ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
計画通りアメリカ・テネシー州の雪深い小さな町のガレージへと辿り着いたトニー
そこで出会った少年ハーレー君との出会いをどうぞお楽しみください !
計画通り遠くのアメリカ・テネシー州の雪深い小さな町へとステルス着陸を果たし、マーク42の機能低下に備えるための予備の修理道具や精密ガジェットを大切に抱えながら、静かに歩みを進めたトニー・スターク 。
トニーが向かった先──そこは、雪の中にひっそりと佇む、寂れたガレージの底であった。
そこには、暗闇のなかで小さなポテトガンを構えて、ガタガタと手元を震わせながら必死に立っている、地球の未来ある少年ハーレー・キナーの姿があったのだった 。
ハーレーは目の前に佇む白銀と赤の巨大な金属の塊を見上げ、それからマスクをパカッと開けたトニーの顔を交互に見つめながら、少し疑うようにつぶやいたのだった 。
「……ねえ、おじさん、本当にあのアイアンスーツの『アイアンマン』なの?」
トニー不敵で余裕あふれる最高の笑顔を浮かべながら、軽い口調で格好良い口調を響かせたのだった 。
「いいか少年。この最新鋭のスーツを着て戦い、そしてこれをゼロから自作して作り出せるのは……世界で私、トニー・スタークただ一人だけだ」
「工具はあるがパーツは無くてね何か持っているか」
トニーはトランクから取り出した最新の精密ガジェットや工具をお披露目しながら、マーク42の充電と修理に必要なパーツを条件に、お茶目に最高の交渉を交わしたのだった 。
そうしてハーレーがガレージのジャンク時計や古い家電から集めてきてくれたガラクタ、工具、ポテトガンの予備のスプリングを机の上にずらりと並べ、トニーが高級スーツの精密回路を泥臭い作業で修理し始めたその時、トニーはナターシャに手渡したものと同じ最新の近一般的通信機器を起動し、セーフティハウスの仲間たちへとサテライト暗号回線を繋いだのだった 。
画面の向こう、安全な隠れ家に隠密退避しているナターシャからは、シールドや他の情報網をハッキングして掴んだ衝撃の事実が不敵な最高の笑顔と共に告げられたのだった 。
「──スターク、朗報よ。私の情報網でマンダリンの電波を逆探知したけれど、あの男はただの雇われ役者。テロ組織の『真の黒幕』は別にいるわ。……首謀者の名前は、アルドリッチ・キリアン。AIMの創設者よ」
「なるほど、あの時の男か。……そっちのペッパーの様子はどうだい、バナー?」
トニーがそう問いかけると、画面の向こうのバナーはメガネの位置を直しながら深く納得した最高の笑顔を浮かべ、通信のホログラム画面越しに、トニーとハーレーの机の上のモノ作りにリアルタイムで参戦してきたのだった 。
「ポッツさんならナターシャが護ってくれているから安心だよ僕も居るし、スターク。──それより、そこを直すなら回路とシンクロさせるために、熱伝導率の設計を逆転させた方がいい。ハーレー君だったか、その工具のドライバーを僕の言う通りに少し左へ回してみてくれるかい?」
「えっ!? ──あ、こう、おじさん……じゃなくてバナー博士?」
地球のトップ頭脳二人の凄まじい近未来科学トークの段取りに必死に食らいつき、小さな手付きでジャンク時計のネジを正確に配置してみせるハーレー 。
トニーが回路の配線を鮮やかに組み替えながら
「ほら見ろバナー、この少年の手並みを。私が教えた手順を一寸の狂いもなく完璧にこなしてるぞ」と自慢げに言うと
バナー博士はこれ以上ないほど温かい最高のスマイルを浮かべて画面越しに優しく語りかけたのだった 。
「君はいい技術者になれるよ、ハーレー君。スタークの我が儘な理論にそれだけついていける少年は、地球上を探しても君くらいしかいないよ。本当に驚いたな、彼は未来の最高のエンジニアだよ」
「──うわあぁぁっ、天才科学者のバナー博士から褒められちゃった!? やった!」
ハーレーは顔を真っ赤に染め、声を張り上げて大はしゃぎで喜んでいた !
