるのが一番嬉しいよ!それとバナーさん達も服を気に入ってくれたみたいで良かった!」
するとトニーは再びソファーに背を預け、ニヤリと余裕の笑顔のまま、あのニューヨーク決戦以来ずっと抱えていた未知の黒幕への危機感を宿して、真剣な眼光で問いかけたのだった。
「──あぁ、それと真中。今回の君の特製衣服には深く感謝するがね。
僕たちは、数日前にロンドンで起きていたあの大異変の【テレビ中継】をバッチリと見ていたのさ。
ニュース画面のド真ん中で、君とソーの奴、相変わらず派手にやっていたじゃないか。
……僕たちも大変だったが君達も大変だったな。
……それと、あのニュース映像に映り込んでいたのは……まさか、あのロキか? あいつはアスガルドの牢獄に捕まってるんじゃなかったのかい?」
「スタークさん。ロキもね、色々とあったけれど、今はちゃんと、アスガルドのために働いたりしてくれてるからさ、もう安心してね!」
優斗が最高の笑顔で報告すると、トニーとバナーさんは顔を見合わせ、あのニューヨーク決戦以来ずっと抱えていた未知の黒幕への危機感を宿して真剣に問いかけたのだった 。
「──だったら真中、君に一つだけ真面目な質問をさせてくれ。君はあのニューヨークで襲いかかってきた【チタウリ軍のトップ】の正体を知っているか?
ロキの裏にいる、あの不気用な軍隊を動かしていた親玉が誰なのか……君なら知っているんじゃないかと思ってね」
二人の真剣な眼光を受け止め、優斗は彼らの心を護るようにふんわりと等身大の優しい最高のスマイルを浮かべて応えた 。
「うん、知っているよ、スタークさん、バナーさん。
……でもね、奴らが一体何のために地球へ攻めてきていたのか、その真の目的については、星々を巡って詳しく調べているところなんだ。だいたいの予想はついてるけどね
……もう少し色々と分かったら、その時はちゃんとみんなに話すね! 」
「──さすがは光の巨神だ。君が動いて調べてくれているなら、これほど心強いことはないな。名前も目的も分からん未知ほど怖いものはないが、君が調べてくれているのなら、私は安心してこの未来の少年のためのプレゼント作りに没頭できるってわけさ!」
トニーは笑顔を浮かべながら、ラボの作業机の上で、静かに全自動で組み立てられている【とある未完成の小さな子ども用のアイアンスーツ】へと視線を向けた 。
今回の激闘のなかで、自分を助けてくれた地球の未来ある「あの少年」のために、仲間のお陰で心に十分な余裕を持てたトニーが裏で密かに自作している、世界に一つだけの最高のプレゼント──。それが誰のためのものなのかは、今はまだラボの輝きのなかに大切に隠されているのだった 。
「うん、スタークさん、バナーさん、ロマノフさん それじゃあまたね!」
優斗が最高の笑顔で大きく手を振ると、再び空間がパシィィィンッとピンクマゼンタの光を弾けさせて空間を歪ませ、優斗はスターク・ラボを後にしたのだった 。
だが、優斗は一瞬で次の星へと飛ぶことはしなかった 。
ラボを出た優斗は、ニューヨークの摩天楼の上空で、完全な不可視のステルス状態で静かにホバリングさせておいた自身の『白銀の特製宇宙船』のコックピットへと戻った 。
シートに静かに座り、大きな窓の外に広がるニューヨークの美しい夜景、そしてその向こうに広がる無限の宇宙を見つめていた──まさにその静寂の瞬間であった !
優斗の「光の巨神」としての鋭敏な超感覚に、突如としてバシィィィンッ!と悍ましい警告の残響が走ったのだった 。
それは、地球のどこかの地下深くから微かに漂う、かつて自分を「軟弱者」と嫌い、地球を闇に染めようとしていたあの堕ちたエルダーゴットのひとり──『クトーン』の呪わしい気配の残響であった 。
その気配の源は、のちに地球で出会うことになる。
さらにその闇の奥底では、ロキの杖のコアとして地球に遺されたあの『マインド・ストーン(心の石)』の輝きが、不穏にシンクロしてドクンドクンと空間を歪ませているのを優斗は網膜の裏側に焼き付くような鮮烈な情景として敏感に感知したのだった 。
突如現臨したその絶対的な闇とストーンの気配に、優斗は胸元をそっと確かめ、等身大の優しい、けれどどこまでも頼もしい静かなる覚悟の最高の笑顔を浮かべて静かに呟いたのだった 。
「──今の気配は……クトーン……? それに、あの強い力は……誰かがストーンを使っているのか。……よし。ロケットたちを迎えに行って、僕の『開拓星』の準備が完璧に終わったら、もう一度この地球に戻って、あの闇の正体を少し詳しく調べてみようか」
優斗は、全自動航行システムのレバーを豪快に弾いた 。
白銀の宇宙船は急上昇し、音速を遥かに超えて一瞬で大気圏をブチ抜き、無限の暗闇が広がる宇宙へと一閃の光の如く全速力で発進していったのだ!
