ウルトラマンエターナル 〜神聖時間軸の守護神〜 作:マーベルウルトラ
前話の圧倒的なアベンジャーズ総力戦によって、テロ組織AIMの黒幕キリアンを最初から完膚なきまでに全滅させた、激闘の直後のストーリーです 。
どうぞ最後までお楽しみください !
アベンジャーズ 、ローディー、 本来の姿に戻ったタロスの包囲網、さらには謎の青年が放った驚異的な風の気功と流麗な武術の加勢によって
テロ組織の黒幕アルドリッチ・キリアンを部下ともども全滅させ、ようやく静けさを取り戻した湾岸のアジト 。
激しい戦闘によってひしゃげた鉄錆の匂いと、夜の冷たい潮風が、崩壊したコンクリートの隙間から静かにスタークたちの居るの奥へと滑り込んできていた 。
トニー・スタークたちがお互いに言葉を交わし合いながら、戦いの終わりの余韻を感じていたその背後で、猛攻を紙一重でかわし、生身の圧倒的な体術によってエクストリミス兵たちを赤子同然に翻弄したあの漆黒の髪を持つ中華系の男性は、静かにトニーたちへ語りかけたのだった 。
「──これで本物の組織の誇りに泥を塗る偽物は片付いた。アベンジャーズ、俺の加勢はここまでだ」
青年はそう言い残すと、纏っていた風の残響を静かに収め、アジトのコンテナの影へと滑らかに歩みを進めたのだった 。
青年はコンテナの影へと消え去っていった、アベンジャーズ達から離れたところで、静かに呟いたのだった 。
「──流石だな、あれが師匠の仲間たちか」
青年はまるで最初からそこにいなかったかのように、流麗なステップのまま煙の残響のなかにその姿を完全に消していったのだった 。
それを見送ったトニーは、マーク42のマスクの中で目を丸くしながら、呆気にとられたように楽しそうに笑っていた。
「……彼は何だったんだ? 風のように現れて風のように去るか、格好良いじゃないか」
トニーのいつものお茶目な言葉にクスッと微笑みながら、二丁拳銃をスマートにホルダーへと格納したナターシャ・ロマノフは、
ふと何かを鋭く見抜いたような真剣な眼光で、隣に並ぶブルースとタロスの姿を見つめたのだった。
「少しシールドについて調べたいことがあるの。ブルース、タロス、手伝ってくれる?」
ブルース・バナー博士は胸元に宿した優斗の特製お守りのぬくもりを手のひらでそっと確かめながら、ナターシャへ向けてこれ以上ないほど温かいスマイルを浮かべて即答したのだった。
「ああ、勿論だよ。ナターシャの頼みならね」
その隣で、本来の大きな緑色の耳をパタパタと揺らしていたスクラル人のタロスも、頼もしい顔で力強く頷いたのだった 。
「君が言うのなら手伝おう。情報戦や工作活動なら私たちの最も得意とする分野だからな。
シールドのデータベースをひっくり返すくらい、造作もないさ」
仲間たちのその言葉を聞いたナターシャは、不敵な最高の笑顔をトニーへと向け、次の段取りを告げたのだった 。
「スターク、お見事な負け芝居だったわ。キリアンたちの包囲網はこれで完璧に全滅。
──私たちは一度、セーフティハウスに戻って、本物の彼女をここに連れてくるわ。彼女も、あなたの無事を待っている」
「僕もそれがいいと思うよスターク。これでマンダリンの危機も去ったしね。
そういえばナターシャ、シールドとの段取りは今どうなっているんだい?」
バナー博士が問いかけると、ナターシャはシールドの暗号通信端末のホログラム画面をピッと確かめ、お茶目に微笑んで報告したのだった 。
「裏で私たちの潜入をサポートしてくれていたシールド側からも連絡が入っているわ。
どうやらフィル・コールソンが、フューリーから極秘任務でこれから『新しい特殊チームを結成する任務』を正式に与えられたみたいよ。
コールソンを中心に優秀なエージェントたちを集めて新しい未来を創るために、これから熱心に動き始めるみたい」
「あはは、それは良かった! フューリーも相変わらず人使いが荒いけれど、コールソンが元気で新しいチームを結成する段取りを進めてるなら、これほど心強いことはないね!」
バナー博士たちが笑顔で頷き合い、トニーも「ああ、彼女を待たせるわけにはいかないからね、頼んだぞバナー、ロマノフ」と圧倒的な余裕で応じるなか、タロスもまた、男らしい最高の笑顔を浮かべてこれからの決意を語りかけたのだった 。
「私も一度、ニックの元へ戻ってしなければならないことがある。
……そして、いずれ『あの方』の元へ、私たちの残りの仲間たちも連れて行かなければならない」
トニーはマーク42のマスクの中で鋭い知的好奇心を全開にして、思わず割り込むように言った!