「喜ぶのはいいが少年。装甲を直すにはネジの締め方が甘いぞ。ほら、そこを持っていろ」
トニーは楽しそうに笑ってボヤきツッコミを叩き込みながらも、オイルの匂いが漂う薄暗いガレージの中で
目を爛々と輝かせてモノづくりを楽しんでいるハーレーと共に、笑い合いながら手を動かして汗を流していったのだった 。
ただ純粋に、自分の手で新しいモノを作り出すあの子供のようなワクワクと楽しさが、トニーの脳髄にはじわぁっと心地よく蘇っていたのだった 。
トニーはさらに大統領の護衛で動いている親友ローディーのアイアン・パトリオットのインカムへと、秘密裏に暗号回線を繋いだのだった 。
スピーカーを繋ぎ、ローディーの焦りと怒りのノイズ混じりの大絶叫が響き渡った
!
『──トニーかッ!? 生きてたのか! ……いや、感動している暇は無い、実は俺もさっき、マンダリンの奴らに襲われたところなんだ!! なんだこいつらは!? 攻撃を喰らわせても、傷口が真っ赤に発熱して一瞬で再生しやがるッ!!』
「フン、安心しろローディー。そのトカゲ共の段取り(包囲網)は、セーフティハウスにいるバナーやナターシャたちが裏から追跡している最中さ。私は少しこのガレージで最高の少年と仕込みをしてから行く。お前も大統領の盾として踏ん張れよ」
「ああトニーお前もな」
トニーが不敵に笑って通信を切ると、それまで錚々たる生ける伝説たちの名前に目を輝かせていたハーレーは、トニーのボロボロになったマーク42の装甲や、それでも不敵に笑うトニーの横顔を真っ正面から見つめ、一寸の曇りもない純粋な笑顔を浮かべていたのだった 。
「アベンジャーズが好きなのか……それなら、君は一体『誰のファン』んだい? あの光の巨神や雷神、それともあの緑の大男か?」
「──おじさんだよ」
「……っ」
不意を突かれたように一瞬だけ言葉を失い、それからこれ以上ないほど温かい最高の笑顔を浮かべたトニー 。
親友を傷つけられた激昂も、見えない恐怖への焦りも、ハーレーの真っ直ぐな瞳によって跡形もなく消え去っていく。
メカニックとしての最高の原点回帰を果たしたトニーは、マーク42の修理を完璧に終わらせ、これまでにないほど心に十分な『圧倒的な余裕』を胸に作業を終えて工具を置き、ハーレーの目を真っ正面から見つめたのだった 。
トニーは一人の誠実な大人の男としての感謝と、男の約束を、その格好良い口調に乗せて告げたのだった
「──助かった少年いや、ハーレー。、君には随分と世話になったな。……君のおかげで、私は一番大切なものを思い出すことができた。このお礼は、必ず最高の形でさせてもらうさ」
「うん……っ! いってらっしゃい、おじさん!」
ハーレーが最高の笑顔で大きく手を振るなか、トニーは不敵にガレージを後にしたのだった 。
彼と出会い、固い絆で結ばれその戦いの果てに、あの子どものための『子供用アイアンスーツ』を自作することになる未来へと向かうためスマートに旅立っていくのだった──
だがセーフティハウスに居るはずのペッパーが何故か街を一人で歩いていた
第41話をお読みいただき、ありがとうございます!
テネシー州のガレージでハーレーと出会ったトニーさんが、ガレージで大切な事を思いだす話を描かせていただきました 。
どうぞこれから色々とお楽しみにお待ちいただければ幸いです!