そうして大宇宙を爆走し、大気圏をパシィィィンッとブチ抜いた白銀の巨大宇宙船が、優斗が統べる美しき光の星【『開拓星』】へと帰還したのは、地球から飛んですぐの事だった。
大きなコックピットの窓の外に、マルチバースのどの星よりも緑豊かで、 神聖な光を放つ、超巨大惑星が見えてきた!
【『 カウンター・アース(旧ハイ・エボリューショナリーの星) 』】
【『 現:ヒカリの星(ウルトラマンエターナルが統べる優しき開拓星) 』】
驚くべきことに、その惑星は地球の何倍、いや何十倍もの大きさを誇る、見上げるほどに壮大な超巨大神話惑星であった。
かつて狂気の科学者ハイ・エボリューショナリーによって滅びかけていたこの星の命を繋ぎ止めるため、優斗が「光の巨神」としての全能の神の力を大全開放で注ぎ込んだ結果
その絶大なるエネルギーに呼応するようにして惑星そのものが巨大化し、地殻の合間からは常にエタニティコアや清らかな光と全てを飲み込む闇の力がオーロラのように美しく溢れ出し、星全体を不滅のエネルギーで優しく包み込んでいるユートピア 。
優斗が白銀の巨大宇宙船をポートへと滑らかに着陸させ、堂々と船を降りると、そこにはこれ以上ないほど温かく愛おしい、緑豊かなの開拓星の光景が広がっていた 。
現在、この地球の何倍もある広大な星の未来を創るために懸命に開拓を進めてくれているのは、ザンダー星から遥々協力しにやってきてくれた「ザンダー開拓団」の仲間たち 。
そして、かつてハイ・エボリューショナリーの残虐な実験により「失敗作」と無慈悲に虐げられ、廃棄されかけていたところを優斗に救い出された、実験体のたちの姿であった 。
何より、かつては大宇宙で身を隠し、迫害を恐れて生きてきた肌が緑色で耳のとがっている宇宙人たちは
この「もう自分たちを偽る事なく暮らせる星」を他種族と共に自分たちの新たな故郷を作るのだと、これまでにないほど熱心に、希望に目を輝かせて開拓へと汗を流していたのだった 。
エタニティコアの光が溢れるあたたかな大地の上、人々は優斗のお守りの加護のなかで何一つ怯えることなく、どこまでも不鬱(おだやか)に、幸せに暮らし始めていたのだった 。
優斗の帰還を見た、何万人もの開拓民や子供たちが一斉に大喜びで動きを止め、最最深の敬意と心からの親愛を込めて次々と道を開けながら、「優斗様、おかえりなさいませ!」とうやうやしく深く深く頭を下げて笑顔で出迎えたのだった 。
「みんな、ただいま! 異なる星の人たちと仲良くできてるみたいで良かった! 新しい故郷作り、みんなで熱心に進めてくれて本当にありがとう!」
駆け寄ってきた元実験体のたちの頭を優しく撫でながら、優斗が優しい最高の笑顔を浮かべて手を振って応える。
この大切な住人たちと共にヒカリの星の開拓を完璧にホールドし、これからの未来への確かな背骨を刻むために── 。
優斗が開拓星の人々とじゃれ合っている、まさにその瞬間──優斗の端末から、ピンホーン……と澄み切った近未来的な電子音を響かせ、ザンダー星にいるロケットやエリックたちからの『超高精度ホログラム通信』がまばゆく起動したのだった !
ホログラムから飛び出してきたロケットが、フサフサの耳をピクピクさせて。
「──おう、優斗! 此方の準備は出来たぞ開拓が終わったら迎えに来いよ!」
合流へ向けて、再び光の巨神たる優斗がもたらす清らかな光の残響に包まれる、最高のぬくもりとともに幕を閉じるのだった── 。
第38話をお読みいただき、本当にありがとうございました!
今後への向けての話でした。
お楽しみにお待ちいただければ幸いです!