「あの方だと? ──おいおい待ってくれ、何だそれは?」
「君達も知っている光の巨神ウルトラマンだ私の同胞含めあの方の星で様々な種族が共に暮らしている」
「 真中の奴、いつの間に自分の星なんて持っていやがったんだ?」
タロスはトニーの驚き呆れた顔を見て、フフッと誇らしげにニヤリと笑い返したのだった 。
「君たちが知らないだけで、あの方は宇宙で困っている人達の救済のためにとんでもなく壮大な星の開拓をされている。
かつて宇宙で身を隠し、星を無くした私たちを、優斗様が星の命を繋ぎ止めて地球の何十倍もの質量へと超巨大化させた、花咲く最高の楽園『ヒカリの星』へと安全に移住させるため、裏で私たちも熱心に移住の段取りを進めているんだよ」
「真中の星か。さすがは神様だな、君たちには世話になった何かあれば言ってくれ、いつでも大歓迎だ。キリアンを退治にするのを手伝ってくれたこと、深く感謝するよ、タロス」
トニーが最高の最高のスマイルを浮かべて手を差し出すと、タロスはその強靭な緑色の手でバシンッと力強く固い握手を交わし、それぞれの家族や友を護るために、アジトから左右へと美しく並走するようにそれぞれの次なる目的地へと発進していったのだった 。
それから、激闘の末にボロボロになっていたマリブの私邸を離れ、トニーたちはロケーションをニューヨークにあるピカピカの拠点──
『スタークタワー』の最先端ラボへと完璧に移行させていたのだった 。
まばゆい陽光が巨大なガラス窓から差し込み、近代的な機材や精密回路が整然と立ち並ぶタワーのラボは、宇宙の星々をも見渡せるかのような圧倒的なスケール感を誇っていた 。
そこには、ナターシャたちがセーフティハウスから連れてきてくれた最愛の人、ペッパー・ポッツ、 そして病院での治療を完璧に終えてすっかり元気になって退院してきた親友ハッピー・ホーガンが最高の笑顔を浮かべて無事に帰還していたのだった 。
「トニー……っ!」
涙を流して駆け寄ってくるペッパーを、温かい最高の笑顔でがっしりと抱きしめ、ハッピーとも熱いハグを交わしてお互いの無事を確かめ合ったのだった 。
ペッパーはトニーが「もう二度と大切な人を傷つけさせない」という強い決意をメカニックとして持っていることと一人で全てをなげうって作っているのではないと深く理解しているからこそ、スーツ作りを拒絶するのではなく、優しい最高のスマイルでスーツ作りの公式な『愛の許可』を出してくれていたのだった 。
「トニー、あなたのそのモノを作る天才の力で、これからは大切なアベンジャーズの仲間や、世界を護るためのスーツを堂々と作っていいわでも無茶はしないでね」
「僕がしっかり見張っておくよ」
最愛のペッパーから許可を得ているスタークの格納庫には【1号機から42号機にいたるまでの全体】が大切に、圧倒的な余裕で整然と並んでいたのだった。
それから数日トニーは心に『圧倒的な余裕』を持ちながら、時折バナーにも作業を手伝ってもらいながら、あのキリアンを倒したマーク42を遥かに超える、最新の『マーク47』にいたるまでのスーツ開発試作段階まで進めていたのだった 。
そうしてペッパーとハッピーが部屋へと戻り、ナターシャが「それじゃあブルース、タロス。もう少ししたら予定通りシールドの調査に行きましょう。スタークはどうするの?」と問いかけた。
トニーはソファーから立ち上がり、作業机の全自動3Dホログラムコンソールをピッと起動させながら、隣に立つバナー博士へ向けて言葉をかけたのだった 。
「──ロマノフ、私は少し未来の為にする事がある。……バナー、出かける前に、少し私の『仕込み』を手伝ってくれないかい?」
トニーの意図──テネシー州の雪深いガレージで自身の原点を思い出させてくれたあの少年ハーレーへの『最高の男の約束』を1理解したブルース・バナーは、メガネの位置を直してこれ以上ないほど温かく即答したのだった 。
「──ハーレーくんにかい? それなら僕も喜んで手伝うよ、トニー。あの一生懸命な彼のためならね。
……それでトニー、彼に一体『何を渡す予定』なんだい? まさかアイアンマンを渡すと言うんじゃないだろう」
「決まっているじゃないか。世界で僕にしか作れない、最高の少年のための『世界に一つだけの小さな子ども用アイアンマン』さ!」
トニーがニヤリと不敵な余裕の笑みを浮かべて、作業机の上に【未完成の小さな子ども用アイアンスーツのホログラム設計図】を見せると、
バナーはふとハーレーのガレージの不自由な環境を先回り心配し、鋭い眼光で真剣に問いかけたのだった 。
「──だがスターク、ハーレーくんのいる場所には、スーツを機械を直す設備は何も無いはずだ。一体どうするつもりなんだ?」
「──心配はない、バナー。それも、もう全て僕が考えている」
トニーがそう言っていると隣で聞いていたペッパーがクスッと呆れつつも愛おしそうな笑みを浮かべて先回りの釘を刺したのだった 。
「トニー、子どもに変なものは渡さないようにね。安全第一に作ってね」
これを聞いたバナー博士も、優しく微笑みながら、提案を叩き込んだのだった 。
「それはいいね、彼ならいつか、スタークのこの技術を完璧に理解できる日が必ず来るよ。
──でもスターク、武器はつけずに、かわりに『何か(別の便利な機能)』をつけようじゃないか」
「──武器の代わりに、か。面白い。その仕様を採用しようじゃないか!」
トニーは、バナーと共に楽しそうにお茶目にじゃれ合いながら、ハーレーのための『武器を持たない、子どもを絶対的に護るための隠しフック付き子ども用スーツ』
そして彼のガレージを最先端の聖地へと生まれ変わらせる大上手なリフォーム設備の設計図をカチッと開き、熱心に自作し始めるのだった 。最先端の結晶光がホログラムからパチパチと弾け、二人の天才の頭脳が織りなす流麗なモノ作りの残響が、静かにタワーを満たしていく 。
このモノ作りの時間から数日後、カマータージ特製の魔術衣を抱えてラボへと優斗が現れ渡すのだった。
第43話をお読みいただき、ありがとうございました!
これにてアイアンマン3は終わりです。数話幕間を投稿し先に述べていた通り、キャプテンアメリカウィンター・ソルジャーに入りますどうぞお楽しみにお待ちいただければ幸いです!
【作者より】
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